Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

44.イギリスは。

2018-02-11 | イギリス/England:2017
久しぶりのイギリスは。楽しくて楽しくて、帰りたくなかった。


なんといってもPの孫たちに会えたのが楽しかったね。
今も折にふれて子供たちのことを思い出してニヤニヤしてます。もとい、微笑んでます。
エミリーもヘンリーもザックも可愛かったー。もっと遊びたかったなー。

ちなみにこの1月、無事にルシンダが出産し、ザックに妹が生まれました。
名前はソフィアといいます。
5年後か6年後にはソフィアに会いにまたイギリスへ行きたいなー。

そしてこの幸せを支えてくれたのがPとJです。10年ぶりに会えた。
何から何まで面倒を見てくれた。下へもおかぬおもてなしとはこういうことをいうのだろう。
わたしはイギリス人を、ホスピタリティ溢れる人たちだと思っているけれど、
それもPとJに出会えたおかげです。
そしてその出会いを作ってくれたロイに。感謝を。


ほぼ陸の孤島?のアルフリストンにも行けて良かった。
ここはPに教えてもらわなかったら絶対知らないままだったなー。
公共交通の便はとても不便だけれど、行けて良かったところ。
本屋さんやザ・スターのフロントのおじさんが心に残る。
わたしにとっての桃源郷だな。

アランデル城は素晴らしかった。庭と礼拝堂が特に。
あの緑が輝く庭の雰囲気は、あれは実際に行って初めて感じるものだろう。
何度もいうが、ノーフォーク公がうらやましい。



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9月に行った旅行の話を延々と語り続けて今は2月。
わたしは宝くじに当たったら1年に2回1ヶ月くらいずつ旅行し、残りの10ヶ月間は
その旅行記をブログに書いて暮らす予定だ。
10億はいらない。残り寿命的に。3億円あればいい。2億でもいいか。
早いところ当たってくれないと、旅行を出来る体力がなくなってしまうから、
そろそろ当たってくれないと困るのだが。


今回はあまり吟味せずに、書きたいことを全部書こうと思っていた。
実はこれでも思ったよりも回数は短く済んだ。50回超える予想でした。
今から考えると、フランスの26回は相当短い。でもそのくらいが適当だろうな。
今回のイギリス編ほど自堕落に書いてしまうと間延びする。
まあ今回は特別です。


そうねえ。まだヨーロッパまで出かける元気があるのがわかったことも嬉しかった。
わたし西ヨーロッパで、ドイツ、スイス、オーストリアは行ったことないんです。
この辺にも行って、西ヨーロッパはコンプリートしたいな。
だが正確に言えば、リヒテンシュタインとかサンマリノ共和国とか、モナコなんかも
行かなきゃいけないから、……やっぱり宝くじが当たってくれないと困る。



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そして実は、次の旅行が決定しております。
今年は満を持して、伊勢・名古屋!!













……ではなくなりました。今年は鳥取へ。

そもそも伊勢・名古屋に行きたいと言い始めたのは去年の1月。
その時点でかなり気持ちが盛り上がっていたので、今年の4月か5月予定の旅行の下調べを、
わたしにしてはかなり早く、年明け早々ノリノリで始めたと思いねぇ。(なぜ江戸弁)

しかしある時テレビを見ていたら、とあるニュースが。
仙台ー出雲便就航。今年の4月からだって。5月までは片道7777円のオープン特価。

最初は、ほー、と思っていただけだった。出雲ははるか昔に行ったことあるし。
今年はわたし伊勢・名古屋だもん。
でもふと、待てよ?と引っかかる。これはもしかして……天が与え給うたチャンスなのではないか。
何のチャンスかというと、“鳥取”に行くチャンス。


47都道府県制覇を目指すわたしの大きな懸案になっているのが鳥取県でねえ。
何しろ遠い!どっから行けばいいんだ!交通費高い!時間もかかる!
何より一番問題なのは、……鳥取県って、行きたいところがナイ。

こう言ってしまっては身もフタもないが、鳥取って特に食指が動く土地じゃないんですよねー。
砂丘?だろうねえ、まあ順当に。しかし砂丘って要はでっかい砂浜でしょ?
わざわざ見に行って、砂浜とは違った魅力があるもんなんだろうか……

近年砂の美術館っていうのが出来たらしく、まあそれは面白そう。
そしてこの5、6年で名前を聞くようになってきた足立美術館も見てはみたい。
でもこの2つで、高い旅費をかけて鳥取に行こうという気にはなかなかならない。
だって鳥取ですよ?島根も広島も岡山も行ってるから、鳥取だけを目的に行くんですよ?
ハードルが高すぎる。


