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FIGHT THE REAL ENEMY

2015-07-16 13:59:22 | 日常






僕は上京して服飾の学校に通っていたのですが、その3年生のある時、全クラスを集めた就職説明会というものがありました。
確か授業後というのもあって僕はその頃全く就職することを考えていなかったしこのような会などというものは意味がないんだけどな、という話をクラスメートにするとみんなも就職する気がないので同じく出る必要がないと言います。
それならば先生にその旨を伝え出席しなくて良いか尋ねようという話をしながら、その部屋に向かったのでした。
そこには全部で200人くらいの生徒が集まっていたのですが、まだみんな就職に対して実感もないようで少なくとも僕の周り数十人は「意味のない我々は帰ろ、帰ろ」などと話しており、なんだか全体もそんな雰囲気になっていて少しざわめいている感じでした。
するとそれを察したのか、もっとも体格の良かった先生がドンっと壇上にのぼり我々生徒に向かってマイクがなくとも聞こえるほどの大きな声で言ったのでした。

「この会は就職する気がない者は参加しても仕方がないので帰っていいぞ!よし、就職する気がない者、手を挙げなさい。」

僕はてっきり就職する気がない者も参加しなさいと言われるのではないかとドキドキしていたので「ああ、良かった〜」とほっとしながら手を挙げました。
しかし部屋全体が突然静かになったのを感じナンダ?と周りをみてみると、先生も生徒もその部屋にいる200人全員がダマって僕を見ているではないですか。
手を挙げたのは僕だけでした。

「あっ...じゃ、仲は帰ってよろしい…」

マイクを通さないと聞こえないような声でなぜか意表をつかれたかのように先生はそう言い、そして僕も予想していなかった状況に多少戸惑いながら「じゃ、」と立ち上がりひとりその部屋のドアの外に出たのでした。

足音が響く廊下を歩きながら考えました。
本当はみんな就職する気だったのにバカな僕に合わせてあんなことを言ってくれてたのであろうか。
しかしアイツもコイツもいやみんな就職する気なんてないはずだ。
なのにどうして手を挙げなかったのだろう。
時間が無駄だ、どこどこに遊びに行きたかったのにぃ、などと寸前まで言っていたのに。

翌日の学校で会った彼らが言うには僕はおかしいとのことでした。
ひとりで手を挙げてひとりで帰っておかしい。
先生もみんなも仲はひとりでおかしいと言ってたぞ。
-でも、みんな関係ない話聞くなんてつまらないから、って言っていたじゃないか-
ああ、すげえつまらない話だった、本当に意味がない時間だった。




たぶーん、その昔のブログやラジオで話したことある気がするけど、昨晩、国会議事堂前に集まった6万人のニュースをTVでは流れないのでネットでみててまた思い出した20数年前の事。
にしても日本人が行動することはこれまでなかなか無かったし、その行動力は各々途切れることはないはず。







とかいいやがってオマエはその場にも行かず呑気にTシャツ入荷の宣伝をしてただろう。
とおっしゃられるかもしれませんがみてください、このバックプリントでマルくんだって主張していたのです。





(via.haruka_biglove Instagram)


戦うべきもの。
それは日常に存在しまた油断するとすぐその一部となってしまう。
社会ってのは恐ろしいなー








梅雨になるとオレはプチ改装をするらしいです。
なんかそれわかる。
オレをオレがわかる。






カセットが新旧ともに投入中のためまたコーナーが大きくなってきております。
さりげなくレアなモノが混じっていたりするぞ。
売るなよ!
売ってもいいからせめて半年後にしてくれ。
それが転売「半年ルール」...
中古盤販売もやっていたKパイセンによる
「転売目的で買ったレコードは半年手元で寝かすべし」
という謎なルール。
彼がいうには半年経つと価格変動もありリスクを背負う、それは買った店へのリスペクトと配慮でもあるのだ、とのこと。
うう、全然わからないけどなにか伝わる。
僕は転売目的では買うことはないけど、ウチでも明らかにそうだって子が来て即ディスコグスやらヤフオクやらに出してると泣けるんだよね。
いいけどさ、バレてんど!
だから、半年は寝かせろ!
…半年ってやっぱ笑えるな。
なんか可愛い。
そう、何事も可愛げが必要なのだ。





ちょっと前に入荷したPosh Isolationの新作はスウェーデンの隠れカリスマチックなクリエイターErik Enockssonの名作「Apan」のPoshエディション。





涙の一枚。
主宰のLokeが「自分のオールド・ヒーローなんだ」とメールをくれたのが可愛げ。
そういうところがレーベルやってると大事で素敵。
買おう。