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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

ギリシャ2008:目次

2010-03-07 | ギリシャ/Greece:2008
【6月5日】(機中泊・空港泊)

前口上、という名のいいわけ。

旅行日程。

1.国内移動から、すでに。
 ☆成田空港離陸

2.国外移動も、やはり。 ☆パリ空港へのフライト

3.どうも今回の移動はケチがつくなあ。 ☆アテネへのフライト ☆アテネ空港での夜明かし


【6月6日】(イラクリオン泊)

4.クレタ島へ。 ☆クレタ島へのフライト ☆クレタ島へ到着

5.「なんてラッキーなの!」と叫ぶ。 ☆早朝チェックイン ☆イラクリオンへの第一歩

6.ところで、ギリシャは犬なのです。 ☆犬がいっぱい ☆イラクリオン散策

7.イラクリオン考古学博物館。 ☆博物館・展示物

8.ギリシャで困ったこと。
 ☆マリア遺跡へのバスチケット ☆旅行者のとまどい

9.マリア遺跡へ。 ☆マリア遺跡 ☆ビーチ ☆帰りのバス停探し


【6月7日】(フェリー泊)

10.ヴェネツィア砦。 ☆ホテルの窓から ☆ヴェネツィア砦 

11.初めてのちゃんとした食事。 ☆バザール ☆昼食カジキソテー

12.クノッソス宮殿。 ☆ミノタウロス ☆クノッソス宮殿 

13.ひとやすみ。 ☆聖ミナス大聖堂 ☆旅行バッグのこと

14.フェリー乗船の長い道のり。 ☆フェリー乗船の謎 ☆

15.ともかくフェリー。 ☆フェリー内部 ☆イラクリオン出航 ☆夕食スジュカキア


【6月8日】(アテネ泊)

16.本土上陸。 ☆ギリシア本土上陸 ☆ピレウス港 ☆ホテルチェックイン

17.アテネ国立考古学博物館。 ☆博物館・展示物 ☆ポセイドン像 ☆墓碑

18.アテネ国立考古学博物館その2。 ☆展示物 ☆ボクシングをする少年

19.た、高い…… ☆ホテル部屋 ☆アクロポリスの丘へ登る

20.パルテノン神殿。 ☆パルテノン神殿 ☆アクロポリス周辺


【6月9日】(アテネ泊)

21.ゼウス神殿が好き。 ☆ゼウス神殿 ☆本屋さん ☆チケット買い

22.デルフォイへ。 ☆リオシオン・バスターミナル ☆デルフォイ到着 ☆昼食ムサカ

23.溺れる! ☆大豪雨 ☆デルフォイ遺跡 ☆アテナ女神の神域

24.バスの裏切り。 ☆アテネへ戻る ☆バス乗り過ごし


【6月10日】(アテネ泊)

25.ミケーネへ。 ☆キフィスウ・ターミナル ☆徒歩にてミケーネへ

26.ミケーネ黄金遺跡。 ☆ミケーネ遺跡 ☆帰りも歩く

27.プラカ地区へ。 ☆プラカ地区でお土産探し ☆夕食コリアンダーラーメン ☆プラカ散策

 
【6月11日】(アテネ泊)

28.野良ガメ。 ☆ケラミコス墓地 ☆野良亀との遭遇

29.アフェア神殿。 ☆船でアイギナ島へ ☆美しいアフェア神殿

30.カラマラキア。 ☆アイギナ港辺り ☆昼食カラマラキア ☆美猫たち ☆美しいアイギナ島

31.ヘロド・アティクス音楽堂。 ☆プラカ地区散策 ☆ヘロド・アティクス音楽堂 ☆創作ダンス


【6月12日】(機中泊)

32.最終日。 ☆コールド・ビュッフェ ☆ギロピタ ☆新アクロポリス博物館 ☆アゴラ周辺

33.古代アゴラ。 ☆古代アゴラ ☆昼食スブラキ 
 
34.アテネを離れる。 ☆ホテルチェックアウト ☆離陸

35.信じられないこの値段。 ☆パリ空港 ☆500円超のミネラルウォーター

 
【6月13日】(帰宅)

36.帰国。 ☆成田着 ☆帰宅

37.その後。 ☆ギリシャ総括 ☆ベスト3

ギリシャ:目次 




37・その後。

2008-10-16 | ギリシャ/Greece:2008
一度家に着いてしまえば楽しかった旅行もすぐに過去。
とはいえ、その後1ヶ月ほどは何となく嬉しくて、思い出し笑いにやにや、ということもあるのです。




ギリシャは。


何と言っても暑かったですよ。「寒い国には冬に行け、暑い国には夏に行け」という格言?があるが、
(つまりその国らしさが一番味わえる状態ということ)
それは旅行者本人の体力と気力が非常に充実している場合なら、ですね……
やっぱり暑い時に暑い国に行くのは辛い。特にわたしは北国の人間だ。元々暑さには免疫がないのだ。
まだ6月じゃん、と思って気候を甘く見ていた。
今回をもって肝に銘じることにする。「寒い時には南へ、暑い時には北へ」。



