電気通信事業者協会(TCA)は、2008年7月末時点の携帯電話・PHSの契約数を公表した。
7月の携帯電話契約数は、ソフトバンクモバイルが21万5400件、NTTドコモが9万4000件、KDDIが1万7000件、イー・モバイルが6万5000件と各社いずれも純増を記録した。
純増数20万件を突破し、非常に好調なソフトバンクでは、その要因を「7月11日に発売されたiPhoneの効果はあった。また、iPhone以外の端末を含め夏商戦に投入したモデル全体が好調に推移している」と説明している。ただし、同社ではiPhone 3Gの契約数や初回出荷台数などについて公表していない。
その一方でKDDIは、6月に引き続いて純増数が1万件台と苦戦している。MNPを利用した契約数を各社が明らかにしており、転出と転入を差し引いた数では、プラスとなったソフトバンクが5万2000件、イー・モバイルがプラス300件となる一方、ドコモが5万1100件、KDDIが1200件のマイナスを記録。KDDIはMNP制度導入以来、初めての転出超過となった。広報部ではその要因を「一時的な現象ではあるが、瞬間風速的にiPhoneの影響があった」とコメントしている。
(中略)
唯一のPHS事業者であるウィルコムは2100件の純増。3カ月連続で純増を記録したことになる。
7月の携帯・PHS契約数、iPhone効果でソフトバンク躍進
ここ数ヶ月、ソフトバンクの独走という状況に変化がなく、DoCoMoやauは何をしているのだろうかという感じがする。
そんな中でも、ソフトバンクの「新スーパーボーナス一括」セールに対抗して、最近のDoCoMoは「バリューコース一括」セールを週末などに実施して、以前よりは売り場が盛り上がりを見せている。
それに比べて、auは「シンプルコース一括」セールをまだ実施するわけにもいかず、悔しい思いをしているように見える。改悪(買い方)セレクト以降のauはコロコロと売り方が変わり、その度に実質的に端末代が値上がりしているように思えるので、売れなくて当然と言う印象が強い。
その結果が、ソフトバンク21万代、DoCoMo9万代、au1万代という数値に表れている。
auの場合は、昨年末あたりから無料でばらまかれたぷりペイド端末の自動解約というマイナス要素もあり、さらにDoCoMoに水をあけられてしまっている。
iPhone 3G発売のソフトバンク好調維持、auは初のMNP転出超過──7月契約数 - ITmedia D モバイル
しかし、DoCoMoは2in1の7万弱が含まれていて、それを差し引くと、auと接戦という見方もできる。DoCoMoの「バリューコース一括」セールは販売時に2in1が必須だったりして、一時的に2in1が増えているだけなのかもしれない。2in1が一時的な水増しに終わってしまった場合、ぷりペイドの解約によるマイナスに苦しむauの姿が数ヵ月後のDoCoMoの姿になる可能性も否定できない。
さらに、au離れが進んでいる証拠として、MNP始まって以来初めての転出超過もあげられる。今のauには明るい材料がほとんどないという気がする。ソフトバンクからカシオ端末が発売されるという噂もあり、そうなるとますますauからの流出が加速する恐れもある。
従って、実質的にはイー・モバイルが2位という感じで、ますますソフトバンクの独走、一人勝ちの印象が強い。
ウィルコムは音声通話ではソフトバンクに、データ通信ではイー・モバイルに食われてしまい、純減してもおかしくない状況だが、若者だけ新規手数料無料キャンペーンなどの効果で、辛うじて純減は免れているが、あくまでもその場しのぎでしかない。
iPhone一人に話題をさらわれてしまい、イー・モバイルの小型PCとの格安セット販売にもユーザーを奪われ、期待の新機種のはずの03やD4の投入もまったく効果がなかったと言えそうだ。
むしろ、音声端末が健闘しているという話も聞くので、やはりスマートフォンだけでなく、もっと魅力的な音声端末を充実させ、料金の値下げをするべきだろう。
iPhone人気も数ヶ月で落ち着くだろうから、その時にDoCoMoやauがどのような反撃を見せるのかが今後のポイントになりそうだ。
