またまたニデックの話題で恐縮だが同社の永守創業者が後継者の選定条件として「株価を上げてくれる人がいい」と発言していたことが印象に残っている。
株価に対しては「アンコントローラブル」を理由に一定の距離を置く経営者が多い(筆者が5月の出席した株主総会の企業トップも同様だった)中で永守氏の発言は極めて明快だ。
「(後継者は)株価を上げてくれる人が一番だ。変人でも業績をよくする人でないといけない。」なんて、面白いねぇ。
経営者の自社株価に対する向き合い方は様々だが多くの株主にとって株価は最大の関心事だろうから一般論で言えば経営者は自社の株価についてもっとコミットしていい。
株価不正操縦はマズイがIR活動はもっとやっていい。
自社株買いなどと言う手もある。
しかしそれらも結局は業績でありイノベーション、ガバナンスなどの集大成の結果なのだ。
永守氏の歯に衣着せない物言いは爽快感すら感じる。