Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

11.富山・新潟は。

2015-07-28 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
事前に思ってたより色々印象に残るところがありました。


黒部渓谷の風景。
水が豊富な田んぼや富山地方鉄道のたたずまい。
弥彦神社。
旧斎藤家別邸と新津記念館。
イルカショーとイルカ。

海鮮丼が食べられなかったのがちょっと悔しい。



とはいえ、やっぱり日本征服のために旅行するというのは邪道だなあ。
行きたいから行く。というのが正しいスタンス。
目当てもないけど行っとかないとコンプリートしないから、というのはあきまへん。

……あきまへんが、でもやっぱり残りの熊本、大分、宮崎、鹿児島、愛媛、高知、鳥取は、
コンプリートのための旅行になりそうな気がします。
大分の臼杵の磨崖仏はちょっと見たい。愛媛の道後温泉はちょっと見たい。
鳥取は……たしかに砂の美術館は面白そうだが、なにせ鳥取までの交通手段がヒドすぎてね……。
その他は、ホント思いつかない。

この辺のプランニングをどうするか。いつ決行するか。悩ましいものです。












では。また次の旅行で。



10.新津記念館へ。

2015-07-25 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
新潟市には優れもののレンタサイクル・システムがある。
これ、いいですよ。借りる所返す所があちこちにあるので自由度が高い。
今回は使い倒したというほどではないが、もっと活用出来たかも。
願わくは半日使用券とか1日使用券とかを出してくれるともっといいかな。

前日に会員証を作っておいたので、水族館で初のレンタサイクル使用。
少し海岸の方へ行ってみようと思っていたので、レンタサイクルはまさにハマリ役。

しかしその前に、アイスクリーム。







水族館のすぐ前の「POPOLO」。ここもるるぶに載っていた。
マスカルポーネとラムレーズン。ラムレーズン旨かった。



すぐそこが日本海。










期待していたほど海がきれいではなかったが。しばらく波打ち際でぱしゃぱしゃやる。
日本海に触れて満足。

わりと暑い日ではあったので自転車を漕いでいると汗をかいたが、海側から街に戻って来るのは
下り坂なので楽。海側の地形が高いというのもうちの地元では考えられないので意外。



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新津記念館に行きました。新潟の石油王、新津恒吉なる人が迎賓館として作った建物だそうな。

ここは良かったですよー。しっかり作られた洋館。
中は写真が撮れなかったけど、細かいところまで作りこまれていた。
1階の内装はエリザベス朝の重厚感。2階は軽やかなフランス風あり。ステンドグラスも手を抜かず、
階段の手すりも凝っている。
藤森照信さんの「歴史遺産 日本の洋館」というやたらと力が入った本にも
(力の入り具合に伴って、金額も張るので買えない)載っている。
これは「百年名家」は来てないのかな。旧斎藤家別邸と合わせて番組作りに来たらいいんじゃないかな。








内部の方が見ごたえがあるが写真は不可だった。
ここも映像を見ながら居眠りしてしまった……


新津記念館に30分ほどいて、その後、白山神社や県政記念館。






















各地にこういう県政記念館のような作りの建物は多いが、その中でも立派な方の部類に入ると思う。
ただやっぱり面白みは、金に飽かせた(というわけではないかもしれないが)個人住宅の方が勝る。

県政記念館で自転車を返却し、あとは古町をずーっと……海鮮丼が食べられる店を探しながら北上?東行?する。
特に何もなし。いくら10時にノドグロその他を、13時過ぎにジェラートを食べたとはいえ、
もう16時なのでオナカは空いている。
でも寿司屋一軒もなし。これという食べ物やさんも記憶にない。
古町は範囲が広そうなので、もっと別の道を行けば色々あったのかもしれないが、
歩いていてそれほど面白みはなかった。


かなりへとへとになったので再度レンタサイクルを借りる。
最初の3時間は100円だから、バスより安いですね。
万代シティへ。


昨日気になっていた食べるスープの店にてスープ。







海老とトマトのマリア―ジュビスク。

美味いが高い。これで760円。多分税抜。
もっともパンとかサラダのセットをつけて1000円にはならなかった気がするから、
普通はセットで頼むもんだと思う。
だがわたしは海鮮丼を食べる野望を捨ててないために少量を選択した。

すぐそばの「みかづき」に寄って、冷凍のイタリアンをお土産に買って帰ろうと思ったら、
店頭持ち帰りはしておらず、注文して後日郵送のみなんだって。
3つ1000円ちょっとのものを買おうとしてたのに、送料が800円超かかると聞いて止めました。

メロンパンアイスもやはり横目で見て通り過ぎ。食べたかったなー。



そして万代から新潟駅に向かう途中、るるぶに載っていた海鮮丼が食べられそうな店でテイクアウトを頼んだら、
開店直後でご飯が炊きあがったばかりだと言われ、30分だか1時間だか寿司飯にするまで時間がかかるとのこと。
うーん。けっこうショック。海鮮丼、食べられまへんやんか。
新潟の海鮮体験は回転寿司の白身魚で終わりかあ。

