Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

37.チェコは。

2010-01-23 | チェコ・9月9日
 
総じて言えば、大変旅行しやすい国でした。
もっとも、旅行しやすいと思っていると時々落とし穴がある、という程度に旅行しやすい国。
初めてチェコに行く方は、基本的なこと(移動、表示、言葉)はあまり心配しなくていいと
思いますが、見通しが時々裏切られることもあるという風にお考えください。
まあそれはどの場所に行っても、きっとそう。



今回、自分の旅行スケジュールをちょっと間違った。
一番効率的にまわれた場合を基準にして旅程を立ててしまった。
だから色々せわしくて、ひたれなかったということも、多分あるんだよね。
やはり旅はあまりキツキツではいけません。遊びも持たせたつもりだったんだけど、
どこか1ヶ所、欲張ったんだねー。

反省の弁にも書いたことだけど、今回チェコの真価は味わえなかった気がする。
他の国の真価は味わっているのか、ということは置いといて。
なんかちょっと申し訳ないなー。チェコに。
……チェコ人に、とかいうならまだしも、国に対して申し訳ながる意味がよくわかりませんが。
いつかはリベンジ。でもまあその前に、行かなければいけないところは多々ある。




印象に残ったことベスト3。

1.普通のご飯が普通に美味しかったこと……但し、生クリームを除く
2.乗馬
3.電子ピアノの生演奏



好きだった場所ベスト3。

1.マサリク河岸通りからヴィシェフラド
2.ブルノの朝の散歩
3.チェスキー・クルムロフの町




印象深いモノベスト3。

1.聖ヴィート大聖堂のステンドグラス
2.ヴルタヴァ川の川風
3.市民会館のミュシャによる壁画




今回は動物は特になし。というか、前回のギリシャの野良ガメに匹敵するインパクトは
どこにもない気がするが……




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以上、チェコ旅行でした。
読んでくれたみなさん、どうもありがとうございました。
また次の時まで、ごきげんよう。


……そして、旅行中に傷めた足の小指の爪はすっかり変形してしまいました(T_T)。
誰か、一日中ずんずん歩ける、奇跡のように歩きやすい靴を教えてくださーいっ!







36.反省の弁。

2010-01-20 | チェコ・9月9日

反省というか総括。いや、やっぱり反省かな。
以下は他人様には全く関係のないタワゴトです。



今回の旅行の行先は、様々な理由が重なってチェコになった。
順不同で挙げれば、


今まで行ったことのない、知らない土地へ行きたかった。
暑い季節なので、ある程度涼しさが見込めるところ。
黄金小路に惹かれた。
プラハは建物が美しいらしいし……。
チェスキー・クルムロフもいつかは行ってみたいところだった。


で、チェコ。と。



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だが実際にプラハの町を歩き始めて、しつこい違和感に悩まされる。
何が違和感かというと、

頭の中が、全部ブログ用の文章になること。

たとえば初めてトラムに乗る時でも、「乗り場で待っているのは勤め人や学生といった感じの人々。
犬が意外に多い。この辺りは少しゴミゴミしていて、落書きがところどころに見られる。」
そのままブログに載せるような文章として頭に浮かんでくるの。
むしろその形でしか出てこない。

いや、これはマズイ。笑いごとではありませんよ。
第一に、この状態は、何よりもまず本人がうざったい。早い話、一日中頭の中でレポートを
続けながら街を歩いているようなもんだから、自分で自分が鼻について仕方がない。

第二に、本ブログは旅行記なので、5W1Hというか、“いつどこでわたしがどうした”という
内容が主軸となります。――旅行中の頭の中が、これだけでいいのだろうか。
ブログに書く内容を考えてるだけじゃ、一人で旅をしている意味がないだろうが。
もっと思考を自由にしないと、せっかく空を飛んでここまで来た意味が……


