Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

緊急避難的に。

2012-12-23 | その他いろいろ。
60日以上更新しないとブログのテンプレートが変になる仕様になったそうだ。
余計なことするなっちゅうねん。
このブログは旅行記用であるからして、旅行に行った後にしか基本的には書くことがない。
わたしに60日以内に旅行に行けというのか!

とりあえず後日何か考えることにして、今は緊急避難的に写真の一枚も置いておこう。






昔、写真を撮っていた頃に撮った、気に入っている写真。

えらいぞ、ダンロップ!!(その7)

2010-11-04 | その他いろいろ。
まあそういう経験を終えてですね。靴について話を戻しますと。


えらいぞ、ダンロップ!!


と声を大にして言いたいわけで。

いやー、3ヶ月履いてて、君の実力を完全に見くびってたよー。
だってすごいじゃない。トータル16、7キロ歩いて足に関するストレスが全くないとは。
それも普段、一日に2キロ歩くかどうかという完全に運動不足のわたしが突然歩いて。
何よりすごいのは、10キロ歩いて→40分昼食休憩+20分バスという状況で、
その後再度“歩く”という選択が出来たことだよ!
つまり10キロ歩いて、精神と肉体の回復に1時間しかかからなかったということではないですか。

これはエライ。旅行の時はこういう回復力もすごく大事。
えーと、ゲームをしない人はわからない例えだろうが、ベホマとまでは言えなくとも
ベホイミ並み。いや、気分的にはベホイミ+神秘の鎧くらいの回復力。

こんなベホイミの靴が2900円だか3900円で手に入るなんて……
わたしは嬉しい。青い鳥を探して遠くまで旅をしたけれど、実は幸せはすぐそばにあったんですよ。
ありがとう、ダンロップ。ようやく探し続けた靴に巡り会えた。






……と、ここで話が終われば、メデタシメデタシの非常に美しい話になるのだが。

靴の実力にも値段にも全く不満はないけれども、デザインには不満がある。

正直靴メーカーとしてはあまりやる気の感じられないホームページ
このホームページにたどり着くまでもちょっと大変なんだもの。
そして販売店の情報も全くないでしょ。同じ靴が欲しい時、一体どこへ買いに行けばいいのか。

わたしが買ったのは、コンフォートウォーカーエクスタのタウンタイプらしい。
が、写真より実際のスタイルはだいぶ落ちます。
みなさまご存知のように、わたしはデザインにこだわる方では全くないけど、
もうちょっと何とかならんのかダンロップ、と言いたいぞ。

デザイン的には、コンフォートウォーカーエクスタ・トラベルタイプの
レディースがあれば何の問題もないのだが。
なぜラインナップにメンズしかないのだ。……まあダンロップの靴を女性が欲しがるかというと
びみょーな気はするけど、せっかく性能のいい靴なんだから、
デザイナーに、もうちっと予算をとって商売にしてみればいいのに。
ほんの片手間にやってる感じなんだもんなあ。





そして、さらに美しい話にならないことがもう一点。

実は、歩きだす前に、別な靴を買ってしまっていたんだよねー。
どんだけダンロップに期待していなかったかがよくわかる……

この数日前にS藤N子さんから「MBTという靴がいいらしい」という話を聞き。
おお、いい靴なのか!!とネットで調べてみたら、人差し指の先も届かないほど値段が高い。
そこからついついネットで高機能シューズを探しまくるのにはまってしまい。
リーボックのイージートーン。
スケッチャーズのシェイプ・アップス。
どちらかを買おうと決める。

基本的に、これらはトレーニング効果があるというのが売りの靴なんだけど、
口コミをあさっていたら、長距離を歩けるという噂もあったので。
「行きたいところがあるのに足が痛くて止めるということがない」なんて言われたら、
世界の果てまで歩けるのか!?と期待するじゃないですか。(……しないか。)

