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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,149 江別市民会館 大ホール(PART,1)

2018-03-13 21:18:41 | Live Set List
  • 2018,3,11(SUN)

江別バンド・フェスティヴァル4

ついこの間までの大寒波が嘘のように気温が急上昇。

いきなり春めいてきて気分爽快です。

道路は水溜りでグシャグシャですが、雪投げ地獄に比べたら全然天国だ(笑)。

さてさて、STAはずっと月1ペースでライブを敢行してきたわけでありますが、今月は珍しくも2本立てです(メンバーと曲目に一部変更あり)。

4日は小樽、そして1週間後の11日は本拠地の札幌ではなく、なんと隣町の江別であります。

江別といえば、STAがライブ活動し始めた10年くらい前に大麻エポアホールにて2度ほど出演したという経緯がある程度。

しかも今回は中心地の「江別市民会館大ホール」

STA初登場ですよ!(ファニーやカツにとっては、ホームグラウンドだけど・・・・)

期待感ワクワク。

地図を見ながら会場に車を走らせてみたのですが、雰囲気からして江別体育館と勘違いしそうでした。

他のミュージシャン達も、私同様にけっこう迷ったり不安になったらしい。

自分だけではなかったとわかり、幾分はホッとしました。

とにかく無事に会場到着するも、でかくて立派なのでビックリ。広大なる土地のパーキング。

マサが一番乗りして玄関を通過すると、スタッフの方々や今回の主催者兼ギタリストのナガクボくんが温かく出迎えてくれました。

ナガクボくんは多忙なのに、懇切丁寧に一つ一つ扉の鍵を開けてくれて親切に説明までしてくれます。

ロビー、廊下、トイレ、楽屋(各部屋のドアボードにバンド名書き込みあり)、そして観客席からステージまで案内。

とにかく言葉を失うほどに立派なので超感動。プロのコンサートに利用される本格的ホールなんだから当たり前なんだけどね。造りとしては小樽市民会館、札幌サンプラザに似た構造。

でも、照明や音響効果関係など全てが贅沢に使い放題なんですよ。

凄いでしょう!こりゃあ俄然燃えてきましたよ、メラメラ~!

そうこうしているうちに、バンド連中が集まってきました。

どいつもこいつも見慣れた顔ばっかりだ。軽く互いに挨拶を交し合い。タイムテーブルでは事細かにリハーサルが組まれていたんだけど、STAよりも前のバンド達は全てキャンセルで事前にチェック済なんだってさ。

皆、数日前すでに本番さながらに舞台上でリハしていたんだねえ。

で、肝心のSTAはといいますと、スタジオ・リハでは残念ながら全員集合とはならず、当日のリハもゲストを迎えて持ち時間内でのサウンドチェック。この時にも2名は欠席だったから、実際にはフルメンバーにてのライブは、ぶっつけ本番状態。

まあいつものことだけどね。

逐一ミキサーとのやりとりで音固め完了。この時にもナガクボくんがステージとミキサー間を行ったり来たりして、連携を図っているのだから頭の下がる思いです。ご苦労様。

市民会館スタッフの方々が全てを管理しているので、大船に乗ったつもりでライブへ臨めますよ。

しかも、驚いたことにシュガーレス、アズマッシーズのボーカル・キョンキョンが上の階からピンスポットライト係り、ボーカル&ギターのタッキーが司会進行を担当するっていうんだから頼もしい限り(キョンキョンいわく「ライブじゃあないから気楽」・・・でも全ライブ終了後はさすがにクタクタだったみたい~)。

