8月17日(木)午前
第8回「私たちのくらしとマイクロプラスチック」
講師:同志社大学経済学部准教授 原田禎夫 様
会場:エネルギーセンター
本日のテーマは今環境問題で話題のマイクロプラスチックということで、
海や川のプラスチック汚染について、冒頭から様々な見慣れない画像の紹介がありました。
ウミガメにかじられて穴のあいたプラスチックコップ
新幹線車内販売のコーヒーは
蓋をつけないと販売ができないそうですが
ヨーロッパの航空会社の機内サービスのコーヒーにはプラスチック製の蓋は元々ないそうです。
この比較を見ただけで色々と考えさせられますね。
上の写真の緑のつぶつぶは人工芝の破片です。
プラスチックは軽いので雨が降ると土壌のプラスチックゴミは流れて川へ。
軽いのでさらに流れてあっという間に海まで流れ着くそうです。
2050年までに海洋プラスチックの総重量は魚の総重量を上回ると言われていますが
上の写真はブルーシートを海に例えて泳いでいるアジがプラスチックゴミで見えなくなる過程を表現されたものです。
実際にこのようになった時の地球のことを考えると恐ろしくなりますが、
この講義を受けた皆さんは諦めの心よりむしろチャレンジ精神を刺激されたことは間違いありません。
プラスチック汚染やゴミ問題に取り組む時、地域住民の協力が大きな成果を生むことを
亀岡市を例にご説明いただきました。
現在亀岡市ではレジ袋禁止が条例として施行されていてレジ袋のゴミは激減したそうですが、
それ以外にもゴミを見つけた時にオンラインで様子を投稿できるようなゴミマップ調査をされています。
市民がこんなところにこんなゴミが!と把握するだけでゴミの減少が確認されているそうです。
「もえるゴミ」の名称を「もやすしかないゴミ」と変えるだけ。
早速、家のゴミ箱の中をチェックしようと思いました。
未来のために知っておきたい海とプラスチックのお話はとても勉強になりました。
午後
第9回「エネルギーセンターの見学」
講師:エネルギーセンターの職員 延平さん 谷口さん
会場:エネルギーセンター
ゴミに対する意識が高まったところでエネルギーセンターの見学をしました。
ゴミを燃やして発電ができる仕組み。この施設がエネルギーセンターと呼ばれる1番の特徴ではないかと思います。
機械は意外に小さく、音も大きくはありません。
小学生の社会見学でもお馴染みの手作りのゴミクレーン
高槻市の小学生は高学年でみんな社会見学に来るといわれているエネルギーセンターは
とてもクリーンなイメージで見学時には全くゴミの匂いがありません。
実際の処理施設内には強い臭気がありますが、臭気は直接焼却炉へ送られ、焼却炉の中で700度以上になると匂いは消えるそうです。
ペットボトルを使わずマイポットを持ち歩くことはもちろん大事ですが
ペットボトルはゴミにせずきっちりリサイクルすルこともとても大切だと学びました。
次回は
8月31日(木) 午前「細胞の不思議」講師 JT生命誌研究館 館長 永井和弘さん
午後「JT生命誌研究館の見学」