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THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

矢野顕子 FEATURING ウィル・リー&クリス・パーカー

2015-09-01 15:39:59 | free form space

コンサート折り返し点の段階で、そろそろ半袖では肌寒くて上着着用の観客がけっこう目立ってきました。

この日、最小人数、トリオ編成ですが3人共超ベテランのミュージシャン揃い。

異色の組み合わせにも思われがちですが、このユニットはけっこう長いのですよ。

例によって楽器類の入れ替えが30分かけて迅速に行われています。

おお!!クリスのドラムセットが私の正面に設置されました。

会場に横向きで置かれているので、叩きながら観る譜面台らしき大きな黒い板が残念ながら邪魔してクリスの表情をなかなか確認できない向きです。

その彼がセッティング確認のために、一旦スコア持参でスタッフに導かれてさっそく現れたではありませんか!

左腕のTATOOもクッキリと見えました。

ウィルのベースはサドウスキー、アンプはハートキー。

大きな歓声に迎えられて、まずはウィルとクリスのリズム隊参上。この2人組が見られるだけでも極上贅沢の極み。世界中で引っ張りだこの人気ミュージシャン達です。

そして煌びやかな衣装とクルクルカーリーヘア、NY在住の矢野顕子嬢が登場。

自分への声援をリズム隊のほうへ思いっきり振って大受け。可憐な原田知世、セクシーなマリーン、そして貫禄の矢野嬢と女性シンガー3人3様。

この日の出演者達はどれをとっても豪華な内容。ファニーいわく「今年は特に当たりだよ。凄くいい!」と豪語するだけありますね。

その中でも矢野トリオの音楽は一番オリジナリティーに富んでいて唯一無二。個性が強烈で一度聞いたら癖になりそうな曲ばかりです。

矢野嬢のこだわりと才能の成せるワザでしょう。曲もですがタイトルもユニークそのもの。

デビューアルバムから「クマ」(これは飼い犬の名前)。

「あまり知られていないけど、とってもかっこいいタイトル!」と本人が言ってから「頭が悪い!」でも爆笑。

他にも、かの山下達郎氏いわく「もっとも食べ物の曲が多いアーティスト」と言われただけあってほんとうにいっぱいあるわ、あるわ・・・。

矢野嬢はコンサートMCでも「ここから良く見える後方の飲食コーナーのネオンワゴンの2台、美味しそうだねえ!!」(ここで車のネオンの点滅も激しくピカピカ!!)

「アッコチャ~ン!!」の声援が2度ほどかかリ「まだ帰らないよ!ここにいるよ~。」と切り返し。

ピアノからシンセサイザーに移った際に音造りが上手くいかず、スタッフに手伝ってもらった時にも、そこで一時ストップ状態だったコンサートの流れから即興でピアノの弾き語り「ライブはトラブルが付き物なのよ~。これがライブというものなのよ~~」と歌いだしてかえって全体のボルテージを上げるところなんか筋金入りのプロですね。普通ならしらけてしまう場面なのに感動的でした。

ウィルがベースを弾きながらフロント中央に出てきてアクション。ただベースの音が聞こえない・・・・でもどこからか泣きのギターソロが。

「あれ?このバンドにはギターいないのに??」

そうです、ウィルのベースがギターの音を発しているのです、ハイポジションで!!

このことの説明でも矢野嬢は「エフェクター」という言葉が出てこなかった・・・。

「バンブー・ミュージック」を取り上げた時も「オリジナルは坂本龍一とジャパンのデヴィッド・シルビアン。あのレコードはLP?EP??なんていうの???片面には美しいデヴィッド、裏面には坂本のこの顔(と、下唇を突き出した表情を真似て笑いをとる)。あの盤を持っている人いる??」

ピクチャー12インチレコードのこともよく知らないようですね。ノリはおばさんっぽいんだけど、どこかしらチャーミングです。

ウィルは長身の体で一時たりともジッとせずにリズムにのって飛び跳ねたり、スラリと伸びた足で膝まづいたりと豪快なプレイの連続。グリッサンドのやり方も腕が長いので見栄えが抜群。

ナットとペグの間を押したり、ネックをボディ押さえて反らせたり、ボディを叩きまくったりとやりたい放題(その後はしっかりとチューニングしていました)。もちろん音は申し分ないほどに最高。

ウィルはベース以外にもキーボードやブルースハープもこなし、ボーカリストとしての力量も実証済。

「私達の中での大ヒットでとてもいい曲」と矢野嬢が言ってからツインボーカルを披露。それまでの雰囲気とは打って変わってのロックンロール大会でした。

陽気な人柄がにじみ出ているリズムセクションとの付き合いは矢野嬢いわくそうとうに古いようで3人の息もピッタリ。悪のり投げキッスも愉快でしたね。

クリスはヤマハ一色で矢野嬢の説明によると「クリスはヤマハとエンドース契約しているから、なにもかもがヤマハ一色。このドラムセットは札幌のヤマハが用意してくれたのかはよくわからないけど、彼はTシャツもヤマハを着ているのよ。メーカーからミュージシャンは貰うんだけど、そういうのを着る人って何人いるの??なに眼鏡もヤマハ??

それは何・・・?」クリスはセット周りの打楽器を一つ一つ叩きながらたどたどしい日本語で説明

「ヤマハノチャヅツ!ヤマハノパンヲツクルトキニツカウボール!!ヤマハノナベノフタ!!!」ご丁寧にもヤマハの黒い音叉3本丸シールが貼り付けられていました。矢野嬢「いい加減しつこい!!」

クリスは日本語を必死に勉強中らしく、その他にも絵を描くそうで「グッズ売り場に売ってるよ」と宣伝。

ウィルは自分のソロアルバムCDを持てくるのを忘れてきたそうで、矢野嬢に促されながら英語でアピール。

アンコールも終えて一度引っ込みかけたけど、スタッフに言われて「皆、写真撮っていい?!」。ステージの3人と観客全員をレンズに収めてカメラマンの「はい。いきますよ!」の合図でパチリ!!

写真はCM起用での大ヒット曲「春咲小紅」EP

アニメーション映画「ホーホケキョ となりの山田くん」でも音楽を担当。

そしてジャパニーズ・テクノポップバンドYMOでの客演。

中国服にオサゲ髪が可愛らしくてお似合いです。最後の写真は「坂本龍一」の「未来派野郎」

1986年作品。9曲入り。

このアルバムでアッ子ちゃんはA-3「BALLET MECANIQUE」、A-4「G.T.Ⅱ」の作詞を手がけています。

 

 

 

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