社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

兵士たちの証言

2007-08-15 08:48:51 | 日常
今日8月15日は62回目の終戦記念日です。
私も戦争を知らない世代ですが、
戦争いついて語る人が年々減っていきます。
私より若い世代は、
戦争があったことすら、忘れてる世代になっています。

毎年、この時期になると戦争の悲惨さを
伝える番組が多くなります。
NHKの「兵士たちの証言」という番組を観ました。
戦争を前線で戦った兵士が生の意見を
述べています。
「英霊などというかっこ良いものではなかった。」
「兵士なのに、弾を1発も撃たずに、ただのたれ死んでいった。」
「相手は機関銃、こっちは明治時代の鉄砲、
向こうが100発撃つ間に1発しか撃てない。」
「戦う前に、武器がなくなった。
戦ってこいではなく、死んでこいと同じ」

元兵士達の生々しい証言が沢山ありました。
国の為という大儀名文で戦地に行った多くの若者は
その理想と現実のギャップに衝撃を感じました。
日本軍は既に、戦うべき術を失われていたのです。
全てにおいて連合国の戦力の強大さに圧倒されました。
南方ニューギニアでは、3000名の兵士が
一度も交戦することなく、ただ餓死していきました。
大本営の無謀な作戦の犠牲です。
元兵士達が語ったこと、伝えたかったこと
それは「二度と戦争をしてはならない、
どんな理由であれ、戦争はだめだ。」でした。

一人の元兵士の人が語ったことが印象的でした。
「名誉の戦死をしたという言葉に隠れ、
多くの兵士は餓えによる、のたれ死にをした。
国は戦後62年たっても、多くの事実を未だに隠している。
過去の醜い歴史に蓋をしてはならない。
誰かがこの責任を負わなければ
また、同じことを繰り返すだろう。」