THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,110 小樽:浅草橋オールディズナイト12

2015-07-23 00:46:47 | Live Set List

2015,7,19(SUN)

STAはマリンフェスタのライブを終えてのんびりする暇もなく、メンバー全員大慌てで楽器を車に積み込んで、次の目的地「浅草橋特設ライブ会場」にまっしぐらです。

3連休だけあって、道中なかなか車が前に進みません。右手に港を望みつつ時間を気にしながらの運転。

でももう雨の心配はないようなので、比較的気が楽になりましたね(あちこちに水溜りはあるけれど・・・)。

というわけで、なんとか無事にイベント広場に到着。

案の定爆音があたり一面に轟きわたっています。

さっそく駐車場に車を停めてステージ裏手の楽屋テントに続々とメンバー等が再集合。

なんてったってマリンライブを終えた直後だから興奮冷めやらず今でも体はカッカとほてっていて汗もまだ乾いていません。タオルで体を拭き着替えを済ませてさっきしまったばかりの楽器類をケースから取り出して再度準備に。分刻みのスケジュールゆえにノンビリと会話を楽しむ暇もありません。

マサはもうすでにステージ上がり口の階段横に自分の機材をズラッと陳列。

これで一段落したので、主催最高責任者のサイトウ氏、ミキサー&ライティング担当のシンちゃん(ここも1人。セットリスト、編成、曲ごとの詳細注意点、ワイヤレス使用者などの記入用紙をマサが手渡します。事前に専用の用紙に書き込んで送ってはいますが、こちらのほうはシンちゃん用にさらに中身が詳しいのです)、司会者のミシマ氏らにご挨拶。

グルッと会場内を見渡してみたらば、ビッシリと埋め尽くされたテーブル席にてゴキゲンムード全開で飲食&ライブを楽しむ観客、そして顔なじみのバンドマン達がすでに盛り上がっています。

今回で12回目を迎えた「浅草橋ライブ」はあの有名な運河橋から数年前より場所を変更し、より広くて落ち着ける素晴らしい会場になりました。

18,19,20日の三日間にわたるライブでは今年も北海道中からツワモノばかり合計45バンドが出演(東京組も)。話によると初日の18日はイベント史上最悪な豪雨に祟られたそうです。出演はルチュ&マサイ&カートの「ビア・プリーズ」、サイトウ氏VOの「パーティーズ」、ムラカミ君のデュラン・デュランカバー「ZURAN・ZURAN」、ヒコらによる「沢田研二COVERクラブバンド」、そしてマリンフェスタの音響でお世話になったイガラシ君がベース担当のクールスコピーバンド「稲北クールス」ETC,ETC・・・。

STAは真ん中の19日7番目15:05に登場。

この日は16バンドの出演です。もうすっかり毎年お約束のように顔をあわせるいかしたバンド連中ばかりでお互いの音楽も熟知している仲。

それでも近況報告、最近の活動情報なんかも確認しあったりします。こういう貴重な出会いの場面も大切。マリンフェスタとの掛け持ちバンドは7バンド。

前日同様に12:00が開演。

そのマリンフェスタでトリを務め上げた「RE:COVER」がトップ出演で、小樽からの初出場。邦楽をアレンジしたバンドで、STAらとは逆パターンスケジュールで会場を行き来したというわけですね。

2番目の「NO FUSE BREAKERS(8年連続8回目)」も必ず小樽ライブイベントに登場する地元小樽でJロックを元気一杯に炸裂させているバンド。

そしてSTAとは常にご一緒しているキョウコ嬢率いる札幌からの「シュガーレス(世の中甘くないよ、という意味だそうです)」も早7年連続7回目の出演。もちろん安全地帯のヒット曲をたっぷりと披露。タッキーの伸びやかな歌声が心に染み入ります。

4番手はさっきまでマリンフェスタで同席していたナマちゃんがドラマー担当の旭川オールディズ゛・サーフィンサウンドバンド「アパッチ(曲目詳細はマリンフェスタのライブ・レポート参照)」。赤シャツ軍団ね。

3年連続5回目の出演。遠距離からの凱旋のためにバンド関係者らとでこの夜は打ち上げして一泊、観光と洒落込むとの事。いいねえ。

そしてこちらもマリンフェスタでの同士、上川町からの代表バンド「まなぶヤン」は初出場のイエローロッカー達(和洋ごった煮ロックの内容は同じくマリンフェスタ・ライブレポートを読んでね)。

 