その後も諦め悪く、駅ビルや駅構内の店で海鮮関係を探してしばらくうろうろしたが、
これという店が見つからず。
仕方がないので、駅ビルのおにぎり屋さんで筋子おにぎりを夕食用に買いました。
これは帰りのバスの中で食べた。筋子が美味しかったが、海鮮丼を求めておにぎりを食べているのはちとワビシイ。

その後、お土産を買って、ホテルへ戻って預けていた荷物をとって来て。


18:35、高速バスにて新潟発。


22:50、仙台着。


23:30、帰着。



9.マリンピア日本海。

2015-07-22 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
最終日。……っていっても車中1泊、ホテル2泊の短さですけどね。

朝ごはんは前日、デパ地下で買った玉子おにぎりとカステラ1切れ。玉子おにぎり美味い。
これ、コンビニなんかで普通に売るようにならないだろうか。
定価がたしか289円……そこまでは出さんけれども、200円くらいならたまに買ってもいい。

ほんとはこの朝食はホテルのバイキングにしたかったんだけどさー。
なんのかんのいってバイキングというのは心躍るものがありますし。
しかし玉子おにぎり買っちゃったし、何より回転寿司に行きたかったんだよねー。
バイキングは諦めました。


てなわけで回転寿司。








駅の中の「にいがた健康寿司 海鮮家」。
るるぶに載っていたところで、朝9時から開いているところがメリット。
とか言いつつ、朝はぐだぐだして結局10時頃ホテルを出たんですけどね。

新潟でしか食べられない魚を食べよう!と思っていて、
左奥は舟ベタ290円、右奥はのどぐろ390円、手前は柳カレイ390円という超高級皿。
いつも回転寿司でだいたい200円以下のものしか食べないのに。

しかし正直、味は特に美味しいとは思わなかった。
んー。わたしはびんちょうとかが好きなこってり派だからかなあ。
全部白身魚というチョイスはどうかと思うんですけどね、自分も。
だが柳カレイは白身として、舟ベタものどぐろも知らない魚だから、出てくる前は白身かどうかもわからない。
出てきてから、みんな似たような魚だなあと思ったくらい。

3皿で1000円を超して、そしてそんなに美味しいとも思わないのだからだいぶ割高。
ご当地もの制覇の満足感はあれども。



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10:18、ちょうど来た水族館行きのバスに乗る。
この日は土曜日で、水族館はそこそこの混み具合。うーん、やっぱり昨日来れば良かったのかな。
































水族館での写真は多分90枚くらい撮ってるんだけど、かなりの確率でボケました……
スポーツモードで撮ったから余裕と思ったんだけど甘かったな。























イルカ好き。可愛い。イルカショーは実は2回も見ちゃったよ。
最初にイルカショーを見て、しかるのちに水族館を見て回り、そろそろ帰ろうかと思ったら
次の回のイルカショーが始まるところだったんだもの。内容は同じなんだけど、それでも満足。







このイルカがね!人間に反応してくれて可愛いの!
写真に写ってる手はわたしの手ではないけど、わたしの手にもじゃれついてくれた。愛想良し。
あ、イルカショーに出ていたイルカとは違います。





しかしずらりと並んだ歯はコワイわ……








トド?セイウチ?
いずれにしろ超巨体。写真で見るよりずっと巨体。


最後はペンギンコーナー。







ペンギンも可愛いよね。



13:15に水族館を出る。結局2時間半いた。水族館好きだ。
仙台にこの7月、新しい水族館が出来たのは喜ばしいが、入場料がちと高いなあ。2000円切って欲しかった。
しばらくは激混みだろうし、わたしが行くのは3年後くらいだろうか……。





8.イタリアン!

2015-07-19 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
万代地区ではどうしてもやらなければならないことがあった。
「イタリアン」を食べること。

「イタリアン」と言ったら、普通の日本語では主にイタリア料理のことですが、実は新潟県では違います。
新潟県民?のソウルフード、イタリアン!「みかづき」のイタリアン!
……と、まるで「みかづき」から何かを貰っているかのように連呼しておりますが、
実際にソウルフードのようですよ。今回、新潟市出身のAさんに薦められたので。
「すごく美味しいというものではないけど、時々すごく食べたくなる」
地元B級グルメの王道と思われる。








わたしはあまりミートソースが好きではないので、ボローニャソースを選んだ。
ソース焼きそばの上にボロニア風ソースがかかっている。このボロニア風ソースというのが
何かという問題もあるのだが、……まあざっくり言って甘めのミートソースだろうか。

予想よりもファストフード感が少なく、わりと大人っぽい味。
たしかにすっごい美味しい!というものではないが、馴染みのある味。
もう少ししょっぱい系でもいいかな。多分ボロニア風ソースはだいぶ甘いんだな。
他にもホワイトソースや和風きのこソースもあったので、他にも食べてみたかった。
本当はエビチリイタリアンを一番食べてみたかったんだけど、季節限定かなんからしく、その時はなかった。


みかづきがある建物は万代バスセンターという長距離バスの発着所があり、昔からの中心部らしい。
ビル自体はすでに古色を帯びているが、新しい食べ物屋さんも色々入っていた。

