ポーランドからの報告

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ボローニャ旅行記 II

2006年09月25日 | その他のヨーロッパ

ボローニャ中央駅からインディペンデンツィア通りを歩くこと20分で、マッジョーレ広場に到着します。このマッジョーレ広場は中世から街の中心だった場所で、周囲には、モランディ美術館や市立絵画コレクションなどが入る市庁舎、サン・ペトロニオ教会、市立考古学博物館、アルキジンナジオ宮殿などの見所が集中しています。

とりわけサン・ペトロニオ教会(写真右中)は14世紀に街の守護神である聖ペトロニオに捧げられて作られたもので、イタリア最大の規模を誇るものの、未だにファサード上部が未完成となっています。内部のジョヴァンニ・ダ・モデナの作品の数々や天文家カッシーニの日時計などは必見です。

そしてマッジョーレ広場に隣接して広がるのがネットゥーノ広場です。この広場の中央にはネットゥーノの噴水(写真左中)があり、市民にジガンテ(巨人)と呼ばれ親しまれています。

  
  
  

中世ボローニャは100以上の塔が林立する街でした。現在でも20本ほどの塔が残っています。そのうち並んでたつアッジネリの塔とガリゼンダの塔の2本の塔は、ボローニャのシンボル的存在です。高い塔がアッジネリの塔(写真の右側)、低い塔がガリゼンダの塔(写真の左側)です。このうちガリゼンダの塔のほうは傾いており、あまりに傾斜が激しいため、修復工事で上部が削られました。近くでみると、ピサの斜塔も真っ青の驚きの傾き加減です。前回のイタリア旅行ではフィレンツェに一週間滞在しながら、時間の都合でピサに行かれず残念な思いをしたのですが、今回このガリゼンダの塔を見てやや満足しました。

この2本の塔の前から通りを右に折れ、サント・ステファノ通りをやや歩くと、一段と歴史の古い教会が姿を現します。8~13世紀の4つの教会、2つの礼拝堂、2つの中庭が連なるサント・ステファノ教会群です。


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ボローニャ旅行記 I

2006年09月25日 | その他のヨーロッパ

仕事で再びイタリアを訪れました。かつて日本に住んでいたころ、イギリス、スペイン、フランス、フィンランド、ロシア、クロアチアなどヨーロッパ各地を旅行しましたが、観光の定番であるイタリアだけは長らく行く機会がありませんでした。ところが先月に始めてイタリアを訪れて以来、すっかりイタリアの魅力のとりこになってしまい、仕事とはいえ完全なリピーターになってしまいました。

今回私が訪れたのは、イタリア中部エミリア・ロマーニャ州の古都、ボローニャBolognaです。ボローニャは音楽の都、料理の都、ワインの都として知られ、2000年にはクラクフとともに European Capital of Culture ~ 欧州文化首都 に選ばれています。またヨーロッパ最古のボローニャ大学がある街でもあり、古来より文化人の集った学問の都として知られています。変わったところでは2002年の日韓FIFIAワールドカップで日本-トルコ戦の主審を務めたピエルルイジ・コッリーナ監督の出身地でもあります。

  
  
  

ボローニャへはクラクフから Centralwings の直行便が1時間20分で就航しています。ポーランドとイタリアは1000km以上離れていますが、最近の格安航空各社の健闘のおかげで、飛行機を使えばあっというまの到着です。ただ残念だったのが、今回2泊3日の日程で出かけたのですが、初日ボローニャ→クラクフ便の到着が夜7時、帰りクラクフ→ボローニャ便が朝9時40分発だったため、実質フリータイムは中一日だけだったこと。とはいえボローニャはそれほど大きな町ではないので、一日でも十分に街の魅力を堪能することができました。(もちろん逆にイタリア発着であれば、3日間たっぷりと堪能することができます。)

着いた日の夕方、さっそく街を散策してみました。ボローニャの旧市街は、ミラノやフィレンツェのような派手やかさはなく、どちらかというとモノトーンカラー。それだけに夕方のライトアップされた街並みは、赤レンガ色の建物に照明の明るい色が加わり、とても魅力的でした。


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