縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

『熊本地震被災地応援ファンド』を知っていますか?

2017-08-16 22:44:32 | お金の話
 物は試しと、最近話題の“社会的インパクト投資”をやってみました。経済的利益プラスα、世のため人のためにもなる投資のことです。ひょんなことから『熊本地震被災地応援ファンド』の存在を知り、その中の一つ「通潤酒蔵 新しい物語ファンド」に投資をしてみたのです。

 『熊本地震被災地応援ファンド』は、平成28年の熊本地震の被災から立ち上がる事業者を、出資を通じて応援しようというファンドの集まりです。ミュージックセキュリティーズという会社が運営しています。同社は、元は音楽ビジネスから始まった会社ですが、今は“セキュリテ”というファンド事業がメインのようです。ベンチャ-キャピタルのほか、政投銀や電通も出資していますので、それなりにしっかりした会社だと思います。

 さて、実際の投資の手続きは、この“セキュリテ”のWebサイトで簡単に行うことができます。
 まずはファンド選び。『応援ファンド』として、現在9つのファンドが出資を募集しています(その多くは9/29までの募集)。テーマは、農業、食品、酒、ホテルなど様々です。
 僕はファンド紹介を一通り読み、“プラスα”としての地元への波及効果と、地震による被害の大きさの観点から皆を比較し、「通潤酒蔵 新しい物語ファンド」に出資することにしました。フランスのシャトーに負けない酒蔵を作り、地元・山都町への観光客誘致、活性化に貢献したいとの通潤酒蔵さんの想い、あの益城町と同じ上益城郡にあり地震の被害がとても大きかったこと、この二つがポイントでした。
 また復興をメインとする事業者が多い中、通潤酒蔵さんは復興から更にその先(世界に通用する日本酒〝シャトー”を目指す)を見据えていらっしゃるのも選ぶ決め手になりました。いや、酒蔵だけあって、もれなくお酒が貰える!というのが一番の決め手だったかもしれません(笑)。

 各ファンドとも、事業計画、分配金のシミュレーション、事業リスク等を説明していますが、正直そこはあまり見ませんでした。元々『応援ファンド』は、投資額の半分は事業者への寄付となり、残り半分が投資という設計になっています。そう、投資した時点で元本が即半分になるのです。事業が大成功すれば元本の全額回収も夢ではありませんが、現実には難しいでしょう。
 では、どこに投資する目的、理由があるのでしょうか。それは自己満足だと思います。事業に共感し、その事業の成長を見守って行くことに喜びを見い出せるからこそ、『応援ファンド』延いては“社会的インパクト投資”全般に投資できるのです。「この事業の成功の陰には俺の助けがあったんだぜ。」と妄想に耽ることができる、たくましい想像力(?)も必要かもしれませんが。

 などと偉そうに書きましたが、今回僕は大した金額を投資していません。精々“飲んで終電を逃してタクシーで帰った夜”程度の金額です(因みに投資は1口10,800円からできます)。
 皆さんも、清水の舞台から飛び降りる的な意気込みではなく、ごく気軽な気持ちで“社会的インパクト投資”を始めてみませんか。ふるさと納税と違って返礼品を頂くことはできませんが、ある種の満足感は得られるはずです。




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