メロンパンアイスなんてものを売っている。すごく美味しそう!
だが今日は朝にます寿司の残り半分を食べ、サバサンドを食べ、昼前にパンダ焼きを食べ、
14時頃ラーメン(小盛り)を食べ、19時にここイタリアンに至るので、もうオナカに入らない。
アイスだからとりあえず買って行って、後で……ということも出来ない。クヤシイ。

でも実は隣の伊勢丹のデパ地下でうろうろしたところ、とろとろ卵が丸々入った味付けゴハンのおにぎりが
3割引きだかで売られているのに遭遇してしまい。買ってしまいました。
だって美味しそうだったんだもの!明日の朝食にしよう。



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その後、新潟メディアシップなる建物へ行く。









ここは最上階が展望台として開放されている。無料。



















ボケボケですが。橋は万代橋。



新潟は仙台より都会な雰囲気でした。
札幌とかの雰囲気に近い。道路がまっすぐで広く、交通量も適度なのでゆったり見える。
仙台は中心部がギュッと縮こまってこちゃこちゃしているイメージだけど、
新潟はオフィスビルと飲食店が混ざっている感じなので、中心部の範囲が広い。
新潟駅南からなら古町まで、1キロじゃきかないだろうし。

ただ観光客として歩く分には、古町あたりは食指はあまり動かなかったかな。
こないだの奈良の商店街の方が、地方都市感満載で面白かった。
そういえば仙台もあんまり歩いて楽しいところじゃないんですよね。
古くからの地方都市の宿命だろうか。いつ都市計画されたかというのは、雰囲気に与える影響が大きい。


メディアシップから歩いてホテルに戻る。20:30。
陶板浴をしたのはこの後でした。前に書いた通り、すごくいいもんでもないけど無料ならばお得感がある。





7.旧斎藤家別邸と砂丘館。

2015-07-16 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
16:33新潟に戻り。
通常であれば観光時間は終了な感じ。でも新潟では閉館時間が少し遅めの建物があり、この時間からでも行けそう。








旧斎藤家別邸。ここは18時まで。

サイトの写真がいいですねえ。



















柱にもたれて足を投げ出してぼーっとしていた。ここもいいところでね。
入場料300円と決して高くないし、家の近くにあれば何度でも来たいところ。
あ、でもこの時は今日の雨の影響で、庭は散策不可だったんだ。普段は庭も歩ける。

「百年名家」という番組が好きでよく見てるのだが、ここは庭だけではなく建物にも見どころがあり、
一人百年名家ごっこをしていた。奥の書院造りの使用材がちょっと面白い。表座敷は端正な柾目の柱。
板戸もいい。


旧斎藤家別邸を出たあとは砂丘館に向かって歩く。
途中、新潟カトリック教会を通る時に18時の鐘が鳴った。
新潟カトリック教会はなかなか大きな建物でした。


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砂丘館。





ここは旧日本銀行新潟支店長役宅だそうで。
個人の財力で建てた旧斎藤家別邸に比べると建築自体の面白みは少ないが、内装が良かった。
喫茶室(旧応接室)。昔、小さい頃に住んでいた家の内装にほんのちょっと似てる。







ここは建物自体というより、内装と設えと、現在の使われ方が面白い。






たしかお正月の、輪くぐりの縁起物だったか……?







写真がボケたが、たしか水無月(←夏のお菓子)の飾り物。







玄関の設え。



催し物はHPに詳しいが、2Fがギャラリーになっており隠れ家的ないい雰囲気。
これで入場自体は無料、時間も21時までという太っ腹。
近くにあったらたまに来たいようなところ。喫茶室でお茶を飲むのもいいな。
建物をよく活かしている。こういう建物を上手く使っていくのって難しいから頑張って欲しい。



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砂丘館のギャラリーでしばらく休んで、18:30頃出る。
バスで中心部へ戻り、万代シティへ。新潟の繁華街といえば新潟駅より万代地区の方が賑やか、と聞いているが
どうなんでしょうね。

いや、それにしても新潟市中心部のデパートの乱立はいったいどうしてなのだ。
デパートというか大型商業施設。駅に隣接してないものもあるけど、いわば駅ビルごときもの。
これが1つや2つじゃなく……本館別館本館別館とたくさんあるの。

今、るるぶの地図で確認できただけでも、新潟駅周辺に
CoCoLoが中央、本館、南館、西館、万代館。
PLAKAが1、2、3。
万代地区にラブラ1、2。
他に伊勢丹その他で建物として4つ5つ。

つまり駅ビル的なものが中心部に15軒。
1つ1つはそれほど大きくはないにしてもすごい林立ぶり。
ここまで別館別館と建てていくのは全国でも珍しいと思うのだが、どうでしょうか。


ちょっと中途半端ですが、一旦ここで切ります。



6.弥彦神社へ。

2015-07-13 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
ホテルは駅のすぐそば。ちょっと細道を入って行く感じだけど。