閖上へ行く前にモールのゼビオで靴を物色する。
狙っていた2種類の他にヨネックスなどの良さそうな靴も出してもらい、5,6足は試してみる。

結果、イージートーンに決定。シェイプ・アップスはつま先がだいぶ狭く、指が当たって痛かった。
見てくれもかなりごついので、旅行用としては完全に不向き。
イージートーンもほとんどはデザインが非常に派手で、いかにもスニーカーなのだが、
1種類だけ茶一色のものがあり、これは普通に履けるレベル。真っ白な靴紐は茶系に変えよう。




さて、イージートーンの使用感ですが。

うーん。プラスマイナス普通。と言ったところでしょうか。
そうすると、値段が高い分イマイチな気がしますねえ。
いや、純粋な使用感は若干プラスかな。しかし値段を考えると微妙にマイナス。

履き心地がふわふわで面白いので、たしかに長い距離を歩く気にはなる。
過去1回しかしたことのない、帰り途地下鉄2駅分歩いたくらいだから。
それから、履いていると背筋が伸びて自然に大股になる。
蹴りだしもいいのか、歩く速度が若干上がる気がする。

が、少しまとめて歩くと(15分位)、微妙にウオノメが傷んで来る。
15分でこれでは3時間とかは歩けない気がする。
また、履き始めの頃、突然足首が痛くなったことが2回あって、
これは少し休んですぐ直ったんだけど、旅行中こうなったらと思うと不安。
靴底のクッション性が高いので、紐を締めると上下の締め付けが厳しく、足が痺れる。
紐は相当ゆったり結ぶべきであるようだ。

あと注意事項として最初から言われているのが「雨の日には滑るので履かないように」ということ。
構造的にどうしても滑りやすいらしい。
こないだ初めて雨の日に履いてみたところ、つるつる系の石の床でもそれほどは気にならないが、
唯一、ニスを塗った木製の床(例えば松屋の床)だと危険なくらい滑る。
ニスを塗らない木製の床はそれほどでもないが。
ニスを塗った木製の床というのはレストランやお店でちょこちょこある。
やっぱりちょっと雨の日は止めた方がいいかな。
雨の日に履きにくい靴を旅行で履いて行くのは冒険であろう。


というわけで、わたしが求めている旅行用の靴としてはイージートーンは不可。
でも普通に歩いている分には歩きやすい靴です。デザインもいいし。
今のダンロップを履きつぶしてからなら、やっぱり旅行にも履いていくだろうなあ。



というわけで。
旅行靴はダンロップに決定!
あとは今後、彼らがデザインを何とかしてくれることを祈るだけであろう。
……でも、また別の出会いを求めてふらふらと浮気をしてしまいそうな気がする。
いや、だからほら、デザインさえ良ければね。


ラジオで今日聞いたが、アディダスのセミオーダーが最近ノシて来ているそうだ。
1万円から2万円。だがオーダーがどこまで長距離の履きやすさに対応出来るかな。


以上、靴と閖上のお話でした。




さて。間もなく。


えらいぞ、ダンロップ!!(その6・閖上冒険編続きの続き)

2010-10-30 | その他いろいろ。
平日の15時なので、バスには下校の小学生が乗って来る。
男の子女の子取り交ぜて5,6人だろうか。多分毎日同じバスで帰っているんだろう。
それでも彼らは遠足並みにはしゃいで、運転手さんに「危ないから座りなさい」とアナウンスされる。

バックミラーに映る運転手さんの顔は無愛想。
子供好きって感じでもなさそうだし、仕事とはいえこういう子供たちを毎日相手にするのは
邪魔くさいやろうな。わたしのように通り過ぎるだけの人間にとっては、
子供たちのはしゃぎぶりも多少は微笑ましいものだが。

でも無愛想に見えた運転手さんは、子供たちが下りる時は「気をつけて帰りなさい」と
一人一人に声をかけて。バス停まで迎えに来ているおばーちゃん及びおかーさんには
「お疲れ様です」と声をかける。
バスには他に、特別学校の遠足らしき10人くらいも乗っていたんだけど、
彼らが下りる時も声をかけつつ、引率の先生にも気を使っている。

