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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

27.音楽の幸せ

2009-12-18 | チェコ・9月6日
お城を出て町の写真を撮り回り、時刻もよろしきようなのでゴハンを食べることにします。
店は「ナ・ロウジ」。メニュー表があります。




 
I had a dinner at Na Louzi.


まだ奥のテーブルに1グループが座っているだけだったんだけど、
混みそうだったので遠慮してはじっこの小さなテーブルにつく。

えーと?ひょっとするとカフェ・スラーヴィアでパンケーキを食べた時以来のチェコ料理?
予定ではもっとチェコ料理を食べまくるはずだったのだが。昨晩ビアホール……(←まだ言ってる)





Chicken Mixture of Lady Anabella, Potatoes,Garnish.


レディ・アナベラのチキンミックス。という名前の料理。
写真がちゃんと撮れてないけど、チキンとキノコなどの炒め物に付け合わせの野菜、
蒸かしたポテトがたっぷり。あ、そうそう、それにビールを。……ノンアルコールで(^_^;)。

一口目がちょっとしょっぱい。
でもそのソースをポテトにからめて食べると、何だか妙に美味しいの。
いやいや、単なる炒め物とポテトですよ?そんな美味しい!と思う料理になるわけが……
しかしどんどんフォークがすすむ。(この場合“箸がすすむ”とも言えなかろう)

あまりに美味しくて、どんだけ餓えてたんかい!という勢いでほぼ完食。
普通の美味しさって偉大だ。どこでもドアを設置して、
チェコにご飯を食べに来たい。週一くらいで。

店のおじさんが控え目に「美味しい?」と訊いてくれるのも嬉しい。
ビールとチップ込で1000円くらい。ああ、もっとチェコめしを堪能したい……。
いやー、しかしノンアルコールビールというのは、ビール好きには邪道でしょうが、
しっかりビールの味がするもんだねえ。
……そしてわたしはビールの味が嫌いであることを再確認しました(^_^;)。
アルコールが入ってなくても、やっぱり好んでは飲めない味だ。だって苦いんだもん。

ナ・ロウジには1時間くらいいて、19時頃出る。
夕景と夜景を撮りたかったので。陽が落ちるのが20時頃なのでもう少し粘りたかったが、
何しろもう食べられない。追加注文しないでずっと居続けもしにくい。店も混んで来たし。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



30分ほどあちこち撮りながらさまよう。

町の規模がとても小さいので、端から端まで歩いてもせいぜい15分といったところ。
でも、あまりホテルの方へ近づくと里心(?)がつくため、
町の半分側を重点的にうろうろする。
日が落ちると寒い。多分標高が高いんだろう。9月上旬だというのに、
Tシャツ+薄いフリース+厚手のデニムシャツで完全武装。


町のメイン広場(ズヴォルノスティ広場)に近づくと、何か音楽が聞こえて来る。
ピアノ?電子ピアノ?誰が演奏している?






The Old Inn Hotel.A live performance of piano.



オールド・インというホテルの前。よく見るとテラスのはしっこに電子ピアノ。
どうやらホテルの1階はレストランで、生演奏のサービスをしているらしい。
奇特なことを、と思った。音に誘われるように広場のベンチに腰を下ろす。

演奏者は20代前半の男の子たち。連弾。
音大にでも通っているんだろうか、見た感じはいかにも学生っぽく見える。
何曲か演奏したうちの最後はアレンジした「レット・イット・ビー」だったので、
イージーリスニングというか、ライトポップスというか。
ああそうだ、久石譲のような音楽と言えば一番近いか。

レストランの生演奏なら。室内でやるのが普通でしょう。
食事をしている客へのサービスであり、ちゃんと金を払った人へ向けてなされるのが普通。
でもここでは電子ピアノが置かれているのは外のテラス。
誰でも聴ける。わたしも広場のベンチに座っているのだし、
他の人たちもわたしと同じように広場で耳を傾けている。


あったかい紅茶。


あったかい紅茶を飲みながらこういう音楽を聴きたい。
いや、飲めばいいのだ。目の前のレストランで。
混んでいる時なら夕飯時にお茶だけの客は嫌がられるかもしれないが、
店は、中もテラスもちらほらしか人がいない。これなら多分大丈夫だろう。
テラス席について(この季節この時間はもう寒いけど)、紅茶を注文する。
肘をついて音楽に聴き入る。






I listened to the music so happily.