彼等とのバンド仲間でもあるマリちゃんも、ナガクボくんと共に今回のライブイベントを主催しているのですよ。

もう4回目なんだってさ。

アットホームで和気藹々の空気漂う中、徐々に楽屋も賑わってきた。ロビーも入場時間までイスに座って待ってくれている観客の方々が見受けられます。

受付嬢からプログラムとアンケート用紙を受け取った人々が、早速書き込んで投函。

大きなボードには、タイム・テーブルと出演バンドのプロフィール&フォトが貼り出されています。

13:00が開場時間だ。

会場内には軽快なBGMが流れていて、着席した観客が各バンドをプログラムに目を通しながらチェックしています。

開演時間13:30

ブザーが鳴り響いた。

舞台の袖から現れた我等がタッキー。マイクを手に慣れた口調で話し始めました。

「はい!みなさん、こんにちは!江別市民会館大ホールにお越しいただきましてありがとうございます!雨が降ったり雪が降ったり、先ほどまで天候をとても心配していたんだけど、けっこう晴れましたね。路面も歩きやすい状況です。

ライブを始める前にお願いがあります。

会場内での飲食はご遠慮ください。その際には受付ロビーにてお食事よろしくお願いします。

2つ目のお願いは会場禁煙となっております。(随所で笑いをしっかりととりながらも、見るからにタッキーって善人丸出しだねえ)

 

1、13:30~「POLAR STAR」

それではトップバッターの登場です。

バンドからのメッセージ「八神純子のカバーです。結成間もないので今回はみんなが知っているシリーズですが、今後マニアックな曲まで幅広くやります!」とのこと。

今回のライブイベントのトリを飾る「.J 」のメンバー達での別プロジェクト「ブレイク・スルー4TH&MIKIMIKI」でもついこの間の1月に八神純子を目一杯に聞けたばかりだけにラッキーの連続だ。

ここ数年前から密かに八神純子再ブレークの兆しがありますよね。特に80年代に青春を送った世代にメチャクチャに受けまくっているそうですよ。八神フリークの女性シンガーが次々に誕生もしています。

それではどうぞ!

6人編成の内訳です・・・・VO&KBマリちゃん(YAMAHA S90XS)、TOTO大好きナガクボくん(Gミュージックマンのスティーブ・ルカサー・モデル。メタリック・レッド)、キクチくん(Bムーンのコアボディ・ジャズベース。ローズ指板。アンプは会場のSWR)、ノリちゃん(DR会場設置のヤマハ白セット)、引っ張りだこの人気者フクちゃん(KBローランドRD800)、シノブちゃん(CHO&ホイッスル)。

女性シンガー達と男性陣のバンドという図式。

そうなのです!今回のイベント主催者マリちゃん&ナガクボくんのバンド。

マリちゃんは多方面のバンドに所属、もしくは率いています。実はマサはマリちゃんがキョンキョン&タッキーとアラベスクを歌って踊っていた夏の小樽ライブでタイバンしていて、その艶姿を目撃していたのでした。

あまりにも鮮烈だったので、しっかりと憶えていたもんね。才色兼備とは彼女のことです。

「こんにちは!私達も頑張って演奏していきます。」

1曲目「思い出は美しすぎて」

皆さんもよく知っている八神純子のデビュー曲・・・・・

もうこの瞬間からマリちゃんワールドにあなたを誘います。

マリちゃんのクリスタル・ヴォイスと、チャーミングなトークを目一杯に散りばめてくれました。

ああ、タイトルどおり、いきなり何から何まで美しさで網羅されています。

こんな素敵なバンドが、オープニング・アクトだなんてもったいないくらいさ。

ご多分にもれずひっきりなし「マリちゃ~ん!」とラブコールが飛び交っていました。

次々と矢継ぎ早やに繰り出される、琴線振るわすツボを心得たメロディ。

この選曲はナイス!

