心にとまったはなし

　一昨日、庭のエゴノキに大量の毛虫を発見し、
子どもたちと一緒に、枝の剪定もかねて
毛虫のついた枝を切り落とし、
毛虫を葉っぱに乗せたまま、
川に流していた。

　心にとまったたいきのはなし。
「あの毛虫って、川に落とされるとき
『ぎゃーっ』て思うんやろな。
でも、葉っぱに乗って浮かんで
『たすかったー』て思うんやろな。
でも、そのうちお腹がすいてきて
葉っぱをかじりだすんやろなー。
そしたら、
自分の身体はどんどん大きくなって、
乗ってる葉っぱはどんどん小さくなって、
そのうち、乗られんようになって。
食べないと死ぬし、
食べても死ぬし…」

　なんだか、人生のどこかにつながる
　せつないおはなしでした。

　いまがいちばん　あしたもいちばん！