キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

心を制御するもの

2007-01-30 00:20:43 | 人生の慰め
この世には、どうにでもできる問題と、できない問題がある。 自分の境遇を変えることは、残念ながら、人間の直接的な支配領域ではない。 仕事に不満を持っていても、それを明日にでも変えることはできず、 人間関係に不満を持っていても、まるで魔法使いのように変えることはできない。 しかし境遇を変えられずとも、人間はその境遇の受け取り方を変えることができる。 不遇な境遇にあっても、それを日々嘆きつつ生きるか、 その根底に自分を修練させる意図を読み取り、喜びをもって生きるか、 それは人間の自由である。 境遇は変えられない、しかし、自分の心は変えることができる。 変えられない境遇を嘆くよりも、それを支配できない自分の心を嘆くべきである。 哲学者エピクテトスが言ったように、変えられない境遇について嘆くから、 いつまでも不安が耐えないのである。 そして、答えの出ない不安に囚われているから、 不安が不安を呼び、生きる力を蝕んでいくのである。 嘆くべきは、境遇を支配できない己の心である。(箴言16-32) . . . 本文を読む