嬉しい限り。

皆、我を忘れてウットリしています。

その奥行きの深さと音造りに感服。

マリ嬢の力量を目一杯に思い知らされてしまいました。

シノブ嬢の発するホイッスルに導かれて奏でられるギター・フレーズも絶品だ。ポーカーフェイスのナイスガイ・ナガクボくんによる、ちょっとサンタナっぽいエモーショナルなギターは熟練の技。

和風テイスト満載。こういうのも、なかなかにいいもんだね。

マリ嬢が、エンディングで綺麗なハイトーンによる圧倒的存在感を演出。

もはや独壇場と化して感動的ですらありますよ。下手な説明文では到底表現できないくらいだ。そんなものいくつ並べたって無意味さ。

再び観客席から「マリさん、素敵~!!」

フクちゃんも、数多くのバンドを掛け持ちというモテモテ・ミュージシャン。STAとは4日のゴールドストーンでも一緒だったけど、この日は1バンドだけの出演とのこと。意外だね。根っからのバンド好き男。そのフレンドリーな人柄からは想像もつかないくらいの腕前を発揮。一見の価値アリ!。

でも風邪が長引いていて、マスク装着でちょっと辛そう・・・。

安定感抜群のベース・キクチくんは、ライブ後の打ち上げ中にマサへ話しかけてきて思い出したんだけど、イングヴェイ大好きコバちゃん率いる「T-GROOVE」古くからのメンバー。お互いに久し振りのご対面で盛り上がっちゃったさあ。(ちなみに彼はファニーともバンド仲間)

シノブちゃんのコーラスも官能的な響きで好サポート。気合の入り方が半端ではないですね。

「みずいろの雨」

もうはや、この名曲を持ってきましたか!出し惜しみなく、気前のいいことだ。

ここでも巧みなバッキングが奏でられる中、センターフロントにてプレイするマリちゃんの繊細なるタッチのピアノとキュートでセクシーなボーカルを前面にフューチャー。

贅沢なる至福の世界を堪能させていただきました。

永遠のニューミュージック・スタンダードを立て続けにプレイ。

本業がピアノ講師というマリちゃんにとっては、十八番ともいえるヒット曲。

遠慮無しに、喉を震わせて決めまくり。しかし改めて言わせてもらいます「いい声しているなあ・・・・」

咽び泣く素晴らしきギターも、極限までのサスティーンを轟かせてキーボードとハーモニー。

一緒になって歌っている人や、ウチワ片手に観戦しているお客さんも見受けられます。

そして、シノブちゃんのホイッスルはじめ、バックのメンバー達も、持ちうる限りの高度なインタープレイをエンディングで火花散るほどにつぎ込んでくれました。

うるさ型の輩も認めたよ「上手い!!」

ここでマサが奮い立ってきた。実は自他共に認める八神フリークなのでした。

チラッとマリ嬢が奏でた鍵盤音だけで、逐一解説ができるのです(笑)

乞うご期待!・・・

マリちゃんMC「今の曲、懐かしいという方、けっこういらっしゃいますか?キーボードとヴォーカルは久し振りなので、次に何を喋ればいいかなあ・・・なんて考えながら演奏していると歌詞が飛びそうになります(笑)。八神純子がキッカケでピアノと歌をはじめました。このバンドを末永くよろしくお願いします。私が一番歌いたいと思っていて、あまりメジャーではないけど今回やらせていただきます・・・・・」

ピアノの厳粛なる旋律がそのまま本編へと繋がる憎い演出。

 3曲目もポップ・フレィヴァーに満ち溢れたしっとり系バラード「夢みる頃を過ぎても」。

グッと場面転換。

マリ嬢は切々と丁寧に語りかけるように、伸びやかに歌い紡いでゆきます。

叙情的なアコースティック・ピアノがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。

前半は延々と情感漲るピアノとヴォーカルのみ。心にしみじみと染み入りますね。

会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、感傷に浸ってじっくりしんみりと聞き入っています。照明も淡く愁いを含んだ光で包み込んでくれます。

おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺が緩んじゃいそうだ・・・・ウルウル・・・・。

フクちゃんの壮大なるオーケストラ・シンセサウンド。

効果絶大なるリムショットとバスドラム、やや抑え目なベースがシンクロして追随。

ドラマティックな空気の展開で迫ります。

緊張感に満ちた各パートでしっかりと主張していますよ。手拍子と共に、ネオン・スティックを左右に振る観客。

マリ嬢再びMC「ありがとうございます。あと2曲、歌わせていただきます。これも大好きでとっても素敵な曲なんですよ!お願いします!

