日系の金融機関が、海外ITベンダーとの取引を行う際に、日系SIベンダーをリスク低減の観点で中間におくことはそれほど珍しくない。しかし、この記事を読むと、そうした状況もこれから徐々に減るかもしれないと予感させる。
『東京三菱、中国企業向け決済業務で中国ソフト大手と提携』 NIKKEI NET
記事によれば、東京三菱と中国の独立系ソフトウェア会社「用友グループ」との間での提携は、東京三菱銀行の決済サービスと用友グループの会計ソフトを連携させるものであるようだ。
かなり、特定目的のための提携であるとはいえ、このように日系金融機関が海外ベンダーと直接取引を行うことが増えてゆけば、日系ITベンダーの存在意義がますます問われることとなる。
『東京三菱、中国企業向け決済業務で中国ソフト大手と提携』 NIKKEI NET
記事によれば、東京三菱と中国の独立系ソフトウェア会社「用友グループ」との間での提携は、東京三菱銀行の決済サービスと用友グループの会計ソフトを連携させるものであるようだ。
かなり、特定目的のための提携であるとはいえ、このように日系金融機関が海外ベンダーと直接取引を行うことが増えてゆけば、日系ITベンダーの存在意義がますます問われることとなる。
たぶん東京三菱の思惑としては、「用友と東京三菱のキャッシュマネジメントサービスは既にインタフェースを持っており、両方採用いただければ手間無く資金決済業務を合理化できます」というシナリオだと思いますが、特筆すべきは日経朝刊によると「必要なシステムの改変を用友が無料で行う」という点ではないかと思います。お互いの力関係にもよりますが、顧客毎の面倒なカスタマイズはERPベンダーも銀行も嫌がるものですが、それを無料で受けてしまうのも一つの中国パワーでしょうか。
今までの東京三菱といえば「冒険はしない」イメージでしたが、これからはこうやって変わっていかないと東京三菱でさえも厳しいのでしょうか。
そういったご時世の中、いままでと変わらないやり方で仕事がとれると思っている国内SIerは淘汰されていく運命かも。
危機感を感じます。