STAが会場入りした時にちょうど始まったのが札幌「AS/MASSYS(5年連続5回目)」

再度、タッキー&キョウコ嬢がステージに立ちます。さっきは安全地帯をしっとりと聞かせてくれましたがここではJ-POPを中心に。

やっぱりキョウコ嬢もシティジャズに出演してきたそうで、もう一人のKB嬢はもっとたくさんステージに立ってきたそうですよ。話を聞いているだけでめまいがしそう。売れっ子アイドル並みのハードスケジュール。

男女メンバーがVOを分け合って繰り広げられた曲目は

「硝子の少年(キンキ キッズ)」「他人の関係(金井克子)」「ルイジアナママ」「よくある話~喪服の女編(柴咲コウ)」「ダンシングヒーロー(荻野目洋子)」、クラッカーが観客席から打たれて思わずキョウコ嬢は「まだ終わらないよ!」と言いつつ「ハロー(福山雅治)」でメンバー紹介。最後はタッキーのジャンプで終了。

 

8番目、初出場のオールディズバンド「涼美奈WITHそよ風」もマリンフェスタでのご一緒組。

前述でのライブレポートを参考にしてください。小樽出身で東京在住の女性VOをフロントにバックの男性陣は札幌からの参加。

曲目は「ヴァケーション」「ラブ・ポーション・ナンバー・ナイン」「ダイアナ」「ロコモーション(GFR風)」メンバー紹介を絡めて「キッスは目にして」「恋のバカンス」「スタンド・バイ・ミー」

 

9バンド目のオールマイティジャンル「OVERLAP」は札幌から2年連続2回目の出演。

マリンフェスタではトリ前を努めていましたね。STAは移動時間の都合上2曲までしか拝見できなかったので、ここでじっくりとライブ鑑賞。

特にジュンはここをいたく気に入ったようでメンバーらと楽屋前にて積極的に音楽交流していました。

マサもベーシストの方とベースの世界についてウンチク合戦(マサのステージングはラウドネスを彷彿させると言ってました。お互いへヴィメタルの洗礼をうけた口ですもので)。ヤマハ5弦を所有している彼はマリンフェスタの時には出演していなかったそうで、たしかにセットリストが違いますね。

ここではベースの彼がSTA比較論を述べてもいた「ヴィークル」で幕開け。

ブラスセクション不在のためにキーボード奏者が管楽器のサウンドを担当。ジュンいわく「こういうテイクもいいねえ!」

ノブとはタイプの違うアーミングを派手に駆使したギターソロが目をひきます。

ロングのカールヘアにハット、ジーンズ姿がお似合いのスレンダーな女性がボーカル。

男性ら4人は濃紺のお揃いTシャツ。

「ヒーロー(麻倉未稀)」「I WANT YOU BACK(ジャクソン5)」「ナオミの夢(ヘドバとダビデ)」「ヴィーナス(ショッキングブルー)」

まさに広範囲のジャンルを網羅のオールマイティー面目躍如。

守備範囲広いネエ。これだけをこなせれば万人受け間違いなし。どこでも人気者で引っ張りだこでしょう。

 

なんと9人編成で7年連続7回目の出演回数を誇る超常連「くろもり」は小樽&札幌から。AOR&ゆる~いロックというのが謳い文句。

ツインギターにドラム&ベース、女性VOにKBも女性。3管編成のうちTSのみ男性でTB&TPは女性なのです(4人が女性メンバーのバンド)。でも力強い男勝りのプレイは必見です。

何度も観ているバンドですが、毎回「今度はどんな曲をやるんだろう・・・?」ととても気になるのです。

やっぱり期待を裏切らない内容でしたよ。

滅多にカバーされることのない珠玉のレパートリーを取り上げてくれるところなんか、よほどのコダワリと思い入れがあるのでしょうね。

「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ(スタイル・カウンシル)」、哀愁のイントロがグッとくる「イーチ・アンド・エヴリワン(エヴリシング・バット・ザ・ガール)」「ウォールズ・カム・タンブリング・ダウン(スタイル・カウンシル)」「モダン・ラブ(デヴィッド・ボウイ)」「ゲット・ラッキー(ダフト・パンク)」

ね、こちらも手堅く貫きつつもマニア垂涎の琴線振るわせソング目白押しでありまする。

バンドの皆、ミニインタビューへのご協力に感謝です!!