・・・・・・想い出のスクリーン!」

4曲目も極上のJポップ・ナンバー。

ドラムのカウントにはじまって、スネアからたたき出される貫禄タップリの切れっ切れボトム・サウンド炸裂!

ベースのキクチくんはさすがの2フィンガーも交えて、そのままステージ・フロントにゆっくりと躍り出て重厚なるグルーヴを見せつけてくれました。

ギターからキーボードへと目まぐるしく駆け回る、コンビネーションの応酬も凄まじい。

ホイッスルやエフェクター効果もセンス抜群で、小技の連発には観客の視線も釘付け。目が離せません。

エキサイトする観客。全員がノビノビとプレイに専念。

極めつけは流麗なるギターから紡ぎだされるクリアトーンの音像に、妖艶なるヴォイスで応じるマリ嬢。思わず唸りつつも、聞き惚れてしまいます。

ここへきてグッとお洒落に気取った大人のムードに浸るのも一興。ドップリとウットリ酔いしれ癒されてください。

これだけ歌えたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ。微笑ましくも、羨ましい限り。

「よく子供の頃に今は亡き父親に私の弾き語りを聞いてもらったのですが、お前の歌声は息苦しくなる!と言われました(笑)。

メンバー紹介をします!(ここでリスペクト目一杯こめて、一人一人を丁寧にアピール)」

優しい人柄が垣間見えるマリ嬢

「皆さん、楽しんでもらえてますか?最後いきます!」

アベさんが早速立ち上がり、一心不乱に踊る最後の5曲目は「パープル・タウン」

(アベさんの訪れるライブ会場にはステージ最前列中央「アベVIPシート」を設けるべきだ!と私は真剣に提案したいと思います。もちろんダンス・フロア付きでね)

一聴しただけで八神節だとわかる、流れるようなメロディが光を放つ快適な名曲。

やはり最後はこれに尽きるでしょう・・・・・

これをやらなければ許されない。ステージを降りられないよ。(当時デヴィッド・フォスターがプロデュースしたレイ・ケネディのロンリー・ガイとひと悶着あった曰くつきだけどもパーフェクトな金字塔)

伸びやかで張りのある官能的ヴォーカルを、惜しげもなく聞かせてくれるマリ嬢。

男性陣も難攻不落なこのバッキングでは、巧みなトリッキー・テクニックを駆使。余裕の表情で繰り広げてマリ嬢を盛り立てつつもガッシリと支えます。

的確なドラミングが絡みつく中、アーミング&チョーキングを交えたギター・ソロとスラップ・ベースも気持ちいい。

一際照明が煌びやかだ。

常にテンションの高いステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。このギャップも魅力の一つ。

ここでも、ギターの滑らかなる決め一音フィンガリングに雪崩れ込み。

マリ嬢の豊かな声量はここにきても全然衰え知らず。恐るべし。益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」と言いたげ。

 「どうもありがとうございました!ポーラ・スターでした。またどこかで会いましょう!」好感のもてるステージングには、とっても大満足さ。

オープニング・アクトという責任重大なる大役を、ものの見事に余裕で果たしてくれました。

大成功だね!

今度はできることならば、ゴージャスにバンド名の「ポーラ・スター」も聞いてみたいなあ!

