無骨なまでに男気溢れるブルージーでソウルフルなシンガーソングライターBOROは貴重な存在。
学生時代にボロボロな自転車を愛用して以来このニックネームらしいです。
決して派手な活動をしている訳ではないけれど着実なキャリアを築き上げてきた苦労人。
魂の咆哮にやられっぱなしだ。
歌詞も染み入るなあ。
内田裕也さんに見出されてデビュー後、数々のシンガーたちからもリスペクトされています。
今時期にピッタリな「シシリーの砂」
名曲中の名曲「大阪で生まれた女」は、
色々なカバーがあるけど、やはりダントツでBOROのバージョンに軍配が上がるね。
大阪を心底愛してるんだね!
「ネグレスコ・ホテル」は何度聞いてもかっこいい!痺れるよ!
難病や怪我など度々トラブルにあいながらも音楽によるボランティア活動はずっと継続しているそうです。
素晴らしいミュージシャンだね。
私が最後にバンドで出演した東京でのライブイベントは代々木公園内にある野外ステージ。
日比谷の野音みたいなとこ。各3曲ほどのセトリ。
何故かアパートの大家さんからの依頼だった…!
出演者はジャンルも様々。
司会者はケンケンこと見城美枝子さん。
個人的には職人ベーシストの岡沢章さんを間近に見れたのが感動的だった。
ステージ前にはスクールメイツみたいな可愛いギャル達が踊ってくれたりして楽しかったなあ。原宿ホコ天からもオーディエンスが集まって来てた。
で、なんと、BOROさんも出演した‼️
ギター片手にフラッと楽屋に現れたんだけどオーラが半端なかった!
もちろん弾き語りで目一杯に観客を惹きつけていた。
とても勉強になる経験でした。
CDの売り上げ低迷、MDは残念な結果に。で、レコード人気復活に次いで、最近はカセットテープが若者たちの間で静かなブームなんだってねー。
これは非常に嬉しいことです。ずっとしまい込んだままにしていたカセットテープをここのところ、ちょくちょく聴いているんだけど、とても暖かくマイルドで新鮮なサウンドを再認識した。
アナログの極致。原点回帰。
「シカゴ18」はピーターセテラ脱退後、元キーンの若き新人ジェイソンシェフを迎えて1986年にリリース。
10曲入り。
ファーストシングルとしてカットされたのは彼ら初期の代表作「長い夜」のリメイクだあ!これは、話題になったよね。
トロンボーンのジェームズパンコウが、自作曲のデモを皆にスタジオで聞かせていたら、ロバートラムが、それに合わせていきなり「長い夜」を歌い出した。
プロデューサーのデビッドフォスターが「それはいいねー」と一言。
アレンジし直してレコーディング。
だからクレジットはロバートとジミー。
この曲のプロモーションビデオも「ブレードランナー」風で凝ってます。
この後の来日コンサートは二部制。
長い夜のリメイクと、オリジナルバージョンの2種を演奏してくれました。
さあ、君はどっちのテイクが好みかなあ?…
「大学ノートの裏表紙に〜♫」
道産子の加奈崎さんが結成したフォークデュオ「fluid」こと「古井戸」だ。
「さなえちゃん」は彼ら一番のヒット曲。
毛糸の帽子がトレードマークの相棒チャボはケメと並ぶフォーク界のアイドル的な存在。
このさなえちゃんはライブ録音なんだけど、あちこちから女性達の黄色い声援が飛びかっている。
時は流れ、古井戸の盟友でもあったRCサクセションが、驚いた事にかっこいいロックバンドに変身していた!
名盤「ラプソディ」のアルバムジャケットを見たらば、何とあのチャボが鋭い眼光を放ちながらポーズしているではないかあ?!
古井戸解散後、RCに正式加入していたんだ!
清志郎がミックでチャボはキースのスタンスだ!一目瞭然‼️
ここから伝説の快進撃が始まる。
中学生の頃、後方座席だったのをいい事に授業中はほとんど居眠りしていたか、給食を待ち焦がれて腹を減らしていたか、ロック雑誌読みながらシカゴロゴをノートに書く練習ばかりしていた…(^◇^;)。
隣りの席に座っていたのがおさげ髪のさなえちゃん!
彼女は才媛でして、常に教科書と教壇を交互に見ながら脇目も振らずずっとペンを走らせている。
で、先生もちょくちょく「村上、これを答えろ!」と指名する。当然何が何やらちんぷんかんなんだけど、隣りのさなえちゃんが間髪入れずサッとメモ書きを手渡してくれる。そこには正解がわかりやすく簡単明瞭に記入されているわけだ!