不思議がいっぱいの国でした。
こんな言い方はあまりにメルヘンか。「変!」と思うことがこれほど多かった国も珍しい。
わたしはわりあいに文化の違いには鈍感な人間で、外国に行って違和感を覚えるということが
あまりないんだけれど、ギリシャは「なんで?」と思うことが多かったなあ……
何と言っても表示関連が。ギリシャなんて世界中から観光客が集まる観光地なんだから、
もう少し何とかしようがある気がする。
もっとも、イロイロ苦労したことも、過ぎてしまえばいい思い出だけどもね。
自分が困ることも実は面白いんだよ。日常生活で「愉快な困惑」ってありますか。



食については無念が多々……
でもやっぱりこれも暑すぎたゆえの体力の低下によってなのだから、
自分の体力のなさをもう少し自覚して、ですね……あと年齢も自覚して、
次は気候に合った土地を訪れよう。
行ってしまえばイケイケでほっつきまわるのはおそらく止められないと思うので、
せめてそれ以外の部分は快適さを求めよう。



あとは、意外にギリシャ人と話してない。
ギリシャ人は陽気で人懐っこいイメージがあったが、むしろ寡黙。余計なことは喋らない。
個人的なお喋りに発展した人が全くいなかった。
今まで他の場所では、公園を歩いていると「日本人?」と呼びとめられるとか、
バスで隣合った人とか、何のかんので一人や二人、地元民と交流があったりするのだが。
ヒッチハイクをさせてくれた人とも、結局ほとんど話してないし。
国民性は意外に引っ込み思案?それとも……



印象深い場所ベスト3。

1.デルフォイ
2.アフェア神殿
3.ミキーネ

かな。甲乙つけがたいけれども。



印象深い食べ物ベスト3。

1.ギロピタ
2.カラマラキア
3.ムサカ




印象深い動物ベスト3。

1.野良ガメ
2.アイギナ島の美猫
3.干されたタコ(動物か?)



こんなところだろうか。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ギリシャ旅行も記録に残し、気づくと秋風立つ10月。
最初は、終わるまで半年くらいかかるんじゃないかと思っていたが、
何とか4ヶ月でまとまりました。長い間読んでくれて、どうもありがとう。


……そして、そろそろ腹の中では旅行の虫がまたうごめき始めてもいるのです。
次は、どこへ行くのだろうか。




36・帰国。

2008-10-11 | ギリシャ/Greece:2008
帰りは惰性。帰りの飛行機で4,5時間ぐっすり眠れたのは良かった。
が、楽しみにしていたATOMICA(行きの飛行機ではまったゲーム)がなかったのは
どういうことだ!やりたかったのにーっ。


パリを真夜中近く発って、成田到着は18時。時差がありますからね。
飛行機に乗っているのは正味12時間ちょっと。やっぱり疲れますよ、長丁場。
地面に立つとほっとする。




At Narita Airport.

多分これが成田へ着いた時に撮った飛行機だと思うんだけど……
もう帰りは何がなんだか。まったく印象に残ってない。まあだいたいそんなもんです。


あ、そういえば、パリの空港で日本人の団体さんが飛行機に乗れずに抗議をしていたようだったなあ。
携帯で会社に「帰れないので明日出社出来ません」と言ってた人がいた。
ぱっと見どんな団体なのかはわからなかったけど……添乗員もいなかったようだ。
年齢にも幅があったようだし、社員旅行か何かなのだろうか。
(今時ヨーロッパに社員旅行ってのもないかな?)
社員旅行参加者全員が飛行機に乗れなかったら、会社は困るだろうなあ。


わたしは飛行機に乗れなかった経験はないけれど、5時間くらい離陸が遅れたことはある。
海外旅行で、飛行機の数時間の遅れはザラ。
あとはロスト・バゲージ……スーツケースが別な飛行機に乗せられてしまったという経験は1度ある。
その時は帰り道で、翌日宅急便で特に損傷もなく自宅へ届いた。
帰り道に重いスーツケースを引きずらなくても良かったので、むしろ得だったか?

でも本当にスーツケースが無くなったらショックだよなー。
お土産も勿体ないけど、当時は山ほど撮ったフィルムをスーツケースに入れていたもの。
それが丸々無くなったら、泣いても泣き切れない。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


18時に着陸して、18:46の成田エクスプレスに乗れたのは相当早い部類だと思う。
いつも荷物が出て来るまで時間がかかって、下手すると空港から出るまで2時間近くかかる。
そうなるとその日のうちに家まで帰れません。
その覚悟もしていたんだけど、幸いなことに都合良く電車の接続がありました。



東京駅での人ごみに、ああ、やっぱり戻って来ちゃったなー、と思う。
人々の佇まいを、発って来たばかりのギリシャと比べる。
……ギリシャのおっさんたちは風貌になかなか味があった。それに比べて日本のおっさんたちは……
そんなことにを思いつつ、エスカレーターを乗り降りするおっさんたちの顔を眺める。
でもよく見ると、日本のおっさんたちもそれなりに味があるよ。
ギリシャはギリシャなりに。日本は日本なりに。
世界はそんなに違わない。日常は、どこの国でもそんな風に過ぎる。



