ボローニャの街は、ポルティコと呼ばれる柱廊が連なる街並みが特徴です。このポルティコは中世の条例で設置が設けられたもので、強い日差しや雨風を防ぐアーケードとしての機能のほか、住居問題の解決にも役立ちました。
初期のポルティコは、張り出して建て増しされた2階部分を支える木造の足場のような様相をしていましたが、時代を下るにつれ、ルネッサンス様式の美しいアーケード回廊へと発展していきました。ボローニャの街を歩いていると、初期の木造のものから、ルネッサンス様式のもの、さらに現代風の鉄筋コンクリートビルに設けられたものまで、実にさまざまなポルティコを目にすることができます。
そして圧巻はボローニャ郊外のグァルダの丘。サラゴサ門からマドンナ・ディ・サンルカまで全長3.5kmにもわたってポルティコが続いており、絶景です。