エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

M7.8の地震!!

2009年07月25日 | 自然現象(気象、地震、雪崩)
 再び猫かぶりです。私の仕事は、夏はハット・ウォーデン(Hut Warden, 住み込みの山小屋のレンジャー)、冬はツアーガイドをしています。夏の間は家を空けることが多いのですが、冬の間は在宅しているので、これからもちょくちょくブログに登場する予定です。 

 去る7月15日の水曜日、ニュージーランドの南島南部で、今年起きた地震としては世界で最大の、マグニチュード7.8の地震が発生したことは、日本でも大きく報道されましたので、まだご記憶の方も多いかと思います。発生地点がフィヨルドランド国立公園のダスキーサウンド沖合いという、半径100キロ内にほとんど人が住んでいない、とても人里離れた地域だったこともあり、これといった大きな被害は特にありませんでした。私もその時は、震源から約150キロ離れたクイーンズタウンの自宅で寛いでいましたが、揺れはハッキリ感じたものの、実感としては震度2~3程度。ただ、やけに長く揺れていたのを覚えています。

 その後約10日の間に、100回以上の余震が続きましたが、それも少しづつ収まってきています。しかし最近のニュースで、今回の地震の結果、なんとニュージーランドがオーストラリア方面へ30cm移動したという情報が! 改めて今回の地震の規模の大きさに驚くとともに、被害が最小限で済んだことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ところで私達にとっては、一般の住宅被害とはまた少し異なった心配事もあります。

 全国の国立公園を管理・保全しているDoCでは、野山を歩くトレッキング・コースの整備、補修も大切な役割。そして今回の震源地の近くには、ダスキー・トラックという、人気トレッキングコースがあるのです。幸い今はちょうど真冬のため、入山者はほとんどどいない状態ですが、地滑りなどでコースが寸断されたり、途中の山小屋などが損傷していないか、気になります。



 今でもハッキリ思い出すのは、2003年8月に起きた地震後の被害。震源は今回とほぼ同じ場所で、マグニチュードの規模は今回より小さかったのですが、揺れは多少大きかったでしょうか? やはり人的な被害はほとんどどなかったんですが、地滑りがあちらこちらで発生。世界的に有名なトレッキング・コースのミルフォード・トラックの約5%(2km)が失われるなど、山奥では多くの傷跡が見られました(写真上)。今回の地震の影響も、おそらくこれからおいおい、レポートが上がってくることでしょうが、あまり大きなダメージを受けていないことを願います。


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