Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

東京三菱と中国ソフト会社の提携

2005-04-02 | ◆ビジネス
日系の金融機関が、海外ITベンダーとの取引を行う際に、日系SIベンダーをリスク低減の観点で中間におくことはそれほど珍しくない。しかし、この記事を読むと、そうした状況もこれから徐々に減るかもしれないと予感させる。

『東京三菱、中国企業向け決済業務で中国ソフト大手と提携』  NIKKEI NET

記事によれば、東京三菱と中国の独立系ソフトウェア会社「用友グループ」との間での提携は、東京三菱銀行の決済サービスと用友グループの会計ソフトを連携させるものであるようだ。

かなり、特定目的のための提携であるとはいえ、このように日系金融機関が海外ベンダーと直接取引を行うことが増えてゆけば、日系ITベンダーの存在意義がますます問われることとなる。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (TK)
2005-04-06 10:12:25
トウミツの頭取がシステム畑の出身とも関係があるかも
返信する
東京三菱おそるべし (いけだ (@_@))
2005-04-05 02:00:03
中国パワーもおそるべしですが、やはり東京三菱の思い切りの良さに驚かされます。

今までの東京三菱といえば「冒険はしない」イメージでしたが、これからはこうやって変わっていかないと東京三菱でさえも厳しいのでしょうか。

そういったご時世の中、いままでと変わらないやり方で仕事がとれると思っている国内SIerは淘汰されていく運命かも。

危機感を感じます。
返信する
Unknown (hiro)
2005-04-02 20:58:19
「用友」は既に中国国内で確固たる地位を持っているERPパッケージで、導入実績も極めて多く、この記事は例えて言えば「SAPと提携」のようなものです。

たぶん東京三菱の思惑としては、「用友と東京三菱のキャッシュマネジメントサービスは既にインタフェースを持っており、両方採用いただければ手間無く資金決済業務を合理化できます」というシナリオだと思いますが、特筆すべきは日経朝刊によると「必要なシステムの改変を用友が無料で行う」という点ではないかと思います。お互いの力関係にもよりますが、顧客毎の面倒なカスタマイズはERPベンダーも銀行も嫌がるものですが、それを無料で受けてしまうのも一つの中国パワーでしょうか。
返信する

コメントを投稿