しかしこの高いハードルを、仙台ー出雲直行便なら何とか乗り越えられるのではないか。
そりゃ東西に細長い鳥取県の西のお隣の出雲空港に着いて、
鳥取県の東の端にある鳥取砂丘に行くのは面倒ではあるが、
LCCのない伊丹空港や岡山空港から行くよりははるかに気軽。

伊勢・名古屋に行く気満々だったから、鳥取は来年でもいいんじゃないかとは正直思った。
だが、……就航路線って、採算が取れないとけっこうあっさり撤退するものなんです。
出雲線。仙台側から言えば、出雲大社への需要はかなり見込めるだろうが、
県民全員が出雲大社に行きたいと思っているわけではなし、行きたい人がある程度みんな
行ってしまった後は、乗る人がいなくなるのではなかろうか。
ビジネス利用、帰省利用とかはほぼ全く期待できませんよ。
そして出雲側から仙台への利用は、……正直宮城県は観光的に地味なのでそもそも期待できません。

1年後にまだ出雲便が飛んでいるかどうか保証はない。あるうちに行っとかないと!
行かぬままに撤退したとしたら「ああ、出雲便があるうちに鳥取をツブしておけば……」と
悔やむことは目に見えている。

というわけで、今年は鳥取です。





しかし山陰のガイドブックを見ても、鳥取の行きたいところはそんなに増えなかったの。
しかも鳥取だと思い込んでいた足立美術館が島根であることも判明した(^^;)。

色々スケジューリングをしてみたんだが、結局鳥取は名ばかりで、
実際のメインは島根県という旅行になりそうです。
出雲空港に着いて長距離バスで夜に鳥取市着。鳥取市泊まり。
翌日、砂丘と鳥取民芸館と鳥取城を見る。おそらく。
鳥取はその一日だけで、夜にはまた長距離バスに乗って松江へ戻る。

松江から境港へ観光に行こうかどうしようか。
別に水木しげる好きじゃないしなー。むしろゲゲゲの鬼太郎はコワくて嫌いなくらいなんだが
「ゲゲゲの女房」は面白かったしなー。(わたしが人生で唯一全部見た朝ドラ。)
冬の時期ならカニに惹かれて行ってもいいけど、夏だしなー。
でも鳥取へ行くって言って、鳥取市一日ってのも義理が悪くないか……
色々検討中です。

あ、でも結局7777円のチケットは取れなかったの。
わたしは旅行会社の申し込みだけで発売時間に瞬殺だと思っていて、
それにまだ伊勢・名古屋との間で心が揺れていた。
だが、発売日当日の午前中に残数チェックした所、まだけっこう残ってたんだよね。
これで「よし!今年は鳥取!」と決め、会社に休みの打診をし、
その日帰宅して再度航空会社のサイトを見たら、今度は満席になってました。
んー、さっさと心を決めていれば、午前中の段階でチケット取れたのになあ。

まあそれでも普通の安さの時でも片道1万円ですから。
7777円を逃したことがそこまで痛手というわけではない。
だが時期が6月になった。暑いんかなあ、山陰。ちょっとそこが心配。


前に出雲大社は行ったけれども松江市中心部は全く見ていないので、けっこう楽しみ。
あ、でも風土記の丘近辺はしっかり回ったんだ。あれは松江市内だよね?
松江城とか小泉旧居とか、堀めぐりとか。城下町らしい、美しい町を期待している。

一応出雲大社にも行くつもり。前回行った時は大社の真ん前の民宿に泊まったはいいが、
離れのように建てられたプレハブの部屋で、そのこと自体は問題ではなかったんだが、
……なんだか夜に不気味な気配を感じた。何かいそうな感じがした。
“いそう”と思ったのは、この時と遠野市でオシラ堂を見た時と、人生で2度きり。
コワかった。


スケジューリングをしつつ、つくづく思うが、飛行機の発着時間がツライ。
仙台12:30発、出雲14:00、出雲10:30発、仙台12:00着。
これが逆ならなあ。出雲空港に着くのが12時ならばもっと色々可能性が広がったのに。
(その日に足立美術館に行くとか、大山近辺を観光するとか)
14時に着いて松江に着いて15時近く、米子に行くとして15時半とかだととても中途半端。
帰りもこの時間だとその日は何も出来なくて、ただ飛行機で帰ってくるだけだもんね。


