Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

11.北海道・2010:目次。

2010-09-06 | 北海道/Hokkaido:2010
【2010年7月15日~17日】

1.撮影旅行だったはずでは? ☆美瑛の丘のテレビ番組 ☆日程

2.支笏湖が好き。 ☆空港での待ち時間の長さ ☆支笏湖 ☆千歳空港

3.上野ファーム。 ☆森公美子そっくりさん ☆上野ファーム ☆ジンギスカン・鍋?

4.美瑛の丘。 ☆「ゲゲゲの女房」のずんだ餅 ☆美瑛 ☆ノロッコ列車

5.ファーム富田。 ☆まさかの予定変更 ☆ファーム富田

6.風のガーデン ☆ドラマの舞台? ☆バスガイドさん

7.北海道ホテル。 ☆ホテルについてのタワゴト

8.紫竹ガーデン。 ☆おばーちゃんのお庭

9.十勝千年の森。 ☆風景どころではない ☆ヤギ

10.そろそろ帰ります。 ☆恵み野地区 ☆イギリスのオープンガーデンめぐり ☆雷

11.北海道・2010:目次。




10.そろそろ帰ります。

2010-08-23 | 北海道/Hokkaido:2010
十勝千年の森が目的地としては最後。あとは千歳空港を目指して帰路。
途中で夕張のドライブインに寄ったので、せっかくだからまたメロンを食べる。
ちなみに、地元だからといって特にここのメロンが美味しかったということはなかった。





日勝峠?からの風景。



例によって飛行機の時間がばらばらなので、仙台行きは19:40発であるのにも関わらず、
千歳空港に着いたのは14時頃。どう考えてもムダはムダなんです。
が、行きと同じく一応旅行会社側で時間つぶしは考えてあって……
復路の時間つぶしは、「恵み野地区訪問」。


北海道恵庭市恵み野地区という所では、近年ガーデニングが非常に流行っているそうで。
個人の庭をオープンガーデンとして開放していたり、開放しないまでも道路から見える
きれいな庭がたくさんあるということで、今や観光バスが乗りつける場所になっているらしい。


昔々イギリスにいた時に、やはりオープンガーデンめぐりをしたことがあります。
詳しいことはあまり覚えていないんだけど、公開しているガーデンをまとめたパンフレットで
公開日時、地図などをチェックして何ヶ所か行った気がする。
期間はわりと短めで、その週末だけの開催だったかな?それとも数週間続いてたかな?
個人の庭も多く、100円~200円程度の入場料を取ったり取らなかったり。
取る所はそのかわり、紅茶にクッキーなどを「ご自由にお飲み下さい」なんて置いてあって、
庭を眺められる椅子があったりする。
いかにもイギリスらしい催しで、いいなあと思いました。


恵み野地区は普通の住宅地で、面積的には普通のお庭。
が、皆さん、それぞれに工夫なさってましたねえ。
時間も金も手間もかけてるんだろうなーという花に溢れた庭から、
庭全体は単なる土や芝生なんだけど、エントランスの所だけを上手に飾ってあるお宅もあり。
時間が30分ほどしかない中、公開しているお宅を2ヶ所ほど見た。
片方では住人の方が、まさに庭の手入れの真っ最中。花の名などを教えてもらう。

面白い試みだと思いますよ。好きな人にとっては、わざわざ見に来てくれる人が来るのは、
(愉快なことばかりではないと思うが)張り合いになるし。
……が、ガーデニングに特に興味がないわたしとしては、こういう所には住めないだろうなーと思う。
やはり無言の圧力があるでしょう、「庭の手入れをしろ!」という。
そのプレッシャーに耐えるのは、多分キツい。












◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



その後、すぐそばの園芸店にも寄ってまた空港に戻る。
まだまだ時間はあるけど、各自夕食を取るなどして時間を潰す。
フードコートとファミレスの中間位の食べ物屋さんで海鮮丼。なかなかウマイ。

――そして入るアナウンス。
「現地悪天候のため、仙台空港に着陸出来ない場合がございます。
その際は千歳空港に引き返すか、羽田空港への着陸になりますので予めご了承下さい」
………………。
ご了承出来ないですけど。3日間ピーカンの落とし穴はこんなところにあったのか。


飛行機は一応時刻通りに離陸し。
八戸上空付近ですごい雷に見舞われる。
雲の光り方がまさにラピュタ。窓に額をつけて雷を凝視していた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