これで毎回ピンチを救われたものさ。
社会人になってクラス界で彼女と再会した際、そのお礼を言うとにっこりと微笑んでいたね!
ちなみにさなえちゃんはデビューして間もない五輪真弓のファンだったなあ…。
爆風銃とスーパースランプが合体したバンド「爆風スランプ」
デビュー時はメンバー4人のルックス、パフォーマンス、曲調、メンバー名などからコミカルなイメージが強かった。
実際に同じレコード会社に所属していた米米クラブ、聖餓魔IIと共に「色物三大バンド」と呼ばれていたし…。
でもオリジナリティやテクニックはずば抜けていた。
特にリズムセクション。
ベースの江川ほーじんはピカイチ!
小柄な身体から弾きだされるマシンガンスラップには驚愕したものだ。
教則ビデオも懇切丁寧でわかりやすくて凄かったなあ。
その後、スペクトラムの新田よろしく一郎さんをプロデュースに迎えるも、新田さんの売れ線志向に反発した江川ほーじんは脱退を表明。
そんな彼に捧げられたのが彼ら最大のヒット曲「ランナー」だ!
血沸き肉踊る圧倒的なパワーソング。
その後、爆風スランプの弟バンドTOPS(こちらの仕掛け人も新田さん。やはりコミックバンドなんだけど、本格派ブラスロックだった)のバーベQ和佐田をベースに迎えるも、やはり江川ほーじん時代が人気のピークだったね。
その昔、私が東京でバンド活動していた時、目黒の有名なライブハウスでイベント出演があったんだけど、勝手にライブ日を変更されてしまった。
44マグナムと爆風スランプのテレビ番組用ライブ収録があるからとのこと。何の謝罪もなかったけど、腹立ちながらも一応その番組は見てしまった…。
江川ほーじんは脱退後、その44マグナムのボーカルとライナセロスを結成!
しかし、悲しいことに江川ほーじんは数年前、交通事故にあって今も意識不明状態なのだとか。
またあの超絶技巧な技をビシバシと披露して欲しいなあ…。
元気に回復する事を心から祈っています。
この曲にはぶっ飛んだ!
オリコン1位を見事に記録した「い・け・な・いルージュマジック」
清志郎と教授による奇跡のコラボ。
この2人だけにヒットしないわけがない。
曲のインパクトは当然としてメイク、髪型、衣装、バックミュージシャン、PVにと話題沸騰だった。ドラムは教授が担当。
教授から清志郎へのラブコールでそれまで面識のなかった夢のような共演が実現。
なんと化粧品コマーシャルとのタイアップ。
あちこちの音楽番組にも出演していたね。
清志郎が何かやらかすんじゃないか、とスタッフ達はヒヤヒヤだったんじゃないかなあ?😉
PVは強烈だったね!
本物のお札を大量にばら撒いてるし。
厳戒態勢の中での撮影だったのに数万円が紛失したらしいよ。
極め付けは2人による濃厚なキスシーンだ!
あれは強烈!
噂によるとあれを見たデビッドシルビアンが嫉妬して大激怒したんだとか…真意の程はいかに…!
単なるお祭り騒ぎに終始せず、しっかり互いのミステリアスなキャラクターとカリスマ性がバッチリとデンジャラスにブレンドされ、ご機嫌なサウンドとなって昇華されていた。あらよっと、伝説を作り上げた。さすがだね。
湯原昌幸さんの「雨のバラード」
これは名曲だ!
こんな素敵な歌を歌う反面、テレビではドタバタコミカルなキャラで人気者でした。
「噂のチャンネル」でのせんだみつおとのコンビネーションが絶品だったね。
いきなり降板してしまったのが残念だった。
あれはもしかしてデストロイヤーに4の字固めを喰らわされて脚を痛めたからかなあ?…。
「ナハ、ナハ!」「コマネチ!」
実は湯原昌幸さんが考え出したギャグなんだそうです。
もの凄い才能だ!
俳優業でも冴えた演技が光ってた。出演作品はそれほど多くないけど。
必ず情けない若者役だった。
トラック野郎とか木枯らし紋次郎とかね。
出色の名演は「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」
これは北海道が舞台。
湯原昌幸さんは支笏湖丸駒温泉の、もうどうしようもない若旦那。
女性を追いかけては張り倒されてフラれる。
で、マドンナ役の桃井かおりをガス欠の弱みにつけこんで峠道の車中で襲いかかる。
そんな時、偶然通りかかった旅人の我らが寅次郎がマドンナを粋に救出!