ちなみにマリちゃんとナガクボくんは小学校の同級生なんだってさあ。

その頃の2人に、今こうして一緒にバンド活動していることを教えてやったら、さぞかしビックリすることでしょうね。

司会者のタッキーがマリちゃんとシノブちゃんを招き入れて舞台の袖にてインタビューを敢行。

「はい、ありがとうございました。もう一度、大きな拍手をお願いします。2人とも、花束を受け取ったのですね。逃げないでください。泥棒は許しませんよ(笑)。」

などとおしゃべりタイム。

このバンドは結成半年ぐらいで、今後のライブ予定はないそうです。マリさんはこのような大きなステージ、しかもセンターで演奏できて恐縮の御様子。

2、14:10~「UnlieSky」

ジャパニーズ・ロックバンド2曲カバー以外は、全てオリジナルをピアノによる弾き語りで切々と聞かせてくれる期待の新星がセカンド・アクトです。

若さ溢れるタクマくんからのメッセージです「激しいキーボード・プレイを売りとした弾き語りをやっています。

Twitterフォローお願いします!Twitter @UnlieSky_music」

本格的にクラシックを学んだというだけあって、テクニカルな鍵盤捌きには目を見張るものがあります。

生真面目でどこまでもストイック、完璧主義なるミュージシャン・シップが確実に反映されていましたね。直前までセット・リストに苦慮していたところなんかもその表れです。

己に対して常に厳しい態度で望む姿勢は、見習うべきポイントだ。

なよってふやけきった輩どもに、彼の爪の垢を煎じて飲ませたいくらいさ。

個性的なメッセージを込めた楽曲を今後もたくさん聞かせて欲しいね。

実はこのたびのライブ・ミーティングの際がマサとタクマくんの初対面だったんだけど、その際にお互いの住まいが近所だということが判明。

マサが彼を自宅まで送ってあげた際にも、車中意気投合したものです。

音楽を愛する者同士にはジェネレーション・ギャップなんて消し飛んじゃうってことを身を持って実証しちゃいました。

さて、黒の革ジャケットをシックに着こんでソロプレイ。

ピアノマン「アンリー・スカイ」の幕開けです。

「Destiny」

オリジナルとは思えないくらいのハイ・クオリティ・ストーリー。

初々しくも、クールで独自の世界観をしっかりと確立していますね。

「運命、宿命」という哲学的テーマを主軸に据えるスタイルを書き綴るとは、大したものだ。

エネルギッシュに激情込めて淡々と弾き進む中にも、ワイルドなるメッセージを込めて歌う様は、柔軟に富んでいながらも確固たる信念を貫きとおす強靭なる意思と誓いが訴えかけてもきます。

「皆さん、はじめまして。アンリ・スカイといいます。今やった曲はディステイニーというオリジナルです。

僕はずっとクラシック・ピアノをやっていたのですが、去年からJ-POPやロックをやり初め、年明けからこういうのもやってみたいなあと思い、はじめてみました・・・・これからも歌がうまくなるように頑張っていきます。

プログラムの中にオリジナルだけだとつまらないと皆さん、思われるので、有名なヒット曲もアレンジして入れていきます。次は・・・・Timetraveler

辛いことがあっても、時をかけることはできないけれど、今を一生懸命に生きよう!という希望のメッセージを込めて作った曲です。聞いてください・・・」

素早く力強い鍵盤プレイは説得力満点。

本人にマサが確認したところ、やはり意識的に低音部分へ比重を置いてプレイしていたとのこと。

やわなキーボーダーだと一発で腱鞘炎を発症しそうなくらいの迫力だよ。

心理描写が、鬼気迫るほどだ。

誠実な人柄が滲み出た、ぬくもりあるリズミカルでしっとりとした鍵盤タッチ。

慣れないソロライブにも関わらず、そんなこと微塵にも感じさせないほどの落ち着きはらったステージング。

皆さん、ここでは静かに集中して聞き入っています。

「こちらからだと真っ暗で客が見えないですね・・・・今日は来ていただきありがとうございます。このたびはライブのキッカケを与えてもらい心から感謝です。

この建物はとってもいいですね。それでは次の曲を聞いてください・・・・・・・I’ll wait forever」「イエーッ!」

ステレオ・タイプのラブ・ソングに固執したり終始せずに、絶え間なく希望の光を照らすかのような主張を音符に託しながらほとばしり出てくるのです。

それにしてもアピールするべき各曲の主題が半端じゃあないくらいに巨大なもの。または内省的意味合いもあるためについつい無意識のうちに気持ちが引きこまれていってしまいます。

