お城を出て町の写真を撮り回り、時刻もよろしきようなのでゴハンを食べることにします。
店は「ナ・ロウジ」。メニュー表があります。

I had a dinner at Na Louzi.
まだ奥のテーブルに1グループが座っているだけだったんだけど、
混みそうだったので遠慮してはじっこの小さなテーブルにつく。
えーと?ひょっとするとカフェ・スラーヴィアでパンケーキを食べた時以来のチェコ料理?
予定ではもっとチェコ料理を食べまくるはずだったのだが。昨晩ビアホール……(←まだ言ってる)

Chicken Mixture of Lady Anabella, Potatoes,Garnish.
レディ・アナベラのチキンミックス。という名前の料理。
写真がちゃんと撮れてないけど、チキンとキノコなどの炒め物に付け合わせの野菜、
蒸かしたポテトがたっぷり。あ、そうそう、それにビールを。……ノンアルコールで(^_^;)。
一口目がちょっとしょっぱい。
でもそのソースをポテトにからめて食べると、何だか妙に美味しいの。
いやいや、単なる炒め物とポテトですよ?そんな美味しい!と思う料理になるわけが……
しかしどんどんフォークがすすむ。(この場合“箸がすすむ”とも言えなかろう)
あまりに美味しくて、どんだけ餓えてたんかい!という勢いでほぼ完食。
普通の美味しさって偉大だ。どこでもドアを設置して、
チェコにご飯を食べに来たい。週一くらいで。
店のおじさんが控え目に「美味しい?」と訊いてくれるのも嬉しい。
ビールとチップ込で1000円くらい。ああ、もっとチェコめしを堪能したい……。
いやー、しかしノンアルコールビールというのは、ビール好きには邪道でしょうが、
しっかりビールの味がするもんだねえ。
……そしてわたしはビールの味が嫌いであることを再確認しました(^_^;)。
アルコールが入ってなくても、やっぱり好んでは飲めない味だ。だって苦いんだもん。
ナ・ロウジには1時間くらいいて、19時頃出る。
夕景と夜景を撮りたかったので。陽が落ちるのが20時頃なのでもう少し粘りたかったが、
何しろもう食べられない。追加注文しないでずっと居続けもしにくい。店も混んで来たし。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
30分ほどあちこち撮りながらさまよう。
町の規模がとても小さいので、端から端まで歩いてもせいぜい15分といったところ。
でも、あまりホテルの方へ近づくと里心(?)がつくため、
町の半分側を重点的にうろうろする。
日が落ちると寒い。多分標高が高いんだろう。9月上旬だというのに、
Tシャツ+薄いフリース+厚手のデニムシャツで完全武装。
町のメイン広場(ズヴォルノスティ広場)に近づくと、何か音楽が聞こえて来る。
ピアノ?電子ピアノ?誰が演奏している?

The Old Inn Hotel.A live performance of piano.
オールド・インというホテルの前。よく見るとテラスのはしっこに電子ピアノ。
どうやらホテルの1階はレストランで、生演奏のサービスをしているらしい。
奇特なことを、と思った。音に誘われるように広場のベンチに腰を下ろす。
演奏者は20代前半の男の子たち。連弾。
音大にでも通っているんだろうか、見た感じはいかにも学生っぽく見える。
何曲か演奏したうちの最後はアレンジした「レット・イット・ビー」だったので、
イージーリスニングというか、ライトポップスというか。
ああそうだ、久石譲のような音楽と言えば一番近いか。
レストランの生演奏なら。室内でやるのが普通でしょう。
食事をしている客へのサービスであり、ちゃんと金を払った人へ向けてなされるのが普通。
でもここでは電子ピアノが置かれているのは外のテラス。
誰でも聴ける。わたしも広場のベンチに座っているのだし、
他の人たちもわたしと同じように広場で耳を傾けている。
あったかい紅茶。
あったかい紅茶を飲みながらこういう音楽を聴きたい。
いや、飲めばいいのだ。目の前のレストランで。
混んでいる時なら夕飯時にお茶だけの客は嫌がられるかもしれないが、
店は、中もテラスもちらほらしか人がいない。これなら多分大丈夫だろう。
テラス席について(この季節この時間はもう寒いけど)、紅茶を注文する。
肘をついて音楽に聴き入る。

I listened to the music so happily.
テーブルからの眺め。少し左側が切れてしまっているが、はしっこに一応演奏者が写っている。
モノは電子ピアノだし、彼らだってモーツァルトではない。
でもここに座って音を聴いている、今この時が涙が出るほどの幸せ。
旅の感傷。――でも、ま、感傷は旅の王道だと思いますよ。
電子ピアノのいかにも電気的な音。
夕暮れの冷たい空気。
向こうのテーブルの客との間で交わされた合図。
恰幅のいいウェイター。
常連らしき老紳士が演奏者に声をかけていく。
2杯のアールグレイ。(しかしティーバッグ)
聴き始めて30分くらいだろうか。
5,6曲を弾いて、演奏が終わった。
拍手を送る聴衆。
演奏者は電子ピアノを店内へ運びこみ、拍手に応えつつも、身をひるがえすようにして去る。
その思い入れのない身のこなしが、まさにアルバイトっぽくて微笑ましかった。
多分彼らにとっては日常の一コマ。おそらく翌日、あるいは来週、
そうでなければ翌シーズンにまた演奏を繰り返す。
でもわたしにとっては一期一会のシーン。ずっと覚えていることになるのだろう、多分。
“ずっと覚えている”記憶を集めるために、わたしは旅をするんだよ。
町は夜になった。


