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内ケ池のヨシ生育調査報告【第7回】

2023-08-13 08:49:34 | 水グループ

日 時:8月12日(土)10時~

参加者:山﨑、山佐、田中、山室、福田

 

前回調査(7/15)から早いもので約1か月、厳しい暑さにフラフラになっているここしばらくですが、ヨシたちは元気でしょうか? 調査に向かう自分たちの暑さ対策もしっかりと、今月も内ケ池に行ってみましょう。

 

いかにも暑そうな調査地点。これで朝10時ですから、日中はどれだけ暑くなるか。。。

上流側(上の写真で左)の方が下流側(上の写真で中央)よりも大きく成長している傾向はこれまでと変わらず、測定対象のヨシの高さは約1か月でほとんど変化なしでした(全体:276⇒280cm、上流:299⇒303cm、下流:254⇒259cm)。

茎の太さは高さとは違って、上流、下流の差もほとんどなく、調査開始以降ほぼ横ばい(約7mm)のままです。

 

ヨシの高さを測っている様子です。調査だけでなく、漂着ゴミの回収も行います。

 

お次は、茎の太さを測っているところ。これだけウジャウジャ生えていると、調査対象のヨシを見つけるのも大変です。調査対象ヨシに付けたラベルの文字も消えかかっていて(マジックペンで書き直しました)、更に探し出す難易度は高まります。見つけたと思っても既に枯れていたりします。今回新たに2本が調査対象から脱落し、21本(このうち太さを測るのは10本)の調査を行います。

 

この調査地点のヨシは、すぐ近くの淀川河川敷(鵜殿)よりも密集して生えているため、ヨシが高く、太く成長するには厳しい可能性があります。平安時代から受け継がれたヨシ原と、まだ移植して数年のこの調査地点。そこに生息する他の植物、動物、土壌、水分量、日射量…ちょっと考えても、色々な違いがあるんだろうなぁと思います。

と、言うことで、ヨシの成長速度は、これまでの調査で確認することができました。今後は、その成長速度が周辺環境にどのように影響を受けているのか等、みなさんのご意見も踏まえつつ、可能な範囲で(ここは重要!!)調査を続けていこうと思います。

前回調査時には僅かだった穂も、すっかり増えてきました。周囲にはトンボもちらほら飛んでいて、暑いながらもどことなく秋の気配を感じていました(個人の感想です)。

 

さて、今回調査の数日後には、台風7号の接近が予想されています。風雨にさらされてヨシたちはどうなるのか。柔軟性という点では、我々よりもヨシの方が優れているかもしれません。

皆様も台風への備えをしっかりとなさって下さい。


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