4ヶ月も前からこんなに詰めているなんて珍しいことだ。
ということは、なんだかんだいいつつ、かなり楽しみにしているということです。
鳥取・島根B級グルメはなんだろうね?鳥取ラーメン・鳥取バーガーとかちらっと見たけど、
うまくお店に当たれるものやら。
松江は和菓子?宍道湖八珍は聞いたことあるけど、すでにB級グルメではないと思われる。
ぜんざいやソバは大して興味がないので、出雲の食は何を目指そうか……


そういうわけで、次の旅行は4ヶ月後です。
楽しみ楽しみ。4ヶ月後にお会いしましょう。





43.帰国。

2018-02-08 | イギリス/England:2017
16:00、日本到着。

前は申告する人だけが書いた税関用の書類、わたしが知らない間に全員書くように変わったらしいよ。
多分機内でアナウンスがあったんだろうけど、聞いてなかったのでその場で書く。
それでも荷物ピックアップして外に出たのが16:30なんだから相当スムーズ。

ちなみに、懸案だったスーツケースの持ち手も壊れずに着いた。



今回は初の試みとして成田ー東京間をLCCバスを利用してみました。
そしたらこれが……いい!今後はこれ一択かも。

今までは復路の東京駅までは電車を利用したことしかなかった。
昔々は京成で上野へ行ったこともあったけど、ここ十数年はたいていJR。
初期は成田エクスプレス1時間3000円だったが、近年は快速エアポート成田90分1280円。
だがLCCバスは片道1000円!安い!
時間は東京駅八重洲口まで80分。

電車のようにエレベーターで地下深くまで潜っていく必要がなく、
空港建物から外に出たらいきなりバス停で、係員の人が手際よく人と荷物をさばき、
あっという間に座席に乗せられ、ほっとする間もなく出発。
バスの荷室に預けてしまえば荷物も安心だし、グラウンドレベルでの乗り降りはすごくお手軽だし、
ストレスフリー!もうこれしかない!という感じだよ。

わざわざ荷物ひっぱって駅まで降り、モタモタとチケットを買い、発車時刻まで20分も待つならば
とっととバス車中の人になった方がはるかに気楽です。
電車かバスかっていったら詰め込み感のない電車の方が好きだけど、80分なら特に不満はない。
道路状況によっては最大30分程度の遅延は見込まれるとはいうが、
それがあってもこの楽さは買いだなー。


17:50。東京駅八重洲口着。








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ここまでスムーズに来て超ほくほくだったのだが、……ここで大きな落とし穴にはまります。


新幹線、激混み!!


しまったああ、今日って3連休の前日の金曜日じゃん!しかも18時なんて一番混む時間帯!
連休のことなんて考えてなかった。うかつだった。
予約画面には後続の新幹線の情報が映し出されているのだが、全然空席がない。

みどりの窓口の人も諦めててね、「席ないですねー、もう早い方がいいですよね」と話が早い。
ちゃっちゃと直近の新幹線の立ち席券を発行してくれる。
わたしは今回初めて知ったんだけど、立ち席券にもちゃんと車両番号があるのね。
「4号車に乗ってください」と言われ。

しかし直近の新幹線に、キオスクでおにぎりを買って乗り込むのは大変忙しかった。
はらこ飯と東北和牛。おにぎり2個で480円。高いですよ。ここはイギリスか。



18:20、東京駅発。1時間半立っているのはツラかった……
まあ、まだわたしはスーツケースに多少座れたからいいけど、
同じデッキに立っていたサラリーマンらしきおにいちゃんはずっと立ちっぱなしだった。
お仕事おつかれさまです。


19:50、仙台駅着。







今回の旅でこのスーツケースともおさらばかと思い、最後に記念撮影。

思えばこれはニューヨークへ行った時、前に使っていたスーツケースが壊れ、
(物が壊れる時は大抵使っている時なんです。そしてスーツケースは旅行中に使う物なんです)
うわあ、と思い、そのホテルのアーケードに入っているカバン屋さんで安直に買ったもの。
これがいつかというと、9・11が起きる2ヶ月前の7月。
わたしはワールド・トレード・センターが崩れ落ちる2ヶ月前にその場所に立っていた。



もう16年前のこと。
その間ずっとこのスーツケースで旅をして来たんですよ。
ちなみにこのド派手な赤はナニゴトかというと、その前のスーツケースが何の特徴もない
濃紺の地味なもので、空港のターンテーブルで死ぬほどわかりにくかったから。
業を煮やして、わかりやすい赤にした。