テーブルからの眺め。少し左側が切れてしまっているが、はしっこに一応演奏者が写っている。


モノは電子ピアノだし、彼らだってモーツァルトではない。
でもここに座って音を聴いている、今この時が涙が出るほどの幸せ。
旅の感傷。――でも、ま、感傷は旅の王道だと思いますよ。





電子ピアノのいかにも電気的な音。
夕暮れの冷たい空気。
向こうのテーブルの客との間で交わされた合図。
恰幅のいいウェイター。
常連らしき老紳士が演奏者に声をかけていく。
2杯のアールグレイ。(しかしティーバッグ)





聴き始めて30分くらいだろうか。
5,6曲を弾いて、演奏が終わった。
拍手を送る聴衆。
演奏者は電子ピアノを店内へ運びこみ、拍手に応えつつも、身をひるがえすようにして去る。
その思い入れのない身のこなしが、まさにアルバイトっぽくて微笑ましかった。

多分彼らにとっては日常の一コマ。おそらく翌日、あるいは来週、
そうでなければ翌シーズンにまた演奏を繰り返す。
でもわたしにとっては一期一会のシーン。ずっと覚えていることになるのだろう、多分。

“ずっと覚えている”記憶を集めるために、わたしは旅をするんだよ。




町は夜になった。









On the way to the accomodation.




さて。帰りますか。




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26.黙って見せよう。

2009-12-13 | チェコ・9月6日
この日は町をうろつきまわって山ほど写真を撮りました。
今回は、ひたすらこの町の写真を並べることにします。この日と翌日に撮った写真で比較的良く撮れたヤツを。













































スライドショーもお楽しみ下さい。1ヶ月だけ見られます。
31枚。やはりスライドショーだと多少なりとも臨場感があるなあ。


※デジブック 『チェコの小さな町』は期限が来たので削除されました。





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25.石畳は風情があるけど辛い。

2009-12-10 | チェコ・9月6日
30分ほどバスに乗り、チェスキー・クルムロフそばのバス停着。
この町が、今回の最後の土地です。




Budejovicka Gate.



ああ、門だねえ……。うっとり。

橋の上から見た緑もきれい。この辺散歩してみれば良かった。






しかしうっとり感はそれほど続かない。

石畳がね。石畳にも年代によって変遷があり、あまり古くない石畳なら
わりあい平らな石を使っているのでスーツケースを転がすのもさほど苦労はないのだが、
何しろチェスキー・クルムロフは「中世そのままの町」が売りの世界遺産である。
拳くらいの丸石が“なんとなく平らになればいいや”くらいの感覚でぼこぼこ並べられていると、
あれですね、ビルの屋上なんかにある足ツボ刺激敷石。あれの大型版。
下手に歩くと、靴を履いていても「うっ!痛い!」みたいな。
当然スーツケースはひっかかりまくり。腕力が必要です。




宿は、安宿の部類。1泊1200コルナ。≒6360円。







With mini-kitchen.



この広さ、ミニキッチン付きでこの値段!といそいそと予約をしたのだが、
――結論から言えば、1人旅の2泊でキッチンなんか要りません。
5日くらい滞在するとかいうのなら意味があるだろうが。
結局キッチン台は、カメラとか携帯を充電する際の単なる置き場になっていました。


正直、この宿(castle apartments)は一長一短があった。
場所はすごくいい所。お城の入口からすぐだし。インテリアもほぼ写真通りで、
木製の家具がいい味出してる。そこそこきれいだし値段も安い。

が、スタッフが24時間常駐ではなかった。お城の敷地内にあるインターネットカフェ?の
受付が宿の受付もかねており、17時か18時で帰ってしまう。
今回、わたしは特に問題はなかったけど、問題があった時に誰もいないというのは心細い。

それから、エレベーターがない。安宿たる所以。……ちなみにわたしの部屋は4階でした。
ここを重いスーツケース下げて登るのは、近年にない運動量。疲れた。

写真と同様にカーテンがないのも驚いた。わたしが泊まったのは8号室で
(実際の表示は17号室だったので、ネット上の部屋番号とは相違している)
実は秘かに心配していた。写真ではカーテンないけど……
きっと取り付ける前に写真撮ったんだよね?実際はついてるよね?