20:16 東京駅発。



22:15 地元駅着。



22:40 自宅帰着。




あー帰って来た。へとへとだ。


35・信じられないこの値段。

2008-10-07 | ギリシャ/Greece:2008
アテネからパリまではおそらく3時間。途中で時差が1時間あるようなので、
パリのシャルル・ド・ゴール空港到着は21:45。


パリは緯度が高いので、夏のこの時期はまだ夕暮れといった感じ。
しかしさすがに時間が時間だ。空港のなかは静かで人も少ない。
アテネからの飛行機が着いた場所から日本への飛行機が飛び立つ場所までかなり歩く。
往路もほぼ同じ距離だったと思ったけれど、やはり人がいないと少し落ち着かない。
妙に早足で歩いたりして……出発は23:30だから、まだまだ時間はあるのに。




Night-time at Charles-de Gaulle.

でもやっぱり少しさみしいよね。


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エールフランスを利用したことは何度かあるので、日本行きのゲート付近に来ると、
「ああ、ここだ」と思いだす。ここにはお客さんがいっぱいいて、日本人率もかなり高い。
しばらくぶりの日本語が聞こえて、日本に帰るんだ、ということが実感される。
帰るんだなー、帰っちゃうんだなー。ちょっと寂しいかも。



時間もあることだし、喉もかわいたし、何か飲もう。
幸いすぐそばには安直なコーヒーショップがあって、まだ開いている。
ユーロの残りもあまりないし、なんか飲み物で一番安いものを。

レジに並ぶ。わたしの前に並んだ若い夫婦がサンドイッチや飲み物を注文している。
何の気なしにその合計金額を見て……へ?18ユーロ?約3000円ですが。
なんだかとっても高くないか?そんなに山のような注文をしていたのか?
前の人も意外だったらしく、なんだか慌てた感じで財布を探っている。
イヤな予感。

「水をください」
自分の順番になって、レジの人にそう言ってみる。
値段表はあえて見ずに。だって喉が渇いてるから何かは飲まないとつらいし、
飲み物が買えるところはここしかない。つまり他の選択肢はない。
「3.5ユーロ」
……まさかと思った。574円ですよ。ただの500ミリリットルのミネラルウォーターが。
有り得ない。どんだけぼってるんだ。いくら独占販売だからって……
少しは節度ってものがないのか、フランス人よ!


あまりにも呆れたので思わず記念撮影。これが500円以上する水だ。




3.5 euro!for a bottle.

でもわたしはユーロになってからフランスに行ったことがないので、
現在のパリの物価はいま一つわかってない。
スーパーでもただの水が400円くらいで売ってたらどうしようね。
そんな物価の高いところには旅行出来ませんよ。
ギリシャなら高くても100円弱、スーパーで買うと30円くらいだったのに。



ところで、この写真を撮ったのは23時ちょっと前くらいだと思う。この時間でも薄明かり。


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ミネラルウォーターへの怒りを乗せて、日本行きの飛行機は飛び立つ。
23:35。シャルル・ド・ゴール空港での最終便かもしれない。




34・アテネを離れる。

2008-10-02 | ギリシャ/Greece:2008
荷物を預けてあるホテルへ……その前に、近くの小さなスーパーへ。
ずっと前、柳家小三治のエッセイを読んでいて、「外国の塩は美味い!」と書いてあったから、
一度買って帰ってみようと。塩なんかは小袋でもけっこう重いもんですが、がんばって持って帰る。
それから、クノールのカップスープが目についたのでそれも買ってしまう。
キノコのスープと、セロリが入っているスープの2種類。

ちなみに、帰国後スープと塩を味わいましたが、スープはやはり日本のものとは一味違いました。
どう違ったかは説明出来ない(^_^;)。1種類2種類、ハーブが入っている感じ。
塩は、「これ、ギリシャの塩だよ」と教えてもらわないとわからなかった。
味は……それほど美味しさに違いはない気が。
ただ、外見は相当違います。ギリシャの塩はものすごくサラサラしていて、粒が細かい感じ。

小三治によると、日本の塩は天然成分をそぎ落として作る製法で、
外国の塩はミネラルなんかも残す製法だそうだから、外国の方が美味しいんだそうな。
ギリシャの塩がどんな方法で作られているかはわからない。
今後も海外に出た時は塩を買ってみるつもり。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ホテルに戻って。ロビーで塩とかスープをスーツケースに詰める。
まあちょっと恥ずかしいけどしょうがない。
その後、ロビーの椅子で息を整え(午前中の行動でへとへと)、ようやく立ち上がって
フロントの人に、じゃあね、と手を振る。

その時フロントにいたのは、わたしが最初に来た時に色々丁寧に教えてくれたお兄さん。
彼はわざわざフロントから出てきて、真面目な顔で「泊まってくれてありがとう」と言ってくれた。
入口のドアを開けて、建物の前まで出て見送ってくれた。握手をして別れた。
「また来るね」と言いたかったけど言えなかった。嘘はつきたくない。




空港までは地下鉄で簡単に行ける……はずだったのだが。
いや、実際他の場合を考えればスムーズに行った方ではある。だがしかし。
地下鉄のオモニア駅からシンタグマ駅へ。シンタグマ駅で乗り換えて空港へ。
こういう経路で、しかもシンタグマで乗り換えする時に空港線のホームへはダイレクトで
行けるのに、切符を買うのは一旦上に行かなければならないというのは、どう?