でもまあ正直この赤はキライでした……。
なのでこの16年ずっと「どうなんだ、この赤は」と思いながら使っていた。
今回壊れて、大きな声では言えないがようやく別の色が持てる。

――しかし帰宅してスーツケースを開けたところ、持ち手が壊れたというのは
単にねじが外れただけで、そしてそのねじもちゃんとスーツケースの中にあったので、
もう1回締めなおして……うん。まだ問題なく使えそうですね。
若干フクザツな心境だが、まだコレとの旅は続きそうです。







ゆうパックの回し者では全然ないが、クマというと……ザックを思い出すなあ。
わたしが持って行ったリラックマの知育玩具で、たまには遊んでくれているだろうか。



1時間半新幹線で立ったので、自分にぜいたくを許して駅からはタクシーにした。
タクシーの運転手さんは感じのいい話好きの人で、「どちらへ行かれたんですか。
イギリスですかー、いいですねえ」と楽しそうに相手をしてくれた。


20:20、帰宅。




42.離陸。

2018-02-05 | イギリス/England:2017
今日イギリスを離れます。飛行機がお昼頃なので、これから後はもう帰るだけ。












B&Bの朝食。スターインの朝食には及ばないけど、普通に美味しかったです。
しかし相変わらずフロントの人はニコリともしなかった。


9:13、アランデル発。いいお城だった。


10:07、ガトウィック空港駅着。あああ~、帰っちゃうよ~(泣)。













来た時も思ったが、ガトウィック空港も別に大してこじんまりした空港ではないのであった……。
もう少しローカル色の強い、のんびりしたところだと思っていたのだが。
ヒースローと比べて、まあ多少は規模も小さいんだろうけど、その分人口密度が高いというか。
落ち着かない。でもPの家に近いのはこっちだしなあ。









昔はよくドラッグストアでこういうサンドイッチを買ってお昼にしたものよ……
なつかしい。500円弱。日本のコンビニサンドイッチより高いがボリュームはある。







普通に大きな顔をして寿司が並んでいる。ドリンクと一緒に買うとセット割引なので
完全にイギリスでも日常の食べ物だね。



ここでようやくトラヴェラーズチェックはユーロに替えられました。
……しかしがっつり手数料を取られてだいぶ目減りした。
でもまあ紙切れになるよりまし。


あ、そうそう。
空港に着いた途端にスーツケースの持ち手が壊れたんだよね。縦にした時に使う方のやつ。
多分根元の留め具が外れた。なので持ち手をつかむと片方だけ浮き上がり、
持ち手を止めているプラスチックの板が割れそうになる。
ここが割れるとスーツケースの中身が見える。見えるくらいならいいが、中身が出てしまうかも。
ええ~、このタイミングでか。これ、どうするよ。

せめてホテルにいる間に壊れたのなら、ガムテープか何かで補修してもらうという手も
あっただろうに……
ぐるぐる巻きサービスを利用しようかなあ。――ぐるぐる巻きサービスというのは何かというと、
サランラップの10倍くらいの大きさと強度を持ったシートで、これでもかというくらい
スーツケースを巻くの。盗難&破損対策。
でもこれ2000円以上する。わたしが立ち尽くす場所のちょうど目の前にそのサービスの
場所はあるんだけど、2000円は出す気にならない。
そもそも横向きで巻くから、壊れた取っ手を直接保護できるわけではない。

まあいいか。このまま飛行機に預けちゃおう。運を天に任せて。




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行きの12時間のフライトに比べて、帰りの12時間のフライトはいつも心持ち速い気がするが、
今回は1時間くらいしか眠れなかったのでちょっと辛い。
「本能寺ホテル」はだいたいちゃんと見たのだが、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」は
何しろ間の2、3本は抜けてるし、話がよくわからなくて眺めていただけ。


行きが香港経由だったので、帰りも当然香港経由です。香港は朝7:00。


根性でお粥を食べました。







この為に機内食を1食抜いたが、やはりあまりお腹は空いておらず。
お粥もまあ美味しくないことはないが……焼きそばも不味くはないが……
スープも不味くはないが……
結局、空港めしというのは大したことないんじゃないだろうか。

香港ドルがけっこう余っていたので、高価なお土産を買いました。
佛跳チュンのレトルト。わたしはふっちょうちゅんと読みますけどね。

4人分で3000円ちょっとだった気がする。
後日食べたところ、フカヒレスープみたいな味で、……まあそんなに美味しいものでもなかった。
薄めるタイプではなかったのでそのまま飲んだが、多分少しお湯を足した方が美味しかったと思う。


