おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

バンブーからデオラリ

2008年11月08日 09時05分21秒 | Weblog
今日はいよいよ標高3000メートルを超える。

うっそうとしたジャングルをひたすら登り、ひたすら下る。

ヒマラヤの天候は、実に規則的だ。朝はスカッと晴れ渡り、朝日が山々を照らし出す。ピンと張りつめた冷気。その幻想的な自然の贈り物は、何度体験しても新鮮で、ぼくの魂を激しくゆさぶった。

雲ひとつなく晴れ渡る空は、いつも11時ごろを過ぎると重たい雲に支配されてゆく。12時ごろには、神々の座はすっかり見えなくなる。

夕方になると徐々に雲が切れ始め、夕日と雲のコラボレーションが、まるでステージの競演のように繰り広げられる。刻々と変わり行くそのステージから、ニョキッ、ニョキッと神々の座が顔を出す。

日も沈み辺りがすっかり闇に包まれる頃、空はまたしても満天の星空に覆われ、デオラリのこの日は満月であったにもかかわらず、降り注ぐ星空の美しさといったらなかったです。ましてや月明かりのまぶしさよ!!!

そして朝になるとまた同じように、朝日に照らし出される神々の座を仰ぐことができるのです。

この繰り返すパターンは、ほぼ毎日、規則的に現れた。自然のサイクルがはっきりとわかった。

ここデオラリは標高3200m。ややもすると高山病の症状がでるかもしれない。下山してくる人の中には、ポーターさんに背負われて降りてくる人も何人かいました。ひざを痛めてしまった人、頭痛で動けなくなってしまった人・・・。やはりここはヒマラヤなのだ。

ポカラを出てから今日で5日目。日本を離れてから早一週間だ。会社のことや家のことが頭をよぎるが、どうしようもない。今ここを全身全霊で楽しむより他ない。

いよいよ明日は、この旅のゴール地点『アンナプルナベースキャンプ(通称ABC)標高4130m』です。ジャングルははるか下方に広がり、樹林はなくなった。低木と岩だけが広がるヒマラヤの世界だ。

いろいろな問題ありながらも、日本を離れてきた。17日間も休みをとって。

そのゴール地点が目の前だ。否応ながら魂が高ぶる。

ガイドのフールさんとタバコを吸いながら、目の前に立ちはだかる絶壁を仰ぐのでした。

ではまた。

おさむ
コメント
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