小さくて古めのホテルだが、口コミは結構良かったし値段は安いし(2泊で7000円ちょっと)。
まあ値段に応じて部屋はワビしいのだが。
しかし何よりも抗酸化陶板浴が無料というのが選んだ理由。(一応定価は1800円)
2泊したから無料券2枚もらえてね。

陶板浴というのは岩盤浴とほぼ同じ感じで、低温サウナっぽい。平らなタイルの上に寝っ転がるもの。
ものすごいいいものかというと、……まあそこまでではないかもしれないが、
ないよりはあった方がなんとなく楽しい。
最終日、時間を持て余したら2度目の陶板浴にも行こうと思ってた。
結果的に持て余さなかったので行ってないわけだが。


朝食に昨日の残りのますの寿司とサバサンドを食べて。
けっこうぐだぐだして、10時にホテルを出る。このぐだぐだが今日の活力を生むはずだ。

しかし新潟は駅の構造がわかりにくかったなー。
地元の駅は連絡通路が建物内部にあるもんで、てっきりここもそうだと思って歩いてたら、
駅本体の外側に連絡通路がある感じ。それを知るまで、あっちこっちうろうろした。



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今日は弥彦神社へ行きます。


新潟から電車で1時間半くらいかかる。けっこう遠い。
というよりも電車の本数がない。JR越後線って幹線じゃなかったの?
しかも弥彦神社へ行くのは吉田というところで乗り換え。接続はそこまで悪いわけじゃなかったけど、
やっぱり新潟からだと少し遠出な感じですかね。

11:20、新潟駅発。駅の売店で買ったカステラがオヤツ。
ちなみにホテルを10:00に出た後は駅前のツーリストインフォーメーションで色々な情報を仕入れていた。
明日、時間を持て余したらBCリーグの試合を見に行こうと思っていたから。
まあその話は後で。

12:48、弥彦駅着。







建物は可愛いけどちっちゃな駅。降りる人も数人。門前町の雰囲気をうっすら漂わせつつ、
しかしほとんど人が歩いておらず活気はない。あんまり混んでいても嫌なんだけど。わがままです。

途中で「パンダ焼き」なるものを買う。






るるぶに載っていて、ちょうどその店の前を通りかかったので寄ってみた。古いお菓子やさん。
パンダは想像よりもだいぶ大きく、手のひらサイズ。人形焼サイズを想像していた。
餅をパンダ型に作って、その間に枝豆餡を挟んだっていうもので、
まあ早い話、ずんだ餅の内外逆転版ですな。食べごたえがあって、昼ゴハン替わりに半分くらい食べた。



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弥彦神社。


























あまりイメージもないまま行ったんだけど、まさに神域。“在る”と感じるところ。
天気が優れなかったことがプラスに働いて、神秘的な雰囲気も増しているし、人も少ない。
パワースポットという昨今の言い方はあまり好きではないが、いうなればそういうところ。

神殿も立派。さすが越後の国一宮。















ここで小雨が降ってきたので、社務所の横の休憩スペースで旅メモを書きながらしばらくすごす。
いつまででもいられるような気がする。手入れの行きとどいた美しい社殿。
湿気の多い土地柄らしく、境内の森は苔がたっぷり育っている。
いいなあ。こんな場所が近くにあればいいのに。

小雨がだんだん強くなってきたので、あきらめて傘を使うことにする。
そろそろ14時。雨避けとお昼ごはんのために、門前の「しみず」という食べ物やさんでラーメン。
しばらく時間をつぶす。なかなか居心地のいいお店でした。


その後、15:15に弥彦を出る電車に乗るために駅へ戻る。
駅へ戻る道すがら、弥彦公園を通る。
ここもいいところでね。カモがいたり。こういう場所がある弥彦村の人たちは恵まれている。















秋のもみじは美しかろう。来て良かった。

本当は弥彦神社まで行ったら、その背後の山へロープウェイで登って奥の宮まで行くのが定番なんだろうけど、
ロープウェイ代をけちった。雨降りなので眺望も期待できないし。
登らなくても弥彦神社だけで満足。

あ、ちなみに弥彦神社の境内にある「重い軽いの石」を持ってみたところ、
(願いをかけて石を持ってみて、それを思ったより軽いと感じれば願いが叶い、重いと感じれば叶わない)
……とてつもなく重くて、わたしの願いは叶わないんだなーとカナシクなりました。
っていうか、あの石を軽いと思える人ってすごく鍛えてる人だけだと思うよ!





5.宇奈月温泉うろうろ。

2015-07-10 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
まずお昼ごはんを食べましょう。







宇奈月駅内のレストハウスで富山ブラックラーメン。
前から名前は聞いていたので、機会があったら食べようと思っていた。
……が、ショーケースに注意書きがあり。
「ブラックラーメンは醤油味の濃いラーメンです。こちらでは他県から来た皆さんにも食べやすいような
味付けにしておりますが、濃い味、辛い味が苦手な方はご注意を」とか何とか書いてあって、
ええ~。わたし濃い味も辛い味も苦手ですけど~。そんなに濃いの?でも限度ってあるよね?

