ロシアは20日ウクライナの東部港湾都市マリウポリの完全制圧を発表した。
現地のアゾリスターリ製鉄所の地下要塞に立てこもるウクライナ軍に随分手こずっていたように思うがここにきて「ようやく」という感じがしてならない。
たしかに製鉄所に立てこもっていたウクライナ軍は投降したようだが反面、周辺地域ではむしろウクライナ軍が勢力を取り戻しいくつかの集落を奪還したというニュースが耳目を引く。
もう少し長い目で見るとウクライナ軍には西側諸国から多くの武器・弾薬が届く見通しである。
これでは冒頭の「ロシアのマリウポリ制圧」はロシア側の苦し紛れのプロパガンダではないかという気がしてくる。
NATOと対抗するロシア軍事同盟(CSTO)6ヶ国の中でもベラルーシ以外はロシアと距離を持つようになっている。
結局この紛争の勝者はロシアではなくウクライナ側に傾きつつあるようである。
今後は終戦・停戦の落としどころを誰かが水面下で模索する動きが出てくるのではないかと思う。