雷だったわりには、結果的に全然問題なく仙台空港に着陸出来たんですけどね。
車を置いていた駐車場の人は「仙台は天気が悪くはなかったけど、霧はあった」と言っていた。
そうですね、飛行機は霧に弱いもんなあ。


自宅には21:30頃到着。
なかなか良い旅行でした。







さて。そろそろ自分の旅行の計画も立て始めなければ。
その時まで、ごきげんよう。





9.十勝千年の森。

2010-08-19 | 北海道/Hokkaido:2010
十勝千年の森。
この施設のスタンスがあまりわからなかったが、やっぱりここも一営利企業ですよね?
イメージは、巨大で、きちんとデザインされた県民の森。……ちょっと違うか?


















セグウェイ乗りや乗馬も出来るらしい。
母がセグウェイに乗ってみたいという。時間さえあればきっと実行しただろう。



こういうところが近場にあれば年に1回くらいは来てもいいなあ、と思う。
時間さえあれば、山のてっぺんの展望台まで行けるようだ。(←現在はクマ出没中につき禁止。)
……が、今回は暑過ぎ。雄大な景色を堪能するよりは、ひたすら木陰を求めたい気分。
山羊のソフトクリームを食べた後は、とっとと冷房の利いたバスへ帰りたいキモチと、
せっかく来たんだからこの景色を堪能しないと!という貧乏性の間で揺れ動く。







口蹄疫関連で、ヤギには近づけないようになっている。
いつも思うが、羊は人間が近づいても何の興味も示さず、ひたすら餌を食べ続ける。
ヤギはそれなりに好奇心を見せて反応する。この差は一体なんなんだろう。
ヤギの反応の方が普通だよね。羊の無関心ぶりは、あれはナニゴトだろうか。



林の中は日差しが遮られているので快適。













ウバユリという植物だそうだ。
かなりでかい。身長と同じくらいの高さがある。
林の緑の中にこういう緑のユリがぬうっと出ていると、きれいというより少し不気味。








8.紫竹ガーデン。

2010-08-16 | 北海道/Hokkaido:2010














名前からすると紫の竹がメインのガーデンなのか?と一瞬思うが、
紫竹さんという名字の方が始めたガーデンとのこと。
八十代になった今も、花模様のTシャツにピンクのリボンのついた麦わら帽子を被り
ガーデン内に出没するハイカラなおばあちゃんでした。(しかし足は長靴。)







敷地はかなり広い。朝一番に来たせいか、ほとんど人がおらずのんびり歩ける。
いや、のんびりというには時間が30分とか1時間とかしかないわけだが。
草が伸びすぎている場所もないわけではなかったけど、なかなか感じ良く整えられている。
カフェやショップの様子からするに、紫竹さんはかなり少女趣味な感じ。
















ここでガーデン内を案内してくれた、従業員の方?紫竹さんの息子さん?の語り口が面白かった。


クレマチスの季節でした。













7.北海道ホテル。

2010-08-13 | 北海道/Hokkaido:2010
この日の宿は十勝温泉北海道ホテルというところでした。


Front of the hotel.






From the garden side.






わたしが自分の旅行で通常泊まるのは、基本的に安宿である。
そんなわたしがホテルについて語れるかどうかは微妙だが、
今回のこのホテルについては、良くも悪くも語りたいことがある。
例によってタワゴトですが。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ツアーのチラシで紹介写真を見ると、北欧系リゾート(←根拠はナイ)なイメージのホテル。
そのせいで、山の方にあるんだろうなーと何となく思っていたが、
予想に反してけっこう帯広市の市街地……の外れ?にあります。
バスで到着し、おや、こんなところに。という肩すかし感。

入ったところの、ロビーの雰囲気は良かった。


The lounge.