例えて言えば、地下鉄から仙石線青葉通駅ホームへ直接行けるのに、
切符を売っているところは改札を出ないと無い、という状態。
乗越精算は出来るだろうけど、外国でそこに賭けたくはない。
……一旦空港線のホームまで行って、ちょうどそこに空港行きの電車が来るところだったのに、
切符がないものだから、その地下鉄をのりすごすことになりました。

でもよく考えてみると、JRも乗り換えしようと思ったら改札を出ないと切符は買えないな。
それと同じだ。うーん、ごめんなさい。文句を言う筋合いではなかった。

ま、余裕を持って行動しているから、それほど急いでいるわけではないしね。



空港には17:10着。空港到着は遅くとも2時間前までが基本なので、時間としてはぴったり。
が、この段階でも飛行機のチェックインが始まっていないというのが……
別にいいんだけども、早くスーツケースを預けて身軽になりたいぞ。


到着は事件だけれど、出発は惰性。
あとは帰るだけだし、緊張感もなくなっている。
(なので、「アテネを離れる」というテーマの写真がないのです。)

お土産屋さんでチョコレートを買った。



19:35。アテネ空港離陸。アテネよ、さらば。





33・古代アゴラ。

2008-09-29 | ギリシャ/Greece:2008
最後の観光地。古代アゴラ。

ごめん。あんまりよく見てない。だって日差しが強かったしっ!
行き倒れ寸前だったんだよ!(←ちょっとオオゲサ(^_^;))

なので写真をずらずらと。




Ancient Agora.

古代(つまりギリシャ時代)アゴラ。正面の細長い建物は、アッタロスの柱廊の復元。
この辺をソクラテスとかプラトンとかアリストテレスが歩いていた……はず。




Stoa of Attalos.Outside.

アッタロスの柱廊の外側と、




Inside.

内側。こんな細長い建物をわざわざ作ったんかいな、と思うけど、
そりゃギリシャの日差しならアーケードがないと死ぬなー。
この柱にもたれかかって30分くらい居眠りをしました(^_^;)。


そしてこんな直射日光の下で働いている人がいる……。



Excavating.

考古学者たち。大学生くらいの女の子たちも、アルバイトなのか授業の一環なのか、
賑やかに発掘作業を行っていました。日射病になるなよー。




Temple of Hephaistos.

ヘファイストス神殿。緑のなかにある神殿は絵になるけど、実は高台にあって敷地が狭いので、
近づくとあまりいいアングルで撮れない。下からこんな風に見ている方がきれいかも。





古代アゴラはアクロポリスの丘の北側の麓にある。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


まるで義務のように古代アゴラを見終わり。
最後の力を振り絞って(前回も最後の力を振り絞っていたような気がするが)
……スブラキを食べに行く。


スブラキとは、……串に刺して焼いた肉。それだけのことなので、別にギリシャで食べなくても
良かったかもしれないけど、食堂の看板でよく見かけるんだもの。
良さそうな店を選ぶために歩きまわる気力はすでになく、ガイドブックで
現在地から近いスブラキ店を探す。混んでいたけど、1人用のテーブルが丁度空いたとこだった。




Souvlaki.

スブラキ。ま、ふつーの焼いた肉ですな。わたしは鶏を頼んだけど、他の肉もある。
左上がメニューで、店の名前が「タナシス」。(サナシスという表記もあり。)
これにミネラルウォーターで、10ユーロ≒1600円。チップ1ユーロ。少し高いか。


店のテーブルから道行く人を呆然と眺める。
地下鉄モナスティラキ駅の真ん前で、人通りが多い。
わたしはあと数時間でここを離れる。わたしがいなくなってもこの光景はずっと続く。

タナシスを14:30に出る。飛行機は19:30離陸予定。
そろそろ空港へ向かう時間だ。






32・最終日。

2008-09-25 | ギリシャ/Greece:2008
本日最終日。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


突然ですが、いまさら食べ物のことについて2点。

その1。ホテルの朝食について。
泊まったホテルは朝食が付いていたんだけど、これがコールド・ビュッフェだった。
(コールド・ビュッフェとは、火を通した料理:例えばスクランブルエッグとか
ボイルドソーセージとか:がないバイキング形式の食事)
うーん……知ってて泊まったので文句も言えないんだけど、ビュッフェはやっぱり
あったかい食べ物がないとテンションが上がらないわー。なんか侘しい。
いや、チーズとハムも複数あり、ゆで卵あり、パンも数種類あり、
そんなに内容がひどいわけではなかったんだけどね。

