NissanがインドへITのアウトソーシングを検討しているらしい。
Nissan said to be in outsourcing talks with Infosys -- CBR Online
記事によれば、Nissan CEOのカルロス・ゴーンがバンガロールにあるInfosys社を訪問したということだ。Nissanと言えば、そのV字回復の実現にあたって部品の調達方法を大きく変えてコスト削減に繋げた実績がある。それがITリソースの調達へも及びつつあるということか。Nissanの回復は、近年稀に見る成功事例だけに、その動向を注目する向きも多いはず。となれば、インド系ベンダーの日本市場でのシェア拡大に寄与するNissanの判断は、日系のITサービス・ベンダーにとっては大きな打撃となり兼ねない。
アウトソースするとして、その規模や範囲も興味深いところである。
Nissan said to be in outsourcing talks with Infosys -- CBR Online
記事によれば、Nissan CEOのカルロス・ゴーンがバンガロールにあるInfosys社を訪問したということだ。Nissanと言えば、そのV字回復の実現にあたって部品の調達方法を大きく変えてコスト削減に繋げた実績がある。それがITリソースの調達へも及びつつあるということか。Nissanの回復は、近年稀に見る成功事例だけに、その動向を注目する向きも多いはず。となれば、インド系ベンダーの日本市場でのシェア拡大に寄与するNissanの判断は、日系のITサービス・ベンダーにとっては大きな打撃となり兼ねない。
アウトソースするとして、その規模や範囲も興味深いところである。
影響ないんじゃないかなぁと思います。なんでかと言うと、日本のアウトソーサーは、
もちろん日本人が大半なので、世界展開する企業のフル・アウトソーシングは受け切れ
ません。だからIBMがトヨタのグローバルSCMとか受注してしまうのです。そういう意味で、
日系のITベンダは外資系ITベンダと国際市場では競合してない(出来ない?)と思うのです。
逆にインド系ITベンダにとっては、今回の日産攻略は慶賀でしょうね。日本企業のシステム
部門を想像していただくと分かりますが、かなりの大企業でも英語でRFPを書ける人は
そうそういません。いわんや仕様書の取り交わしまで来ると相当困難です。外資系ITベンダは
仕方なくオンサイトに日本語の分かるスタッフを置きますが、それだとオフショアリングで
値段を下げる意味がなくなります。アメリカでの勝ちパターンが通用しないのです。日本
市場攻略はかなり難しいはず。
仕方なくIBMのような国際ITベンダの下請けをするか、トヨタや日産のような国際企業に
攻め込むしかないのでしょう。アメリカ企業はかなりバンガロールの人材を取り込もうと
してますから、日産、しかもゴーン社長にとってもインド系ITベンダと組むことは違和感が
ないんじゃないでしょうか。次はルノーのCEOも兼ねるわけですから、ルノーの北米進出に
向けての橋頭堡の意味もあるんじゃないでしょうか。インフォシスは今回の吉報を武器に、
ソニーやホンダといったアメリカ市場に強い企業に売り込みに行くでしょう。そうか、
潜在的な商談を奪われる(国内IT投資を絞られる)という意味では、確かに日系ITベンダ
にも影響ありますね。
それだけに、今回のアウトソーシングの範囲が気になります。もしこれがNissanの海外拠点に関わる部分のみであれば、それほどの驚きはありません。しかし、これが国内システムにまで及ぶとすると、インドのアウトソーサーの成長もただ事ではないと言わざるを得ませんね。
日産のIT部門のIBMへのアウトソースも苦戦しています。
日産のゴーンさんは日本的馴れ合いの感覚がないので、インドへのアウトソースも実現する可能性は高いと思います。単純にインド人を日本へ連れてきてのアウトソースでは安価なサービスは実現できないです。インドからの本当のアウトソースが必要でしょうね。
確かにアウトソースしたはずなのに、アウトソースを受託したベンダーが管理コストを更に上乗せするので開発案件が割高になっているような事例をよくみます。直接ディール出来ればもっと安く出来るのにと思うことも多々あります。アウトソースの削減分が、帳消しになっているようなディールが多いのかもしれませんね。