写真はロビーから続くティーラウンジ。

暗いと言えば多少暗いか。まあ明るいだけが能じゃないとはいえ、もう少し明るくてもいいかな。
しかしその暗さが雰囲気を出している。

部屋のカギを渡される前に、アレコレの説明を聞かされるのはまあしょうがない。
カギの使い方とか大浴場の場所とか、翌日の朝食についてとか。
そういうのはツアーに付きもの。実際的に物事を進めないと何ともしようがないからね。
……しかし場所がエレガントなだけに、その即物的な雰囲気が微妙な違和感。
その場所も玄関の真ん前で……。入ってくる他の客に対しても若干失礼。
ホテル側は丁寧にはやっているんだけど、何かが足りない感じ。
まあ、サヴォイに泊まろうっていうんじゃないけどさ。


部屋はきれいで快適。……だと思う、2人で泊るなら。
今回は3人なのでエクストラベッドが入っており、かなり狭い。
ちょっとテンションが下がる狭さ。2人部屋ならなかなか素敵なのになあ。
結婚式場があるようなホテルなら、エクストラベッドを入れやすい部屋もあった方がいい。
(とは言っても、その部屋は一応スーペリア・ツインルームだったらしい。)

部屋のバスルームは広くて快適……だと思う、多分。
結果的に大浴場に行って、部屋のお風呂は使わなかったからわからないが。
さすがにこの辺は最小面積の限界に挑戦しているビジネスホテルとは違います。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


建物が気に入った。デザインが可愛い。細部をもっと見てくれば良かったと今にして思う。
ホテルのパンフレットを見ると、デザインの基調はアールデコだそうだ。
うーんうーん……言われてみればデコなのか?でもデコ的洗練とはまたちょっと違う。
素朴さが魅力な気がするなあ。

気になったのでフロントで訊いてみたところ、この建物の設計は象設計集団だそうです。
「ああ、象か」というほど馴染みはないが、以前読んだ本に出て来たのは
覚えているくらいの名前。
ちらっと来ただけの宿泊客にさえ気に入ってもらえる建物を設定したのはお手柄だろう。

手すり関係が木で出来ているところが非常にポイントが高かった気がする。
考えてみると、ホテル関係でそういうところに木を使っているのって珍しくない?
ガラス・金属が多いでしょ。でなかったら壁面と連続した素材でがっつり仕上げるとか。
この手すりのデザインはなるほど、デコ。



結婚式をする教会の作りが面白かった。


A small church for wedding.





……面白かったが、実際に利用するとしたら微妙かなあ。
壁や動線などを工夫して特別な空間を演出するよう努力したのは認めるけれど、
何しろロビーからは何の仕切りもなく、素通し。
ホテルの中庭で一般客にじろじろ見られながら結婚式をしたい人もいるから、
むしろこのくらいの距離感は絶妙なのかもしれないが、
厳粛な式の進行中に、ロビーに到着した団体客が大声を上げないという保証はない。
式の最中の参列者の目に大浴場で行く浴衣姿が入らないという保証もない。
うーん。


食事をした宴会場で、わたしは人知れずニンマリ。
壁(窓?)のデザインがコルビュジエ「ロンシャンの教会」へのオマージュになっているから。
写真を撮ってくれば良かったなあ。


ここは普段披露宴会場らしく、我々ツアー客の食事場所としてはなかなか微妙。
10人くらいの丸テーブルに座らされて、主賓挨拶でもしなければ納まらない雰囲気。
しかし突然他の人と同じテーブルにつけと言われても、話が弾まないことおびただしい。
1週間以上のツアーなら、同じテーブルにつく機会は多いし、
まあ一応他の人とも仲良くなっておこうかという気にもなるが、
2泊3日だとお互い知らんぷりしていても何とかなるので、あまり社交的にふるまう気になれない。



an hors d'œuvre of the dinner.





サービスの人の多くは始めて間もないアルバイトだろう。
一所懸命やっていて気持ちはいいんだけど、相手の緊張感がこちらに伝染するというか……




こんな彫刻もあった。


“I don't see anything,I don't say anything,I don't listen to anything.
This is the wisest way."











こういう遊び心が楽しい。
この彫刻は「見フクロウ、聞かフクロウ、言わフクロウ」だそうだ。
だが、聞かフクロウ、言わフクロウはそこはかとなく否定形の雰囲気は漂うが、
ネーミング的に見フクロウには無理がないか…
もっとも根本的には、サルがフクロウになった時点で掛け言葉は崩壊してるのだから、
こんな指摘は枝葉末節の問題である。

他にも思わず笑ってしまう遊び心があったらしいんだよね、後でパンフレットを見ると。
建物の外に飾られている木彫りの熊のポーズが、各種名画・彫刻のポーズを真似しているらしい。
「クマの人魚姫」「クマのオランピア」「クマの考える人」「クマの見返り美人」「クマのビーナス誕生」……
見返り美人や人魚姫あたりは微妙だが、考える人あたりはピンと来たかもしれない。
しかし「クマのオランピア」が一番笑える。見たかった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