今度からコールド・ビュッフェの宿は選ばないようにしよう。
それなら素泊まりで、朝食は外で食べるとか、何か買ってくるとかした方が満足感がある気がする。
時間は節約出来ていいんだけれども。


その2。ギロピタについて。

ギロなんだかスブラキなんだかケバブなんだかよくわからんが
(わたしがわからなければ読んでいる人はもっとわからないだろうが)
とても美味しいファスト・フードがあった。

http://blog.livedoor.jp/sevam_a/archives/50818271.html

リンクフリーというお言葉に甘えて、よそ様のブログを引用。
写真もきれいだし、文章内にはギロピタの説明もあるし、アリガタイです。


今回の旅行で2回買って帰ってホテルで食べた。
肉と数種類の野菜。そしてフライドポテトが入っているところがちょっと不思議。
それにソースがかかって、具を包むのはわりと厚みがある、ナンをもっとふくらませたようなピタ。
とってもいい感じで味がまとまっている。ソースの手柄なのかなあ。
軽く感動を覚えたくらい美味かった。値段も安いしね。(1.8ユーロ≒300円)

日本でも、KFCだっけ?マクドナルドだっけ?ピタと名付けた何かを
売ってるような気がするけど、厚みが全然違うなあ。
あんなに薄いと具とのバランスが取れない気がするのだが……
ギリシャのピタはあんな薄っぺらくない。がっつり食べられて満足。


……が、すごく残念なことに、ギロピタを買って帰る時って、「オナカはすいてないけど、
何か食べないと駄目だな」と思った時だったので、ホテルへ帰ってもすぐは食べず。
時間が経ってから食べていたので、アツアツがすっかり冷めている。
これがアツアツのヤツを、オナカ空いてる時にガブリとやれたら、
どんなにウマかっただろうかと……今だに残念だ。


もう一つ、残念と言えば、ドルマダキアという料理を食べてみたかった……
これはお米とひき肉などを炒めてブドウの葉でくるむという料理らしい。
ブドウの葉、食べてみたかった。この機会を逃してしまったので、
今後の人生でブドウの葉っぱを食べることはないかもしれないと思うと……しくしく。


今回、食に関しては後悔が多い。がんばってそれなりに食べてはいたんだけど、
実は暑さ負けにより食欲がなく、けっこう無理してたりするんだよなー。
健康な胃腸状態だったらもっと食を楽しめたんだけど。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ホテルは9:30に出る。チェックアウトも済ませておく。
スーツケースは空港へ向かう時までホテルで預かっててもらう。
今日は遠出をせずアテネ市内を回る。飛行機が19時半発だとは言え、16時くらいには
空港へ向わなければならないし、下手に遠出して予定通り戻って来られなくなったら大変だから。


まずは新・アクロポリス美術館へ。
数日前にディオニソス劇場のところにいた係の人が教えてくれた「ちょっとだけ展示」を見に。
地下鉄のところにこんなポスターが。



New Acropolis museum was under construction.

Catch a glimpseの最適な訳は、「ちょっとだけよ~ん……」になるのではないかと思う。






The entrance of new Acropolis museum(not yet opened)

エントランス。



Main hall.

(多分)メインホール。


……が、期待に反して「ちょっとだけ展示物を並べている」わけではなく、
ちょっとだけ見せているのは、新博物館建設の進捗具合らしい。
いやいや、そういうのはいいから。展示物を見せてくれよ。

唯一何かがあるなー、ってのはこれくらい。




We could see few sculptures.They must set better exhibits even under construction.


立ち入りが許されている場所から、かなり遠くに彫像が何体か並んでるんだけど……
これをなぜもう少し近くに、そしてこちらを向けて置かないのか。意味不明だよ。

メインホールの床を透明にして、地下に埋もれている遺跡を見せるようにしているんだけど、
それなりに高さがあるので、床の透明なところを歩いているとなんかうぞうぞする。
これは、高所恐怖症の人はイヤな作りだろう。
しかしホールはかなりの範囲でそうなっているから、逃げ場はありません。


一番見ものだったのはこれ。



Beautiful chairs.

博物館に関するビデオを流しているんだけど、その前に置かれた椅子。
ぱっと見はガラス製だけどプラスチックのようです。座ってみたが、わりあいに安定感があった。


この博物館が完成した後、わたしはここへ来ることがあるんだろうか。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




Bazaar.


プラカ地区でまたお土産をあさったりしている。自分用に民族衣装っぽいデザインのシャツを買った。
……が、今に至るまで着ていない。



最終日。もうこの辺まで来ると疲労困憊なわけです。
旅行メモにもこの辺りのことはほんの数行しか書いてない。


一応ローマン・アゴラにも行った。やっぱりこれもアクロポリスの麓にある。




Roman Agora.