 

この時間帯になると、うっすらと夕闇が迫りつつあるため、シンちゃんとマリンフェスタライブ終了後、撤収作業も完了したイガラシ君の二人がヘルメット装着してステージのやぐらによじ登って照明装置の角度調整に取り掛かります。

ミユキ嬢も札幌シティジャズライブを無事に終えてポップコーンを手土産にやってきました。

桃太郎タミコママもジュンの案内で応援にきてくれました。アキラさんやフクダさん達もマリンからこちらに移動済み。

テイク・オフ、パーティーズのメンバーだった好漢コダマ君もやってくるなり、次々に会う人ごとに手厚い歓迎をうけています。

樽TE音(タルテット)のギタリスト、コバチャンも、ゴリラハンマーのコマタ兄貴もにこやかに会釈してくれたよん。

マサと同郷のマッチャンも翌日ライブが控えているのにゴキゲンな雄叫びを休みなくステージに向かって浴びせ続けています、凄い!

アパッチ・ファミリーのなまちゃん、カナエちゃんらもテント内で腰掛けて和んでいます。なつかしや、ご無沙汰のTPクニも変わりなくやってきてくれたよ。

名カメラマン、イワネさんも常に会場のいたるところでシャッターを切り続けています。ライブ会場ではもうすっかり有名人となったアベさんももちろんかぶりつきでダンスしています。皆それぞれに重要なイベント要員の一翼を担っているのですなあ。

 

満を持してやってきました。誰もが度胆を抜かれて腰抜かし、泣く子は更に火を噴くように号泣。札幌から2年連続4回目の出演、地獄の軍団キッスのフルコピーバンド「LOVEGUN」です。

メイクに3時間を要するこの連中は普段、スッピンで客席にいるとついつい見落としがちですが、衣装と底上げブーツ、カツラを装着して4人がノッシノッシと歩き出すと子供たちまでもが追いかけてきて注目の的。誰だって二度見して目が点になって思わず顔がほころんじゃいますよね。

どんなに頑張っても彼等以上に目立つ事は不可能。絶対に太刀打ちできません。お手上げ。

 ただひたすらにロックンロールの洗礼を受けるのみ。

もっともっとライブ活動して欲しいバンドの一つです。ラブガンはSTAとはけっこうタイバンを組んでいまして別会場でもエイベッツ、ヴィニーズ(STA企画)とよほど縁がありますね。クラップスホールではライブ撮影までしてくれました。

いつもは特別に組み込まれたドラムセットを持ち込むのですが(これがまた一際複雑で派手派手、配線だらけ、電飾だらけ)今回は比較的簡易仕様。それでも通常のモノに比べたらやっぱり入り組んでいますね。

ステージ上にすっくと仁王立ちの彼等に向けられるカメラの多さは群を抜いています。

ドラマー、ピーター・エロスによるオープニングMCから「サイコサーカス」

この曲を取り上げたところなんか、一段と飛躍した彼らのポリシーが見え隠れしますね。ボーカルはヒーロ☆スタンレー(彼はマサと苗字が同じで親しみを込めて会うと握手します。ZURAN ZURANというデュラン・デュランのカバーバンドでも活動中)。

ポールの胸毛は彼にはないために、黒マジックで書き込みも怠りません。

ライブの定番「ジュース」では三位一体となっての振り付けも見事にこなしてのけて、ドスのきいたハニー・シモンズのボーカルが地鳴りを起こします。でも舞台袖から話しかけたらとてもニコヤカで礼儀正しいのですよ。

使用ベースはジーンモデルのAXE/BASS(斧ベースという意味)で凶器のごとく強烈なインパクトを放っています。

ボーカルが次々に交代して「ショック・ミー」ではエース・Kがヒーロと立ち位置チェンジして担当。

あのフレーリー・メイクですが、眼鏡をしているところがチャーミングですなあ。チェリー・サンバースト3PUのレスポールを駆使してボーカルもこなします。

今まで見てきたラブガンの中でも、とてもまとまりあるライブに興奮をかくせません。彼らはメンバー達が遠距離だったり、その他もろもろ難しい環境なのにそれらをものともせずに頑張っているのですから脱帽モノですね。やっぱりロックの魅力に取り付かれた者にしかわからない底力なのでしょう。

小樽は港町だけに外人さんのオーディエンスも目立ちます。

やっぱり海外組のパワーは筋金いりですなあ。

そして、あの日本が誇るアイドルグループ「ももいろクローバーZ」との奇跡のコラボレーションが実現した「夢の浮世に咲いてみな」が披露されました(イントロのベースをミスってやりなおしたけど・・・)。