そうとう曲制作に専念してきたのでしょうね。

「歌うだけでも大変なんですが、キーボード・プレイも激しいです。ピアノによるオリジナルはまだあるのですが、ここで若い方用に有名な曲・・・・・私のミュージシャンとしての原点・・・ワン・オクロックで・・・・The beginning」

インストウルメンタルのショート・バージョン・アレンジで。

これまたぶっ飛びのエッジが飛びきり効きまくった、目の冷めるような刺激的フィーリングがドライブするメガトン・ソングだ。

「ありがとうございます。次の曲は2人のカップルが異世界に迷い込んじゃって魅了されながらも、結局は元の世界に戻りたいと願う曲。バラードで・・・・Another world」

感動的なほどに、壮大なる威厳に満ち溢れたハッピー・サウンド思想。

十分に優雅な叙事詩の持ち味を発揮しているよ。

緊張感マックス状態を維持しながらも、時折実験的要素や遊び心もちらつかせる試みも成功。

「ありがとうございます。

もう1曲、ピアノ・アレンジでワン・オクロックの弟さんがやっているMy first story2014年リリースの虚言Neuroseと言う、知っている人は知っている曲をやります。」

平凡なる日常から大きく逸脱した、厳かなる幻想的なフレーズの応酬。

いかにも今の時代の先頭を疾走している音楽の代表格がこれだ!と言わんばかりのストレートを全力投球。

熱き躍動感がヒリヒリするほどに伝わってきます。

「ありがとうございます。次で最後の曲となります。激しく終わりたいと思います。ここから伝えたいメッセージは、どんなことがあっても守っていこう・・・・タイトルは・・・・守るべきモノ・・・・ではお聞きください」

最後の最後に鬼気迫る、最大の見せ場だ。

血と汗と涙の結晶がここにきて実を結んだか。

じっくりと今後も見守っていこうではないか。

「ありがとうございました。最後まで楽しんでいってください。興味のある方はツイッターのフォローをよろしくお願いします。」

会場内に流れるBGMはデレク&ザ・デミノス「愛しのレイラ」

ここでもタッキーによるインタビュー。

タクマ君は曲にメッセージを込めるのが好きとのこと。

色々な質問に心を込めて受け答えする中で、この日は東日本大震災から7年目だということでタクマくんの希望で会場全員で黙祷を捧げました。照明を落として・・・・・・。

3、14:50~「REAL BEAT」

バンドからのメッセージです

「澄川のリアル・ビートです。今回もよろしくお願いします」

「リアル・ビート」という店をボーカル・カキモト氏が経営。

メンバー達もそこの常連さん達で、生演奏を行っているのですよ。

だから当然、上手いわけだ。

5人組で全員が黒を基調としたコスチュームで、徹底的に統一。

曲はJ-POPと紹介されていましたが、全曲ボウイ、そして氷室京介なのです。

編成は・・・・キーボード・ジュン、ベース・ユウキ(ブラック・ボディ&ローズ指板)、ヴォーカル・カキモト、ギター&コーラス・シンジ(ストラトキャスター・ホワイト&ローズ指板。アンプはステージ備え付けのヤマハを使用・・・・2台設置されています)、ドラム・コウイチ。

 「こんにちは、ちょっとお時間をいただきます・・・・・BAD FEELING!」

男気に満ち溢れた、骨太なジャパニーズ・ロック・ビート炸裂!