ものすごく悩んでから、お店の人に訊くとやはり味はかなり濃いとのこと。
でも富山じゃないと富山ブラックラーメンは食べないから!
勇気をもって食べてみたところ、……醤油にラーメンが浸かったような見た目、その見た目通りの味でした。
すっごくしょっぱい。こ、これが普通の食べ物?

いやー、これでも一般向けな味付けにしてるって。じゃあ本物のブラックラーメンはさらに強烈なわけですよね?
これ以上強烈なのか。信じられない。
でもご当地ものを制覇したのはそれはそれで楽しいので、問題なし。



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次に、日帰り入浴に行きましょう。

るるぶを見たところ色々な温泉で日帰り入浴をやっていて、その中でわたしは宇奈月国際ホテルを選ぶ。
お風呂の写真を見て一番広そうだったので。







けっこう広いお風呂を独り占め。
ここ数年で日帰り入浴をするようにはなったけど、温泉については詳しくないので泉質への言及は出来ません。
雰囲気は良かった。若干高級感のあるホテルでした。

お風呂を出たところの休憩スペースでフリーWifiが使えたので(10分限定)、
繋げ方の説明を見ながらipadに何とか繋げてみて、明日の天気をチェックする。
明日は雨みたいだなあ。そうするとどこに行こうかなあ。



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14:15にホテルを出て、あとはどうしようかなー。時間を持て余す。

わたしは今日の夕方、また高速バスに乗って今度は新潟市に向かう予定。
いろいろ勘案し、宇奈月温泉を16:04発の電車に乗りたいのだが……それまで何をしていよう。

ガイドブックを見た限りでは、セレネ美術館に行くつもりでいた。
平山郁夫とかが黒部を描いた絵があるらしい。
そんなに大物な絵はないだろうけど、期待しないで行くと意外に良かったりするし、
ここで時間を潰せると踏んでいた。だが現地に行って入る気がなくなった。
その理由をストレートに言うと、――外壁が汚れていたから。

建物も使っているうちに老朽化もするし雨風で汚れるから、いつでもきれいにしているのが難しいのはわかる。
だが、いやしくも美術館の壁があんなに汚くてはダメなんじゃないかなあ。
やっぱりパッケージも大事でしょう。何とか予算を計上して外壁洗浄を早急に行うべき。
ちなみにそういう汚れが目に付く建物は設計段階で不備があると言わざるを得ない。
建築家はメンテナンスにも気配りが欲しい。



駅近辺まで戻って、ボンフィーノというカフェ?でブルーシールアイスクリーム。











無料の足湯付き。



ああ、そうだ。駅の近くに関西電力の何とか資料館という建物があった。そこへ行ってみよう。







関西電力黒部川電気記念館。ここがなかなか良かった。
開館時間が朝7:30からで入場無料というのをトロッコ電車に乗る前に見ていて、
へーっ、サービスいいなあと思っていたのだが、中に入ると展示が意外に良くて。広くはないんだけどね。
やるなあ、関西電力。と思った。なかなか楽しめました。

まあこんなに褒めるのも、ミニフィルムを見ている間につい居眠りをし、
寝場所を提供してくれたことに恩義を感じているからという理由もちょっとある(^_^;)。




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予定通り16:04に宇奈月駅発。

富山地方鉄道を舌山駅で降り、インターチェンジのバス停を目指す。
正確には、目指していたのはインターチェンジのバス停の東側500メートルくらいにある
ますのすし源・黒部インター店。
ます寿司を買って、バスの中で食べようと思っていた。これもご当地もの。

バスの時間が17:57発で、お店が17:30まで。あんまりぎりぎりに行っても迷惑だろうから、
17時過ぎに着けるように予定を組んだ。

朝はあまり思わなかったが、舌山駅からインターチェンジのバス停は2キロ弱だろうがやっぱり遠いわ。
こっちは早朝から一日遊んだあとだし、睡眠も足りてないしね。
それに加えて夕日の熱さが厳しい。こんがり焼けそうな気配である。
歩く道が田んぼの中とかだから太陽光浴びまくりですよ。
途中で新幹線の高架の影に入れた時は天佑だと思った。

それでも何とか目指す源にたどり着く。歩いて来るお客はわたしくらいのものだろう。
閉店間際なせいかほぼ売り切れ、目をつけてた1000円以下のお寿司箱はもうない。
あるのは、スタンダードなますのすしのスタンダードな大きさの一種類。1400円。1回で一人で食べるには多い。

押し寿司だから保存もある程度きいて、おそらく明日の朝食としても食べられるだろう。まあいいか。
多少不本意ながらそれを買い。店内のくつろぎスペースを借りてしばらく休む。
17:15に源を出て。バス停についたのは5分後くらい。

朝、待合室があったことを見ていたのでそんなに心配してなかったのだが、何とそこには先客がいる。
おばあさん。何やら大荷物を広げてそれをまとめようとしているらしいが、なかなか捗らない。
そういう人と狭いスペースを共有しているのは少し気兼ねがありました。
まあでも待ち時間30分だけだし。