現地に着いたら見事に部屋にカーテンなし。浴室にさえも!
外から見られる位置に何もないと判断したから、つけてないようだけどね。
でも、これは明るいうちに確認出来たからこそ言えることであって、
夜に着いてこれだったら、照明をつけてお風呂に入るのも躊躇する。



2ヶ所くらい、少々向い側の建物からの視線が気になる窓があった。




No curtain.So I put it with bath-towel.....uncanny?


それは、こうやって対処。人型ハンガーにバスタオルをかけて視線をふさぐ。
もしかして見た感じちょっと不気味ですか?


まあユースホステルに毛が生えたくらいの感じだと思って頂ければ。
その程度だと、この値段は高めか?でも場所はいいしなあ。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



しかしあまりのんびりしてもいられない。お城に行かなければ。

繰り返しますが、この日は日曜日。今日中にガイドツアーに参加しないと。
チェコの観光施設って、基本月曜日は定休日なんです。
これが辛かったんだよねー。翌日お城に入れるなら、もっと楽なスケジュールに出来たのに。



お城。










Cesky Krumlov Castle.



混んでます。アジア率高し。



お城の中庭で、ドイツ・ハンブルクから来たカップルにシャッターを押してもらう。
男の人が写真を撮ってくれている間に、女の人が「日本人?」と話しかけて来る。
彼女たちは、去年日本に旅行に来たんだって。
大阪、神戸、京都、まあもちろん東京とを2週間くらいでまわったそうな。
 
「日本人はどうやってチェスキー・クルムロフを知るの?」
男の人から英語的にこういう訊かれ方をしたので、一瞬意味がわからず訊き返す。
「ずいぶん日本人が多いようだから。自分たちはつい最近までこの町の存在を知らなかったのに」
えー、ほんと?近いのに?いやー、有名でしょう、すごく。チェスキー・クルムロフ。

その時はそういう反応しか出来なかったが、後で考えてみれば、
日本には旅番組がたくさんあって、その中でも世界遺産の番組が多い。
そこで取り上げられるから、チェスキー・クルムロフは日本人に知名度があるんだと思うよ。
ということを言えば良かったのかな。
日本人は昔の町並みが残る小さな町、って基本的に好きだよね。
角館とか馬籠とか倉敷とか。まあどの国でも大なり小なりみんな好きだろうが。


写真を撮って別れた。
彼らも、これからも色々な場所へ行くんだろうな。世界中どこへでも。
良い旅を。



城の中庭までは誰でも入れる。そこでツアーが始まるのを待っていた。
この中庭の壁がすごい。




Wall painting on the Castle.



15:40から英語でのツアー開始。ツアー代240コルナ≒1300円。
ガイドの人の発音が聞き取りにくい……。Rがすごい巻き舌。
客の一人が、ガイドの人に聞こえないように「で、誰が英語に訳してくれるの?」と
皮肉を言っていた。半分同調しつつも身につまされもし、半分反発。
英語が母国語の奴に我々の苦労がわかるか!


城の内部は、良かった、というイメージはあるのだけれど、写真撮影不可だったので
やはりあまりちゃんとした記憶には残っていない。写真を撮る弊害は、逆説的に
撮ったものしか覚えていられないというところにある。
ただ大広間のフレスコ画は印象的だった。だまし絵の技法をたっぷり使ったユーモラスな絵が、
大広間の壁を全部使ってびっしり描かれている。
腹踊り的な道化がいて、イメージの大半を占めてしまった……



細長い城の敷地を奥まで行くと見晴らしが素晴らしい所に出る。





From the Castle.


この日はこの後、山ほど写真を撮りまくりです。



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24.チェスキー・クルムロフへ。

2009-12-07 | チェコ・9月6日
今日は珍しく朝からベッドでぐだぐだ。それには理由があります。
――本日日曜日につき、例のバスターミナルの案内所は13:30からしか開きません。
つまりその時間までこの町を出発出来ない。
それならそれで町の見物でもというところだが、何しろこの町はとても小さいので、
どんなにゆっくり見物しても1時間とかからないだろうと思われる。

ああ!こんなことなら当初の予定通り、今日の午前中にフルボカー城へ行くスケジュールに
しておけば良かった!そうすればスーツケース閉じ込めもなかったし、ビアホールも行けたのに!
最初はそれで予定を組んでいたんだけど、前日にフルボカー城へ行っておけば、
今日は朝からチェスキー・クルムロフに移動出来ると踏んで予定を変更した。
これがアダになったのう。
だからキツキツのスケジュールはあかんのだ。


11時にホテルを出る。チェックアウトは12時だったんだけど、ぐだぐだするのにも飽きたので。

まずはホテルを出てすぐのオタカル広場の昼風景。
夜景もきれいでしたが。明るい時に見るのもなかなか。














聖ミクラーシュ教会と黒塔。









Cathedral of St.Nicholas,Black Tower.


