コウノトリの里として知られる、兵庫県・豊岡市の小学校では、コウノトリの放鳥を期に、「子供たちを野生に帰そう」という取り組みが始まっています。
例えば、冬季湛水水田による、コウノトリの餌場作り。田んぼ・川・海などの生きもの調査。山で、炭焼き体験等々。これらの体験を通して、自然や環境を考える生きた教材としています。
(NHK兵庫放送局・FMジャングル)
冬季湛水水田は、冬も水をたたえている水田のことで、無農薬で稲を育ています。このため、水田には、ドジョウ・タニシ・カエルなど、生きものたちの生命の連鎖が豊富に見られます。
私達の東京・新宿の小学校でも、タタミ1枚分位のミニ田んぼですが、冬季湛水水田を作っています。ラバーで舗装された校庭に囲まれ、生きものたちにとっては過酷な環境ですが、それでも毎年春先には、オタマジャクシが誕生します。イトトンボやシオカラトンボも羽化しています。
又、都内の小中学校の全てが、10年計画で芝生化される計画があります。緑を増やして少しでも、地球温暖化を防止しようという狙いと、生きものたちが帰ってくるという期待もあります。