バスはだいたい時間通りに来て、このバスも席数の半分以下しか乗ってない様子で、
一応座席は決まっているが、「空いてるところどこでも座っていいよ」と若い運転手さん。
ここから3時間かけて新潟市へ。途中でますのすしを開けた。








暗くてピントがアレだが。かなり大仰な容器。








よく見るパッケージ。半分ちょっと食べてあとは仕舞った。


だがその後に米山サービスエリアなるところに寄った時、サバサンドなるものを売ってるのに気づく。
パンに揚げた?サバをはさんで食べるのは目新しい。ちょっとびっくりする。
まあわたしはオランダで、酢漬けのイワシ(ニシン?いずれにせよ生っぽい)を挟んだサンドイッチを食べてるので、
文化的にそうそうショックは受けないですけどね。

美味しそうなので買って、それも翌日の朝食に。
ホテルで2口ほどつまみ食いしてみたところ、美味しかった。作りたてを空腹の時に食べたら相当美味しいに違いない。
ますのすしを食べる前に米山SAに寄っていたら、ちょうど良かったのだが。

あ、そうそう、米山SAのトイレは新しくて超きれい!首都空港並み。



21:00に新潟駅万代口駅に着いて、ホテルには21:10頃到着。


やれやれ。長い一日だった。5:30から活動を始めたんだから。もう寝ます。





4.黒部トロッコ列車、復路。

2015-07-07 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
終点の欅平駅に9:12着。





しかし上に着いてから知る事実。――この冬の雪崩で何本かある遊歩道は全て通れず、
猿飛山荘の日帰り入浴も足湯も出来ず、散歩するとしたら名剣温泉までなんだって!

ええ~。それほど歩こうと気合いを入れていたわけじゃないけどさあ。
猿飛峡展望台くらいまでは行こうと思っていたのに。

仕方ないのでとりあえず、すぐそばの奥鐘橋まで行く。







ここは欅平駅からすぐのところなんだけど、駅から若干下るのでみんなあんまり降りて来ない。







駅と橋の位置関係。


そしたら実はねー。この奥鐘橋からの景色がとても良かったんですわ。



















写真では色が全く出てないが……空は真っ青で、川の水はもっと白みを帯びたエメラルドのような美しい色で、
緑はもっときらきらしていた。天気が良すぎるとカメラの感度的に色合いがずれる。


ああ。良い。


魂の洗われるような、美しい風景でした。



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奥鐘橋にはいつまでもいられるような気がしたけど、実際は直射日光あたりまくりで相当暑い。
少し移動してみましょう。唯一行ける方向といえば、人食い岩を経て名剣温泉まで。

しかし奥鐘橋をすぎた辺りにはこんな看板が。





「行ったらいいのか、引き返せばいいのか、どっちやねん!」と言いたい看板。
しかもこれ一枚じゃない。同工の看板が古いのから新しいのまで3枚並んでいて、
そばには貸出用ヘルメットがずらりと並んでいる。





落石注意の看板も、それはもういたる所に。多分10枚くらいは余裕であったでしょう。もっとかな。
でも行くしかないでしょう?











人食い岩。


人食い岩のところがやはり落石的には一番心持が悪かったけど、その先も結局渓谷の端っこの道なので、
常に落石注意なんだよね。まあそうそう崩れないもんだとは思うが……しかし5センチくらいの石でも
当たりどころが悪ければ大怪我をするんだからあなどれない。

でもまあ名剣温泉までは行ったんです。
しかしそこは何の変哲もない温泉宿なわけでして。その先は工事中で入れない。
登り坂をゆっくりゆっくり歩いて15分弱。渓谷美は常に傍らにあるとはいえ、盛り上がらないことおびただしい。
行って帰ってきただけでした。わたしは時間があるから行って良かったが、
時間がない人は奥鐘橋まで行けば十分。


わたしは時間があったので、さらに河原展望台まで降りてみました。
ここには本来無料の足湯があるのだが、今は雪崩でお湯が止まっており入れない。
欅平駅からはここは相当下るのでオソレをなしたが。奥鐘橋よりずっと下る。だって奥鐘橋を見上げてこうだもの。











まあでもせっかく来たからね。ほんとは川岸に降りて水に触りたかったけど、立入禁止の縄がはってある。
ちっ。


欅平の駅に戻って10:43のトロッコ電車で帰る。
この時間になるとだいぶ観光客も増えて、駅の待合室は人でいっぱい。中国・韓国・台湾系の人が多いように見えた。
しかしみんな駅の周りにいるだけなのねー。少なくとも奥鐘橋までは行かないと勿体ないよ。













12:10、宇奈月駅到着。帰りの電車は少し寝られたので良かった。
でも背もたれのない椅子で変な態勢で寝たので体がイタイ。
しかしあの大音響の中でも眠れるのに、どうしてバスの空調の音ごときで寝られないのか、という不条理。




3.黒部渓谷トロッコ電車、往路。

2015-07-04 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
富山地方鉄道に30分ほど乗り、7:00に終点宇奈月温泉駅着。
ここで黒部トロッコ電車に乗り換える。

路線が違うので駅舎も違い、トロッコ電車の方の駅舎はすごい立派!