いいなあ。人間らしい、地に足がついた仕事だ。久々に見た気がする。
また、それをするのが無愛想なだけのおっちゃん(失礼)と見えた人だけに余計に感動的。
じーんとする。

バスは小塚原のバス停を通った。ああ、ここもさっきのマンガの。
「ここがあの」と思える場所がたくさんあった方が旅は楽しい。
あのマンガとの出会いはとても幸運だった。



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名取駅着。15時半くらいだろうか。

もちろんここからJRに乗って帰るつもりでいた。
でも名取駅から長町で降りて、そこから地下鉄に乗り替えて富沢まで行くのちょっと面倒だな。
ここから富沢までだと、そーだなー、……4キロくらいかな?4キロなら歩けるかな。
よし歩いてしまえ。ツラくなったらタクシーに乗ればいいんだし。


――と思ってしまったのが運の尽きだったのだ。
いやー、名取駅から富沢まで、4キロどころじゃありませんね。6キロか7キロある。
まんざら知らない道でもないから、わりとたかをくくっていたのだが、
東京インテリア辺りで、太白大橋までの直線を歩くことを考えて若干青ざめる。
けっこう遠くないか?
タクシーにしよう、タクシーに。

しかしそのタクシーが通らないのであった。
知っている人は知っているだろうが、太白大橋から名取に向かって伸びる道路(長町柳生線?)は
交通量はかなり多い。なのでタクシーもがんがん通るものだと思っていた。
が、歩いていた1時間前後の間にわたしが確認出来たタクシーはわずか3台。
そのうちの1台は確実に実車しており、
他の2台も無情にもわたしには目もくれず走り去っていく……。

だってタクシーを拾う時って、基本、進行方向へ行くタクシーを待つわけでしょう?
でもめったに来ないタクシーだから、ただ立ち止まって待っているよりはやっぱり少しでも
歩いて距離を縮めたくなるわけじゃないですか。
そうすると、わたしは後ろから来るタクシーに気付けず、運転手さんはこちらがタクシーに
乗りたいなんて気づいてくれない。わたしは猛スピードで遠ざかるタクシーのテールランプを
見送るだけ。「行かないで……」言葉に出来ないこの思い。


まあ結局、ひーひー言いながら富沢まで自力で戻って来た!
17時過ぎ。すっかり日が暮れて、カラスも寝床に帰っている。
なんかもう我ながら大冒険だった!たかが市内の移動でなんで行き倒れの心配をせなならんねん!

……でもがんばって、生協で翌日の夕食の買物もして帰った(^^)v。





えらいぞ、ダンロップ!!(その5・閖上冒険編の続き)

2010-10-26 | その他いろいろ。
さて、ここからが大変だった。
何しろお昼も食べずにもう13時半ですから。
非常食の甘栗を食べながらとは言えオナカも空いたし、体も強張って来た。
あと2キロ。がんばれ自分。


川幅が広がって。河口が見えて来た。
海だ。


ああ、もう歩けないよ。
よろめきながら川岸の階段に座り込む。目の下では釣りを楽しむ人が2、3人。
平日の午後の。静かで、平和で、侘しい時間。


20分ほど座り込んでいただろうか。
いかん。このままでは行き倒れてしまう。とにかく何か食べないと。
閖上には少なくとも何軒か、食べ物屋さんはあったはず。
……あることを期待してここまで来たのだが、見渡したところそれらしい店構えは何にもない。

民宿は意外に多いようだけど、時間的にか曜日的にか季節的にか、今は閉店状態のようだ。
道路に人が……人っ子一人いないというわけではないが、幼稚園のお迎えのお母さんたちが
いなくなったら誰も歩いていない雰囲気。
……ほんとに店が1軒もなかったら、最終的には「突撃!隣の昼ごはん」だろうか。
いや、もう14時を過ぎたので一般家庭の昼ごはんは終わってるな……。


ああっ!何かノボリが立ってるぞ!!はらこ飯って書いてある!
やったーっ!ゴハン食べられる!!