7月の携帯電話契約数は、ソフトバンクモバイルが21万5400件、NTTドコモが9万4000件、KDDIが1万7000件、イー・モバイルが6万5000件と各社いずれも純増を記録した。
純増数20万件を突破し、非常に好調なソフトバンクでは、その要因を「7月11日に発売されたiPhoneの効果はあった。また、iPhone以外の端末を含め夏商戦に投入したモデル全体が好調に推移している」と説明している。ただし、同社ではiPhone 3Gの契約数や初回出荷台数などについて公表していない。
その一方でKDDIは、6月に引き続いて純増数が1万件台と苦戦している。MNPを利用した契約数を各社が明らかにしており、転出と転入を差し引いた数では、プラスとなったソフトバンクが5万2000件、イー・モバイルがプラス300件となる一方、ドコモが5万1100件、KDDIが1200件のマイナスを記録。KDDIはMNP制度導入以来、初めての転出超過となった。広報部ではその要因を「一時的な現象ではあるが、瞬間風速的にiPhoneの影響があった」とコメントしている。
(中略)
唯一のPHS事業者であるウィルコムは2100件の純増。3カ月連続で純増を記録したことになる。
7月の携帯・PHS契約数、iPhone効果でソフトバンク躍進
ここ数ヶ月、ソフトバンクの独走という状況に変化がなく、DoCoMoやauは何をしているのだろうかという感じがする。
そんな中でも、ソフトバンクの「新スーパーボーナス一括」セールに対抗して、最近のDoCoMoは「バリューコース一括」セールを週末などに実施して、以前よりは売り場が盛り上がりを見せている。
それに比べて、auは「シンプルコース一括」セールをまだ実施するわけにもいかず、悔しい思いをしているように見える。改悪(買い方)セレクト以降のauはコロコロと売り方が変わり、その度に実質的に端末代が値上がりしているように思えるので、売れなくて当然と言う印象が強い。
その結果が、ソフトバンク21万代、DoCoMo9万代、au1万代という数値に表れている。
auの場合は、昨年末あたりから無料でばらまかれたぷりペイド端末の自動解約というマイナス要素もあり、さらにDoCoMoに水をあけられてしまっている。
iPhone 3G発売のソフトバンク好調維持、auは初のMNP転出超過──7月契約数 - ITmedia D モバイル
しかし、DoCoMoは2in1の7万弱が含まれていて、それを差し引くと、auと接戦という見方もできる。DoCoMoの「バリューコース一括」セールは販売時に2in1が必須だったりして、一時的に2in1が増えているだけなのかもしれない。2in1が一時的な水増しに終わってしまった場合、ぷりペイドの解約によるマイナスに苦しむauの姿が数ヵ月後のDoCoMoの姿になる可能性も否定できない。
さらに、au離れが進んでいる証拠として、MNP始まって以来初めての転出超過もあげられる。今のauには明るい材料がほとんどないという気がする。ソフトバンクからカシオ端末が発売されるという噂もあり、そうなるとますますauからの流出が加速する恐れもある。
従って、実質的にはイー・モバイルが2位という感じで、ますますソフトバンクの独走、一人勝ちの印象が強い。
ウィルコムは音声通話ではソフトバンクに、データ通信ではイー・モバイルに食われてしまい、純減してもおかしくない状況だが、若者だけ新規手数料無料キャンペーンなどの効果で、辛うじて純減は免れているが、あくまでもその場しのぎでしかない。
iPhone一人に話題をさらわれてしまい、イー・モバイルの小型PCとの格安セット販売にもユーザーを奪われ、期待の新機種のはずの03やD4の投入もまったく効果がなかったと言えそうだ。
むしろ、音声端末が健闘しているという話も聞くので、やはりスマートフォンだけでなく、もっと魅力的な音声端末を充実させ、料金の値下げをするべきだろう。
iPhone人気も数ヶ月で落ち着くだろうから、その時にDoCoMoやauがどのような反撃を見せるのかが今後のポイントになりそうだ。