激しく火傷しそうなくらい燃え盛る熱いエナジーに、思わず会場から口笛が「ピューピューッ!」と吹き鳴らされます。

やや腰を落とし気味で斜に構えたギターのシンジくんが、カキモト氏のボーカルに絡みつくように援護射撃。

フレーズの一音一音に説得力を込めて弾きこむので、思わず食い入ってしまいましたよ。

それにしてのボーカルのカキモト氏。ガッシリとした体格からして見るからにメガトンヴォイスなんだろうなあ・・・と思わせちゃうほど。

カリスマ氷室京介の声、独特なる節回しや息使いまでメチャクチャ心憎いほどにそっくりなのでビックリ。ワイルドなる声質・声量で迫ってきます。

まるでカキモト氏に、氷室京介が乗り移ったかのような錯覚に陥ってしまいそう。

ちょうどバンド・ブームの頂点にて活躍してた暴威ことボウイの洗礼を、脳天から爪先に至るまで浴びた世代なのですね。

日本中が活気に包まれて、躍動していた時代。

「CLOUDY HEAR」

ストレートなオープニングから一転して、ここではテクニカルで危険な香り漂う繊細なるギターによるアルペジオが導入部分。

これがまたバンドにとっては、絶妙のコントラストとフォルムなんだよね。

極めつけは、壮絶無比なるコウイチくんのスティック捌き。ここも特筆すべき点。

不動の鉄壁音楽集団。

チームワークもコンビネーションもバッチリで激烈的です。

「!イエー!」の歓声を受けてメンバー達が最前列にて仁王立ち!神々しきお姿に後光が差している。

天下無敵のもろビートロック・ムーブメント真っ只中へと、とめどなき雪崩れ込み。

荒々しく猛り狂うライブ栄えのする曲。更にはドラムソロまで挿入するという徹底振り。

エキサイティングかつエモーショナルな情景に脱帽。

テンション・マックス!!!

「サンキュー!はい、リアル・ビートと申します。今回で2回目の江別市民会館です。お誘いいただきましてナガクボさん、本当にありがとうございます!・・・・」とカキコト氏がMC中・・・・・と、いきなりキーボードが演奏をはじめた!

ハッピー・バースディーだ!

なんとこの日は、カキモト氏の誕生日なんだそうですよ。

バンド・メンバーはもとより、会場の皆全員でハッピー・バースディを歌ってお祝いモード。「おめでとう!」拍手喝采!

マリちゃんがプレゼントを持ってステージヘ現れて、カキモト氏に手渡す。

照れながら恐縮の面持ちで受け取るカキモト氏。心憎い配慮で効果倍増だ!

「今日はなんかちょっと嬉しいです・・・・東日本大震災の日なんだけどね・・・・。それでは僕の好きな曲をお送りしたいと思います。

ノリの良い曲を聞いてください・・・・ONLY YOU!」

ノイジーなるギターを導入部分にすえて、遂に飛び出した。

波状攻撃再開!

スィッチを切り替えて、凛々しきロックンローラーの表情に戻りましたよ。

頑固一徹、タイトで濃厚なる圧倒的なサウンドが心地いい。

布袋寅泰直伝ギター・カッティングが鮮やかに冴え渡ります。

入魂のメッセージが鋭く突き刺さってきます。

「オンリー・ユー」の一節では、カキモト氏おもわずその逞しき胸板を叩く。

全力疾走で一丸となっての大合唱。

カキモト氏は、黒のジャケットを華麗に振り乱しています。

その様が見事照明に映えるのだ。

汗吹き飛ばし、過激なまでのベース・ダウンピッキング。

「まだまだやるぜい!もうしばらくの間お付き合いください。よろしくお願いします。・・・・・NO、NEW  YORK!」

ハイハットのカウントから、脳天炸裂なへヴィー・チューン。

専属のカメラマンが会場のあちこちを駆け回りながらも、ベスト・ショットを狙い続けています。

統一された、無骨なまでのストロング・スクリーム。

個性派・高橋まこと役のリズミックなバックビートも歯切れがよくて痺れてきます。そしてギターのシンジくんも迫力満点のコーラスで吠えまくる。

もちろんユウキくんのベース重低音がドテッパラにビンビンと響いてくる。

カキモト氏はドリンクを一飲みしてからMC「ありがとうございました。新鮮で緊張感いっぱいです!・・・・という事で再びBOOWYの古い曲を聞いてください・・・・MEMORY!」

