D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Passion and Warfare('90)/ Steve Vai

2008-07-21 12:50:18 | steve vai-connection
Frank Zappa(フランク・ザッパ)に絡む面々というのが、どうも私の嗜好に合うみたいというのが、このブログを通じてようやく分ってきました。
だもんで、その危険領域に踏み込んで行くべく精進を誓う訳なんですが。
ハタと気付きました・・ホールズワース先生以外のカテゴって中途半端なままじゃないか。

今更ながら充実を図ってゆこうと思い立った訳です。
で、これ。
Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ)の2ndソロにて出世作となった“Passion and Warfare”。
・・まだウチでやってなかったんだった、これ。(汗)

personnel:
Steve Vai(g,kb,b)
Stu Hamm(b)
Chris Frazier(d)
David Rosenthal(kb)
Pia Vai(kb)
Tris Imboden(d)
Nancy Fagan(vo)
Jamie Firlotte(vo)
Bob Harris(kb)

スチュ・ハム(b)クリス・フレイジャー(d)デヴィッド・ローゼンタール(kb)といった面々が核をなしてるのは認識してました。
今やこの御三方も有名になっちゃいましたね。
が、トリス・インボーデンって?ボブ・ハリスって・・誰?
まったくノーマークな面子が混じってたんですね。
調べてみたら、インボーデンは西海岸界隈で活動しているスタジオ関連の方で、有名どころへのヘルプ参加が多いようですね。
ハリスはザッパ人脈の方でした。

tracks:
1.Liberty
2.Erotic Nightmares
3.The Animal
4.Answers
5.The Riddle
6.Ballerina
7.For The Love Of God
8.The Audience Is Listening
9.I Would Love To
10.Blue Powder
11.Greasy Kid's Stuff
12.Alien Water Kiss
13.Sisters
14.Love Secrets

アルバム単位でギター・インスト・ミュージックを語れるというか、ある意味その手の音楽のイデーみたいな存在に挙げられる作品ですね。
多分興味も皆無なパンピーでも“聞いた事あるかも”って曲が満載なんですよね。
悟り兄かヴァイかって感じで・・なぜかスポーツ関係の番組で使われてることが多いんですな。
#1とか#8、#11の部分的なものや、#9“I Would Love To”なんかはフルコーラスの引用も多いかも。
確かにスピーディーで気持ちよい流れの曲が多いんですよ。

私は#2“Erotic Nightmares”が大好きなんです。
攻撃的なリフとか、エモーショナルなメロディに加え、ギターのおしゃべりや象の鳴き声なんて、ヴァイのエッセンスがこの1曲に凝縮されてるんですよね。
このリフは余りに難しすぎて手に負えないんですが、例の“Live At The Astria London”でデイヴ・ヴァイナー君が軽々と弾いてるのを観て結構ショックを受けたもんです。

しゃべくりモノといえば#8“The Audience Is Listening”の最初のあたりが最たるものでしょうが。
・・Little Stevie大暴れって感じですね。

スローで地味ですが#13“Sisters”は食事時に意外と合うんです・・それもフレンチとかに。
かつて我が結婚式披露宴でも使わせて頂きました。

Zappa的な構成の曲ってのが1stに比べ極端に減っており、#10“Blue Powder”#12“Alien Water Kiss”#14“Love Secrets”といったダレ気味の終盤に集めてます。
・・切ろうと思えば切れる位置って意味なのかな。
この辺、Dave Lee Roth Bandでのメジャーな成功をかなり意識してたフシも伺える痕跡ですね。

で、最大の大作#7“For The Love Of God”・・これは名曲だと思います。
PVも印象的でした・・ヴァイがまるでイエスみたいで。
世界中の様々な信仰までも取り込み、根源的な世界を模索するような重い内容なんですが、実に興味深い世界といいましょうか。
#1“Liberty”と共に、荘厳な愛に満ち溢れた素晴らしい曲だと思います。
・・この辺がやはり一押しになるのかな。

ここのところ、全く手にすることも無くなった作品ですが、たまに聴くといいですね。
ギター弾きの血を呼び覚ますみたいな。(笑)


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8 コメント

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名盤ですよね (ジャンボ)
2008-07-22 22:56:32
このアルバム個人的に大好きです。
特に私もErotic Nightmaresが大好きです。
格好いいリフですよね。
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ジャンボ様 (elmar35)
2008-07-22 23:11:35
コメントありがとうございます。
なるほど、このリフはベーシストをもノックアウトですか。(笑)
頑張っても弾けそうな手ごたえが全く得られない部類のギターです。
多分努力するしかないんでしょうがね・・。
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こんにちは♪ (こでまり)
2008-07-23 14:12:20
スティーヴ・ヴァイ名義でわたしが持っている唯一のアルバムです(^^ゞ
わたしも2曲目、すごくカッコよくて大好きです。
スティーヴ・ヴァイってカッコいいっていうだけでなくて、
プレイから醸し出される空間の美しさがあるように思います。
ライヴのDVDもすごくいいですね。
それこそ畏れ多くて自分で記事書こうなんて思えませんけど^^;

今年、Zappa Plays Zappaで来日していましたよね。
スティーヴ・ヴァイとテリーも参加しているライヴのDVDを買ったんですけど、
こちらはすごく楽しそうに演奏していて微笑ましいです^^♪
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こでまり様 (elmar35)
2008-07-23 21:55:19
コメントありがとうございます。
持ってましたか・・さすがですね。(笑)
Alien Love Secretsってミニアルバムもお勧めです。
機会があれば是非どうぞ。
Zappa Plays Zappaも観たくてウズウズしてるんですが、金欠でまだ手が出ません。

そうそう、年末のライヴの件、トレイ・ガンがトニー・レヴィンに交代となったようですね。
ある意味ラッキーかもです。
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懐かしい (sorapapa)
2008-07-25 00:27:34
いやあとにかく懐かしいっ!聴きまくったなあ、学生時代。しかし、慣れるまでにちょいと時間を要した記憶がありますねえ。
アンサーズの軽快さも結構好きでした。しかし、M9は大好きなんですが、蒼き風にそっくりさんですよね(笑)久し振りに聴いてみようかな、なんて思わされました!
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またまたこんばんはw (こでまり)
2008-07-25 22:34:58
スティーヴ・ヴァイ、もっと聴いてみたいんですけど、
沢山あって迷ってしまいます
elmarさんお薦めの『Alien Love Secrets』、
懐に余裕が出来たら聴いてみますね

年末のライヴ、トニー・レヴィンになってすごく嬉しいです
待ち遠しいですね~♪
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sorapapa様 (elmar35)
2008-07-25 23:53:23
コメントありがとうございます。
何気に気色が良い曲が沢山なんですよね。
仰るように“I Would Love To”はコード進行が蒼き風と同じでした。
いやいや、気が付かなかったですよ。(笑)
ご指摘感謝します。
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こでまり様 (elmar35)
2008-07-25 23:58:29
ども。
“Alien Love Secrets”は口パクのVTRヴァージョンもあるのでとりあえず紹介しておきます。
映像の方が分り易いかもです。

ボジオのチケット、売れ行きが凄いみたいですね。
トニー・レヴィン、私も嬉しいハプニングですよ。
彼のスティックはご機嫌ですからね。
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