2019年、北海道東部渓流におけるカワマス調査 その弐
よく晴れてはいるが午後からこの季節特有の強風が吹きはじめた。
続いて やや下流へ釣り下ると カワマスとオショロコマの雑交個体F1( 以下 F1 ) が次々にかかった。
といっても、それが F1なのかどうなのか、実は判別には相当な慣れが必要だと思います。
私は長年、カワマスとオショロコマの雑交F1 および純系カワマスを多数、鮮明な写真撮影記録をしてきましたが、なかには写真判定でも判別に苦慮する個体も少なくありません。
おそらく一般の釣り人が釣り上げた時に、ぱっと見でこれらを正確に鑑別するのはなかなか大変なことだろうと思います。
特に、カワマスが釣れた と一瞬思っても、帰宅して画像をコンピューター画面でよく見ると F1 であったということはよく経験します。
F1の外見的特徴としては、これまで述べてきましたように、一般的に以下のことがあげられます。
1. 一見オショロコマに見えるが
a. 頭がカワマスみたいに大きい。
b. カワマスみたいな背びれの斑紋。
c. カワマス特有の青リングの赤点紋理が体側にある。
2. 一見カワマスに見えるが
a. 体色がカワマスにしては暗色調。
b. オショロコマの赤点紋理が多数現れる。
c. 背びれの紋様がカワマスではない。
3. 1. と 2. の特徴が混在。
4. どうみてもカワマスでもオショロコマでもない変な ? 渓流魚。
といったところですが、中にはどうしても正確な鑑別はむずかしいとおもわれるものもあります。
さらには、これだけ遺伝子攪乱がみられる水域なので、ここでは一見純系のオショロコマ、または純系カワマスに見えてもDNA 解析をしなければ真の意味では、純系かどうかはわからないのかもしれません。
しかし、そんなことをえんえんと述べ続けててもらちがあきませんので、これまでのところは、とりあえず上記の根拠をもとにしてF1、ないし純系と判断して述べさせていただきました。
以下に今回の調査で、外見的にカワマスとオショロコマとの雑交F1と私が判断した個体をお示しします。
ニジマスは少ないながら毎回、釣れてきます。
この日、ニジマスは 小型のもの2匹。
次いで、ここ一番の良たまりに振り込むと、予想通り、突然、40cm ほどの立派なニジマスが吹っ飛んできて、くわっと大きな口を開いたのがはっきりと見えた。
大きく開いた口が赤くみえた瞬間、正気を失いおもわず大合わせしてしまったが、ニジマスが食いつく直前に合わせた格好になってしまい、驚いたニジマス君は遁走。その後は現れなかった。
今度は上流へと釣り登ったがこれまでと違い、明らかにオショロコマの個体数が減っているのを感じた。
以下に、今回私が純系オショロコマであろうと判断した個体をお示しします。
さらに上流へ向かうが あまりよいポイントが少なく釣れるのは小型オショロコマばかりになってきたので川をあがった。
この日の釣りでもこれまでと同じくはっきり確認できたことは、下流域の良好なポイント群はカワマス 、F1 、ニジマス に完全に占拠されていたことだ。
従来は、もともとオショロコマしか棲息しなかったはずの渓流である。
この渓流のもともとの住人であるオショロコマが、外来種たちに押されて上流へ上流へと追いやられていることは明白とおもわれます。
長野県のカワマスが棲む全面保護水面における例では、カワマス、イワナ、およびこれらの F1 が共存する水系に落ち着いているようだが、遺伝子的にはもはや完全に純系のイワナはいなくなったと目されています。
私が見てきた限りでは、この渓流も将来的にはそのようなパターンに落ち着くのではないかと推測しています。
おいしそうな早春の山菜コゴミがかなりあり 少し採集。
午後5時10分。 武装解除。 帰路につく。
午後 7:20 帰宅。
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よく晴れてはいるが午後からこの季節特有の強風が吹きはじめた。
続いて やや下流へ釣り下ると カワマスとオショロコマの雑交個体F1( 以下 F1 ) が次々にかかった。
といっても、それが F1なのかどうなのか、実は判別には相当な慣れが必要だと思います。
私は長年、カワマスとオショロコマの雑交F1 および純系カワマスを多数、鮮明な写真撮影記録をしてきましたが、なかには写真判定でも判別に苦慮する個体も少なくありません。
おそらく一般の釣り人が釣り上げた時に、ぱっと見でこれらを正確に鑑別するのはなかなか大変なことだろうと思います。
特に、カワマスが釣れた と一瞬思っても、帰宅して画像をコンピューター画面でよく見ると F1 であったということはよく経験します。
F1の外見的特徴としては、これまで述べてきましたように、一般的に以下のことがあげられます。
1. 一見オショロコマに見えるが
a. 頭がカワマスみたいに大きい。
b. カワマスみたいな背びれの斑紋。
c. カワマス特有の青リングの赤点紋理が体側にある。
2. 一見カワマスに見えるが
a. 体色がカワマスにしては暗色調。
b. オショロコマの赤点紋理が多数現れる。
c. 背びれの紋様がカワマスではない。
3. 1. と 2. の特徴が混在。
4. どうみてもカワマスでもオショロコマでもない変な ? 渓流魚。
といったところですが、中にはどうしても正確な鑑別はむずかしいとおもわれるものもあります。
さらには、これだけ遺伝子攪乱がみられる水域なので、ここでは一見純系のオショロコマ、または純系カワマスに見えてもDNA 解析をしなければ真の意味では、純系かどうかはわからないのかもしれません。
しかし、そんなことをえんえんと述べ続けててもらちがあきませんので、これまでのところは、とりあえず上記の根拠をもとにしてF1、ないし純系と判断して述べさせていただきました。
以下に今回の調査で、外見的にカワマスとオショロコマとの雑交F1と私が判断した個体をお示しします。
ニジマスは少ないながら毎回、釣れてきます。
この日、ニジマスは 小型のもの2匹。
次いで、ここ一番の良たまりに振り込むと、予想通り、突然、40cm ほどの立派なニジマスが吹っ飛んできて、くわっと大きな口を開いたのがはっきりと見えた。
大きく開いた口が赤くみえた瞬間、正気を失いおもわず大合わせしてしまったが、ニジマスが食いつく直前に合わせた格好になってしまい、驚いたニジマス君は遁走。その後は現れなかった。
今度は上流へと釣り登ったがこれまでと違い、明らかにオショロコマの個体数が減っているのを感じた。
以下に、今回私が純系オショロコマであろうと判断した個体をお示しします。
さらに上流へ向かうが あまりよいポイントが少なく釣れるのは小型オショロコマばかりになってきたので川をあがった。
この日の釣りでもこれまでと同じくはっきり確認できたことは、下流域の良好なポイント群はカワマス 、F1 、ニジマス に完全に占拠されていたことだ。
従来は、もともとオショロコマしか棲息しなかったはずの渓流である。
この渓流のもともとの住人であるオショロコマが、外来種たちに押されて上流へ上流へと追いやられていることは明白とおもわれます。
長野県のカワマスが棲む全面保護水面における例では、カワマス、イワナ、およびこれらの F1 が共存する水系に落ち着いているようだが、遺伝子的にはもはや完全に純系のイワナはいなくなったと目されています。
私が見てきた限りでは、この渓流も将来的にはそのようなパターンに落ち着くのではないかと推測しています。
おいしそうな早春の山菜コゴミがかなりあり 少し採集。
午後5時10分。 武装解除。 帰路につく。
午後 7:20 帰宅。
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