眠くなって来たので、早く機内に入って寝たい。
10:50、香港発。後は日本へ着くまで眠って過ごした。




41.アランデル散歩。

2018-02-02 | イギリス/England:2017
お城を出てから、町をふらふら。たしかに小さな可愛い町だが、もうお城でオナカいっぱい。

でもアランデル大聖堂には行きますよ。お城の庭園からは目と鼻の先だったが、
お城の入場門まで戻ると、町の山手側まで改めて坂を上らなければなりません。








アランデル中心部。とてもかわいい町。
が、かわいいだけに、生活に便利なスーパーマーケットやコンビニなどはないようだ。
後で、この右側の食料品屋さんでスコッチエッグを買った。
左側にある本屋さんで絵はがきを買った。

アランデルはアンティーク屋さんが多い町でもあるらしい。
2、3軒、目についた店を物色しながら。







杖の店。ちょっとハリポタ風でしょ?







そうするとこっちも若干ダイアゴン横丁っぽい?







ジャグゥアと大聖堂。イギリスっぽい?








アランデル大聖堂。いかにもイギリスなテイスト。







そこそこ大きさもあるし、内部もちゃんと作られてはいるんだけど、
面白味という意味ではいまいちだった。チチェスター大聖堂が例外的な面白さではある。








一応その近くの聖ニコラス教会へも。







こっちはどこにでもある規模の教会で、まあさくっと見ただけ。


うーん、まあ後はねえ。
もうちょっと町に目を向けても良かったのかもしれないが、何しろお城が楽しすぎて、
そこで満足してしまった。どこか食べ物やさんに入ってみれば良かったかな。

でもこの時点で16:00頃で、疲れてもうホテルに帰りたくなっていた。
テイクアウトのフィッシュ&チップスのお店もあったけれど、
さっきでかいスコーンを食べたばっかりで、お腹も空いてないしなあ。
一旦帰って出直す気力は多分もうない。

あ!ここお惣菜やさんだ!何か面白そうなものが売ってるかもしれない。







美味しそうなのがけっこう色々あって目移りしたけど、
イギリスといえばという観点からスコッチエッグを買いました。手前のコロンとした茶色いやつ。
それをホテルの部屋で夕飯にし、ベイクウェルタルトも完食し、ちょうど良かったんだけど……


やはりスコッチエッグもあったかくないと美味しくないのであった。







40.客用寝室のシャンプー。

2018-01-30 | イギリス/England:2017
カフェテリア。椅子はお城を意識したデザインになってますね。















あまりお腹も空いてないため、例によってスコーン。
こういう小腹を満たしたい時に食べるものが外国にはあまりない。
あ、でもここにはスープだかなんだかがあったかな。

右側のはクロテッドクリーム。密閉容器型があるとは知らなかった。日本にも来ないかしらん。
しかしここのスコーンは作り置きの為冷たく、……やっぱりスコーンには温もりが必要です。
ポットの紅茶と共に少し長めに休憩する。

13:30頃カフェテリアを出て、宮殿内部の見物へ。







まあそんなに宮殿内部のインテリアには、これというものは感じなかったんだけど、
(どこの城もそんなに変わり映えがしない)
ここの特筆すべきところは、“bedrooms”を公開しているところだね。
客用寝室を見学コースに入れてるの。

いや別に客用寝室を見たって泊まれるわけでも入れるわけでもないんだしさ……
と思ったんだけど、実際に見たら見方が変わった。
部屋のインテリアとしては(城としては)普通で目新しさはないんだけど、
客用寝室に付属しているバスルームに、現代物のシャンプーとリンスがあるのが
いたく印象的でねえ……
使ってるんだ!まだこの部屋、現役なんだ!

そう思って想像してみると、ノーフォーク公が招いた、これまた貴族であろう客人が、
こういうクラシカルなインテリアの中でくつろいでる姿が浮かんで。
さっきテニスコートの話を聞いた時に感じた現実味をここでも味わう。
うーん。いるんだなあ、やっぱり。この部屋を“使う”立場の人が。

わたしが泊まったら完全に位負けすると思う。ベッドに“寝てみる”ことは出来るかもしれないけど、
“使う”ことは出来ないだろう。
客人が泊まる時には、廊下あたりにはメイドか従僕が控えてるだろう。
それを意識すると、多分まったくくつろげないと思うな。

