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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

CHICAGO IN JAPAN’73(SAPPORO)

2016-04-09 00:08:01 | CHICAGO
1973年の4月6&7日は私にとって、人生観が変わった記念すべき日です。
大好きなシカゴが初めて札幌公演を行った日。
生まれて初めて経験するアメリカン・バンドのロックコンサート。もちろん札幌厚生年金会館に入るのも初めて。
ラジオ、雑誌等から逐一乏しい情報を集めて、来るべき夢のような時を指折り数えて待っていました。
コンサート当日は札幌の街全てが大袈裟ではなく、シカゴ一色に染まっているような錯覚までしました。
とにかく山奥からやって来たロック小僧にとっては、見るもの全てがカルチャーショック!会場に入るとステージに燦然と輝くシカゴのロゴが目にいきなり飛び込んできました。大音響で流れるBGM。そばで忙しく動き回っているミキサー担当の外国人スタッフ。大量のアンプが並ぶ中、
何と観客の目の前で、ダニエル・セラフィンのスリンガーランド製ドラムセットが運び込まれて、トンカントンカン!と打ち付けているではないでか!。今ならとてもじゃあないけど信じられない光景。もちろんバスドラムヘッドには、ロゴとダニエルの名前入り。ドキドキワクワクキョロキョロしていたら、遂にはじまりました!本物のシカゴが登場!頭の中が一気にスパーク!あんなにノリまくったコンサートは後にも先にもないです。
なんとオープニングはザ・ビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー(この曲はシカゴが未明時代から取り上げていたもの)」。これは今だに正式音源化されていない貴重なテイク。「サタデー・イン・ザ・パーク」「「長い夜」「ぼくらに微笑みを」「ダイアログ・パート1&2」来日記念シングルの「俺たちのアメリカ」など、お馴染みのヒット曲から、いぶし銀のナンバー、そして新曲を惜しげもなく披露。メンバーらは全員髭をたくわえ、派手なギンギラサテンの衣装姿。ロバート・ラムは山積みのキーボードを巧みに操る。故テリー・キャス、そしてダニー、ピーター、ウォルターと創造を生む最高の共同体と言われたオリジナルメンバー7人が大熱演。私は必死に手製のシカゴ旗を振り回して、絶えずスタンディングでコンサートを楽しみました。ただ残念だったのは、ロック慣れしていない周りの大人たちは私らに向かって呆れ顔で、「座れ!うるさい!」と非難するのでした。まるでクラシックコンサートみたいな鑑賞スタイル。今なら逆に、「なんだとお!?」ものですがね。
あっという間、時間の経過が一瞬に感じるくらいにコンサートは終了です。本当にあの、シカゴが同じ空間、
目の前にいたの?しばらく放心状態。あんな気持ちになったのは初めてです。涙が出そうなくらいの感動。するとHBCラジオからインタビューを受けたりしちゃって、これまた初体験。あの時から人生観が変わったのです。いつか、髪を伸ばしてシカゴを演奏できるバンドを自分で結成してライブやって、シカゴにも会って旗にサインしてもらい、感謝の気持ちを伝えたい!と。

写真はその時のチケット半券、写真集、コンサートを見た日の秘蔵音源、フライヤー、新聞からの切り抜き記事。中学生時代から書き込んでいたスクラップノート内は黄ばんでいます。秘蔵ライブ写真がたくさんあるのにそれは行方不明…
最近こんなのが多発しています。どこに行ってしまったんだろう(T . T)
まあ、いずれにしても私にとっては生涯最高のコンサートでした。音は悪かったけど、大盛況でしたよ。


追伸・・・・秘蔵写真は、無事に発見できました!!
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