新しいね。


トロッコ電車は……写真で見るとそうでもないけど、まるでおもちゃのような電車。
遊園地からそのまま持ってきたような。













車両は意外に長くて、あれ、忘れたけど10両とかもう少しあったかなあ?
チケットを買うと乗る車両は一応決められてて、わたしが行った日は1両に2グループくらいずつ案配良く
配分してくれる。これが観光シーズンだと混むのかもしれないけど。
しかし人数が少ない日も車両数を減らさず、悠々と乗らせてくれるのは有難かった。
わたしの乗った車両にはわたしを含めて2人。キチキチ詰め込むと40人乗りくらいかな?


ちなみに本日の朝食。





駅の売店で売ってた、肉巻きドックというの。美味しかったです。300円は高いケド。
関係ないけど仙台89ersの試合会場で売ってる肉巻きおにぎりというのも、
こんな感じの食べ物でけっこうお気に入りです。



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7:54の宇奈月駅のトロッコ電車に乗る。チケット代は片道1710円。

……さて。どうしようかなあ。あとはひたすら車窓の景色を撮ってただけだからなあ。
車窓の景色と頂上の風景を合わせて、写真だいたい70枚くらい撮ってるんだよねー。
だがいくらトロッコ電車の速度が遅いと言っても、何しろ動いてる電車から外を撮るわけで、
アングルが外れているものもまた多し。

ま、あまり厳選せず、気の向くままに並べてみましょうか。












これ発電所なんだって。







ダムがいくつもあった。写真のダムの名前は忘れた。

















雪がまだ残っててね。

1時間ちょっとで終点の欅平駅着。ずいぶん写真が並んだのでここらで一旦切りますか。



トロッコ電車は――

何よりもまず音がすごい。
あんな牧歌的な、遊園地から借りて来ましたか?というようなおもちゃ的なイメージの電車なのに、
現役工事工作用電車はやはり一味違うというか、正直ツラいほどの大音響。

ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ
ガタッガタガタガタッキーキーシュッゴットンゴットンッ

……これがずーっと続く。
わたしは耳がヨワイので、列車から降りた時には少し難聴気味になってました。すぐ戻ったけど。
特にキーキーが凶悪なんだよなあ……。
耳がヨワイ(大音響苦手)という自覚のある人は耳栓を持って行った方がよろしかろう。
まあ要所で耳をふさぐという対策でも何とかなると思うけどね。

反面、人が少ないことと、自分の声さえ聞こえないほどの音響のおかげで、一人アカペラカラオケし放題。
天気が良く、眺望絶佳、もうすっかり気分が良くなっちゃって。熱唱しました。


自分はすっかり観光気分で行ってるんだけど、実際のこの黒部渓谷は観光オンリーではなくて、
今も大切な巨大な水力発電施設。トロッコ電車から見えるところだけでもダムや発電施設、
工事中の場所やらトラックやブルドーザーやら……よく考えてみれば予想外のものが色々見えました。
産業的に現役。トロッコ電車も、実は基本はそういう場所に資材を送るための現役働く車。

わたしは近現代史及び現代社会にうといので、黒部ダムを単にダムでしょ?と思っていたのだが、
映画化されるほどそれはそれは困難を極めた工事だったらしい。


ここで知っている人は知っている、知らない人はまったく知らないことについて言及しますが――

実は黒部渓谷トロッコ電車と黒部ダムは観光的には直結してません。
黒部トロッコ電車の終点は欅平という駅で、おそらくその山一つか二つ越えた向こうに
黒部ダム(=黒部四号ダム)があると思われるが、トロッコ電車に乗って黒部ダムに行けるわけではない。
いやー、今回初めて知りました。わたしにとっては立山、黒部あたりは全く正確な地図が思い描けないところ。


ちなみにトロッコ電車の観光アナウンスは室井滋がやってました。富山県出身なんだって。
好きな女優さんだし、明るく楽しいナレーションだったが、何しろ音がすごいのでなかなか聞こえない(^_^;)。

朝の(素通しの)トロッコ電車は強い風が吹き抜けてサムイ。
夏だがトンネルがすごく多いので、トンネルに入ると急激にひんやりとする。
薄い長袖を羽織っていても寒かった。壁がある車両もあるんだけど、追加料金が必要。
新幹線駅をうろうろしている段階では、6時頃にも関わらずすでに直射日光の温度を感じていたので、
全然寒さへの心構えは出来てなかった。
基本暑がりのわたしでも寒かったんだから、寒がりの人が朝に乗る場合は壁あり車両に乗るか、
風を通さない長袖要。




2.インターチェンジで降りる。

2015-07-01 | 富山新潟/Toyama,Niigata:2015
10日のシゴトが終わった後、22:10の富山・高岡行き夜行バスで仙台発。
高岡まで行く場合の運賃は9150円だけど、黒部までならずっと東寄りなので8230円。