微妙なマイナスポイントもあった。
ホテル内にやたらと絵がかけられている。それはいいんだけど、少々数が多すぎて統一感がない。
どっちが主体なのかという問題です。絵をいっぱいかけたいならギャラリーとして特化するべき。
インテリアデザインとして絵をかけたいなら、もう少し数を減らして統一感を出すべき。
かけりゃいいってもんじゃないんだよ、と思うよ。ちょっと品がない。


ああ、あと重大なマイナスポイント。
ここの大浴場はヒドイね。女湯が「馬鹿にしとんのか!」というほど狭い。
脱衣所の棚の配置が悪く、5人くらいしか同時に着替えられない。
洗い場も7つしかなかった。
部屋にお風呂がついているとはいえ、部屋数116室で、温泉を売りにしているならば
それはあり得ない狭さでしょ。
温泉のお湯自体は(温泉に興味がないわたしでも)すごくいい感じなんだから、
ここは絶対に改善すべき点。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


多分このホテルでの最大の課題は、ホテルと温泉の両立なんだなー。
根本的にはホテルとしてやっていきたいんだろうと思うんだよ。
そうするとロビーを浴衣で、なんて有り得べからざることでしょ。
でも何しろ温泉も売りなわけだから、なしくずしに浴衣もアリになっちゃって、
でもホテルだから「浴衣は大浴場との往復のみ着用可」なんてコウルサイ注意書きが
出てくる。客が温泉に泊まりに行くのに、気がねしながら浴衣を着たくないよ。

ホテルとして完成を目指すなら、温泉じゃなくてスパを目指すべきなんだろうなー。
だが、帯広市で「スパ」とか言って客が来るかどうか……


建物が良くて、料理も普通にしっかりしていて、従業員もがんばっていて。
良くなりそうな感じがうっすら伝わるホテルだけに、もうちょっとだよ、と思う。
今後も努力を続けて、再訪したいホテルになって欲しい気がする。
……が、やはり温泉の問題を解決しないとハイクラスを目指すのは難しかろうなー。
余計なお世話だけれども。





6.風のガーデン。

2010-08-10 | 北海道/Hokkaido:2010
富田ファームの次は、風のガーデン。ここは、倉本聰脚本のテレビドラマ「風のガーデン」の
セットとして作らせた庭をそのまま保存し、観光施設にしているところ。
新富良野プリンスホテルの付属施設。

……すみません、わたしは「風のガーデン」、聞いたこともありませんでした……。
(「北の国から」も見たことがない。そう言ったら「それは人間として間違ってるよ!!」と
叫んだ同僚がいた。ずっと前のことだけど、非常に印象深い。)

ここでは昼食も取ることになっている。昼食と風のガーデン見学を合わせて2時間くらい。
別料金でホテルのバイキングも予約出来たのだが、我々はホテル内のレストランで普通の食事。
わたしとしては、決してバイキングに心惹かれないわけではないのだけれど、
写真を撮る時間を優先。


The photos of "Garden of wind".























と、まあ、せっかくなので一杯並べてみた。
……なにしろ今回の旅行の目的は写真ですから!!
人がいっぱいいるので全体像が撮れてない。でも全体像がわからないとちょっとつまんないね。




それに、そんなに特筆すべき出来事もないんだよねー。何しろあなたまかせのツアーだし。
あ、じゃあ今回のバスガイドさんについて書いておこう。

今回のバスガイドさんはけっこうなベテラン。60代だろうか?という感じ。
学校の先生風で(いうなればロッテンマイヤーさん)、それに枯れた味わいの落語家を
プラスしたような。
大ベテランの落語家のように、思いついたことを突然独り言のように話し始め、
突然口をつぐみ、次に話し始める時には全然違う話になっていることもしばしば。
その脈絡のなさについつい惹きつけられる。

北海道特産の食べ物と、その料理法が面白かったかな。
北海道ではワラビをおでんに入れるそうです。カンピョウか何かでしばってって言ったかな?
で、ご自分の家庭ではいちいち縛るのが面倒くさくなり、
「食べれば同じだ」とばらばらに鍋にぶち込む……などという話を聞いて、大変親近感を持つ。