小さな女の子もこれには大はしゃぎでステージ前方で飛び跳ねています。

ヒーロ☆スタンレーの靴紐が解けたので、ピーター・エロスにMCを投げかけたら「お尻の穴が痛い・・・」といきなりの告白でアタフタ。

「デトロイト・ロック・シティ」でスパーク気味の観客がドッと押し寄せます。

たどたどしい日本語で(もちろんわざとね)「ノコストコロ43キョクトナリマシタ。ニホンゴ、チョットムズカシイネエ」

ドラムの音が出ないトラブルがありましたが、なんとか処理して最後は「ロックンロール・オールナイト」

あのブーツだから、こけそうになるメンバーもいましたが(ビニーズの時なんか、1曲目で転倒してカツラは飛ぶ、チューニングは狂うはで最高に狂い咲きのライブでした)メンバー紹介も交えて終了。

ヒーロから「このあとはステージ横にて写真撮影会を行います!」と宣言。そこでももちろん人だかりでしたよ。皆が皆、仰け反って舌を伸ばしてポーズする光景はライブに負けないくらいに圧巻。

ヒーロの別プロジェクト「ZURAN ZURAN」も今度観てみたいなあ。

 

これだけ個性的なバンドが大挙して出演しているのを間近で見聞きできる機会は滅多にないので、あらゆる面でもしっかりと勉強させていただきます。観客の反応もダイレクトに伝わってくるから面白いですな。各バンドとのコミュニケーションも刺激があって一興。

 

司会者が女性に代わって進行します(これも毎年のパターン)

小樽から6年連続7回目の出演で「AYA WITH HOT&COOL」がSOUL,R&B,POPSを演奏。

親子ほどの年齢差があるにも関わらず、それを微塵にも感じさせないほどの鉄壁のグルーブを醸しだしていた9人編成の大所帯バンド。

4管楽器はBS,TS,TPは男性でTBが女性。テレキャスターのG,DR,青いジャズベースがお似合いのベーシストにローランドを駆使する女性KB、晴れを願ってかマイクスタンドに照る照る坊主をぶら下げた女性VO。

そうそう、数年前、STAのメンバー入りが事故で遅れたために順番を入れ替わってくれたのもこちらのバンドでした。その節はお世話になりました。

去年も取り上げていた「迷信」、伸びやかなボーカルが驚異的だった「マイ・ファニー・バレンタイン」、メンバー紹介も兼ねた「グレーテスト・ラブ・オブ・オール」などを豪快に届けて

「まだ本当は42曲あるんだよ」との言葉を残してステージを降りました。

 

司会のお姉さんが「真上に浮かんでいる雲をみてください。北海道の形に見えるでしょう。もうすっか台風も去ったようです」と呼びかけてくれます。

 

2年連続6回目の登場は蘭島代表、その名も5人組「蘭島発動機」がJ-POPを発動。結成は10数年前だそうですよ。

このバンドはコミックバンドの要素を含んでいますが、バックの音が安定していて鉄壁のビートを送り出し続けているのでうねるようなサウンドの中で若きカリスマVOが縦横無尽にギャグをかましていても一寸たりともだれる箇所がないのです。

これは特筆すべき隠し味。

一見当たり前のように淡々と曲が進行していても陰と陽の対比バランスが絶妙。

何度も彼らのライブは拝見していますが、文句なしに完璧なパッケージにビックリさせられます。

引き締まった肉体を誇示するがごとくVOは独自のファッションでもあるのか毎回両腕に結束バンド、フロント中央にはプラスチックケースが置かれてお立ち台の代用。

やりたい放題の様相を呈していて、意外性を狙ってか「おふくろさん」をぶちかましてから、会場全体で「起立、礼!」の練習(鍵盤であのコードも鳴らします)。すっかり皆、教室で座っている生徒気分。

「携帯電話の電源は皆様の迷惑になりますのでお切りください」と述べてから「最近、毎度お騒がせやら悲しいやらで追悼の意味も込めてCCB,ロマンチックが止まらない」(毎度おさわがせしますのテーマソング)。

音響スタッフもいじくりまくります

「俺ってかっこいい?よく言われるよ。歌は上手に聞こえる?下手に聞こえたらそれはミキサーの腕が悪いからさ!!」

メンバーは若者達なのに選曲が幅広い世代受けしそうな「真夏の夜の夢(ユーミン)」間髪入れずに「学園天国(フィンガー5)」

ドラム怒涛のボトムリズムが豪快に飛び出します。

「HEY、HEY・HEY・HEY~HEY!!」ともちろん掛け合い。キメワザのジャンプは客席に合図を送りながらも裏切りのタイミングずらし。

 小樽において最大の人気を誇るスターレスNEOの楽曲を蘭島発動機がカバー。とても尊敬しているそうで曲中でもそのことを述べてもいました。(ここではいたって真面目に)