思いのほか感銘を受けて、Bedroomsを後にするのであった。
……しかし写真撮影禁止なので写真はなし。あのシャンプーとリンスを撮って来たかった……



その後、ショップでお土産を物色。ついうっかり本を買ってしまって、これは一体いつ読めるか。
ちなみにタイトルは「The very British Problems」なる本。
スカスカな段組が気に入って買ったのだが(多分短い時間で1冊読めるでしょう)、
こういう笑わせる本は現代イギリスを知らないとあんまり笑えないと思う。と、わかっているのに買った。

そしてイギリス旅行以来4か月、読まなければならない英語の本はまだ4冊
まるまる残っているのであった……。







その後、ローズガーデンをちょっとうろついたりして、城を出たのは15時。
入城が10時で、5時間もいたんですよ。
美しい礼拝堂と庭園を堪能して。そう考えれば入場料は高くない。

ここの入場料は色々ランクがあって、最高値が20ポンド。ほぼ3000円。
(20ポンドも実は外国人旅行者割引が入ってその値段。通常は22ポンド)
ランクによって入れるエリアが変わり、わたしが買ったのはベッドルームズまで見られるゴールドプラス。








お城はこのアングルからが一番いいかな?さっきと似たような写真だけど。


時間を気にしてせかせか見るところじゃないなー。
なんだったらまるまる一日をここで過ごすつもりでもいいかもしれない。
天国ですよ。特に庭園は。←天気が良ければ。
ああ、ほんとにノーフォーク公がうらやましいわ!





39.アランデル城本丸。

2018-01-27 | イギリス/England:2017
それでは次に城本体へ突入?します。







ここがキープ。日本でいえばキープが天守閣、宮殿が御殿。
まずここに砦を作って、敵の来襲に備える。防御拠点でもあり攻撃拠点でもある。
なので、見晴らしがいいように高い場所へ建てられる。

しかし平和な時代になってくると、こんな筒のなかに暮らしているわけにもいかないから
(円筒形の建物なので、建物の内側は土。屋根はない。)
居住部分として宮殿が建てられていくわけで。















それでもこんな堅固な門や、今はあまり面影ないけど堀とか壁ががっつり作られていることを
考えれば、戦いの時代にまず実用を考えて建てられた建物なんだろう。
つまり歴史が長い。

和洋どちらの城も好きですよ。そこまでガツガツ行ってるわけではないけど。
まあどっちかといえば洋物の方が好きだが。
日本では、天守閣は残ったり復元されたりしているけど、ガワだけだからなー。
御殿部分が残っているものは少ない。わたしが知ってるのは二条城、高知城だけだな。
となると、インテリア部分はやはり洋物に軍配が上がる。

なので、名古屋の復元本丸御殿にはたいそう期待している。
相当金かけてキンキラキンに復元したようだしね。









キープの高さがわかるでしょ。







なんだか突然いてぎょっとするが、過去の歴史の中ではたしか市民戦争の防御施設として
使われたと書いてあったような……。忘れた。








コワいもの撮っちゃった。








その時の司令官とかそういう人たち。




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キープの中はこんな感じ。








ここに籠城したら雑魚寝っていうか、テントだよなあ。ある程度広さがあるとはいえ、
うーん、2、300人とかだろうか。300人は無理かなあ。


一応地下貯蔵庫はあったらしい。
これはあんまり見ない気がする。









壁に登るとさすがに見晴らしがいいです。
  






「わが村」が一望。殿様気分。








フィッツアラン礼拝堂と(敷地外の)アランデル大聖堂。





















何か所かの狭間に板が渡してあったので、なんだろう、これ?とじっと見ながら通りすぎる。
風除けかなあ……。
その様子を見ていたらしいガイドの人がすっと近づいて来て、
「目隠しなんですよ」と突然言う。
いわく、こちら側(キープの北側)は公爵の住まいなので、テニスコートやプールなどがあり、
プライバシーに配慮して見えないようにしているんだとか。

住んでる!ここに!いや、住んでるって聞いてたけど、そういう話を聞くと一気に現実味が増すなあ。
へー、と思いながらガイドの人と少し話す。
庭園部は近年整備されたものだそうだ。何年か前の何だかの災害で(←忘れた)だいぶ荒れたのを
修復し、ようやく完了したらしい。
「庭園が素晴らしかった。まるで天国のよう。I am jealous of the Duke of Norfolk very much」
と言ったところ、「伝えておきますよ」と笑っていた。


