社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

為替相場

2007-08-20 08:50:20 | 日常
先週から、為替相場に大きな変化が起きています。
この1年間、円安傾向であった相場が
大きく円高になりました。

発端は、FRBのバーナンキ議長の発言でした。
サブプライムローンの焦げ付きにマーケットが
過剰反応し、世界的な株価下落につながりました。
それにつられる流れで、世界的な為替相場の中で
資金の流れが変わりました。

円はどの通過に対しても、約1年以上円安傾向でした。
日本と各国との金利差が大きな要因です。
今もその金利差に大きな変化はありません。
では、何故急激な円高になったのでしょう?
大きな要因は、資金量が大きく偏っていたこと。
1年以上の円安傾向が続くということは、
円とドル、円とユーロ、円とポンド等
通貨間の資金が一方に大きく偏る状況が続いていました。
そこに、大きなファンダメンタルの要因、
今回はFRB議長の発言がありました。
つまり、ある一方に大きくお金の流れが偏り、
その流れが限界に達し、溢れたということです。

この円高はいつまで続くのか?
この流れを読むことが大きなポイントです。
テクニカル指標から読み取る限り、
円高のトレンドは続いています。
ドルについては、アメリカが公定歩合を0.5%下げる
決定をした為、円安傾向に振れました。
しかし、これは一時的なものでしょう。
他の通貨も、円高トレンドのシグナルは消えていません。

多くのアナリストでも見解は分かれています。
彼らの予想は当たりません。
何故なら、外野から野球を見ている観客だからです。
自分がフィールドで戦っていないからです。
メディアに出てくる多くのアナリストはこの類です。
しかし、プロのディーラーは明確な見解を持っています。
自分達がフィールドで真剣勝負をしているからです。