メンバー紹介もユニークで「ギターはリーダーだけどテクニックはイマイチ、ベーシストは3バンドも掛け持ちの売れっ子で持ち曲は60曲以上、ローランドJUNOを駆使するキーボードは真面目そのもの(マサにも丁重なる挨拶をしてくれました)、ボーカルのナオはスーパースター!!」

ラストはお祭り気分で全員一丸となっての「Y・M・C・A」

これだけのライブをやられちゃったら、お次はやりずらいもの。でも札幌からやってきた12年連続12回目最多出演の「ゴールドリスト」が大健闘。J-POPの王道路線を突っ走ってくれました。彼らもSTAとはあちこちでタイバンを組んでいますね。

ゴールドストーンでも去年こちらの会場でも同日に一緒しました。

存在感抜群のVOはダンディズムを自ら体現するかのごとく、ナルシスティックにアピール。

マイクスタンドアクションも様になっています。

そしてマサがずっと以前から注目、一目置く存在でもあるベーシスト、ヨッシーがこの日、そして来月の「小樽サウンドエナジー北運河ライブ」でゴールドリストに在籍しているとのこと。

さすが、音圧とライン作りは彼独特のオリジナリティがにじみ出ていて貢献度抜群。

曲目は「口唇(GLAY)」「オンリー・ユー(ボウイ)」「マネー(浜田省吾)」「エキゾチックジャパン(郷ひろみ)」

やっぱり小樽の音楽界隈は熱いものがあるね。ライブ後、ヨッシーは愛娘を抱っこしながら、会場内を散歩。もう1歳半になったそうで、赤ちゃん顔からお嬢ちゃん顔に成長していて、皆になでなでされながらあやされていました。ロッカーから良きパパに戻る微笑ましい1シーン。

 

主催者、サイトウ氏からのご挨拶を挟んで

トリ前に現れたのがSTAの盟友「吾平バンド!!(GO!HEY!BAND)」

もう彼らに関しては説明はいらないですね・・・といいつつも補足をちょっとだけ。

江別、札幌、岩見沢を中心にソウル・ディスコを一途に追求するバンド。4年連続5回目の出演です。

くねくねと体を揺らすF-KINGのオーラがまずもって鋭い。

ただもうそこにいるだけで後光が射しています。

9人全員が色とりどりのアフロヘアーを被り、ギンギラ衣装を身にまといズラッと並んだ姿はまさに北海道のEW&F(今回は全曲EW&Fで占められていました)

このバンドのメンバーにはSTA絡みの者が多数在籍しています。Gはノブ、TPはタツ、DRも以前STAで叩いていたサダ、キーボードのイドちゃんも一度だけ屯田屋外ライブのSTAでプレイしてくれたし、今回欠場のカスミ嬢もその時一緒にサックスを担当してくれたし、F-KINGに至っては夕張リブレーション自主コンサート時にVO&SAXを全面的にサポートしてもくれました。

華麗なる女性二人のカスミ&女優ちゃんが今回欠場のために急遽ミキが友人のマコ嬢を伴ってのゴヘイデビューを飾りました。ミキちゃん、夢が叶ったね。歌にダンスに猛特訓の日々でした。

まずはベーシスト、エンジュ君によるリフ「レッツ・グルーブ」で軽くステップ。

F-KING「小樽釈迦曼荼羅へようこそ!!」とはなかなかに洒落た事いうねえ。憎いよお、このー!(ど根性ガエル風)

「ブギー・ワンダーランド」ではすっかり空間はディスコに豹変。照明もめまぐるしく点滅。

タツもノブもミキもSTAライブの時よりも数倍エンジョイしているようです。ノブはゴヘイ専用木目も見事なストラトキャスター・カスタムショップでギターソロを展開するたびに前面に躍り出て、タツは全身で音楽を奏で、ミキはまるで別人のように煌びやか、ケンが最も尊敬するドラマーでもあるサダも貫禄のドラミング。

ちょっとミディアムテンポな「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド」ではタツがトランペットからフリューゲルホーンに持ちえます。VOによるボリューム奏法(!?)もやってくれました。