地元の有名人の話なども独特の間合いで語ってくれました。
何しろ年配の方なので、若いバスガイドさんが語るとすれば単なる暗記にしかならないところ、
自らの体験を思い出しながら語るという語り物の味わいがあった気がする。





























5.ファーム富田。

2010-08-07 | 北海道/Hokkaido:2010
富良野でラベンダーといえば、誰がなんといおうとファーム富田。
しかしこのツアーの行程にはファーム富田は入っていなかった。

本来ラベンダーを撮りたかった母は、未練がましく
「ファーム富田に行きたい、ファーム富田に行きたい」と呪文のように言い続け。
その度にわたしは、
「ファーム富田に行かないツアーを選んだのだから自業自得である」と答え続ける。








しかし。





2日目、その日の日程を説明していた添乗員さんが突然こんなことを言う。
「ノロッコ列車を降りた後、バスを駐車する都合上、ファーム富田で30分程度時間を取ります」

………………………………。

普通ないっしょ、ツアーの訪問場所、時間の関係で減ることはあっても増えることは。
一体どんなマジナイをかけたのだろう……。
横目で母の顔を窺うと、してやったりの満面の笑み。オソロシイ。


The photos of Tomita Farm.
































もう、どこを撮っても絵になる。

しかしさすがに観光客はうじゃうじゃと多く、遮るもののない日差しは暑く、
丘の斜面の上り下りはきつく、30分という時間はあまりにも短い。
わたしが写真に撮れたのは、全体の10分の1くらいじゃなかろうか。
お店も回ってみたかったし、ラベンダーソフトも、ラベンダー生シュークリームも
ラベンダーラムネも、ラベンダーはちみつプリンも、食べてみたかったぞ!!(どんだけ……)

時間がなかったのでメロンとトウモロコシを買って、バスの中で食べました。
このトウモロコシが!!すごい甘い!最初の一口が最高!うっとり。
トウモロコシ好きはとても幸せ。


また来たいなあ、ファーム富田。
というか、やはり初志貫徹で、美瑛と富良野辺りの写真を撮って回りたいよ。
この辺で泊って腰を据えてじっくりと。10日くらいかけて。
……3億円当てたいです。




4.美瑛の丘。

2010-08-04 | 北海道/Hokkaido:2010
翌日は8:30ホテル出発。これも本来の予定より30分遅く、ゆったり。
まずは美瑛の丘を目指します。

と、その前に。
ホテルを出る前にNHKの朝の連ドラを見たのだが、
その中で主人公がずんだ餅を作っていたのでびっくり。
ずんだ餅って宮城・山形近辺のものじゃないのか!!

主人公は鳥取出身。あっちの方でもずんだ餅って作るんですか?
気になったので、帰宅後ネットで調べても有用な情報にヒットしない。
東北地方と山陰地方は方言のイントネーションが似ているというのは
以前に教科書で読んだことがあるけど、それは同心円文化論で納得していた。
が、ずんだ餅はそれほど昔からあるものではないでしょう。
どうなんですか、鳥取県民の方!

――閑話休題。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


そもそも、この旅行は美瑛で写真を撮りたいというところから始まったのだった。
……それなのに、その肝心の美瑛はただバスで通り過ぎていくだけなんて……
くやしいのでバスの窓から撮りまくり。


Photos in Biei area from running bus window.














窓ガラスの映り込みに残念感アリアリ。

でも美瑛では一ヶ所、新栄の丘という所でバスを降りるので、ここでシャッターを押しまくる。
そう言ってもね。同じような写真しか撮れないんですけどね。
ああ、ほんと、この辺をじっくり撮ってみたいよ……
(が、じっくり撮る体力があるかどうか、という問題もある)


From Shinei hill.



























……しかし最初から写真写真とウルサク言っているわりには、
実はわたしのカメラはコンパクトデジカメなのだった。
コンデジとしては、一応高級機と言われる部類だが、いずれにしても所詮はコンデジ。
母のコンデジを全く嗤えない。
でもねえ、デジカメの一眼レフって重いんだよう。あれ持って旅行する体力がない。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



美瑛の後は、バスを一旦降りてノロッコ列車に乗ります。
風景の良いところをノロノロ走るのが売りらしい。
しかし待ち時間の直射日光がキツイ……。


This is Norokko train.(It means slow train)





Inside of the train.





ノロッコ列車は混んでいて、ただもうぼーっと乗っているだけ。


From running train.








