ジャンク修理にハマったきっかけとなったラジカセ。ヤフオクで「カセット不動」とのコメント付きで出品されていたものを落札しました。落札価格は競合者がいなかったので開始価格の1000円。当時は相場を知らなかったので納得してましたが、今から考えるとちょっと割高。
昭和56年に発売されたエントリーモデルのようです。スピーカーは13cmフルレンジ、アンプ部は2.3W+2.3W。発売当時は定価2万円台と思われます。当時の中学生あたりをターゲットにした機種でしょうか?
前面パネルを外したところです。スピーカー周辺には基板がなくスッカスカ。これは通常スピーカーユニットの背面にある基板を、上面にコンパクトに配置して、スピーカーの振動が電子部品に悪影響を与えることを極力避けようとした工夫です。東芝はこれを「クリヤーサウンドシステム」と呼んでいました。音の抜けが良くなるとのことですが、どの程度効果があるのかは疑問です。
カセット不動の原因は駆動用ゴムベルトの劣化でした。伸びきってビロンビロンです。これを千石電商で購入したゴムベルトに交換したところ、カセットも正常に動くようになりました。
ボディは中性洗剤で洗いました。
水洗いできないところはカネヨの「クリンボーイ」でクリーニング。ピカピカになりました。
音はエントリーモデルだけあって期待できないです。しかし、昨今の安っぽい中国製ラジカセに比べると、「真面目につくってあるな」と感じさせます。聴き疲れしない音色なので、BGMを流すには良いでしょう。
後日、カセットホルダー内の蛍光シールが剥がれてしまったのが気になり、100円ショップで蛍光ラベルを買って貼りつけました。