勇んで(しかしよろけつつ)店の前まで行く。さすが海の町、海鮮料理の店らしい。
店構えも明るく、何の不満もなく入ろうとして――
「お昼のラスト・オーダー14:00」。




え。




……固まる。現在14:10。
それでも店内はだいぶ賑やかで。外から窺う限りにおいてはどうも御法事の会食か何かが
行われているらしい。それが吉なのか凶なのかよくわからない。貸切かもしれないし。

入る決心もつかず、未練がましく外から覗いていたら、お店の人が気づいてくれた。
「まだ大丈夫ですか?」「どうぞどうぞー」と笑顔。
ああ。良かった。行き倒れずに済んだ……。



お店は「なぐも」

メニューは全体的に少々高め。だが、行き倒れのキケンの前には文句は言えない。
はらこ飯好きだし、たしか1600円で少し安めだったし、はらこ飯注文。
美味しかった。正直はらこ飯自体は自宅の方が美味いかもと思ったが、
一緒についてた蟹の味噌汁が非常に美味しかった。でっかいお椀で豪快に。
味噌汁が、五臓六腑に染みわたる。

ゴハンを食べて、人心地がついて。さあ帰ろうか、と思ったがカウンターのはしっこに
置いてあったマンガをついつい読みふける。
ご当地マンガらしい。面白かったので名前を挙げてあげたいのだが、タイトルと作者名を
失念してしまった。申し訳ない。作者は七十七銀行閖上支店に勤めていて(いた?)、
マンガを描くのが趣味な人らしい。マンガ自体は何巻か出しているようだ。自費かどうかは不明。

マンガとしては新聞4コマのサザエさん系統だが、内容が「閖上支店に転勤になってきた
○○さん(マンガの主人公)が地元の歴史に興味を持ち、調べたことをマンガで説明する」
というものなので、旅人(^O^)であるわたしにはぴったり。
閖上は観音様が海から揺り上げ(打ち寄せ)られたので地名になったとか、
伊達の殿様が大年寺から見て「(大年寺の)門から海(水)が見えた」ので閖という漢字を
作ったとか、日和山が古墳だとか、小塚原は昔は骨が原で、蝦夷と大和の戦場だったとか。
今はかなり忘れちゃったけど、その時のわたしにとっては実にタイムリーなマンガでした。


14:50頃、「なぐも」出発。
お店の人にバス停の位置を聞き、ちょっと歩いてあっさり見つかる。
そしてその横には日和山が。ああ、これがさっきのマンガに出て来た古墳かあ。
古墳にしては、面積に対してかなり高さがある。これはこれで作るのに技術が必要だったのでは。

お店の人は「丁度良いバスがあるかしら」と心配してくれたのだが、
バス停に着いた途端に名取駅行きのバスが来る。よし、ここまで来れば怖いものはない。
あとはこれに乗って帰るだけ。


閖上冒険編、まだちょっと続きます。

えらいぞ、ダンロップ!!(その4・閖上冒険編)

2010-10-22 | その他いろいろ。
11時富沢駅付近を出発。笊川を下ってひとまず名取川を目指す。

やっぱり歩くのはいいですね。車だと見逃すようなことがちゃんと目に入って来てくれる。
空き地に植えられた花とか。子供が遊んでいるのとか。水辺に揺れる草とか。
歩くことは体にも心にも脳味噌にもいい。
まあ、有酸素運動ってことなんだろうなあ。酸素を取り込むことで脳味噌が活性化されるとか。
日光も心と体の栄養になるし。

名取川まで出ると、そこの土手には大きな看板が立っている。
「海まで8キロ」。
……もう少しマケてもらえないだろうか。たかが8キロ。されど8キロ。
その後てけてけ歩いて、わりとすぐ名取大橋。
ここが、閖上まで歩くか広瀬川北上ルートで帰るかの分岐点。
さてどうしよう。……と悩むまでもなく調子は快調この上なし。
渡りましょう、名取大橋。行きましょう、閖上。


