小布施の次は善光寺。
「牛にひかれて善光寺まいり」……善光寺に行ったというとほとんどの人がこの文句を
口にするので意外でした。なんでみんなそんなに知っているのだろう?
わたしはマンガで知ったけどさ。
善光寺本堂。……こういう風に写真を撮ってはイケマセン、という見本のような写真。
地面部分が多すぎるんだよ。
門前町。白無垢を着たお嫁さんが何人かいました。当然袴をはいたお婿さんもその隣にいるが。
山門にはこういう額がかかっている。よく見て下さい。この中に鳥っこが5羽隠れてる。
さらに「善」の文字は牛の顔になっているとか。
わたしは善光寺の戒壇めぐりが大好きだ!
前回やった時非常に新鮮だった。だってあの暗闇は現代人、なかなか経験出来ませんよ!
本堂の床下に、急な階段で下りて行く。間もなく光は全く届かなくなり、周りは真の闇。
目をどれだけ大きく見開いても、どんなに目をこらしても、何も見えない。
そこを――壁につけた右手だけを頼りにそろそろと進んで行く。
他の人がいるから出来るけれども。
1人だったら絶対無理。しかし他の人がいるということは困ったこともあって、
何しろ真っ暗だから、鼻先一寸に人がいても全くわからない。
何度前の人(母親だったからいいけどね)にぶつかったか。また何度後ろの子供にぶつかられたか。
この戒壇めぐりの目的は、本尊の下にある「鍵」をがちゃがちゃと鳴らし、
そうすることで仏と結縁することなのだけど……鍵も下手したら見過ごす。
前の人ががちゃがちゃ鳴らしている音を頼りに。以前入った時は、鍵の部分だけが
ごくごくうっすらと、見間違いじゃないかと思うくらいにうっすらと浮かび上がって
いたような気がしたが。今回は真っ暗。
自分が持った鍵を、後ろの人のためにがちゃがちゃ。せっかくここまで来て、
鍵に触れずに出てしまったら何の為に来たのかわからないもの。
戒壇めぐり。また来たらまたやっちゃうだろうなあ。
単に10分程度暗闇を歩くという経験なのだけど、けっこう感覚に衝撃がある。
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その後、白樺湖で一旦休憩をし、霧ケ峰高原へ。
白樺湖ではリフトに乗って展望台に行ったりしたんだけど、展望台というには
どうもショボイ風景だったのであまりいい写真がない。
これがなー。今回とても心残りの写真。
白樺湖から霧ヶ峰へ向かう間の道。
薄が一面に生えていて、それが光に透けて、とてもきれいだったんだよ。
うわー、写真に撮りてーと思った。……だが、バスは走り続けるのだ!
止まって写真撮影をする時間などない。(バスを停めるスペースもない)
走るバスからちゃんとした写真を撮るのは至難の業です。
撮りまくって一番まともな写真がこれ。こういうのって後々まで引きずるんだよなー。
大学生の頃に行った初めての海外旅行である香港でも、取り損ねた一枚がいまだに気になっている。
霧ケ峰高原では1時間くらい時間があったかな?
基本的にはドライブインみたいなところでお買い物だったんだけど、
近くに遊歩コースがあり景色がいい。秋の夕暮の侘しさ。
みわたせば花も紅葉もなかりけり 山の風吹く秋の夕暮れ
(本歌は「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦のとまやの 秋の夕暮」。
山にいるのに「浦のとまや」ってわけにもいかんでしょ)
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その後は「おぎのや」で釜めしご飯。写真はない。
http://www.oginoya.co.jp/tenpo/suwa/index.html
峠の釜めしって有名でしょう。えらく立派な陶器の釜(?)に入っているヤツ。
母親が「美味しい!」とお気に入りなので、今回唯一食事注文をしました。
が、スケジュールが順調すぎて「おぎのや」に着いたのは17時頃。
わたしはオナカが空いていたのでまあ良かったけど、夕飯にはちょっと早すぎますわな。
ちなみにこの日の昼食は、おやき1個と2人分の栗おこわの5分の1くらいでした。
おやきは長野名物。でもあまり好きではない。
栗おこわは美味しいけど、おかずもなしそれだけ食べるのは味気ない。
たから食糧確保が大変なんだってば!つくづくコンビニは偉大な発明だと思った。
その夜泊まるホテルはその「おぎのや」からほんのちょっと走ったところ。
ルートイン。ちょっときれいめの普通のビジネスホテル。
そのホテルのはす向かいに中国茶を売っている店の看板が見えた。
ちょうど家の在庫がなくなって来ているところだったのでホテルから買いに出る。
以前は中国茶にはまっており、もう何種類も茶葉を揃え、ちゃんと工夫茶という方法で
飲んでいたのに、最近はもう全然。
店番の人は一人でひまだったらしく、お茶を飲みつつお話をする。30分くらいいたかな。
3種類くらい買って帰る。
2日目終了。