ポーランドからの報告

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ヴィエリチカ岩塩坑の楽しみ方

2006年09月20日 | 観光ガイド

クラクフ南東15kmにあるヴィエリチカ岩塩坑は 、中世から現代まで残る岩塩坑で、ユネスコ世界遺産にも指定されている人気の観光地です。全部で地下第九層まである採掘坑のうち、ダニオヴィチ立坑の第三層、地下約135mまでが観光コースとして公開されています。

  
  

ヴィエリチカは中世の時代からすでに人気の観光地で、コペルニクスやワイマール、ピウツスキ将軍、ヨハネ・パウロ2世など歴代の有名人が訪れており、それにちなんだコペルニクスの間、ワイマールの間、などを順路を追って見学していきます。随所に人形や模型があり、当時の様子が再現されています。

見学コースの一番の見所は、地下100mの深さにある聖キンガ礼拝堂。階段から足もとのタイル、天井に輝くシャンデリア、中央の祭壇から周囲の壁の彫刻まで、もちろんすべて岩塩でできています。現在でも日曜日のミサや結婚式などに使用されています。

  

ところであまり知られていないのですが、岩塩坑の見学コースは二部構成になっており、第一部を見学後、希望者はさらに第二部のミュージアムを見学することができます。ミュージアムでは、様々な色や形の岩塩の結晶や、岩塩採掘に使用したつるはしや灯油ランプなどの工具、岩塩の運搬に使われたかごや馬、馬力で動く木製エレベーターなど、岩塩坑に関する興味深い品々が展示されています。団体ツアーでは第一部のみの見学となることがほとんどですが、第二部の料金は入場料に含まれていますので、個人ツアーなどで時間に余裕がある場合は、ぜひ訪れてみてください。


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