ニュージーランド北島でヨガインストラクター養成講座を終えた一週間後に、住まいのあるクイーンズタウンから車で2時間のテ・アナウで「アクロバット・ヨガのワークショップ」に参加した。
「25日間ヨガ漬けの毎日を送った直後によくやるよ」と自分で自分に苦笑
正直なところ「しばらくの間、もうヨガはたくさん」って心境になるだろうと思ってた。しかし、事実は予想を大きく覆し、
大学時代に体操をしていた経験から「アクロバット」がちょっと懐かしくなり、ワークショップ開催の3日前に参加を決意したのだった。
ヨガとアクロバットって何か矛盾しているような気がするが、先生の一人、ジェイソンによると、古代のヨガではアクロバットのような難度の高いポーズを複数で行う記録が残っているとのこと。また、それに必要な筋力や平衡感覚はヨガによって養われる云々。ヨガの新しいムーブメントであるアクロバット・ヨガ。ジェイソン&チェルシー・マグネスの所属する
「ヨガスラッカーズ」はアメリカでは有名で、デモンストレーション、ワークショップ、インストラクター養成講座等が行れているが、ニュージーランドでは南島のテ・アナウでのみ講習が行われた。
テ・アナウ・ヨガクラブ主催、会場は
Distinction Hotel Te Anauにて、3月2日(金)の夜から4日(日)にかけて習ったのは、組体操形式の運動と、
幅2cmほどの紐を使った綱渡りのような動き。
参加者は6ヶ月以上のヨガの経験者が対象。ヨガで使う体幹のコアマッスル(深層筋)を緊張させることで、アクロバットの動きをスムーズに行うのに役立ち、ヨガの呼吸法が体の平衡を保つのに役立つから、というのがその理由だけど、ねむりねこ
から見るとこれはヨガ20%、体操80%かな。ヨガの体の使い方にも似てるけど、体操で使う体の締め(=コアマッスルとその周辺部分の筋肉の緊張)・筋力・柔軟性・平衡感覚や、ピラティスで養った強靭なコアマッスルの方が、ヨガのそれよりも役に立ったように感じる。
参加者はみんなとってもよくがんばってた
大部分はテ・アナウ・ヨガクラブのメンバーだったけど、中には、車で5時間近くかかるダニーデンからわざわざ駆けつけたとても熱心な参加者もいた。
そして
も頑張った
アクロバット・ヨガは動画で見た方が良く分かるので、
こちらのリンクから Youtube動画 もご覧下さい。
「この歳で毎日アクロバットなんて大丈夫かしら……」と思ったけど、教わる内容が初級者向けに無理のないよう構成されていて、一日の終わりはタイ式マッサージ
で体を隅々までもみほぐし……これはいいぞっ
思ってたよりもずっと体がよく動いてくれたし「あなたはアクロ・ヨガに向いてるから、これからも続けるといいよ!」と先生にも誉められて嬉しかった
(←絵に描いたように単純
)他の参加者とも仲良くなれたし、コース自体も楽しかったし、少々迷ったけど参加してよかったな。
ちょっと年寄りくさいけど、年月が経っても身に付けたことのすべては失われないのね。あの頃の自分がいるから、今の自分がある……体力、精神力、生きるエネルギーのすべてをかけて練習に打ち込んでいた若い自分の姿が眼に浮かび、そんな彼女を「よく頑張ったね
」と心の中で誉めてあげた
だった。