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川沿いをひたすらひたすら下流へ。
間違えようのない道で、……それはいいのだが、別な誤算があった。
名取川北岸には河川敷に人が歩ける道がある。車が通らないのでのんびり歩ける。
だが、南岸は土手の上の道しかなく、しかもけっこう車が通る。というより車と、
まれに自転車しか通らない。――歩行者皆無。
自意識過剰だろうが、場違いに歩き続きるわたしに向ける、
車の中からの視線がイタイ気がする……。

前回の教訓を活かして休憩は1時間毎くらいに取ろうと思っていた。
が、何しろ道が上記のような状態でしょー。ベンチの一つもあるじゃなし、
車ががんがん通るし、土手の向こうはすぐ宅地だし、どこで休めばいいっちゅうねん!!

まあしょうがないので、道端の縁石に座ってペットボトルのお茶を飲み、
持参の甘栗を食べ(もう12時過ぎなのでオナカ空いた)ていると、
すぐ目と鼻の先の畑ではトラクターを動かしている人がいたりして、ひじょーに気まずい。
わたしは一体何をしているのだろうか。実にアヤシイ人である。

土手の道には200メートルを刻んだ道標がきちんきちんと設置されている。
それを使って歩幅を測ってみる。200メートルを250歩=80センチ。
昔は1メートルの歩幅を誇ったのに……。でも最近の体たらくで、50センチくらいに
なっているんじゃないかと思っていたので、予想よりはマシか。


紫色の薄の穂が揺れる。
夏の初めから咲き続けた露草はもう最後の青。
セイタカアワダチソウの最初の一輪がどこにも見つからない。


閖上の松並木がようやく見えて来た。ゴールも近いですよ。
……が、そろそろ体力的にツライ。推定8キロ。過去には30キロ歩いたこともあるのに。
でも当時は高校生だったんだから、今の体力と比べてはいけませんわな。
松並木の下で休憩。100年、200年昔の人もここらへんで一息入れたんだろうな。
現代のわたしは通り過ぎる車の視線を気にしながらですが。


閖上冒険編続く。






えらいぞ、ダンロップ!!(その3)

2010-10-18 | その他いろいろ。
そのうち「旅日和」が相当傷んで来たので、新しい靴を買わなければならなくなった。

何にしよう?
ネット上でもけっこう色々探した。
煩雑なのでブランド名をいちいち上げるのは止めるが、そりゃもうイロイロ。
ネットで探したもののうち、良さそうだなと思ったものは店頭で実際履いてもみたけれど、
お買いもの靴の範囲を出ておらず、旅行時のハードワークに耐えられそうなものではなかった。


……で、もう、えーかげん探すのに飽きたのでその辺で適当に買う(^_^;)。
旅行用の靴は後日再度検討の上、なんとかしよう。
とりあえず今は緊急避難。もうすでに靴に穴が開いているので、
雨が降ると靴の中びしょびしょだっちゅうねん。

その辺で適当に買ったのは何かというと、ダンロップ。
ダンロップといえばタイヤですが、実は靴も出している。
東京靴流通センターで2900円だったか3900円だったか。
デザインは正直ぜんぜんぱっとしない。失礼ながら、少々ババくさい気が……。
それでなぜ買ったかといえば、他の靴でも、いいと思うほどのデザインがなかったことと、
はるか昔、体育館で履く運動靴にダンロップを買ったことがあって、
わりと履きやすかった印象が残っていたから。

だが履き換えた当初はえらく歩きにくかった。
「旅日和」はわりとかかとが高いタイプで、そこから急にかかとがなくなったので、
足が後ろへ沈み込むような違和感があった。失敗したかなと思ったくらい。
違和感は履き続けるうちに1ヶ月弱くらいでなくなったけど。
日常履いている分にはごく普通の靴。可もなく不可もない。何の特徴もない。