代表作かつ決定打を、これでもかというほどにぶちかましてくれました。

魂の咆哮とはまさにこのこと。極めつけです。切なきトーンが咽び泣いている。

テクニシャンのシンジくんは、巧みなストロークでギターをクールにこなしていまスね。さすがです。

女性客が「イエー!」コール&レスポンス「イエー!イエー!!」

余力を振り絞ってのスパーク・アクションでかっ飛ばしていく。

カキモト氏は両手を挙げて手拍子を要求。シンジくんは水分の補給。

「サンキュー、オールライト!ありがとうございました!え~、まるで千本ノックのようなライブです(笑)。

江別でのライブと言いますと、僕が若い時に出演した隣の小ホールを思い出します。

えーと・・・あと1曲ほどお付き合いください。けっこう有名な次の曲、もしよろしければ皆さんも盛大に手拍子なんかを織り交ぜてOH,YEAH!なんていっていただければ尚嬉しいです。普段は僕とギター以外は歌わないんだけど、今回は全員で歌います!氷室京介のソロを・・・・1・2~1・2~1・2・3・4!!」

余力を振り絞っての全開突入だあ!

ここでもほとばしるエナジーは健在。ドッシリとした完璧なるリズムで、纏め上げられた燻し銀ナンバー。

すでに全身ビッショリと汗まみれで大熱演。

あのクセモノバンドの空気感までをも忠実に再現しています。

裏打ちのリズムが絶妙な癖のある、それでいて病みつきになりそうなくらいに不思議な「オー、イエー!」

お約束の大合唱と共に、何度も何度も拳を突き上げるバンドと観客。

恍惚の一体感。

他のバンドのギタリストがいつの間にか無意識のうちに、最前列にてかぶりつきでシンジくんの手元を食い入るような目つきで注視しています。もはや金縛り状態。判るような気もします。

あれだけのものを目前で見せつけられちゃあ、たまったものじゃあないもんね。

それにしても勉強熱心だね。自分のライブ以外無関心ポーズな輩が多いこのご時勢。本当に偉いよ。得られるものは貪欲に取り込む純粋なる姿勢を見ていると、道産子ロッカーの明るい未来が開けたような気がします。

カキモト氏はステージの端から端まで歩き回ってパフォーマンス。

終いには客席に降りての熱唱(握手付き)。

ジャキジャキとパーカッシブなるパワー・ベースに導かれてアドレナリンが、とどまることなく大量に大噴出。

カキモト氏、汗拭きつつ「あ~そうだ!メンバー紹介します」

丁寧に一人一人の愛称を呼ぶと、コウイチくんがビシバシとドラムにて演出(和気藹々の中でも猛アピール!)

「え~ありがとうございます。やっとリラックスしてきたかなあ・・・と思ったら、あっという間に、もう終わります。(え~!?短い・・・・)僕等も楽しかった!またこういう機会あれば皆とお会いしたいです。よろしく!!」

これがライブの醍醐味ってものだよね!

インタビューはリーダーの命令で(!?)メンバー2人が対応。

マスターは前日に飲みすぎて疲れたそうです。

で、店では毎日ライブを開催しているそうで、マスターはボウイを中心になんとAKB48まで歌っちゃうのだそうですよ。

夜の8時にスタートして終わりは融通が利くとのこと。

店の住所は?・・・・とタッキーに聞かれて言葉に詰まってしまったメンバー達。見かねた観客から「4条2丁目!」と助け船。

ゴヒイキさんも応援に駆けつけてくれていたんだね!

インタビュー終了後、タッキーが「それでは、次のバンド準備に取り掛かりますので、しばらくお待ちください・・・」

これにてライブ・レポートのパート1は終了です。

ここまでの長文・駄文に辛抱強くお付き合いくださいまして、感謝します。

それでは残り4バンドのレポートは、パート2にて。

どれもこれもジャンルがかぶることなくバラエティ。

後半もとっても楽しめますよ。それでは!

 

 

 

 

 

 


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