……わたしが一番オソレているのは、加齢による感受性の枯渇です。
(とは大層な言い方ですが)
年を重ねるに従ってやはり人間、精神が鈍麻してくる部分がある。
鈍麻するのは悪いことばかりじゃなくて、それで生きるのが楽になったりもするから
むしろ自分の現在程度の鈍さを歓迎はしているんだけれども、
しかし“見たい”と思う時にはちゃんと見たい。
物事を見て、そこから何も受け取れなかったら、見ることになんの意味もなくなってしまうよ。


今回、頭がブログ文章になってしまうのは、何も受け取れていない証拠ではないのかと思う。
それがとても怖い。
思惟がちゃんと流れていれば、もっと別なことを考えられる・感じられるはずなのに――



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枯渇していると考えるのがコワイので、わたしはその原因を別なところに探す。

これは、チェコへの“愛着”の少なさによるのではないか、と。


わたしは旅行前には相当、関連本を読んで下調べをするほう。
そういうスタイルにはおそらく賛否両論がある。

――下調べをすることで、現地ではただその確認に堕してしまう可能性もある。
――むしろ、まっさらな白の状態で出会うことで、幸福な出会いになる場合もある。

この辺は自分自身でも正解は出ていない。
正解というより、どちらも一長一短があるということなんだろうな。

――知っていればこそ、より深く味わえる、ということもあるだろうし。
――何も知らないと、目の前にあるものにも気づかないかもしれない。


でもいくら本を何十冊と読んでも、それが即、愛着とはなり得ない。
知識は愛を増す。(だろう、多分。)――基本的にはそうであっても、知識から愛への変容は、
ええと、ブドウがワインになる程度の手間と時間はかかるはず。


わたしの興味は主に歴史分野と美術分野なので、そういう内容の本を何冊も読んだ。
その結果、日本の歴史でたとえれば、

聖徳太子が法隆寺を作り、
源頼朝が鎌倉幕府を作り、
豊臣秀吉が一瞬天下統一を果たし、
その後、徳川家康が子々孫々300年続く江戸幕府を開いた。

――という程度の大雑把な内容を、チェコの歴史においてつかんだ。
この位でもある程度は楽しめるだろう、付け焼刃ながら全く知識が皆無ではないんだから。
そう思ったが、それは大変甘かったのだと思う。
この程度の知識では愛着は育たない。愛着が、その場所と自分を結びつけるのに。


法隆寺に行って幸せなのは、聖徳太子がどういう人間だったかを知っているから。
この場所を、彼がどんな眼をして見ていたのか想像できるから。

鎌倉を歩けば頼朝の肖像が浮かんで来る。整った顔立ち。涼しげな目元。
しかし彼はその冷静さを保ったままで、兄弟たちを次々に殺していった。
鶴岡八幡宮の境内を一人歩く時、彼は自分でも気づかぬうちに、眉間に皺をよせていただろう。
風が鳴る音に一瞬何かを思い出し、弾かれたように顔を上げる時もあっただろう。


そんなことを思えるのが旅の幸せだというのに、
わたしはチェコについて、そこまで思える材料を持っていない。
チェコの歴史上一番有名な人物はカレル4世だと思うが、カレル4世がカレル橋を渡っている
姿など想像出来ない。(というか、渡っている姿を想像しようとすらしない)
どんな顔をしていたのか?名君だったらしいが、温厚な名君か?謹厳な名君か?
何が喜びで悲しみだったのか。カレル4世の人間としての顔が、わたしには浮かんでこない。

――ああ、この程度じゃダメなんだなあ。
わたしにとって、この町はただの場所でしかないんだ。きれいだ、という感想しか抱けない場所。
愛着。思い入れ。そういうものなしに歩き回るということは、
醤油無しで食べる寿司と同じ程度に味気ない。