アゴラとは大雑把に言って広場。市場が開かれていたり、市民集会が開かれていた場所らしい。
ローマン、ということはローマ時代のもの。ギリシャ時代より少し時代が下る。
柱の奥にある六角柱?な感じの建物は、風の神の塔と言われている。

……しかし暑いんです、やっぱり。そろそろ朦朧としている。
ちなみに、この柱が並んでいる所のそばの日陰に犬が3匹寝転がっていた。
わたしも真似して寝転がってしまいたかった。今から思うと日射病になりかけだったような気がする。


最後の力を振り絞って古代アゴラへ。


31・ヘロド・アティクス音楽堂。

2008-09-21 | ギリシャ/Greece:2008
ギリシャ最後の夜は観劇で締めます。いや、正確には観劇ではなくて観ダンスですが。

開演がたしか21時。チケット売り場のおねーさんに「少し早めに行った方がいいわよ」と
言われたもんだから、19:20にホテルを出る。自由席だし。再度プラカ地区を
うろうろしようと思ったし。プラカ地区でちょこちょこっと買物。
ここで意外に時間をとったので、ちょっと気が急いた。


「ヘロド・アティクスへ行くのにはどう行ったらいいの?」
最初に道を訊いたおばあさんは、おもむろに階段を指さしきっぱりと言う。
「階段をのぼれ!」
「……あの階段?」
「階段をのぼれ!」
……階段を上がるのはいいんだけどさ、その階段を上ったら道が左右に分かれていた。
どっち行ったらええねん?そこまで教えてくれないとさー……

その後、別な人に訊いた。
教えられた通りに歩いて行くと、数日前アクロポリスへ行く時に通った道に出る。
プラカ地区からヘロド・アティクス音楽堂へ行くのに少し遠回りでもいいから
平地を行けないかと思ったが、……やっぱりアクロポリスを超えなければならないらしい(T_T)。





Lovery lane in Praka.

途中、プラカ地区の少し高台の道。オレンジの壁が可愛い。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ヘロド・アティクス音楽堂のそばまで来ると、人通りが多くなった。
うーん、やっぱりみんな見に行くんだね。少し早めに来て良かったかも。
入口付近は混んでいる。そこから階段をのぼって劇場内に入るんだけど、
階段の段差がだいぶ急。古代人の足は長かったのだろうか。けっこう高い所までのぼるし。

そのかわり、下る階段は楽。とんとんとんと飛び降りる。
劇場入り口にいた係員の人に「GOOD STEPS!」と褒められる。
この係の人がオーランド・ブルーム似のイケメン。……だった気がするのだが、
それに気づいたのが、席に着いてからだったので証拠写真はありません。
(もっと早く気づけよ)




Inside of Herod Atticus Odeon.

劇場内。実はこの時点で席はガラガラ。もっと後で来ても良かったくらい。
もう少し経つと、それでもまあまあ埋まって来る。
最前列にはカメラとマイクが何台も。舞台の初日なので、どうやらセレブが来ているらしい。
……インタビューをしているっぽいが、誰かわからん。
だいたいギリシャの現代人なんてほんとに知らんわなー。メリナ・メルクーリの名前くらいしか。




I could see some TV cameras.Who were there?





夕暮れから夜へ。古代劇場の上の空は、青から淡いピンク、紫、群青。



そして開演時間が来て、パフォーマンスが始まったんだけど……





これが!





実に!






つまらなかった!






創作ダンス。パフォーマーはポール・テイラー・ダンスカンパニー。
アメリカからわざわざ呼ばれて来ているらしい。
……わざわざ来るほどの集団か?

まあ、わたしは創作ダンスの類が好きじゃないからね。見る目がないのかもしれないけど。
こういうのってダンスっていうより、身体表現。わたしは音楽にきちっと乗った振り付けのものを
ダンスと呼びたいので、こういうのをダンスの範疇に含めたくない。
現代アートを美術と呼びたくないというのと似ている。現代アートは思い付きだけで成立し、
美でも技でもないものが多すぎる。少なくとも技は備えていて欲しいとこだ。


すぐ前に座っていた人が第一部が終わった時点で席を立って行ったのは、
やっぱりつまんなかったからだろうか……
ヤレヤレ、と思いながらわたしは最後まで見たけどね。





終わって帰るところだから人はだいぶ減っているが、最終的にけっこう座席は埋まった。
よほどの端っこと後ろの席を除いて、だいたい入っていた。
他の人は楽しく見ることが出来たのだろうか。


でもまあいいんだ。わたしの目的は「ヘロド・アティクスで観劇をすること」だから。
とりあえずあの場所にいられただけで。(面白かったらもっと良かったけど!)