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そしてわたしは閖上を目指したのだった。

酷暑も過ぎたし、旅行前に靴の実力を知っておかなきゃなーってのもあったから。
本当はこの靴で旅行には行きたくないんだよね。やっぱりデザイン的にラフだし、
白を買っちゃったからすでに汚れてるし。
とりあえず歩いてみて、やはり長距離向きじゃないことを確認した上で、
靴探しに本腰を入れるかー。



次回は閖上冒険記。





えらいぞ、ダンロップ!!(その2)

2010-10-14 | その他いろいろ。
前回、チェコに行った時には「旅日和」という靴で行った。
かかと部分にエアクッションが入っており、たしかに短い距離だと非常に歩きやすい。
これはもうネーミングからして「わたしのために作られた靴か?」と運命を感じたのだが……

しかし一日5、6時間は歩く実際の旅行では……そりゃもうヒドイもんでした。
旅行の一日目から靴ずれによる流血。特に小指の位置が悪く、相当にキビシイ状態。
爪が変形し、これは現在に至るまで完治はしていない。
靴底自体のクッション性も期待したほどではなく、意外に2時間程度でガタがきてしまい。

根本的にはサイズが合っていなかった、ということはある。
普段わたしは24センチを履いているのだが、24センチできつく感じたため、
24.5センチを買ってしまった。
アシックス(←メーカー)の人は「そんな状態で履かれても……」とは思うだろう。ごめんなさい。
でも24センチきつかったんだもん。
だが、もしかしてそのきつさがジャストフィットになるよう設計された靴なのかもしれない。
ううう、いつかまた挑戦してみるべきだろうか。

実はこの靴にはまだ未練があるのです。何しろデザインがいい。
通常、歩きやすさを謳った靴の多くはスニーカータイプだ。いかにもスポーツ用の派手な色遣い。
でもわたしが欲しいのは、ちょっとしたレストランに入っても気後れしないで済む、少々かっちり系。
歩きやすい靴という観点から探すと、こういうのがほんとに無いんですよー。

「旅日和」はこの点ぴったりで……しかも値段もお手頃。
これが「わが靴」と決まれば何の悩みもなかったのだが。


その後、思い出してはネットで「歩きやすい靴」を何度も調べる。
しかし一口に「歩きやすい靴」と言っても、世の中には人によって色々な答えがありますねえ。

単にその辺に買い物へ行く時に履いてて楽な靴も「歩きやすい靴」だし、
パンプスの中にも「歩きやすい靴」はあるし、
逆にトレッキングや登山をする上での「歩きやすい靴」もある。
色々な人が色々な場面で求める歩きやすさ。なかなか一筋縄では行きません。


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散々探して、最初に「これか?」と思ったのはヨネックスのパワークッション。
小指が流血するだの、靴ずれがどうのなどというのは自分の足と靴の形のフィットの問題だから、
ここは実際に履いてみないとわからない。
なので、ネット上でまず探すのは靴底のクッション性の観点から。
「長い距離を歩ける」が最大の目的。パワークッションはその点、なかなか良さそうだ。

N沢K子さんに頂いた情報を元に、藤崎に行く。
スポーツ用品売り場の店員さんがとても丁寧に接客してくれる。
で、試しに5、6足履いてみたんだけど、どれも今ひとつ……。
それはわたしの足の形状による。

わたしは今まで自分の足を、弱点のない実に素直な足だと思っていた。
だが簡易的に足を測ってもらうと、そこにはややこしい問題が。

実測値からいうと23.5センチがジャストサイズ。幅はDか2D。
だがつま先があがり気味の為、23.5センチの靴だとどうしてもつま先の余裕が足りない。
だからといって24センチだと足の幅が狭いため、最近多い3Eや4Eの靴では足がずれやすい。
「24センチで靴紐をがっちり締めて履くのが一番の解決法ですかねえ」と店員さん。
うーん、帯に短したすきに長し。そんなところに落とし穴があったとは。


パワークッションは全体的に、あまりつま先が丸いタイプではないようなんですよね。
店員さんがこれが一番丸いタイプ、と指した靴は1万5千円だったか1万7千円だったか。
……すみません、ちょっと高すぎます。
結局ヨネックスのパワークッションは諦める。正直、値段的に非常に諦めやすかった。