旅行は楽しかった。
だが、いつもと勝手が違う、少々不本意な旅であったことも事実だったのだ。



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そこで、だ。

もし上記の仮説が正しいならば、愛着のある国なら頭の中がブログにならずに
歩きまわれるはずだよね?
というわけで、次回行く場所は、わが愛の……になる予定です。
ここでも思惟が不自由なままなら、原因は愛着云々という話ではない。
感受性の枯渇か。なんらかの対症療法が必要になると思われる。


でも、……実は単にブログの呪縛だったとしたら、どーしよーかなー。
前回のギリシャの後からブログを始めて、今回のチェコ。このタイミングだし。
ブログを続けている限り、ずっとブログ頭でいるとしたら始末が悪い。
だからといって、やめるという選択肢は本人的に選べないだろうしなー。
まあ、次回行ってみてからですね。次回は事前にもう少しココロガマエをしてから行こう……。



以上のようなことを、わたしはオオマジメに考えました。




ちなみに、チェコは今回でマーキングが済んだので(とは表現的にナンでしょうか)、
再び行くことがあったら、多分もっとゆったりと楽しめると思います。
長生きしたらもう一回行こう。






35.そして帰国&帰宅。

2010-01-15 | チェコ・9月9日

18:30、羽田空港着。予め申し上げますが、今後特にオモシロイことは起こりません。



初めて羽田空港を利用するので、多少の興味はあったのだが、
「まー、羽田は狭いなー」というのが主たる感想。
もちろん手狭になったからこそ新東京国際空港という名のNARITAを作ったわけだし、
その後アジア数ヶ国への国際便も発着しているとはいえ、羽田は国内線が主な利用路線なのだから、
その辺の地方空港とあまり変わらない規模であるのも然りなのだが、
いや、やっぱり狭いよ。

ただでさえターンテーブルなんて混むのにさー。
無理やり設置したんだろうなー、と感じるすみっこのターンテーブル。
荷物を受け取ろうとみんなが群がる。旅で疲れた心身はそういう場所を見て、少々げそっとする。
特に韓国便は乗客の荷物が多い……。やっぱり買物に行く人が多いんだね。
空港職員が何度も「よく似たお荷物が多いので、しっかりご確認下さい」とアナウンスしている。
たしかに同じようなDuty free shopのビニール袋が多数。
なんとなく仏頂面になってしまう。

9月のチェコは湿度が低く、場所と時間によっては寒いくらいだったが、
9月上旬の東京はまだ真夏といっても過言ではない。外に出た途端、熱気と湿度で汗ばむ。
アジアを感じる。夏の日本は亜熱帯だ。(亜熱帯の気候が実際どんなもんかは知らんけれども)

建物から出ても狭い。
東京モノレール駅へ行くシャトルバスもねー。無料なのは歓迎だが、
バス乗り場の敷地がやはり足りないらしく、混んでて狭くて不快。
車内が混んでいるのは仕方ないが、バス待ちくらいは人間として落ち着いて立っていたい。
初日本が羽田着の外国人にも印象が悪いのではないか。
もっとも、その後東京見物に日々を費やすとしたら、混んでて狭いのはおそらくずっと
ついてまわる要素だろうから、最初から実態を表せて、むしろ良いのかもしれないけどね。


……こういう経験のわりとすぐ後に、ニュースで「羽田空港ハブ化」とかなんとか言ってたから、
「ハブ化だあ?あんな狭さじゃ無理無理」と思う。
滑走路もそうだが、空港設備の敷地をもっと確保してからじゃないと話にならん。






Haneda Airport in Tokyo.This is the last photo of this trip.


