9月5日午前 第10回講座「芥川の水質と生物」(座学)講師:NPO法人芥川倶楽部 理事長 田口圭介さん 於:あくあぴあ芥川
講座の概要:芥川は全長24㎞、高槻市だけを北から南に流れ、淀川に合流しています。また1970年代の芥川は工場や家庭からの排水による強い水質汚染の状態でしたが、下水処理場の整備によって、現在では綺麗な水が流れています。一方、下水道の整備や気象変化による雨の降り方、山林の状態などによって水量が減少しており、川の変化は今後も見ていく必要があります。
講師の田口さん 1965年大阪府庁に入職、大阪西淀川の大気汚染などの調査にあたる中で、1971年「高槻公害問題研究会(TKK)」を立ち上げ、勉強会と芥川の調査を始めました。1972年から「生き物を通して環境を考える」機会を提供するために、専門講師の指導のもとに「自然観察会」を毎月開催しています。2005年「芥川倶楽部」を発足し、2008年から「NPO法人芥川倶楽部」の理事長に就任、芥川の河川環境の保全や魚道建設に尽力されています。
芥川の河原へ移動です
同日午後 第11回講座「水生昆虫を調べよう」(フィールドワーク)講師:午前と同じ 於:あくあぴあ芥川周辺
講座の概要:あくあぴあ芥川周辺の川で水生昆虫を採取し、その種類から芥川の水質調査の実習です。正確な採取方法とは言えませんが、BI=38となり、芥川はきれいな水であることがわかりました。
アミとバケツを手に川へ降りていきます
講師から、水生昆虫の採取や川の中での注意を聞いています。皆さん昨日の雨で水量が多いので膝くらいの水でも足をとられることがあります。十分に気を付けてください!
皆さんアミの中をのぞくのに必死です 本日の採取昆虫
講師を囲んで採取した昆虫の説明を受けています
あくあぴあ芥川に戻って、顕微鏡の拡大像です。バケツの中でゴミのように見えていたカゲロウも、しっかり細部を見ることができました。
次回講座 9月12日(木)午前 公開講座「北摂地域の地形と地質」講師:大阪市立自然史博物館 主任学芸員 中条武司さん 於:今城塚公民館
同日午後 第12回「地質を観察してみよう」講師:午前に同じ 於:あくあぴあ芥川周辺