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★伊香保温泉への道すがら★山羊

2012年08月28日 | ★旅行★国内
伊香保温泉への道すがら「伊香保グリーン牧場」に立ち寄りました。

ヤギ(山羊、野羊)は、ウシ科ヤギ属の総称である。

狭義には家畜種 Capra hircus(分類によっては C. aegagrus の亜種 Capra aegagrus hircus)を指す。

特徴
高所を非常に好む。

家畜としてのヤギ

ヤギは家畜として古くから飼育され、用途により乳用種、毛用種、肉用種、乳肉兼用種などに分化し、その品種は数百種類に及ぶ。ヤギは粗食によく耐え、険しい地形も苦としない。
そのような強靭な性質から、山岳部や乾燥地帯で生活する人々にとって貴重な家畜となっている。ユーラシア内陸部の遊牧民にとっては、ヒツジ、ウシ、ウマ、ラクダとともに5種の家畜(五畜)のひとつであり、特にヒツジと比べると乾燥に強いため、西アジアの乾燥地帯では重要な家畜であり、その毛がテントの布地などに使われる。

ヤギの乳質はウシに近く、乳量はヒツジよりも多い。明治以降、日本でも数多くのヤギが飼われ、「貧農の乳牛」とも呼ばれたが、高度経済成長期を境として減少傾向にある。
しかし、近年ではヤギの愛らしさ、粗放的飼育に耐えうる点等が再評価されつつある。これを受けて、ヤギ愛好者・生産者・研究者が一堂に会する「全国山羊サミット」が年に1回、日本国内で毎年開催場所を変えて開催されており、年々盛況になっている。





















家畜化の歴史

ヤギは新石器時代の紀元前7千年ごろの西アジアの遺跡から遺骨が出土しており、家畜利用が始まったのはその頃と考えられている。従って、ヤギの家畜化はイヌに次いで古いと考えられる。しかしながら、野生種と家畜種の区別が難しく、その起源については確定的ではない。またパサンが家畜化されたと考えられているが、ヤギ属他種との種間雑種に由来する説もある。

従って、初めて搾乳が行われた動物はヤギと考えられ、チーズやバターなどの乳製品も、ヤギの乳から発明された。乳用のほか、肉用としても利用され、皮や毛も利用される。群れを作って移動するヤギは、遊牧民の生活にも都合が良く、肉や毛皮、乳を得ることを目的として、家畜化された結果、分布域を広げていったと考えられる。

一方、農耕文明においては飼育されていたものの遊牧民ほどは重宝しなくなった。ヤギは農耕そのものには役に立たず、ヒツジの方が肉や毛皮が良質であり、また、新たに家畜化されたウシの方が乳が多く農作業に適していたからである。ただし、現在でも多くの品種のヤギが飼育されている。

宗教上ウシやブタを利用しない文化においても、重要な家畜とされる。子ヤギ(キッド)の革は脂肪分が少なく、現代でも靴や手袋を作るのに用いられるが、西洋では12世紀以降、4-6週の子ヤギの革が、羊皮紙の原料としてヒツジ革と競合した。

ヤギは粗食に耐えることから、18 - 19世紀の遠洋航海者が重宝して船に乗せ、ニュージーランドやオーストラリア、ハワイなどに持ち込んだ経緯がある。ペリー艦隊も小笠原諸島などにヤギを持ち込んでいる。日本にはもともと野生のヤギは存在しておらず、比較的最近になって、朝鮮半島または南方から持ち込まれた。

明確な時期は不明だが、江戸時代ごろとされる。1775-1776年に蘭館医師として日本に滞在したスウェーデン人カール・ツンベルク(トゥーンベリ)は、「彼らはヒツジもヤギも持っていない」と記している。ただし琉球王国では、江戸時代より前に伝来していたようである。また、後述のシバヤギは、キリシタンと呼ばれた集落で飼われ、隠れキリシタンの貴重な食料源となっていたとされる。

品種

代表的な品種

ザーネン種
スイス西部のザーネン谷原産の乳用種。毛色は白で、乳房が発達している。日本のヤギのほとんどはこの種もしくはその雑種である。雌雄共に角がないものも見られ無角が遺伝子的に優性でこの無角遺伝子と間性は深い関わりが伺え、搾乳目的の無角山羊を飼う場合注意が必要、逆にペット山羊としては間性山羊は必ず無角であり発情期の悲鳴が無い事から注目される。

トッケンブルグ種
スイス原産の乳用種。毛色は褐色。目の上から鼻にかけて2本の白線があり、これはオリジナル三種の幼獣には全て見られ雌はそのまま成長、雄は相当変異する遺伝的特徴と思われ狭義のスイスマークとして知られ有色山羊にまま見られアルパイン、ヌビアン、ピグミー種で確認されている。

アルパイン種
スイス・フランスのアルプス地方原産、ヨーロッパ、北アメリカなど世界各地で飼養されている。ブリティッシュおよびフレンチ・アルパインが代表的だが、近年アメリカン・アルパインが作出され、搾乳を容易にする乳器の改良が行われ牛用搾乳機の利用が可能になっている。

ヌビアン種
アフリカ東部ヌビア地方原産、アフリカ、ヨーロッパなどで飼養されている。ヌビアンにはアングロ・ヌビアンとスーダン・ヌビアンがいるが、通常ヌビアンというのは前者のことを指す。毛色は黒、褐あるいは黄褐を基調としてそれぞれの斑紋など多様である。無角で長い垂れ耳の山羊の代表種、乳量が600~800 kgと言う文献もあり周年繁殖種としては出色で詳しい情報が待たれる。

