NTTドコモは7日、携帯電話端末の基幹機種「900シリーズ」について、今秋に発売する07年冬モデルで機能を大幅に強化することを明らかにした。携帯端末向け地上デジタル放送の「ワンセグ視聴機能」のほか、海外でもそのまま使うことができる「国際ローミング機能」など3つの機能を全機種に標準搭載する。
昨年10月の番号ポータビリティ制(番号継続制)のスタートで、顧客争奪戦が激化するなか、端末の機能アップで、AV(音響・映像)機能で先行するKDDI(au)や価格競争を仕掛けるソフトバンクモバイルに対抗する。
標準搭載するのは、ワンセグや海外通話に加え、最大毎秒3.6メガビットの高速パケット通信が可能な「FOMAハイスピード」の3機能。日本や韓国を除く各国で使用されている通信規格「GSM」に対応することで、韓国以外の各国でそのまま使用できる。
KDDIやソフトバンクモバイルは、06年冬モデルから、音楽視聴機能や「ワンセグ」などのAV機能を強化。ドコモは機能の充実で出遅れたことが、昨年11月に初めて契約数が純減となるなど苦戦を強いられた一因と指摘されている。
このため、ドコモは「900シリーズ」の機能強化を加速する必要があると判断。今秋に3機能を標準搭載した機種を同シリーズの「905i」モデルとして発売する。
同シリーズでは06年冬モデル「903i」が最新機種で、これまでのシリーズ展開では、今夏モデルとして改良版の「903iS」を発売するが、完全な新機種として「904i」を投入。今冬モデルは「905i」とし、機能の進化をアピールしていく。
一方で、普及モデルの「700シリーズ」については、顧客のニーズが多様化していることに対応し、機能面より薄さや軽さ、デザインにこだわったモデルを投入。900シリーズとの違いをより鮮明にしていく。
また、投入モデル数については、番号ポータビリティがスタートした06年度が約50機種と過去最大に増えたが、07年度は例年並みの40機種程度に絞り込み、“量より質”を重視する戦略だ。
ITmedia D モバイル:ドコモ「90x」冬モデルは全機種ワンセグ HSDPAも標準対応
DoCoMoはMNP後の不振を、ワンセグ端末の投入の遅れが原因と判断したのか、905iシリーズを全機種ワンセグ、HSDPA、GSM搭載として乗り切ろうと考えているようだ。
本来は今年の夏モデルがFOMA903iSシリーズ、次の冬モデルがFOMA904iシリーズのはずだった。それがいきなり905iシリーズになるという事は、iSシリーズはやめるという事なのだろうか?
なによりも、これから903iTVシリーズが発売になるというタイミングでわざわざ905iシリーズを発表するというのはとても疑問だ。これでは903iTVシリーズは発売前から古くなってしまったような印象で、人気に水をさしてしまうのではないだろうか?
しかし、DoCoMo不振の一番の原因は料金プランの高さと思われるため、905i投入では根本的な解決にはならないのではないだろうか?
その辺をDoCoMoがちゃんと理解しない限り、いくら高性能な端末を投入し、それを値引き販売しても、MNPによるユーザー離れは食い止められないのではないだろうか?
また、今回の発表により、ハイエンド機を望むユーザーは905iまで買い控えする事になりそうな気がする。今回の異例の発表はDoCoMoの狼狽ぶりが現れた結果と言えそうで、それによりユーザーにも混乱が起きそうだ。
昨年10月の番号ポータビリティ制(番号継続制)のスタートで、顧客争奪戦が激化するなか、端末の機能アップで、AV(音響・映像)機能で先行するKDDI(au)や価格競争を仕掛けるソフトバンクモバイルに対抗する。
標準搭載するのは、ワンセグや海外通話に加え、最大毎秒3.6メガビットの高速パケット通信が可能な「FOMAハイスピード」の3機能。日本や韓国を除く各国で使用されている通信規格「GSM」に対応することで、韓国以外の各国でそのまま使用できる。
KDDIやソフトバンクモバイルは、06年冬モデルから、音楽視聴機能や「ワンセグ」などのAV機能を強化。ドコモは機能の充実で出遅れたことが、昨年11月に初めて契約数が純減となるなど苦戦を強いられた一因と指摘されている。
このため、ドコモは「900シリーズ」の機能強化を加速する必要があると判断。今秋に3機能を標準搭載した機種を同シリーズの「905i」モデルとして発売する。
同シリーズでは06年冬モデル「903i」が最新機種で、これまでのシリーズ展開では、今夏モデルとして改良版の「903iS」を発売するが、完全な新機種として「904i」を投入。今冬モデルは「905i」とし、機能の進化をアピールしていく。
一方で、普及モデルの「700シリーズ」については、顧客のニーズが多様化していることに対応し、機能面より薄さや軽さ、デザインにこだわったモデルを投入。900シリーズとの違いをより鮮明にしていく。
また、投入モデル数については、番号ポータビリティがスタートした06年度が約50機種と過去最大に増えたが、07年度は例年並みの40機種程度に絞り込み、“量より質”を重視する戦略だ。
ITmedia D モバイル:ドコモ「90x」冬モデルは全機種ワンセグ HSDPAも標準対応
DoCoMoはMNP後の不振を、ワンセグ端末の投入の遅れが原因と判断したのか、905iシリーズを全機種ワンセグ、HSDPA、GSM搭載として乗り切ろうと考えているようだ。
本来は今年の夏モデルがFOMA903iSシリーズ、次の冬モデルがFOMA904iシリーズのはずだった。それがいきなり905iシリーズになるという事は、iSシリーズはやめるという事なのだろうか?
なによりも、これから903iTVシリーズが発売になるというタイミングでわざわざ905iシリーズを発表するというのはとても疑問だ。これでは903iTVシリーズは発売前から古くなってしまったような印象で、人気に水をさしてしまうのではないだろうか?
しかし、DoCoMo不振の一番の原因は料金プランの高さと思われるため、905i投入では根本的な解決にはならないのではないだろうか?
その辺をDoCoMoがちゃんと理解しない限り、いくら高性能な端末を投入し、それを値引き販売しても、MNPによるユーザー離れは食い止められないのではないだろうか?
また、今回の発表により、ハイエンド機を望むユーザーは905iまで買い控えする事になりそうな気がする。今回の異例の発表はDoCoMoの狼狽ぶりが現れた結果と言えそうで、それによりユーザーにも混乱が起きそうだ。