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内ケ池のヨシ生育調査報告【第5回】

2023-06-18 20:41:56 | 水グループ

日 時:6月17日(土)10時~

参加者:小倉、田中、大黒、福田

朝から好天に恵まれた今回の調査、調査ができなくなるので雨天は困りますが、天気が良すぎても

熱中症が心配。つくづく勝手なものですが(笑)、さっそく内ケ池の一角で青々と茂るヨシの成長を

見に行きましょう。

前回に引き続き、番号札を付けた32本のヨシの高さと太さ(太さの測定は2本に1本の割合)を

測っていきますが、前回調査から更に1本のヨシが枯れていて、調査対象から脱落しました。

32本のうち9本が脱落、残る23本で今後は調査を続けます。

上流側で高さが高く、下流側でヨシの高さが低いという傾向はそのまま変わらず、上流側の

ヨシ高さの平均値は約285cm(2週間前と比べて+4.3cm)、下流側のヨシ高さの平均値は

約244cm(同+9.3cm)で、5月調査時に比べると成長速度は5~10分の1になっています。

夏が近づくと成長が遅くなって、伸び悩み?になるのがヨシの成長パターンなのですが、

上流側と下流側でヨシの高さに差があるのはなぜでしょうか?

 

実はこの区画、ヨシの高さが高い上流側は砂、ヨシの高さが低い下流側は土が埋められています。

ヨシの高さ(成長)は根の成長が良いほど良くなることから、地中の硬さの差が根の成長の差、

ひいてはヨシの高さとなって表れているのかもしれません。

 

そこで、土の中を調べてみようということになり、池側(水中)と陸側(地上)で土を掘ってみました。

普段見ることのない、貴重な池側からの写真はこちら。

池の底を掘ったところ、砂利と堆積物は取れたものの、肝心の移植区画を構成する深さには

辿り着けません。では、陸上で掘ったらどうでしょう?

 

上流側で10cmも掘ってみると、ヨシの根が張り巡らされていて、とても掘り進められません。

日が暮れてしまうか、その前に腕がくたびれます(笑)。上流側では太さ2cmほどの根が

張っていますが(下の写真)、こんな太い根で高さ3mを超えるヨシを支えているんですね。

次に下流側で掘ってみると、10cmほど掘ったところで、水がしみ出してきました。

この区画は下流側が少し低くなっていて(ヨシの高さの差に比べればわずかな差です)、

池の水がしみ易くなっているのでしょう。水はけのよい場所のヨシは成長が良い傾向に

あると言われているので、地下の水分が多い下流側のヨシの成長が上流側に比べて悪く

なっているのかもしれません。

 

以上、ヨシの高さに影響を与えるものとして

     ・地中の硬さ(砂と土、根の成長の差)

     ・水分の影響

を考えましたが、そうなると更に詳しく、調査したくなります。

 

とは言え、今の調査でも(それなりに)大変なので、まあこんなところかな、というのが

現状です。調査が過酷?な証拠に、今回は調査後の集合写真を撮り忘れました(笑)。

 

それくらい調査に熱中し、疲れていたんだなと、思っていただければ幸甚です。

 

 追伸:前回ご報告した金の毛虫、リンゴドクガ?と思われますが、今回調査では

    どこにもいませんでした。どこかに飛んで行ってしまったのでしょうか?

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