昨日のこのブログでロシアが排除されたダボス会議について触れたが焦点のポスト・ウクライナ侵攻問題に関わる議論が熱を帯びている。
今となっては懐かしい名前だが米国のキッシンジャー元国務長官がオンラインで参加し「ロシアとウクライナとの国境は(2月24日の)ロシア侵攻以前の状態が望ましい」と発言したようである。
これに猛反発したのがウクライナのゼレンスキー大統領以下現政権メンバーで「2014年のロシアのクリミア併合以前」を頑として譲らない。
ウクライナ側の心情はよく理解できるがさすがにここまでロシアが譲るのは調整に時間がかかりそうだ。
いやはや、領土問題の解決は難しいものだ。
そもそもどこまで遡れば当事者双方が納得できるのか、そんな基準やルールなどない。
今から思うとイスラエルなどがよく今の土地で建国できたのか、奇跡みたいなものだ。
出来ることなら中国の新疆ウィグル民族や中東のクルド民族に固有の安住の地が確保されればいいと思うのだがまるで見通しは立っていない。
いつまで経っても領土問題は根深い問題である。