キープの後は宮殿部分を見に行きます。
その前に、そろそろお昼にしますか。


38.天国的。

2018-01-22 | イギリス/England:2017
礼拝堂を堪能した後、庭園に向かう。ええもん見せてもらったなあ。ほくほく。


そして庭。






























ああ、この庭。素敵。
緑が輝く。光があふれる。
いるだけで笑顔になれる。ここにいることが幸せ。天国的な美しさ。

アランデル大聖堂が意外なほど近くにあって借景になっている。
大聖堂がこの位置関係にあるということは……この城の敷地は本当に広大なんだ。
そういえばさっき、高齢のご夫婦がゴルフカートのような車に乗っていった。
歩いて回るのが大変なほどの広大さ。









フィッツアラン礼拝堂を庭園側から見たところ。
とんがり屋根の模様は、……どういうことかね、これは?
単なるデザインじゃないよね。補修部分と保存部分が一目でわかるようにしているということ?
内部天井装飾もそうだったけど、古い材を出来るだけ使った結果ということだろうか。
いずれにせよこのガチャガチャ具合が愛嬌になっている。
























庭園の一部は菜園になっていて、庭師の人たちが畑仕事をしていた。
これだけ広い庭だと、人手が相当いるだろう。

しかしこういうところで働いていたら寿命が伸びるよなー。
ノーフォーク公はいいところに住んでいる。うらやましいぜ。










37.フィッツアラン礼拝堂。

2018-01-19 | イギリス/England:2017
この礼拝堂が大変良かった。


何しろオカネモチで敷地も広大なもんだから、おうち専用の礼拝堂があるわけですよ。
そうねえ、多分大きさとしてはアルフリストンの教会とあんまり変わらないかなー。
ルリントンの教会よりはずっと大きい。
また中身が素晴らしい。

いや、先走らずにまずは外観から。












礼拝堂の前庭。小さいながら(そしてそこまで完成度は高くないながら)素敵な庭。


しまった、今見直したところ、内部の全体像の写真がない。
まあ大聖堂とかではないので、あんまりかっちりした設計の建物ではない。
必要に応じてもこもこ増築していった感のある建物。たしか4部屋くらいだった気がするなあ。








たしかここが2番目の部屋。







なんか文字が書いてあるが……どういう意味なんだろう。








第何代目かの公爵のお墓。上段には生前の似姿、下段は(見えにくいが)骸骨。








小さいとはいえ手の込んだステンドグラスを持ってはる。さすがお金持ち。







主礼拝堂の天井。美しい。天井がこんな風に木造デザインというのは小さい礼拝堂ならでは。
小さいとはいっても礼拝堂としては相当大きいです。







これも第15代目のお墓。








これは床に彫られているの。日本だったら墓石を踏みつけるなんてとんでもないことなのに、
西洋の教会の床にはよく人が埋められてるんだよなあ。不思議。
よくわからないんだけど、これはかなり初期の公爵夫婦の墓かな。
衣装的にはエリザベス朝よりもう少し前な感じですか。
奥さんは完成したけど、旦那は途中?それとも損傷した?







なんていうんだろう、この部分は。
ミサをあげる時に家族の人がここに座るという場所かとも思うが。



ここには立派な背広を着た恰幅のいいおじさんがいて、ガイドをしていた。
色々訊きたいことがあったのだが、どうもあんまり相手をしてくれなかったという印象がある。
やっと訊けたのが、「あの文字は何?どんな意味?」ということで、
ノーフォーク公の家訓らしい。

SOLA VIRTUS INVICTA.
(Courage or bravely alone is invincible 一応wikiでは「高潔さだけは征服できない」
と訳されているが、英語で聞いた説明だと「勇気こそ征服されざるもの」という感じか)

ECCE EGO VOBISCUM SUM OMUNIBUS DIEBUS.
(I wil be with you all of days 常に汝と共に とかそんな意味。)

2番目の方はたしか祭壇に書いてあった気がするので、家訓というより普遍的な
宗教的言い回しなんだろうか。
ちなみにノーフォーク公はイギリスには歴史的に珍しいカトリックの貴族で、
(ヘンリー8世以降イギリスは主に“イギリス国教会”という独自の宗派)
国第一の貴族でありながら宗教的には迫害を受けたこともあるそう。
キリスト教は色々あって大変な感じ。

文字の写し間違いとかあったらゴメン。




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そしてですね。
ここまでさんざん写真を並べてきたが……実は、この礼拝堂のメインはこれからなのだ!