On the way to the accomodation.
さて。帰りますか。
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店は「ナ・ロウジ」。メニュー表があります。

I had a dinner at Na Louzi.
まだ奥のテーブルに1グループが座っているだけだったんだけど、
混みそうだったので遠慮してはじっこの小さなテーブルにつく。
えーと?ひょっとするとカフェ・スラーヴィアでパンケーキを食べた時以来のチェコ料理?
予定ではもっとチェコ料理を食べまくるはずだったのだが。昨晩ビアホール……(←まだ言ってる)

Chicken Mixture of Lady Anabella, Potatoes,Garnish.
レディ・アナベラのチキンミックス。という名前の料理。
写真がちゃんと撮れてないけど、チキンとキノコなどの炒め物に付け合わせの野菜、
蒸かしたポテトがたっぷり。あ、そうそう、それにビールを。……ノンアルコールで(^_^;)。
一口目がちょっとしょっぱい。
でもそのソースをポテトにからめて食べると、何だか妙に美味しいの。
いやいや、単なる炒め物とポテトですよ?そんな美味しい!と思う料理になるわけが……
しかしどんどんフォークがすすむ。(この場合“箸がすすむ”とも言えなかろう)
あまりに美味しくて、どんだけ餓えてたんかい!という勢いでほぼ完食。
普通の美味しさって偉大だ。どこでもドアを設置して、
チェコにご飯を食べに来たい。週一くらいで。
店のおじさんが控え目に「美味しい?」と訊いてくれるのも嬉しい。
ビールとチップ込で1000円くらい。ああ、もっとチェコめしを堪能したい……。
いやー、しかしノンアルコールビールというのは、ビール好きには邪道でしょうが、
しっかりビールの味がするもんだねえ。
……そしてわたしはビールの味が嫌いであることを再確認しました(^_^;)。
アルコールが入ってなくても、やっぱり好んでは飲めない味だ。だって苦いんだもん。
ナ・ロウジには1時間くらいいて、19時頃出る。
夕景と夜景を撮りたかったので。陽が落ちるのが20時頃なのでもう少し粘りたかったが、
何しろもう食べられない。追加注文しないでずっと居続けもしにくい。店も混んで来たし。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
30分ほどあちこち撮りながらさまよう。
町の規模がとても小さいので、端から端まで歩いてもせいぜい15分といったところ。
でも、あまりホテルの方へ近づくと里心(?)がつくため、
町の半分側を重点的にうろうろする。
日が落ちると寒い。多分標高が高いんだろう。9月上旬だというのに、
Tシャツ+薄いフリース+厚手のデニムシャツで完全武装。
町のメイン広場(ズヴォルノスティ広場)に近づくと、何か音楽が聞こえて来る。
ピアノ?電子ピアノ?誰が演奏している?

The Old Inn Hotel.A live performance of piano.
オールド・インというホテルの前。よく見るとテラスのはしっこに電子ピアノ。
どうやらホテルの1階はレストランで、生演奏のサービスをしているらしい。
奇特なことを、と思った。音に誘われるように広場のベンチに腰を下ろす。
演奏者は20代前半の男の子たち。連弾。
音大にでも通っているんだろうか、見た感じはいかにも学生っぽく見える。
何曲か演奏したうちの最後はアレンジした「レット・イット・ビー」だったので、
イージーリスニングというか、ライトポップスというか。
ああそうだ、久石譲のような音楽と言えば一番近いか。
レストランの生演奏なら。室内でやるのが普通でしょう。
食事をしている客へのサービスであり、ちゃんと金を払った人へ向けてなされるのが普通。
でもここでは電子ピアノが置かれているのは外のテラス。
誰でも聴ける。わたしも広場のベンチに座っているのだし、
他の人たちもわたしと同じように広場で耳を傾けている。
あったかい紅茶。
あったかい紅茶を飲みながらこういう音楽を聴きたい。
いや、飲めばいいのだ。目の前のレストランで。
混んでいる時なら夕飯時にお茶だけの客は嫌がられるかもしれないが、
店は、中もテラスもちらほらしか人がいない。これなら多分大丈夫だろう。
テラス席について(この季節この時間はもう寒いけど)、紅茶を注文する。
肘をついて音楽に聴き入る。

I listened to the music so happily.
テーブルからの眺め。少し左側が切れてしまっているが、はしっこに一応演奏者が写っている。
モノは電子ピアノだし、彼らだってモーツァルトではない。
でもここに座って音を聴いている、今この時が涙が出るほどの幸せ。
旅の感傷。――でも、ま、感傷は旅の王道だと思いますよ。
電子ピアノのいかにも電気的な音。
夕暮れの冷たい空気。
向こうのテーブルの客との間で交わされた合図。
恰幅のいいウェイター。
常連らしき老紳士が演奏者に声をかけていく。
2杯のアールグレイ。(しかしティーバッグ)
聴き始めて30分くらいだろうか。
5,6曲を弾いて、演奏が終わった。
拍手を送る聴衆。
演奏者は電子ピアノを店内へ運びこみ、拍手に応えつつも、身をひるがえすようにして去る。
その思い入れのない身のこなしが、まさにアルバイトっぽくて微笑ましかった。
多分彼らにとっては日常の一コマ。おそらく翌日、あるいは来週、
そうでなければ翌シーズンにまた演奏を繰り返す。
でもわたしにとっては一期一会のシーン。ずっと覚えていることになるのだろう、多分。
“ずっと覚えている”記憶を集めるために、わたしは旅をするんだよ。
町は夜になった。


On the way to the accomodation.
さて。帰りますか。
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