モーゼの律法によっては解放されることのできなかったすべての点について、
信じる者はみな、この方によって、解放されるのです。(使徒行伝13-39)
精神分析の創始者・フロイト曰く、
「人間の心は、三つの不安にさらされている」と。
(フロイト「精神分析入門」「続・精神分析入門」)
一つ目は、他人や社会からストレスを感じ、将来への危惧から不安を抱く場合。
二つ目は、人間内部を支配する欲望(エ . . . 本文を読む
弱い人々には、弱い者になりました。弱い人々を獲得するためです。
すべての人に、すべてのものとなりました。
それは、何とかして、幾人かでも救うためです。
私はすべてのことを、福音のためにしています。
それは、私も福音の恵みをともに受ける者となるためなのです。
(コリント書Ⅰ9-22・23)
教会に入るのもよし、入らぬのもよし。
大事なことは、キリストにとどまることである。
神学を知るのもよ . . . 本文を読む
ある人の言葉とある人の言葉は、同価値ではない。
ある人の称する「正義」が、社会的正義を指すのに対し、
ある人の称する「正義」は、自分の不平不満である場合がある。
ある人の伝えた言葉が、他人に正確に伝わることは稀である。
むしろ、大いに誤解された形で、一層悪い場合には、
正反対の意味に受け取られることがある。
言葉が真意を伝えることがある、しかしだいたいにおいて、
言葉は真意を伝えきる . . . 本文を読む
あなたは、あなたの神、主の御名を、
みだりに唱えてはならない。(申命記5-11)
聖書が「ことばは肉となった」という時、
それは神が一人の人格となったことを意味する。
人格となったのであって、思想ではない。
人間となったのであって、象徴ではない。
すなわち、「キリスト」という名は、
一種の象徴などではなく、
限定された生涯と言葉と目的を意味する。
人間が何か自分の欲求を「キリス . . . 本文を読む
彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ、
悲しみの人で病を知っていた。
人が顔をそむけるほどさげすまれ、
私たちも彼を尊ばなかった。(イザヤ書53-3)
人生に成功と失敗がある。
人間と生まれたならば、誰しも成功したい。
しかし、何をもって「成功」と称するかが問題である。
低い目的をもって、成功する人がいる、失敗する人がいる。
高い目的をもって、成功する人がいる、失敗する人がいる。
. . . 本文を読む
わたしが来たのは地に平和をもたらすためだと思ってはなりません。
わたしは、平和をもたらすために来たのではなく、
剣をもたらすために来たのです。
なぜなら、わたしは人をその父に、娘をその母に、
嫁をそのしゅうとめに逆らわせるために来たからです。
さらに、家族の者がその人の敵となります。(マタイ伝10-34~36)
キリスト者は必然的に憎まれる運命にある。
これは予め、主が述べられた通りである . . . 本文を読む
ナタナエルは彼に言った。
「ナザレから何の良いものが出るだろう」
ピリポは言った。「来て、そして、見なさい」(ヨハネ伝1-46)
現代日本人がどう思おうと、一つだけ確かなことがある。
それは、キリストなくして、世界歴史はその土台を失うということだ。
キリストを蔑視するか、もしくは無視しながらも、
我々は一人残らず、彼の恩恵に浴している。
民主政治とは何か?それは、人間一人一人に価値 . . . 本文を読む
あなたの道を主にゆだねよ。
主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。(詩篇37-5)
以前、石原慎太郎氏(都知事)と五木寛之氏(作家)の共著で、
「自力と他力」というような本が出版された。
人生というのは、自力なのか、それとも他力なのか、
相反する二つの人生観を、対立的に呈示していたと思う。
自力―それは、自分の才能と努力のみを信じ、物事を遂行していく人生観である。
他力―それは、大 . . . 本文を読む
わたしは、決して再び人のゆえに、この地をのろうことはすまい。
人の心の思い計ることは、初めから悪であるからだ。
わたしは、決して再び、わたしがしたように、
すべての生き物を打ち滅ぼすことはすまい。(創世記8-21)
ここ最近、精神病理学に興味を持ち、
フロイトの著作を紐解いている。
彼の臨床報告とその理論形成をたどりながら、
科学的立場から見た人間的本性を学んでいる。
フロイト曰く、 . . . 本文を読む
わたしはまた、この囲いに属さないほかの羊があります。
わたしはそれをも導かなければなりません。(ヨハネ伝10-16)
「キリストのからだ」である教会は、
聖書最大の秘儀である。
なぜならば、キリストとキリスト者は垂直の関係であるが、
キリスト者同士は水平の関係である。
水平の関係である以上、人間的組織の一形態として姿を現わす。
教会を語るということは、組織を語るということである。
. . . 本文を読む