そのかわりパワークッションの中敷きを買ってみた。これもけっこういいお値段なんですが。
たしか1890円。でもこれで長時間歩けるクッション性を確保出来るなら決して高くはない。
その時履いていた「旅日和」にセット出来れば外見上の不満はないのだから、
もしかしてベストな靴になり得るのではあるまいか。



……で、その状態で前回チャレンジしたわけですよ。第1回目の目指せ閖上に。

結果はあんまり芳しくなかった。
1時間半、6キロ程度は一挙に歩けたのだが、一旦ベンチに座って15分か20分休憩し、
再度歩きだそうと思ったら、
あ、いかん。……急激にガタが来た。足の裏全体と、やはり小指が痛い。

いい靴は回復力も伴うはずなんですよ、基本的に。
一度休んでそこでどっと疲れてしまったら、その後どこへも行けなくなる。

「旅日和+パワークッション」でも駄目かあ。
うーん、「世界の果てまで歩ける靴」はまだ遠い。


その3へ続く。



えらいぞ、ダンロップ!!(その1)

2010-10-10 | その他いろいろ。
はるかな昔から思っていたことがある。
「いつかきっと海に行こう」と。

――というのは何の話かというと、うちのまあまあ近くに笊川という小さな川がありまして。
何しろ川だから、最終的には海に注ぐはず。小学生の頃から「この川をたどっていけば
海に行けるんだなあ」と思っていた。いつか行こうと思いながら、長い年月が過ぎる。

で、やってみたわけですよ、今回。「目指せ!閖上大作戦」。
地下鉄富沢駅から閖上まで10キロくらいかね。若かりし頃は相当歩くのが早かったわたしだが、
近頃は寄る年波にすっかり疲れ、正直体力には全く自信がない。

実は、今年のGWにも同じことに挑戦したのだ。
そうしたら――実は我ながら笑えるのだが、道を間違えた(^_^;)。
「名取川に沿ってずっと下って行けば海」うん、それは正しい。
……でもわたしは途中で広瀬川が合流するという事実をすっかり忘れててねえ。
名取川北岸をてくてく歩いていたところ、――河川敷が広くてよく見えないが、
川が急に北上している気がする。
こんなに曲がる所あったっけ?と思いながらさらに歩くと、正面にSS30が見えて来た。
……正面にSS30では、自分をどう誤魔化したって方向が間違っています。
仕方ないので広瀬橋まで歩き、そこから長町を散策し、長町駅からバスに乗って帰って来た(^_^;)。


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さらに、この作戦には海へ行くことの他にもう一つ別の側面がある。
「この靴でどれだけ歩けるか」というのをチェックしたかったのだ。

わたしは基本、旅行の際は街歩き派だ。
観光名所や美術館。観光の王道を驀進する。
旅の方向としては“リゾートでのんびり”というのも世間一般的にはあり得るだろうが、
わたしに関してはナイ。
朝から晩まで歩いて歩いて歩き倒す。ギリシャやチェコの旅行記を読んで下さった方は
わかるだろうが、そういう旅行が理想。というよりどうしてもそういう旅行になってしまう。

世界の果てまで歩いて行ける靴が欲しい。

だが、なかなかいい靴にはめぐり合えないものなんです。
はるかな昔はハッシュパピーの履きやすさに感動し愛用していたのだが、
何足目からか、靴の作り方が変わったのかわたしの質量が増加したせいか、
あまり履きやすさを感じなくなってしまった。靴底が固いっちゅうか、薄くなった気がする。
その後、安い靴を適当に選ぶ期間が何年も続いた。



……もしかしてこの話題、ものすごく長くなってしまいそうな気がする。
最初は単に海に行こうとする話を書くだけのつもりでいたのだが……

靴について語り倒さないではいられないキモチになって来たので、
ひとまず“その1”として一旦話を切って上げておきます。続きはしばらく靴の話。