「シング・ア・ソング」ではマコ嬢がボーカルをゴージャスに担当。

どこからともなく鳴り響くホィッスルも効果覿面。

「宇宙のファンタジー」ではフロント3人がこちらに背を向けてブレイクのたびにポージング。エンディングでは全員で延々とピョンピョンとジャンプでハッスル。

「ゲッタウェイ」あたりから、ライトに導かれて空中に虫が飛び交いはじめましたがF-KINGが「踊り残しのないように。しかし、皆さんも毎年良くやりますなあ~~~。」

 ラストの「セプテンバー」ではメンバー達のソロも織り交ぜてF-KINGが「イヨーツ!!」と一本締め。

 

泣いても笑ってもトリのバンド「農協スカパール☆ライスオーケストラ」でお開きです。

結成10年を迎え中空知管内を中心に活動するディスコ・昭和歌謡・ポップス系バンド。益々意気盛んな彼らは骨の髄までサービス精神旺盛な人達。自虐ネタからシモネタ、体をはったギャグもものともせずによくもまあ考えつくなあ、と妙に感動までおぼえてしまいます。

理屈抜きに爆笑ライブをやらせたら彼らの右に出るものはいません。

本業の農業繁忙期はバンド活動はお休み、それが一段落すると作業着がそのままステージ衣装に変身。

色とりどりのツナギやアフロを身に着けてのライブ。「決してゴヘイバンドではありませんよ」とベーシストが一言発して掴みはオーケー。

まずは流麗なトランペット・ソロから「愛がすべて(スタイリスティックス)」

「あれ!?普通にはじまった・・」と思っていたら(そう思うのも変だけどね)「本当は仕事柄、朝の4時に出演させろと言ったんだけどサイトウさんが駄目だ!というので午前中は仕事してからやって来ました!」

「ダンシング・シスター(ノーランズ)」では舞台左手に今回初参加のシンゴ君が見事なダンスを繰り広げてくれます。真っ黒に日焼けして鍛え上げられた体をフルに動かしリズムに溶け込んでいます。

ニコヤカにハイタッチも連発、クルクル回転もこなしているけど、よくもまあ転落しないものですね(いつもやっているから平気なんだそうです)。

ダンシング・ナンバー繋がりで「ダンシング・クィーン(アバ)」でも動き回るシンゴくん。

冗談も交えて彼を紹介「昔、彼はエグザイルに在籍していたんだけど(嘘)故郷に戻ってきて、今は何十人もの生徒を抱えるキッズ・ダンス・スクールの先生をやっています。発表会もあちこちで開催しています」

やっぱりねえ。そうでもなければあれだけの踊りは無理でしょう。どんな曲にも臨機応変にアドリブ対応。バッチリと演奏にリンクしています。

中間部ではグッと趣向を変えて「昭和歌謡メドレー・小樽浅草橋バージョン」

待ってました!の掛け声がかかりましたが「途中で演奏が止まっても怒らないでね・・・・」

「スローモーション(中森明菜)」からセクシーでアイドルチックに歌いだされたのに、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」ではベーシストがリーゼント&サングラスを着用してエロ替え歌を入れてくる。

ギターがボーカルを担当する「おら東京さ行くだ(吉幾三)」を熱唱。

次いでトランペッターが「襟裳岬(森進一)」をムーディーなトランペット・ソロから歌いだそうとしたんだけど、故意かマジなのか見事な音痴で全員ズッコケ!!(お約束です)

そしてベーシストにハリセンチョップの洗礼を浴びる。

「プレイバックPART2(山口百恵)」ではあの有名な演奏いきなりストップ後のギター・リフを2度も音外しプレイ(もちろんワザとだよ。本人の名誉のためにも)。

あの一番の見せ場でもあるところで大きくずっこけるなんてある意味では物凄く印象に残るインパクト。個人的にはそこが一番腹の底から笑った局面。しかもご丁寧に2回も音外しを演じてくれました。いやあ、上手いなあ。