とても美しい彫刻があったの。























これは14代ノーフォーク公の墓。19世紀半ばの人。あら。意外に最近。
これ!という写真がないことに大変忸怩たるものを感じるが、本当にきれいだったんですよ。


この墓しかない、小さな部屋に入る光。真っ白い大理石に柔らかく当たって。
夢のように美しい。

持って帰れるものなら持って帰りたかった。まあ無理だけど。



礼拝堂には30分以上いたと思う。
十分堪能して外へ出ると、







イギリスはもう秋の気配ですね。




36.アランデル城入城。

2018-01-16 | イギリス/England:2017
今日はまるまる使える一日としては最終日。明日飛行機に乗ります。


この後しみじみ思うことになるのだが、昨日チチェスター、今日アランデルという流れにして
ほんとに良かった。
アルフリストンからアランデルに着いて、その町を見ずに他の町に行ってしまうということに
ちょっとしたひっかかりを感じていたのだが、(義理が悪い気がして)
チチェスターの観光は半日で十分だったし、アランデルは1日たっぷり見て良かった。


今日は、アランデルといえばここ!のアランデル城へ。


まずは写真が並びます。








アラン川。








昔の建物が残っている。







たしかここは昔の教会かなんかの遺跡だったはず……








きれいな並木。








お城の門から入ります。



ここのお城は、イギリス第一の貴族、ノーフォーク公爵の本拠地だそうだ。
このあたりはノーフォーク地方ではないんだけどね。
実際の領地はノーフォークにはちょっとしかないんだって。
まあそういうことは多々ある。伊達政宗にも越前守だった時期があるそうだし。








この写真で見るよりはもっと巨大な城です。このアングルからだと一番幅の狭い部分。







宮殿部分と本丸部分と……何しろ何百年も続いている貴族なので、増築は繰り返されている。






立派なもん(門)ですね。



外にミニシクラメンが咲いている。屋外で咲くシクラメンって珍しくない?
日本では温室栽培の冬の花だし。













広大なお城の敷地の中で、城本体は後回しにして最初に礼拝堂に行ってみる。

35.ビショップス・パレス・ガーデン。

2018-01-13 | イギリス/England:2017
観光の目玉は終わってしまったので、あとはさっくりと周辺を流します。






さっき地図をもらったツーリストインフォメーションがあるところ。
小さな博物館になっている。……でもなんで宇宙飛行士?

チチェスターは元々ローマ駐留地なので1階はローマ時代の遺跡。







で、3階くらいになると宇宙スペース。








この人はティム・ピークという人で、英国人として宇宙へ出て、国際ステーションに滞在した初めての人だそうた。
なるほど。郷土の偉人。うちらのところでいえば羽生結弦みたいな(?)。
でもこういうスペースで宇宙の展示を作っているところはいいね。
あ、そういえば駅の近くに天文台だかプラネタリウムがあって、でもそこは休館日だか工事中だかで見られなかったんだよな。



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ローマ時代の壁が残っているとのことなので、せっかくなので見に行きましょう。







まあこんな感じで。







壁の外に出ようとは全くしていなかったわけだが、いつの間にか壁の外に出ている。
学校帰りの子供たちがこっちを見ている。
わたしはほんとはこの辺りにあるはずのビショップス・パレス・ガーデンに行きたいんだけどなー。
この壁の内側にあるはずなんだが……壁の中に入るところが見つからない。

壁に沿って歩いて行ったら、駅側の通りに出てしまった。もう一度アプローチをやり直す。









たどり着いた。












さっき下から撮った壁を上から。

















ビショップは「主教」でキリスト教会の中のエライ人。チチェスター大聖堂くらいの格になると、
そこの責任者はけっこうなオカネモチ。広い庭がある大きな屋敷に住める。
今はそこそこ広い公園です。ここはいいところだったな。近所に欲しい。



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そろそろ夕暮れで、他に観光する場所もないので夕飯を食べます。ちょっと寒くなってきた。









さっきと同じパブにまた入る。今度はチキンバーガー。
飲み物はジンジャービール。ジンジャービールっていうからてっきりお酒だと思っていたら、
アルコールは入ってないそうだ。(ということを昼間来た時に知った)
昼間に頼んだジンジャーエールよりもジンジャービールの方が一般的らしい。
アルフリストンの観光地価格から来た身には、バーガーとドリンクのセットで4.85ポンド(≒680円)
というのはかなり安く感じる。まあ味は特に特筆すべきものではないけど。
パンは1枚だけで十分。


あとはマークス&スペンサーに行ってお土産を仕入れ。帰ります。







駅への道にあるペインティング。虹色の猫。



19:15、ホテル帰着。