バスの乗客は5人くらいかな?運転手さんも「周り全部空いてますから好きなように使って下さい」。
バスの前の方に女性、後方に男性と基本的に分けているらしく、前の方はほんとに貸切状態。
新しいバスで、わーい、のびのび♪と思ったのだが、落とし穴が。

空調の音なのか異音が聞こえる。止まったり聞こえたり、ボリュームが上がったり下がったり。
テレビの砂嵐の音を(これももうほとんど聴かなくなりましたね)もう少し高くしたような
ザーッとした音で、ボリュームが上がった時にはけっこうな大きさ。ツラい。

うわ、これはちょっとまずいんじゃない?のびのび眠れるつもりでいたが、その音のせいか眠れない。
一度気になるとさらに眠れない。どうしよう。

……そこでわたしはモスバーガーさんに大変お世話になったわけですよ。
というのは、仕事終わった後、バスに乗る前にモスバーガーのモスバーガーを夕食に食べたのね。
旅行支度にティッシュを持ってくるのを忘れたわたしは、紙ナプキンを何枚かいただき、カバンに入れた。
音で眠れないと分かった時の対抗策として、その紙ナプキンを耳栓にした。

それらの方策ででかろうじて寝られて、大変ありがたかったと。
でも結局寝られたのはトータル3時間くらいかな。ちょっとツラい。

ちなみに夜行バスの忘れがちな敵は、高速道路の入口出口に多い大変強力な街路灯。
それがカーテンの隙間からフラッシュし、目を閉じてても鋭い光が目に入る。これも安眠を妨げるものの一つ。
今までずっと乗るたびに「ああ、こんな落とし穴もあった」と思ったものだが、
乗り終わったら忘れるので、ああそうだったと思い出してもあとの祭り。
クリップか何かを用意しておくのが吉でしょうね。カーテンの隙間を防げるように。
わたしは今回、この問題にヘアピンで対応しました。カーテン2枚重ねてヘアピンで止めると、
強度に不安はあるが、少なくとも隙間はなくなる。
これ、バスの仕様でカーテンを後ろから前に重なるようにボタンをはめたら簡単に問題解決なんだが、
なんでそうしないんでしょう?



気兼ねなくリクライニングを倒して見上げると、窓の外は星空。
若干の反射光があるので、窓越しでそこまできれいに星が見えるわけではないのだが、
それでもさそり座のアンタレスが久々に見えて、おお、と思った。



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だいぶ明るくなった頃を見計らってカーテンを開けると、突然に山。







おお、山だ、と思う。

もう少し迫力ある写真もとれただろうと思うけれども、こちらも寝起きの寝ぼけであんまり起きてない。
でもこういう風に山が見えるところに住んでいる人は、平地に住む人とはやはりどこか違う気がしますよ。
守られている感が。



5:20、バスは黒部インターチェンジの内側に停まる。バスは高速代を精算せずに、
すぐに本線に戻って旅を続けられるようになっている。
人生初の、インターチェンジで降ろされるという経験。













実は出発の2日前まで、黒部は黒部駅で降ろされるものだと思っていた。
朝は浜の方へ出てみようかな。天気さえ良ければ朝の海の散歩もいいだろう。
駅のそばはコンビニもあるし、雨でも何とかなるだろうと。
24時間営業のファミレスがあれば一番ありがたいが、どうもそういうものはないようだ。

だが、降ろされる場所がインターチェンジであるという事実に気づき。
ええっ!インターチェンジって普通、市街地からは遠く離れてますよね?タクシーとかもなさそうですよね?
わたしはどうしたらいいんだ。

だが冷静に確認したところ、2キロ弱くらいのところに出来立てほやほやの北陸新幹線の
黒部宇奈月駅があり、そのそばにわたしが乗りたい富山地方鉄道の新黒部駅もある。
これはむしろ駅で降ろされるより都合がいいかも。
新しい新幹線駅、朝から食べ物やさんが開いてるかもしれないしね。







歩き出すとそこは水田地帯で、地元ではもうとっくに終わっている(筈の)田植えが、
たった今行われたばかりという感じ。山からの雪解け水で多分水が冷たいんだと思う。
歩いている道路の脇を流れる水路の水量が豊かで、さすがに山の恵みの土地という感じ。








ぴっかぴかの北陸新幹線、黒部宇奈月温泉駅。

だが実はこの駅は6時からしか開いておらず、着いて5:45くらいだったので、まだ閉まっていた。
駅構内で顔を洗おうと思っていた思惑は外れ。
さらに扉が開いてから中に入ってみたところ、すぐ改札口という作りで待合スペースなどはなく、
(待合スペースもトイレも建物の外にある)
当然食べ物やさんもない。ちっちゃい駅です。ピカピカだけど。


ここにいても何もないので、早々に富山地方鉄道に乗る。6:30。
思いのほか地鉄の新黒部駅は近かった。隣接している。駅がこちらもえらく新しかったので、
地鉄のわりにお金あるんだなーと思ったが、来た電車に乗ってみると、ザ・地鉄!!というような
古き良き……もう少しで骨董的価値さえ出そうな古色蒼然たる風景。

















昭和初期の映画のロケとか出来そうですね。いい味わいでした。