23:45、ホテル帰着。



30・カラマラキア。

2008-09-18 | ギリシャ/Greece:2008





アフェア神殿からアイギナの港へ戻ってくる。13時半頃。
そろそろご飯……。やっぱりどうも旅行中は食事の時間が不規則になってしまうなあ。
エギナタウンの海沿いを、端から端まで歩いてみる。どのタベルナに入ろうか。


……でもやっぱりコレのインパクトには勝てない。ここにしよう。




タコ干し。日本の食堂だったら、こんなに堂々と表に干さないだろうなあ。

ちなみにこの小さなクルマはスマートカーといって、駐車場事情が悪いヨーロッパ都市部では
たまに見かける種類の車。たしか「ダ・ヴィンチ・コード」の小説で、ヒロインが
乗っていた車がこれ。映画ではどうだったかな。


やっぱりここはシーフードでしょ。ばりばりの港町なんだし。

ガイドブックで見て、食べたいなと思っていたものがあった。イカのフライ。
イカのフライなんてどこでも食べられると思うけれど、写真が美味しそうだったんだもの。
ずーっと前、ヴェネツィアで食べたミックスフライが美味しかったという記憶もある。

メニューを読んでもどうせよくわからないから、お店の人にガイドブックの写真を見せて
「これ、出来る?」と訊く。定番だろうからないわけはないだろう。
お店の人は「カラマラキア?あるある」と頷き、わたしはそれとスプライトを頼む。


このタベルナ(に限らず、この辺の店はどこでも)はテーブルを歩道まで出して占有している。
テーブルの間の、ちょっと広めに空いたところを、通行人が通っていく。



道路占有許可とか取ってるのかな?……取ってないだろうなあ。


隣の隣のテーブルに、男性二人組が座った。
服装からすると聖職者らしい。何を食べるのだろうと横目で窺ったが、
結局ごく普通のメニューを頼み、ごく普通に食べていた。当り前か。
でも日本だと、街中でお坊さんや神主さんが食事をしているところなんかは見かけないよね。


カラマラキア到着。



柔らかくて美味しかった。あっさり塩味なので、何もつけなくてもOK。
レモンはかけたりかけなかったりして食べる。
わたしにはこの一皿、特に量が多いとは思えないんだけど、やっぱり食べると相当です。
全部平らげたけどね。8ユーロ(≒1300円)。チップ1ユーロ。

ギリシャで食べたもので一番美味しかったのはこれかもしれない。味に冒険はないけどね。
素材の美味さが出ていた。まあムサカの方がギリシャ料理っぽくて、あれも美味しかったけど。



店を出てから、まず帰りのチケットを買い。
今度はピレウスと違って、チケット売り場が何軒かしかないので迷わず買えた。
その後、町をうろうろ。エギナタウンは小さな小さな町なので、どこへ行ってもすぐ行き止まり。


裏通りで美猫に出会う。






いや、これは美猫だろう。特に縞の方。興味津々でこっちを見てるけど、触らせてはくれなかった。


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さて、帰りのフェリーが来ました。思ったより大きいね。





港のはじっこに小さな小さな教会が建ってる。真白。





こんな海際に建っている教会は、他では見たことがありません。
むしろ日本にはあるよね、海の岩場に小さな社とか。
それと同じで、この教会も漁師の守り神なんだろうか。


フェリー内部。




わたしはずっと外のベンチに座って外を見ていた。(後半は居眠りをしていた。)
景色がいい。風も気持ちいい。アイギナ島は風が優しかった。


エギナ・タウンの港をフェリーから見下ろす。




15:30、出航。その後ヨットとすれ違う。何となく印象派っぽい。








ギリシャにもカモメはいるのだ。


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16:35、ピレウス港へ帰ってくる。やはりフェリーの方がかかる時間は長い。




いやー、すごく巨大な船……。
建物よりも数倍大きい。写真が小さくて見えないだろうが、車と比べると大きさがわかります。
船旅ってのもいいかもなあ。クレタ島からアテネへの夜の移動とかだけじゃなくて、
今日のように通勤の足になりそうなフェリーでもなくって、豪華客船で世界一周!みたいな。
まあ、世界一周するほど長く船に乗ってたら絶対飽きるだろうけど。
3泊4日で香港まで、とか。宝くじで3億円当たったらやってみよう……。



ピレウス港に着いた後、地下鉄でホテルへ一旦帰る。ホテルは地下鉄に近くてほんとに便利。
ギリシャの最後の夜、待っているのはアレです。




29・アフェア神殿。

2008-09-15 | ギリシャ/Greece:2008
アイギナ島(現在はエギナ島と呼ばれている)はピレウス港から40分~1時間で着く
アテネからはすぐそばの島。アテネからの観光旅行の定番「一日エーゲ海クルーズ」で
訪れる最初の島だが、もちろんわたしは自力で行くのです。


行くのにミケーネほど苦労はしなかった。
ただやっぱり船に乗るまでに迷った。地下鉄でピレウスまで行って、島へ渡る船のチケットを
買うんだけれど、店が多すぎてよくわからん。
本当は快速船ではなくて普通のフェリーで良かったのだが、わからなかったせいで、
少し値段が高い快速船のチケットを買ってしまった。ここらへんはギリシャ語が
読めれば改善される部分だろうけど。

フェリー乗り場の位置もよくわからないさー。
埠頭に番号は付いている。だが埠頭も広く、埠頭に何か所も船着場があるので
どこで待っていればいいかわからない。ここなんか、7埠頭のABCD、って番号を振っておけば
簡単に解決される部分だと思うんだけどなあ。なんでそうしないんだろう。
しょうがないので、船のチケットを売っている窓口の人に自分が買ったチケットを見てもらい、
「この船はどの船着場に来るの?」と訊いた。
彼は愛想よく、すぐ前を指さして「ここだよ」と言ってくれたが、
……実際はその3つ隣の船着場に着いた船がわたしの乗る船でした。


教訓:情報はしつこいくらい確認をしましょう。特に人に聞いた情報はなおさら。
わたしはけっこう2,3人に確認します。


快速船は小さい。

A boat to Egina Island.