今回の旅行最後の写真。


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羽田空港発。シャトルバスでモノレール駅→東京モノレールで浜松町駅→山手線で東京駅。
このルートはスーツケースを引っ張ってだとちょっと辛いですなあ。慢性的に混んでいるし。

モノレールも初めてだが、時間的にどうもツトメ人の疲れが充満していたらしく(^_^;)、
少々暗いというか殺伐感があった。まあ成田エクスプレスだって旅行疲れが充満しているので、
あんまり変わらないけど。


20:16、東京駅発。夜ごはんはサンドイッチを買って車内で食べる。
飛行機の機内食についていた(のを食べ残して持ってきていた)パンが存在価値を発揮する。




22:15、地元駅着。




22:45、自宅帰着。




家へ着くまでが旅行。めでたく無事到着。





34.今回の旅行中、最大のチャレンジ。

2010-01-12 | チェコ・9月9日

プラハからソウルへの飛行機は、わりとゆっくり眠れた。4時間くらい。
ソウル―ヨーロッパ間は短く感じる。
やっぱり2席独占。……が、5席を独占して横になって眠れた人もちょこちょこいたので、
特別わたしがラッキーだったわけではない。

しかしなー。こんなにガラガラ(国際便で5席独占はやはりガラガラでしょう)で、
大韓航空、大丈夫か?
赤字にならんか心配だなー。プラハ-ソウル線はそう長くはないと見た。



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12:25、ソウル・仁川(インチョン)空港着。ターンテーブルからスーツケースを取る。

……え?こんなところでスーツケースを取ってどうするのかって?
乗り換えの時は、黙っていても日本まで荷物を通してくれるんだよ、って?
いやいや、それは知っています。でも今回はここでスーツケースを回収しなければならないのだ。

なぜかといえば、この後わたしは自力で金浦空港まで移動する予定なのです。
金浦空港で改めてチェックインし、そこから羽田空港へ飛ぶ。
これは日本で例えると、外国から成田空港についた外国人が、羽田に移動して
羽田から出国するということと同じ。

なぜこんな日程になっているのか。
もちろん仁川空港から普通に成田空港に戻る便もあるのだが、そうすると成田空港着が19:40。
新幹線の最終に間に合わなくて、その日のうちに家まで帰れない。
その日のうちに帰れないことが致命的というわけではないけど、
ただでさえ忙しい日程なんだから、せめて多少は安全策をとっておきたい。

――しかしその安全策を取るために、帰りの飛行機で外国での国内移動付きという
また別な無理をするようになる。でも実は、こういう無理はちょっと好きなんだよねー。


でももちろん、アブナイ橋は渡らない。
プラハ―ソウルの空港間移動―羽田というプランを見た時に、
ソウルの仁川空港と金浦空港間の移動については、ネット上でもじっくり吟味したし、
韓国に詳しい人の話を聞いた。それによると、成田空港→羽田空港間の移動よりは
はるかにアクセスが良いらしく、バスも頻繁に出ているし、
わりと最近出来たらしい地下鉄でも40分くらいで連絡しているようだ。
これで乗り換え時間が4時間あるらしいから、多分大丈夫だろう。


ただ、マイナス要素が一点あって、わたしが10年ほど前に大韓航空を利用した時には、
帰りの飛行機がけっこうな時間、パリからの離陸が遅れたんだよね。
たしか3、4時間だったと思う。その時、ちょっとお喋りをした新米キャビンアテンダントに、
「日本語で“○時間遅れます”って文章を教えて」と訊かれ、ローマ字で書いてあげた記憶が
あるので印象が強い。
いつもいつもそういうことをやっているんじゃないだろうけど、少々心配ではある。

ま、でもね。やってみないとわからないしね。
空港間移動という体験も今後のためにいいかと思うし。
――しかし最後の最後にチャレンジが来てしまうのは少々微妙だった。
旅行の最後まで、なんとなく落ち着かないというか。



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結果としては特に問題はなかった。

仁川空港に着いたのは、予定時間より若干早いくらいだったし、ここさえクリアしてしまえば
あとはそれほど心配することはない。もちろん一番大事なのは空港間の移動だが、
これは地下鉄の表示がとてもわかりやすかったので、ほとんど迷わず。
行きの飛行機で乗り換えをする時、韓国ウォンに替えておいたのも良かった。
実際は両替する時間はあったわけだけど、時間が押せ押せになることだって考えられたから。


韓国の地下鉄。







Underground between Inchon Airport and Gimpo Airport in Korea.