湯原昌幸さんはひ弱ながらも寅さんに挑むんだけど、ズボンはずり下がって転倒するし、
男にとってめちゃくちゃに大事な股間の部分をあろうことかチャックで挟んでしまうのだ!🤣
大爆笑‼️
そんなことで寅さんと桃井かおり嬢が宿泊しようと立ち寄った宿のカウンターには…ヒリヒリして傷ついた股間に薬をつけている若旦那が!
思い切り弱みを握られている情けなき若旦那はそれ以降、ビビりながら寅さんの言いなり。
「もうそろそろ旅館を出て…」と言おうものならば「あ、そう!警察はどこかなあ?
婦女暴行の件で話があるんだけど」と脅す!
もう最高に笑える!
桃井かおり嬢に失恋した寅さんがラスト、再びここを訪れた際にも若旦那はまたフラれていた。
迷惑そうな表情の若旦那に向かってまた寅さんは脅す!で、やっぱりここのお世話になる。でもなんか憎めない雰囲気。
「迷惑してるんでないの?」「いえいえ!」と苦笑いの若旦那は寅さんのカバンを持って宿へと案内する。
色々な俳優さん達が寅さんとスッタモンダやらかしていたけど、この2人の絡みは絶妙だった。
ちなみに当時、私もファンだったアイドルの荒木由美子さんと湯原昌幸さんが結婚した時はひたすら羨ましかったなあ…。
最近の音楽にはとんと疎いんだけど、70〜80年代にかけての邦楽夏の定番といえば、達郎、サザン、高中正義、チューブ、オメガトライブあたりかなあ…。
それぞれに都会風、お洒落な海なんかのイメージだね。
センチメンタルシティロマンスはいかにも田舎の夏的なイメージ。
このバンドは70年前半に名古屋で結成されたんだけど、メンバーチェンジを繰り返しながらもいまだ現役バリバリ。
超ベテランだ!
まあ、活動自体は地味だけど実力者揃い。
だからセンチメンタル以外にもバックバンドやスタジオミュージシャンなんかもこなしてる。
マイペースで地道に元気よくツアーもコンスタントにこなしてます。
1976年当時、私と同い年の友人からセンチメンタルシティロマンスの傑作セカンドアルバムLP「ホリデー」を借りてカセットテープに録音したんだけど、これがすこぶるご機嫌な内容。
頻繁にマイカーステレオから流していました。
真夏にしみじみ心へ染み入る素朴なハーモニーとスティールギターが最高。
オフィシャルのライブ盤を集め尽くしたファン心理を狙ったかのように続々とリリースされたのが…
「king biscuit flower hour」
伝説のバンド達の激レアなライブ音源が高音質で登場。
これには狂喜乱舞したものです。
あのバンドもこのバンドもある!
中には2枚組みなんて贅沢な仕様もあり。
これは当時ラジオ放送用に収録されていたもの。だからハイクオリティなのは当たり前なのだ。
でもオンエアされたのみでほとんど正式には発表されなかったはず。だから当然のごとくブート業界が私腹を肥やす格好の材料になった。
まあ、契約とか色々な事情があったのだろうけど、なんとある時期からドバッと登場!
カタログをみたらどれもこれも垂涎もの。
コレクター狂喜乱舞。嬉しい悲鳴の連続。
それまでは泣く泣く高値で入手するしかなかったのだからねー。
マウンテンのライブ盤も過激で熱い記録がギュー詰めだあ!
1974年キャピトルシアターでのもの。
名プロデューサーのフェリックスパパラルディが画策したバンドだけに第二のクリームと鳴り物入りでデビューしたバンド。
ウッドストックでのパフォーマンスも語り草。
この盤ではキーボード無しのトリオ編成ゆえによりワイルドでストレートなハードサウンドを披露。
インプロもスリリングだ。
クリームよりもアグレッシブで攻撃的なのがご機嫌。
フェリックスが発掘してきた巨漢レスリーウエストのカリスマ性が存分に発揮されている。
情け容赦ないど迫力のギターワークとメガトンボーカル。
さすがリッチーやマイケルシェンカーやランディローズらに影響を与えただけあるね。
この後バンドは解散。
クリームとマウンテンの合体バンド、ウエストブルース&レイングもいかしてたなあ。
フェリックスは札幌にも来てくれてクリエイションとコラボしたけど奥さんにある件で揉めて射殺されてしまった…訃報を聞いた時はひたすらにショックだった。
あのマウンテンのミステリアでかっこいいロゴマークをデザインしていたのもその奥さん。
フェリックスのベースボディにも彼女がペイントしていたね。
バイオリンシェイプなんだけどソリッドボディ。ヘフナーではなくギブソン製。
ジャックブルースを意識した?しかもちょい捻りを加えて。
あれは下からバーが出てきてチェロみたいに弾く事もできるそうです。
東京の楽器店で中古の現物を発見して感激した。
レスリーはソロ活動に専念しつつ幾度もマウンテンを再結成。
糖尿病になって激痩せしたね。
でもギタースタイルはいまだに健在だ。
日本のプログレッシブロックバンドの元祖といえば、もちろん四人囃子!