内部はこんな感じ。船の中ではぐっすり寝てました。




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船に乗って45分でアイギナ島へ到着。

Egina town.




船を下りてから、目的地であるアフェア神殿行きのバスは(ギリシャには珍しく)すぐ見つかった。
乗ってから数分で発車したので、わたしはラッキーだったらしい。
この時点ではバスの時刻表はわかっていないんだけど、後でバスは1,2時間に1本しか
運行しないことを知る……


アイギナ島は例えていえば、広島県の宮島に雰囲気が似ているかもしれない。
観光地ではある。船を下りた辺りは観光客向けの店やらなんやらが並んでいて、
何というのか、ある種作り物めいた町の雰囲気。
(そういう場所の佇まいは見る人の視線を意識した作りになるので、
どこか舞台の書き割りのようなものになるのだと思う。倉敷しかり、馬籠宿しかり……)

だが、普通の生活をしている人もまた多い。
アフェア神殿は、島をずっと奥に入った内陸部にあるので、
バスの窓から観光客向けではない集落を見ることが出来た。
オリーブ畑などもあったと思う。漁業と農業の島だろうか。


アフェア神殿まではバスで40分くらい。
けっこう山道を登る。バスでは座れなかったのでカーブがちょっとツラかった。






Temple o Aphaia.

アフェア神殿。光のニンフ(精霊とか妖精ごときもの)を祀っているそうだ。

しかしギリシャ式神殿って、見た感じみんな同じですね。
いや、一応柱の造形とか内部構造とか、詳しく見ればそれなりに差異はあるのだそうだが……
しかしみな大理石+柱なので、おおまかな印象はみな同じ。
同じような写真になってしまうけど、でも好きなんだい!


この神殿も良かった。
パルテノンほど巨大ではなく、こじんまりとしたかわいらしさがあるし。バランスが良い。
何より位置がいい。島の高い場所に位置しているので見晴らしが素晴らしい。








昔、神殿では祭儀が行われただろう。
その頃もやっぱり人々はここからこんな風に青い海を見下ろしたんだろうな。
白い集落はなかっただろうけど。





ちょっと方向を変えて。微妙に人が入ってしまったのが失敗だ。






柱の上の部分がシンプルなので、おそらくギリシャ神殿のタイプとしては初期の
ドーリア式だと思う。パルテノン神殿もドーリア式。
9日の朝に行ったゼウス神殿は、柱頭が派手なのでこちらはおそらくコリント式。


ゼウス神殿柱頭(再掲)。



comparison:a design of column,temple of Zeus.(Again)

このコリント式の柱の飾りはアカンサスという植物の葉をモチーフにしているらしい。
……余談だが、たしか20年くらい前にNHKでこんな番組があった。
カメラが著名人の家を訪問し、部屋や特徴的な小物を映した上で、
さて、これは誰の家でしょう?と問いかける5分くらいの番組。
もう亡くなった作家とか現役の俳優とか、超有名、有名、それほどでもない、という人物を
わりあい手広く取り上げて、面白かった記憶がある。

その番組のある回で映された庭先に、アカンサスの葉が生えていた。
ナレーションが、この植物がアカンサスであると告げた上で、これはこの家の持ち主の職業を
表しているという。アカンサス。どこかで聞いたことがある名前だけれど……

結局、その家の持ち主は建築家。
アカンサスはギリシャ建築のモチーフとして多く使われた植物で(ギリシャの国花でもある)
そこから建築家のシンボルとなっているらしい。
その庭を持つ建築家本人の名前は忘れてしまったけれど、その話がわたしには妙に印象的だった。
ギリシャ時代から。いや、もっと古い時代からずっと。
人間は建物を建てて来たんだよ。営みはずっと続いているんだよ。

まあ、わざわざ庭にアカンサスを植える建築家というのも子供っぽいというか、
微笑ましいような、微苦笑が浮かぶような気もするけれど。
(絵描きが玄関先にベレー帽とパレットを飾っているような感じ。いかにもすぎる。)
でも実際は、そのアカンサスを見ても建築家の看板とは気付かないだろうな。
それがアカンサスであるとわかるかどうかあやしい。
しかし花を見たところ、見たことがない花でもなかったようなので、花が咲いてればわかるかな。


http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/acanthaceae/acantha/acanthus.htm

花はこんな感じ。ちょっと自分も植えてみたいような気になる。
でもかなり広い庭じゃないと映えないよなあ。