塔に登ろうと思えば登れたが、体力的にちょっと……。


見どころは以上!



旧市街地は地図上では川と運河に囲まれていることになっているので、
そっちにも足をのばしてみる。オランダのデルフト、あるいはロンドンのキューガーデンあたりの
運河の景色を期待して。
……だが、特に景色のいいところではなく、水もあまりきれいではなかった。


今から考えれば、この午前中にタクシーを飛ばして、世界遺産である
近郊のホラショヴィツェ村に行こうと思えば行けたし、
小さいながらも博物館もあったんだから、そこを見ても良かったんだけど、
やっぱり旅疲れが出てたのかもしれないな。肉体的にも精神的にも。
ま、疲れた時は休むのが基本です。


もう時間を持て余してしょうがないので、バスターミナルに向かいます。
その前に駅で電車の時間を確認しよう。次の目的地であるチェスキー・クルムロフへは
基本的にバスで行くつもりだけれど、ちょうどいい時間のバスがあるかどうかわからないし。








This is Marks and Spencer.
It's so small! Is the smallest M and S in the world?



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



そして駅とバスターミナルの時刻表を確認した結果、恐ろしい事実が判明。

チェスキー・クルムロフ行きのバスは13:30に出る。
その次は電車の14:54発で、その次は17:16しかない。
……思い出して下さい。案内所は13:30に開くんです。
13:30から営業開始の案内所でスーツケースを受け取り、バス停へ移動して
13:30のバスに乗る。……テレポーテーションでもしろと?


お願いですから、案内所の人!定刻の3分前に来てくださ~~~~~~いっ!!!


胃が痛い。このバスを逃したらクルムロフに着くのが16時頃で……
ってことは、クルムロフ城のガイドツアーが終わってしまうんです!







……………………………………………………。








案内所の人は定刻の3分前に来て、必死の形相でガラス窓から覗きこむわたしに気づく。
彼女は昨日のおねーちゃん。予想としては笑われるか気の毒がられるかのどっちかだと
思っていたのに、彼女の表情は険しい。が、遠慮をしている場合ではない。
何か言ってるが、こっちはとにかく急いでいる。一日分の追加料金を払って、
スーツケースを引きずりながら全力疾走でクルムロフ行きのバス停に向かう。


バスに飛び込んで「クルムロフ!?」と訊いたら、運転手のおじさんは、ごくのんびりと
「そうだよ~」と返事をする。
ああああ、間にあった……。


脱力。力の抜け切った状態のまま、チェスキー・クルムロフに向かいます。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



付記。

こういう苦労をさせられたせいではないが、とにかくこの町の名前には文句を言わせて下さい。
チェスキー・ブディヨヴィツェは、文字で書くと……
(しかしチェコ文字は環境依存文字なので、wikiの該当ページを貼っておきます)

これのカタカナ表記がヒドイ。

wikiのページではカタカナ表記は「チェスケー・ブジェヨヴィツェ」。
ガイドブック「地球の歩き方」だと「チェスケー・ブディェヨヴィツェ」。
gooのサイトの旅行コーナーでは「チェスケー・ブジョヴィツェ」。
ホテル検索サイト「アップルワールド」では「チェスケー・ブデェヨヴィツェ」。
「あのね」というサイトでは「チェスケー・ブディエヨビツェ」。

外国語のカタカナ表記が統一出来ないのは仕方ないことではあるが、これってひどくないか。
検索が辛くて仕方ありません。
間違い探しじゃないんだからさー。もう少し簡単な名前をつけてくれ!
……そんなこと言っても先方にはカタカナ表記を考えて地名をつける義理はないが。

結局わたしがどんな風に発音していたかというと、「ブデヨピゼ」だろうと思う。
これで通じるんだもの。チェスケーもいらない。
モラヴィア地方にも「モラヴスキー・ブディヨヴィツェ」があるので、
プラハあたりだとチェスケーも必要でしょうが、この辺りだと「ブデヨビゼ」で充分なのだ。



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