気を取り直して「飾りじゃないのよ涙は(中森明菜)」で昭和歌謡コーナー終了。

トランペットからフリューゲルホーンに楽器もチェンジ。

お次はディスコ2連発。

ここでダンサーのシンゴくんが再登場。そして飛び入りゲストとしてさっきまでゴヘイバンドでライブをこなしていたミキ&マコも再登場合流というゴージャスさ。

故・大島渚監督の映画からまたもや強引にベーシストがシモネタに持っていって「愛のコリーダ(クインシー・ジョーンズ)」

定番「君の瞳に恋してる(ボーイズ・タウン・ギャング)」では客席で輪になってグルグルとステップ。

メンバー紹介ではベーシストが「うちは大所帯に見えますが実は今回2人メンバーが欠席しています。一人はマーズ、もう一人はエボラ出欠熱にかかっちゃいました(もちろん大嘘よ!)。だから持ち曲136曲あるんだけど、この二人がいないために6曲しかご披露できません(これも嘘!!)。そこで私が歌います。聞きたくないのなら今のうちに駄目出ししてもいいよ!!」

ラストは大合唱で「風になりたい(THE BOOM)」

ライブ終了後、ステージ前には3点の落し物が。そのくらい誰もがグチャグチャに狂っていたのです。司会者の方からアナウンスされて無事に落とし主の元に届きました(3点とも同一人物の女性)。

 

時間をグッと引き戻して午後3時5分に。STAが7番目に登場です。

6年連続6回目堂々の登場!

8人編成でマリンフェスタライブから駆け込んでドタバタ状態のままセットアップ。ほぼ30分くらいしか余裕がない。

マリンライブは無難にほどなく終えたので、「さあ、今度はけっこう体もこなれてアドレナリン噴出したまま本番に望めるね!」と構えていたところ、メンバーの一人がとんでもないことに!!

よりにもよって前日、勤務中に大怪我をして出血が止まらず病院で応急処置で(この時、ライブは無理と弱気になったそう)止血してもらいライブ当日を迎えたのです。

マリンフェスタは異常がなかったから、「ああ、良かったあ。これで浅草橋ライブも大丈夫だな」と思っていた矢先に、興奮と暑さとその他もろもろのアクシデントが重なり再度出血であたり一面が真っ赤。

「これは大変だ!車の中で寝ていろ!!」マサとジュンが色々とアドヴァイス。ミキもティッシュを手渡してくれました。大事をとってコーラスは1パート無しにしました。

まさしく「流血の日」になりにけり・・・・。

 

***SET LIST***

1、SOME LIKE IT HOT・・・THE POWER STATION

2、PICK UP THE PIECES・・・AVERAGE WHITE BAND

3、~SPINNING EHEEL・・・BLOOD SWEAT&TEARS

4、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO PER

JUN・・・AS CHO VO

KEN・・・DR PER

NOBU・・・G

SHIN・・・KB VO CHO 

MIKI・・・PER VO CHO RECORDER

KATSU・・・TB PER

MD・・・TP KEYBOARD・APIPE

 

いつのまにか弦楽器コンビのマサとノブはサングラスにドックタグ・ペンダントがトレードマークに定着。

マサのシュアー・ヘッドセット・ワイヤレスも去年のこのステージが初使用だったのですから時の経つのも早いものです。

STAは4人がリードボーカル、その他にも入り組んだことが多々あるために、前もってマサがシンちゃんに入念に伝達しておいたので彼一人での作業もスムーズに進行。気が付いたらマサのワイヤレス・レシーバーもキャノンケーブルがセットされていてマジックにて目印が書き込み完了しているのです。惚れ惚れするくらいの手際のよさ。まあ、彼はSTAを夏、冬にわたって小樽ライブは長年網羅しているのでお手のもの。

彼に一任しておけば何の雑念もなく安心して演奏だけに打ち込めるのです。頼もしい味方。

セットリストは、マリンフェスタに1曲プラスした内容。でもこちらの会場、ステージはまったくシチュエーションが違うので一緒の気持ちで取り組んでは危険。

マサが全員の準備完了を確認後、シンちゃんに合図してゴー・サイン。司会者のミシマ氏がさっそうとSTAのプロフィールを述べてくれてライブ・スタートです!

ケンの力強いビートが轟いてノブからマサと順々に演奏が加わり本編に突入。

さっきまでこなしていた楽曲ゆえにノリは掴みやすい。

その上、抜けるように真っ青な空に見下ろすほどに高くて広いガッシリしたステージ(大型コンテナトラックの荷台がステージ。だから下を覗くと大きな車輪が見えます)。

これがなによりの興奮剤でして、マサは常に前後左右にと動き回ってジッとしていません。ジュンのボーカル爽快!ノブのギターソロ痛快!!。

カメラマンのイワネ氏がそばに寄ってきてシャッターチャンスを狙うとすぐにポーズを決めてサービス。

後方から、サイドから前面からと写しまくっていましたね(写真フォト参照)。

前日は大雨で残念ながら後半のバンドは撮影不可能だったそう。2年前のSTA北運河ライブも土砂降りでイワネさんのカメラは壊れてしまったそうですよ。だからその時の分まで穴埋めです。

