このところ病気をしたり等いろいろあって、ブログから遠ざかってしまったら……なななんじゃこりゃ
ブログのデザインが勝手に変わってるではないの
プロバイターの方針で、60日以上アップされないとベーシックデザインに変えられてしまうという。これまではそんなことなかったのにね。更新しない方が悪いのかもしれないけど、ねむりねこ
的にはあまり嬉しくない。
ちょっと時間が経ってしまったけど、先月行われた2回目のトラの誕生会の模様を。トラは、地元のネコ保護団体 (
Queenstown Cat Rescue) からもらった、飼い主のいないネコだったので、実際の年齢は誰も知らない。獣医さんに聞いても
「ネコの歳を当てるのは難しいですからねぇ」
という返事だった。見たところ3~4歳なので、身内ではそういうことにしている。
何かの縁でわが家に来たトラのお祝いをしようと、考えついたのが誕生会。もちろん、トラの生まれた日は誰も知らないから、トラをもらって来た7月13日を記念日にしている。昨年は、友達を招いて盛大に行ったのだが、今回は身内(
夫婦とハウスメイト夫婦)でこぢんまりと祝うことにした。
ニュージーランドでは、スーパーマーケットのペット用品・食品コーナーに、ペット用の生肉やソーセージを売っている場所があり、ネコ用の挽き肉というものを売っている。それも、牛肉、鹿肉、牛肉と内蔵のミックス等々、バラエティが豊かなのだ。トラのお気に入りの牛挽き肉をゼリー用の型に入れて成形、周囲にネコ用ビスケットをあしらって、ロウソクとパラソルを立てたら、立派なバースデーケーキに
部屋の照明を消して、ハッピーバースデーの歌をみんなで歌いながらケーキをトラに差し出したら、ビックリしてドン引きしてしまった(笑)。照明をつけてトラを呼んだら、おそるおそる近づいて来た。
「フーッてやって、ロウソクを消すんだよ」と、ジェスチャーを交えてみな口々に教えたが、トラには分かるはずもなく(笑)、ロウソク火のついたケーキを少々ためらいながらモシャモシャと食べはじめてしまった。
これを見て人間達は大慌てでロウソクを吹き消したが、時すでに少々遅く、トラは眉毛の一本を焦がしてしまった。パラソルとロウソクを取り除いて、再びケーキをトラにあげたら、嬉しそうにがっついていた。
お祝いのお裾分けに、人間達もごちそうを食べよう、ということでハモ鍋を作った
豚肉の薄切りの左となりの、白くふくよかな切り身がハモ。たーっぷり入ってるでしょ
日本では高価なハモだけど、こちらではConga Eelという名前でビックリするほど安く売られており、日本のハモよりも大ぶりだが味は変わらない。もっとも、魚介類にあまり親しみのないお国柄なので、日本料理のように身を三枚におろして骨を細かくたたく、という芸当はなく、単に縦に輪切りしただけのシロモノを1kgあたりNZ$10ドル程度(約640円)売っているのだ。アジア食品店で買った豚肉の薄切りは1kgあたりNZ$18(約1150円)で、この料理で一番の高価な食材である。
スーパーマーケットの魚介売り場で
「Gonga Eelちょうだい
」
と言ったら、隣にいたニュージーランド人のおじさんから
「それ、どうやって食べるんだい
」
って聞かれたので、
「鍋料理と言って、スープみたいな感じで野菜と一緒に煮ながら食べるの。日本ではもの凄いごちそうなのよー」
と言ったら、
「へえええっ
」
と目を白黒させてた。
買って来たハモの輪切りを適当な大きさに切り分け、骨は食べながら取り除くのだが、それでも味はまぎれもなく上品でこくのあるハモそのもの
日本ではちょっとできない贅沢、ふふっ、おいしいな
トラにもハモをちょっぴりあげたら、不思議そうにニオイを嗅いだ後にペロペロとなめ回してパクリと食べた。家族が食べてるのでそのお付き合い、といった感じで、もっと欲しいとは言わなかった。元来ネコは肉食なので、魚はそんなに好まないのだという。日本では人間が魚介をよく食するので、その影響で人に飼われるネコも魚を食べるだけなのだ。
ハモ鍋の後はデザート。ハウスメイトの焼いてくれたデビルズ・ケーキ
チョコレートケーキにマシュマロをあしらい、ベリー風味のシロップをかけたもの。シロップで照りが出て、ゴージャスな出来映えだ。
去年もトラの誕生日に作ったので、わが家では別名をトラ・ケーキとも呼んでいる。甘いものが苦手な
だけど、この日はせっかくのお祝いなので少し食べた。ごちそうに舌鼓を打ち、一家でほのぼのと楽しい時間を過ごした。
トラちゃん、いつも仲良くしてくれてどうもありがとう。これからも、ずっとずっと、トラのことを大好きなみんなと一緒に楽しく暮らそうねっ