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海山散歩人

古希を過ぎても、ライフスタイルは変わりようもなく、ジタバタしながら生きている高齢極楽トンボのブログです。

津波防潮堤

2014-03-11 | 日記・雑感
3月11日、東日本大震災から3年目を迎えた。

約2万人の人々が亡くなり、東北地方の太平洋側を壊滅状態にした大震災、あのときの地震の揺れの大きさ・長さは、今でもはっきりと覚えている、忘れることができない。

3年前、職場の5階で接客をしている時、今まで感じたことのない揺れ、建物がギシギシと悲鳴を上げていた。

大津波警報が発令されたが、まさかあのような津波が押し寄せるとは全く想像できず、初めて映像を見たときは声が出なかった。

夜、東京湾の向かい側で千葉県のコンビナート地帯が燃えていた。

今でも、ニュースなどで津波の映像を見ると気持ちが悪くなるようなときがある。

被害を受けていない者でもこんな感覚なのだから、被災した人々は、毎年どんな気持ちだろうかと思わずにはいられない。

地震、津波、火災、それに原子力発電所の破壊による放射線の放出、過去の教訓が無力な複合災害であったと思う。

各種の報道を見聞きしていると、あまりにも多くのことが語られ、あまりにも広い分野の議論がなされており、いずれも大切なことばかりだが、自分の中では、それらの全てを整理して理解することが難しく感じるのです。

亡くなった方々には心からお悔やみ申し上げ、避難生活を余儀なくされている方々に衷心からお見舞い申し上げますとともに、一国民としての無力さをお詫び申し上げます。

新聞の見出しでこんな記事をみて、防潮堤について考えてみた。

神奈川県内の津波からの避難施設・場所が拡大していることを、自治体ごとに数で発表している記事が目についた。

客観的に事実のみの記事であるが、数字が与える影響は大きいと思う。
避難施設・場所の多い自治体、少ない自治体があるが、その地域の地形で津波の影響は全く違ってくるのではないだろうか?

防潮堤があったから安心していた、それを前提に避難場所を選定したとの報道をよく耳にした、それも被害が拡大した要因であるという人もいる。

被災直後のアンケートでは防潮堤の必要性が高い比率だったようであるが、その後冷静さを取り戻しつつ、高台移転などの考え方も検討され、再生できない田畑に海が見えなくなるような防潮堤が必要なのだろうかと、討論している番組を見て思った。

防潮堤は通常の高潮対策にはなり得るが、大津波にはどれだけの効果があるのだろう?
これから予測されている東海地震や東南海地震などに備えて、もし、湘南海岸に防潮堤を建設することなど誰も考えられないと思います。

自然災害には、人類の英知・能力をはるかに超えた力を見せつけられます。
それに備える対策を論じるなどとてもできませんが、せめて家族と話をするのは、

①津波に関する警報が出たときは、とにかくシンプルに高い所に行くこと。
②警報が空振りだったとしても、損をしたとは思わないこと。
③三浦半島は、海から直ぐに高台が控えている地形であること。
などを確認します。

大震災・災害が発生しないことが最も安心できることですが、それは保障されるものではなく、いつ起こるか分かりません。

それらに備えて、家族で話合いをすることで安心できることもいろいろとあるのではないでしょうか。

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