マンバー種
中東の砂漠地帯で遊牧民などに飼われる。毛色は黒。毛をテントやロープの材料として用いるほか、乳を食用とする。 カシミア種 中国の新疆ウイグル自治区や内モンゴル自治区、モンゴル国で飼育されている。産毛はカシミアウールとしてニット製品に用いられている。

アンゴラ種
トルコ、アナトリア半島のアンカラ(古称アンゴラ)地方原産。毛はモヘア織りの原料となる。

ジャムナバリ種
インド、東南アジアで飼育される。白地に褐色や黒の斑点をもつ。耳が垂れ、盛り上がった鼻筋が特徴。食肉用や乳用にされる。

小型の品種

シバヤギ
体重 20–30kgの小型のヤギ。長崎県西岸や五島列島で昔から飼育されていたものから、明治以降に品種改良を進めて作り出された。周年繁殖、すなわち季節を問わず1年中繁殖が可能。雌雄ともに角があり、オスの方が角が太くより後方に伸びる。近年、飼育頭数が減っており、現在は東京大学農学部付属牧場、農林水産省畜産試験場、同省長野牧場などで小さな集団が維持されているのみである。また、テレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』の「DASH村」(福島県双葉郡浪江町、現在は東日本大震災による福島第一原子力発電所放射能事故より他県に避難中)で飼育されている八木橋一家(現在はその子や孫のみ)もこのシバヤギである。トカラ列島の鹿児島県十島村で飼育されていたトカラヤギは、シバヤギよりさらに小さく、成雌で20 kg以下である。

ピグミーゴート
北アフリカ西部原産小型のヤギ。最初にヨーロッパに持ち込まれ、次いでアメリカに渡りミルクの搾れるペット山羊として人気があり、この地でピグミーゴートと呼ばれだしたと考えられる。愛好会による品評会が盛んなためか、インナーブリードによると思われる特異な個体(反転スイスマーク個体、体の前と後ろで色が異なる個体)が散見され、同時に交雑が進んでいる。 元来ピグミーゴートはオリジナルのベゾアールに一番近い形体が残っていたと思われ、純粋に近い両親からは全て同じ柄(体色に濃淡の変化はあるが全身にスイスマーク)の子供が生まれ、メスはそのまま成獣となりオスは一年から二年で全く別の体色の成獣となる。 一部によくシバヤギやトカラヤギと体重、体高を比較されるが、普通は一回り大きい。しかしヤギの体重はほとんど一生増え続け、適度な飼料と微量要素を与えるとシバヤギで100 kgを越えた例、ヤクヤギ(トカラヤギが移入)で90 kgを越えた例も見られ、比較にあまり意味はない。

利用

ヤギ肉

牧畜を行う地域では、おおむねポピュラーな肉で羊肉と区別されずラム・マトンとして利用される。煮込み(山羊汁)が東南アジアでは普通で、ローストなどは一部特殊種類の山羊だけに見られる調理法である。南アジアではカレーに使われる。ベトナムでは薄切りにして炒め物にしたり鍋料理にされる。中華人民共和国では、広西チワン族自治区などで一般的で、鍋料理やスープにすることが多い。地中海沿岸でも骨を煮てスープを取ることが行われる。日本では、多くの地域ではあまり馴染みがないが、例外的に沖縄料理ではヒージャーと呼んでよく使われており、汁物(山羊汁)や刺身(山羊刺し)として食べられる。特に睾丸の刺身は珍重される。沖縄と同様に鹿児島県の奄美大島・トカラ列島などでも祝いの席の御馳走として振る舞われる事がある。

ヤギ乳と乳加工品

牧民はヤギの乳をさまざまに加工して用いる。ヤギ乳のチーズはシェーヴルチーズとも呼ばれ、白色で軽い食感をもち、軽い酸味と特有の香りをもつものが多い。フランスのクロタン(Crotin de Chavignol)、ピコドン(Picodon de l'Ardeche)などが有名。

ヤギ乳は、牛乳アレルギーのある人の代替飲料として好んで用いられていた。また、牛乳よりも消化性に優れ、芳醇な風味もあるため、アレルギーのいかんにかかわらず好む人は多い。また、アトピーにも有効といわれている。アメリカ合衆国では、メイヤンバーグ社がヤギのミルクや粉ミルクを広く流通させており、米国内の大手のスーパーでは大抵手に入る(粉ミルクは日本の輸入雑貨店でも売られている)。

太平洋戦争中は、牛に比べて大きさが手頃なことから、日本でも多くの民家でヤギの飼育が行われ、食肉やミルクの供給源となった。しかし、敗戦後はGHQの指導によりヤギ乳に代わって牛乳が普及したために、日本国内における現在の生のヤギ乳の生産高は少ない。

医薬領域での利用

ヤギ、特にシバヤギは、実験動物として利用されている。ヤギは他の実験動物よりも体が大きく、血清が大量にとれるため、ポリクローナル抗体(主に二次抗体)作製のためにもしばしば用いられる。また、遺伝子組み換え技術により、乳汁中に有用タンパク質を分泌するヤギが作成されている。性成熟が早く、泌乳量が多いことなどの点で、ヤギは他の動物に比べ優れている。

その他

固い植物でもよく食べるので、除草に利用される。出典:ウィキペディア フリー百貨辞典より。


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