とにかくあの時代にあのクオリティは半端無く凄い!
「日本のピンクフロイド、EL&P」と言われてました。
実際にフロイドの大作「エコーズ」は彼らの初期レパートリーだったし。あれを忠実に再現していたなんて信じられない。
鳴り物入りでメジャーデビューした「一触即発」は彼らの代表作でありジャパニーズロック黎明期を語る際には必ず取り上げられる一枚。
ところどころにそれらしいフレーズや展開がリスペクト込めて組み込まれていて思わずニンマリ。
タイトル曲には、なんとディープパープルまでもが飛び出してくるしね!それらが何の違和感なく長尺にまとめあげられていて、起承転結もお見事です。メンバー達のテクニックは説明不要な素晴らしさ。
インストやブルージーな要素も絡め、ありとあらゆる実験精神がビッシリと詰め込まれています。
CD化の際に追加された「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」が私の一番大好きな思い出深い曲。ドラマティックで可愛いらしいメルヘンチックな歌詞と徹頭徹尾の変態的に絡み合う演奏技術とのバランス感覚が最高!
セカンドアルバム「ゴールデン ピクニックス」はファーストを更に洗練させてみた、これまた傑作。
ポップさも加味されて聞きやすくなった。
いきなりビートルズの「フライング」だよ!
新メンバーの故 佐久間正英氏の貢献度大!
「カーニバルがやってくるぞ」もEL&P風でライブ向きの軽快なナンバー。
伝説の若者向けテレビ番組「銀座ナウ!」に四人囃子が生出演して佐久間正英氏が「新曲で、なすのちゃわんやき」と紹介して演奏した時の衝撃は忘れられないなあ。
その後、中心メンバーの森園氏が脱退。バンド史上最大の危機に見舞われます。それを救ったのが女性ファンに一番人気があった佐藤ミツル氏。
私はロックン・ロール内田裕也氏が開催した第1回ワールドロックフェスで四人囃子のステージを見ました。森園氏曰く「札幌はあまり調子よくなかった…」とインタビューで語っていましたが、私は初の本格的プログレにゾクゾクした記憶があります。(確かに盛り上がってなかったけど、あれは観客のレベルが低いだけ)加入したばかりの佐久間正英氏はすでに存在感満点。もちろん出来立てホヤホヤの「空飛ぶ円盤…」にも感動。
で、このステージには札幌からも3バンドが出演。
その1つが佐藤氏在籍の「クロストウジエッジ(!!)」というプログレバンド。
オープニングにスペイシーなシンセサウンドが轟いていたから、はっきりと焼き付いています。
それがキッカケで佐藤氏は四人囃子に加入したわけです。
数枚のアルバム発表後、バンドは解散。佐久間正英氏はテクノポップブーム吹き荒れる中プラスティックスで成功を手にして、プロデュース業に専念。数多くのバンドを輩出します。
ニューアルバムを携え、満を持しての四人囃子再結成にファンの方たちは狂喜乱舞。
黄金期メンバー大集合。しかも森園&佐藤ご両人によるツインギターだよ。
サポート含めて10人編成。(女性ギタリスト含)
ライブは前半と後半を新曲。中盤を往年のレパートリーで網羅するという贅沢なる構成。
この模様はフルサイズでCD化。映像も発売されました。
コンスタントにリユニオンを繰り返していたけど、もうそれも今となっては叶わぬ夢…。
6年前に惜しまれつつ他界した佐久間正英氏。
彼を失った音楽界の損失は計り知れないですね。
ちなみに私が東京でバンド活動していたときのドラマーは、以前にコンテストに出演した事があるのですが、審査員が岡井大二さんだったそうです。
「一触即発」を演奏したら仰け反って喜んでたとか^_^!!