MCを担当のマサから改めてバンド紹介。

「NEXT NUMBER PICK UP THE PIECES !!」

マニア受けするような選曲のSTAは笑いをとるわけでも、踊れる曲を優先するわけでもなく、複雑なアレンジ、コードチェンジ、変拍子、転調、時にはロックから逸脱するような予想もつかない展開を繰り広げるまことに困りもののひねくれバンドなのですが、とうのメンバー達がそれを一番エンジョイしているのも確かです。

そうとうにディシプリンを重ねてもいますがね。

この1年半ぶりに取り上げたホワイト・ファンクロックは岩見沢サムシング12月に演奏して以来。

ミキ嬢お気に入りの曲なので、彼女の趣向をこらせたコーラスやカウベルが聞き所。そしてもう一つ、オリジナルにはないカツ入魂のトロンボーンソロもお勧めの一品。バンド内でも絶賛されています。これマサのリクエストで彼に託したパート。

バッキングも膝詰め寄って打ち合わせしただけあって今までの中でも出色の出来。でも2曲連続のファンク、どうしてもあの跳ねる感覚が難しいね。

ここからは怒涛のブラスロックスタンダード4連発。

曲が始まった途端に目を輝かせて駆け寄ってくる世代は、よほどのロック通です。これ自信をもっていっちゃいますから。

「スピニング・ホィール」がこの場所で聞けるなんて誰も想像していなかったらしくて狂喜乱舞している方、数名発見。

シンの渋いボーカルが淡々とミディアムテンポにのって歌われます。マサはどんな曲調だろうが目一杯にステージから身を乗り出して動き回り続けています。MD渾身のトランペットの音色は空高く舞い上がる。

再びジュンにボーカルを戻して「ヴィークル」

彼もSTA加入後、数回のステージを経験して最近になってやっと余裕が出てきて遊び心が芽生えてきたとか。ここではボーカルとサックスの二刀流。

マサは昔取った杵柄、へヴィーメタルっぽいアクションを繰り広げてみます。

マサがミキ嬢を紹介。「九州は福岡県の博多出身。うちのディーバです」というと本人の口から博多弁で自己紹介

故郷の海と小樽の海が似ていて大好きだそうですよ。

「黒い炎」は沢山の拍手と手拍子で賑やかに歓迎されました。

MDも汗だくになりながらも大奮闘。

「最後の曲です。まだぜんぜん明るいけれども夜の曲やってもいいかい?」「オーケー!!」「サンキュウ!それではいきます。25OR6TO4!!」

やっぱりトドメはこいつにつきますね。皆もわかってらっしゃる。これをやらないとステージ降りられない。

マサがリードボーカルをこなしながらベースランニング。床に膝付き客席を挑発、ノブと絡んでドラム台に足乗せ、シンバル蹴り上げスキップ踏んでモニターに片足かけてネックを天高く掲げる。

ミキ&シン&ジュンによるコーラスも加わったから豪勢なバージョンに成長。

ノブのいつもよりも若干長めのギターソロから3番にバトンタッチ。ブラスセクションも残りの力を振り絞って吹きまくり。

正真正銘最後の最後はマサが右腕回転、体も回転、壁にベースごと体当たりして腰をグラインド。そのベースを外して感謝の意味を込めての乱射攻撃で幕となりました。

いくつか危ない箇所もありましたが、ステージを降りるとアベさんから「お疲れ!」の激励。

いつも小樽ライブで踊りまくってくれる方からも「いつも何処でライブやっているの?」と質問されました。

こういう人達がいるかぎり、何度でもこの場所にSTAは戻ってきますよ。出血事件?なあにそんなもん、ライブぶちかましたらすっかり全快、ピンピンしていたよん!!ターミネーターみたいに不死身だね。

それにしても、いやあライブっていいものですねえ~。

 

SPECIAL THANKS TO ・・・HITOMI&YOSSY&MACTHAN&KANAE&KOBA-CHAN&KANANE&IGARASIKUN&MR,FUKUDA&SHIN-CHAN&TAMIKO-MAMA&MR,SAITOH&MIYUKI&KUNI&MR,MISHIMA&MR,IWANE&RAIJIN-KOMATA&F-KING&KODAMAKUN&MAKO&POP-CORN&COCA-COLA!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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