窓から撮った写真といえば、これくらい。
本人的にはどことなく宮崎駿を感じている。




3.上野ファーム。

2010-08-01 | 北海道/Hokkaido:2010

14:00前くらいに千歳空港発。あとは旭川までひたすらバス。
たしか途中、砂川ハイウェイオアシス館というところに寄った。

バスの中でぐっすり寝ていたので、ぼーっとしたまま店内に入り、目に入る試食品を食べまくる。
(ちゃんと頭が起きてればちょっとはエンリョもしてみせるが……)
北菓楼という有名なお菓子屋さんが入っており、試食品のラインナップが太っ腹。

ところで、ここには森公美子のそっくりさんが店員として働いているのだった。
以前テレビで見たことがあり、その番組の録画が店内で流されていたので、
あー、ここかー、と思う。
その直後、「あがりまーす」という声が聞こえ、それらしき人が遠くへ去って行くのが見えた。
ちらっとだけだったけど。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ツアー最初(!)の目的地である上野ファームに着いたのは16時半近く。
朝6時に家を出て来ているので、一日が長い。
地元は曇りだったが、北海道はいい天気である。……そーとー暑い。


Photos of Ueno-Farm.


























上野ファームは上野さんというガーデンデザイナーが作っているお庭。
本場のイングリッシュガーデンを学んで来て、翌日に行く予定の「風のガーデン」のデザインも行い、
最近は講演も増えて忙しいようだ、とのバスガイドさんの話だった。


だが、庭としては正直感心しなかったです。
たしかにイングリッシュガーデンは自然さが強調されがちだが、
これは自然というより……放りっぱなし?
花というより雑草のイメージが強いぞ。
人手が足りないんではないかなあ。この広さならけっこうな人数で手入れをしないと。

また、敷地内のプランをずいぶんちっちゃく作ってしまったので、
観光客、特に団体客を受け入れるにはちとツライ。
具体的には道が狭すぎですな。草をかき分けて歩く感じの道があり、
虫が苦手なわたしは、そういうところを歩くのはコワイ。

うーん、どうかねえ、と思いながら1時間弱の見学終了。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


そこからホテルまではわりとすぐ。18時前に到着したっけかな?
通常のツアーだと時間がずれこむことはあっても、早めということは少ないので嬉しい。
ホテルは旭川の中心部のビジネスホテル。

その後、別料金で申し込んでいた松尾ジンギスカン鍋を食べに連れて行かれる。
1人1575円?也。ホテルから徒歩5分程度。下町の焼肉屋さんな感じ。……エアコンがない。






This is a food that Mongolian mutton barbecue named Genghis Khan.



知らなかったのだが、松尾ジンギスカン鍋というのは鍋だそうだ。
本州人からすると、ジンギスカンって間違いなく焼き肉ですよね?
が、焼肉として焼いていたらお店の人に怒られた。
「これは鍋なんです!」と。
え?と思ったら、たしかに最初に出汁を注いでくれていたような。
でも焼き道具の形状的に、焼くものにしか見えない。煮る部分は縁のほんのちょっとの
部分しかないし。カルチャーショックだった。

ここでも朝のトンカツ弁当が響いていたのか、
……いえ、それもありますけど、実は砂川ハイウェイオアシスでラベンダーソフトも食べました。
なのでオナカ空いてない。昼のラーメンに引き続き、やはり食事は空腹の時に食べるべき。

ホテル帰って日本ハムの試合をテレビで見ながら就寝。
平日の夜にちゃんと中継がある=日本ハムは楽天よりも地元に浸透している。





2.支笏湖が好き。

2010-07-29 | 北海道/Hokkaido:2010
よく考えてみると、仙台空港を利用するのは10年ぶりくらいなのであった。




Sendai Airport.Last time I came here,was maybe 10 years ago.....