ものすごくきれいで感動的だった。新しいのでピカピカ。
駅名の表示及びアナウンスは、韓国語・英語・中国語・日本語で流れるんだよ。



金浦空港着。





Gimpo Airport.


10年前にもここには来ている。……が、そんなん遠すぎて覚えてませんわ。

ここでもとても感嘆したことが。
すごくすごく洋服屋さんが多い!!なぜ空港にこんなに?と思うほど。
フロアの端が見えないくらい広いスペースをぎっしり洋服屋さんがうめつくしている。
韓国に買物に来る人がいかに多いかということの一証左ではある。

これだけのスペース、旅客だけ相手の商売とも思えないから、ソウル中心部からも
買物に来る人がいるんだろうか。それにしても。
うーむ。すごい。わたしの想像を絶している。
買物嫌いの人間から言われてもらえば、こんなに店があったら、どこで買えばいいかわからん。





洋服屋さんに用はないが、フードコートには用がある。
韓国ゴハンを食べてみたい。




Foodcourt in Gimpo Airport.



フードコート。雰囲気は空港内というより、普通のショッピングモール。
長町モールとかエアリとかのノリで、でもちょっと照明が暗め。
お店は10軒前後あったのかなー。お寿司屋さんもあるんだよ。
そっちも気になったけど、やはり韓国料理にチャレンジしたい。

フードコートの店を2周くらいかけて物色した後、スープ系の店にしようと決める。
が、レジで注文しようとして、はた、と気づく。
ロウで出来た食品サンプルがちゃんと並んでいるんだけど、
……ハングル、読めません。
英語での表示もなし。ナンバーもないし、値段もほぼ同じ。どうやって注文すればいいのだ!





しょーがないので、ケースに入った食品サンプルを「これ!」と強く指さす。
これ!と日本語でも英語でも言えないので、無言で。目で訴えつつ。
「○○××?」と店員さんが聞いて来る。わたしが希望したのは海鮮スープらしきもので、
店員さんが言ったのが果たしてそれかどうかわからないが、
種類が多少違ってもいいのだ、とにかく食べられれば。うんうん、と頷く。


そして出てきたのが……これ。





Seafood soup.It was very hot.




まあ、よくわからないけど。多分メニュー的には当たらずと言えども遠からずなんだと思う。
しかしわたしは内心で「しまった……」と呟く。
カライの、相当に苦手なんです。出てきたのを見れば、スープなんか真っ赤じゃないですか!

……そうだよな。韓国料理は基本的にカライんだよな。
食品サンプルは具でスープが見えなかったから、スープが赤いことに気付かなかった。
うう。ご丁寧にキムチもついているし。
ご飯で舌をだましながらどこまでいけるかなー、とおそるおそる。
スプーン1杯目。……あ、こりゃ駄目だ。やっぱりカライ。
まあ、舌が耐えられるまで、どこまでいけるか。


半分、くらいかな。3分の1か。水を飲みながらがんばったが、そんなもんでダウン。
だいぶ残った食べ物を店の人に返すのに罪悪感。
ついつい「美味しいけど辛い」と言い訳をしたくなり、しかし韓国語が話せないので、
親指を立ててから舌を出して指さすという、後で考えてみれば少々笑えるボディランゲージに走る。
でも意味は通じたらしく、お店の人に笑われつつも「カムサムニダ」と言ってもらえた。


石焼ビビンバくらいにしておけば良かったかもしれない……
カライもの嫌いに韓国のスープは危険だ。




その後は出発まで空港内をうろうろ。
化粧品コーナーのあちこちにIKKOさんのどでかい写真ががんがん置いてあったのには驚いた。
韓国でそんなに人気なのか?IKKOさん。


16:40、金浦空港離陸。