出発が朝早かったので、朝ごはんは空港で買って食べた。
サンドイッチもつまらないなー……と思い、朝っぱらから何を食べたかというと
600円のトンカツ弁当。
空港の食べ物は高い、不味い、少ない、という三重苦のイメージがあるが、
これは(特記すべきほどでもないけれど)普通に美味しかった。
が、後でわかるが、朝からトンカツ弁当はだいぶ間違った選択だった……。


仙台から千歳までほんの1時間の飛行。あっという間。千歳空港に9時到着。


さて、我々はこれから14時近くまで時間をつぶさなければなりません。
なぜかというと、秋田から数名、岩手から数名、ツアーに合流するお客さんがいるので、
各空港からの飛行機の到着を待たなければならないからです。

これはねー、正直言ってひどい話だと思う。

旅行会社としても苦肉の策だろうし、こうでもしないと人口が少ない地域の人は
なかなかツアー参加が難しい、という理由もあるんだろうが、
せっかく海を渡りながら5時間も空港で足止めとは。

それでも今回は、その間にバスで支笏湖に連れていってくれるそうで、
それも観光の一環だと思えばあまり損をした感じはしないけど、
以前両親が礼文島行きのツアーに参加した時は、やはり4,5時間待たされ、
その間、昼食を食べにバスでどこぞのドライブイン(またはレストラン)へ行っただけだそうだ。
食べるとこなら千歳空港に山ほどあるっちゅうねん!

さすがにクレームが増えたんだろう。旅行会社も知恵を絞って、
千歳空港から距離も適当で、入場料などもかからない支笏湖観光。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


支笏湖は、十数年ぶり3度目。嬉しい。

支笏湖は好きなんだよー。最初の印象があまりにも良すぎたのか、それとも磁場がいいのか、
わたしはなぜだかここでいつも幸せな気分になる。
今回は3度目にして初めて曇りで、湖面もどちらかといえばどんよりとした鉛色だったのだが、
それでも湖畔のベンチに座って風を感じていると、

……あー。癒されるー。

口を開けて、ぼーっとしていました。魂が抜けた人だったに違いない。




I couldn't see mountains.


山は見えなかった。






But the river was beautiful green.


でも川はきれいな緑だった。


ふと思えば、こんなに植物がある場所に来たのも実は久しぶりなのではないだろうか。
良くない。無機物にしか触れない生活は良くない。
やっぱり生物には各々なにがしかの生体パワーのようなものがあって、
色々な個体の生体パワーに触れている状態が健康なんじゃないかなあ。



支笏湖にいたのは30分程度だろうか。
(今回はメモをとっていないので詳細不明。)
十数年ぶりなので、湖畔の雰囲気もだいぶ変わっている……とは思うが、
以前来た時の記憶がそれほど細かくないので、どのくらい変わっているかわからない。
だが、「水の歌」なんぞというえらく立派な宿泊施設?は前はなかったなあ。

「樽前シュークリーム」なるものを買ってバスに乗り込む。
今回は樽前山は見えなかった。あのポコンとした山を見たかったよ。
そして「樽前シュークリーム」は、その地域密着なネーミングから想像されたものとは違い、
ケーキ屋さんで売っている高級シュークリームなのであった。
朝のトンカツ弁当を50%くらい消化したところにこのシュークリームで、
満腹度は現在60%。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


千歳空港に戻る。




Chitose Airport in Hokkaido.Huge!


ここから13:30のツアー再集結まで2時間弱くらいだったろうか。
その間に各自で昼食をすませておくこと、というのが添乗員さんからの指令。

千歳空港は記憶にあるより相当大きくて、下手すると成田並み?と思うような規模。
当然飲食店も立ち並んでいる。
が、オナカ空いてないんだよー。まだ12時前だし、朝からトンカツ弁当+シュークリームだし。
入る店を決めかねて、飲食店エリアをぐるぐる。
ただでさえウチの家族は食の好みが不一致で、常に妥協と不満が入り混じるというのに……

「せっかく来たんだから、札幌ラーメンが食べたい」というわたしの主張を元に、
母が「冷やし中華か何かさっぱりしたものを食べたい」と言い、
最終的に父が「じゃあここだろう」と決めたのは
ラーメン横丁のようなところにある「味の時計台」。

……ここ、仙台にもあるよー。あんまり美味しくないよー。
そう言いたかったが、散々ぐるぐる回った後だけに言えずに終わる。
案の定、あまり美味しくはなくて微妙な気分。
だいたいオナカ空いてない時のラーメンが旨いはずはないのだ。プチ不幸。


本心ではラーメンを食べたくなかったらしい父は、食事直後に、
最終日、出発の前に夕飯を食べる店の物色を始めた……





How colourful !


千歳空港内だけの特色なのか、それとも道内の商業的傾向なのか、
レストランの前の食品サンプルがえらく派手。
特にこの店は背後の蟹の看板のインパクトとあいまって、かなりパワフルだった。