~~ピグスティ・ライブ・レポート・PART1からの続きです~~
5、R+FATE改めTRACY TRIBUTE BAND
20:40~21:10
早くもトリ前に控えしこのバンド。
今回のライブイベントのために急遽改名したという経緯があります。
実は「アンノウン・ソルジャーズ」と一緒に、ピグスティオーナーのオキノくんにライブイベント企画段階から絡んでいた首謀者達。
この方達の名前を聞けばあ~あ~!と思い出してくれるはずです。スタークラブと双璧をなすジャパニーズ・ビート・パンク界の伝説トレイシーを中心にプレイ。新メンバーを迎え入れての登場です!全員男性のパンク系4人組。
全12曲!!前半7曲をトレイシーで網羅。後半5曲はオリジナルで占めています。中には1分にも満たない楽曲があるそうですが、それらを怒涛の爆音で攻めまくってくれました。
彼らはピグスティ超常連バンドとして、このイベントに長年君臨しています。
SEが流れる中、突如としてトレイシーから「ファイティング」
リード・ギターのミタくんは、フェルナンデスの布袋モデル・テレキャスターを使用。
あの独特なる個性的幾何学模様のペイントは無しの、ブラック・ボディ(TJ-750)。
そういえばトレイシーのボーカルは、氷室京介にソックリなルックスでしたね。
ベーシストのジュンくんは、サンバーストのミュージックマン・スティングレイ・ベースがメイン(メイプル指板)
彼は見るからにベーシスト然としたルックスで、好感が持てますね。髪型、楽器、ステージング、面構え、体型まで見るからにロッカーそのものでカッコイイですよ。
上半身引き締まった肉体を誇示しているのですが、この日も全身黒で統一していて潔し。
でもやっぱりパンク・ロッカーとしての主張は一番誇示(CHOも兼任)。
ボーカルは、いかにもというべきスーパースターらしいオーラを発散しまくりのキョーイチ。
口笛があちこちから吹き鳴らされています。
それにDRはシオくんという布陣。
「こんにちは!一生懸命やります!。
次もトレイシーいこう!・・・・シック・オブ・アイドル!!」
激しく荒れ狂うノイジーな爆音。
荒削りでストレートな怒涛の3コード。
曲があっという間に終わっちゃうのも、トレイシーの売り。
よってヴォルテージを維持するのも至難のわざ。
「ありがとうございます!改めましてトレイシー・トリビュート・バンドです。このたび、、新たにジュンくんが加入しました。」
ここでミタくん、入魂のチョーキング攻撃で「キュイ~~ン!!」
そのままブルースギターもお披露目。
なかなかやるじゃん!パンクバンドに泣きのブルースというのもいけてるね。
「トレイシーで・・・・・ミゼラブル・フェイト!!」
ベーシストは大股開きで構えたベースから、ゴリゴリでブンブンのリフを繰り出す。次いでドラムが追随。
頑張り屋ミタくんのピッキング・スクラッチで、カッチリとまとめあげます。
ベーシストのジュンくんが加入して、輪郭が鮮明になったのは確か。やたらと弾きまくるものだから、またもやステージ前はモッシュ天国。
カッと見開いた目力が、迫力一杯。
ファッションもスタイルも、嫌味なく徹底しています。
「サンキュー!ありがとうございます!
このままぶっ飛ばしていこう!トレイシーで・・・・フル・ブラスト!」
メンバー達の細かいミスなんか気にしちゃあいねえぜ!とばかりに日々精進。
もう誰にも俺たちを止めることなんかできないぜ!と言わんばかりの迫力。
「ええと、勝手に身内だけで盛り上がってしまってごめんなさい・・・。
次の曲、皆も知ってると思うけど、トレイシーで・・・・・ダーティ・ボーイ!!」
パワー全開で完全燃焼。その気迫は凄まじいものがありますよ。ドス黒いアイラインを施し、前傾姿勢で吠えまくるボーカル。
もうあちこちグチャグチャの破壊力で終始しています。
ヴォーカリストは舌舐めずりしながらマイクを突き出して、全員で大合唱。
「トレイシーが続きます・・・・・マイ・サクセスライフ!」
実はベースのジュンくんとSTAマサが、全く同じレクサーのワイヤレス・システムを使用していたことが発覚。
お互いがベースアンプ(アンペグ・スピーカーとギャリエン・クリューガーのヘッド)上に1Uラックのアナログ・ユニットを設置していたことでビックリ!
こんなこと初めての経験だから、笑いあいましたよ!
「糞真面目な世界」でトレイシーのコーナーは終了。
ギター・アンプはステージ上に二台設置されていて、その内訳はローランドJC-120とマーシャルのJCM。
もちろんミタくんは迷わずにマーシャルをセレクト。思う存分にその特性をフル活用。セレッション・スピーカーの耐久力抜群な音像を引き出していました。
「俺たちはトレイシーが大好きでさ。ドラムのシオくんは東京でやってた時に本物と仲が良かったんだよ。あ!?年齢がばれちゃうか(笑)。え~とちょっとライブ告知をして・・・・・ここからはオリジナルです・・・・・アンダーグラウンド・アーミー!!」
相変わらずベースの音色がナイス。
シルバーのエピフォン・サンダーバードベースに、ジュンくんはいつの間にか持ち替えていました。
数多く詰め掛けた女性ファンのお目当ては、ボーカルのキョーイチ。
ハイタッチをバッチリと交し合ったシーンはカリスマ性十分。
「さ、いくぞ!グローリー・デイズ!」
ミタくんもジュンくんにならってギターの持ち替え。
イバニーズのブルー・ボディが眩しい(ローズ指板)。
群を抜くくらいのエネルギーを放射しつつも、矢継ぎ早に繰り出されるハイスピード・チューン。
「最後まで全力でやります。よろしく!・・・タイム・ハズ・カム!」
ベースとボーカルがユニゾンでテーマをなぞりつつ、存在感をバッチリと振り撒いています。
ミタくんのフランジャーを駆使したハイポジションでの弾き倒しプレイも並々ならぬセンスを感じさせます。
そういえばこれらの楽曲ってオリジナルだったんだあ・・・と後から気づいたくらい。オリジナルになっても勢いは衰えるどころか益々ヒート・アップする一方。トーンダウン知らず。クオリティは一向に下がらない。猪突猛進という言葉が相応しいね。
「ファック・アス!」
ここでアンノウン・ソルジャーズのボーカルがステージに乱入。
革ジャンを脱ぎ捨ててツイン・ボーカルとなって、肩組み合っての熱演と相成りました。
一瞬ギターの音が出ないというトラブル勃発。
「ライブにトラブルはつきものだ。軽くメンバー紹介をします・・・・・ラストいきますか・・・・ダムド・ウェイ!」
全員一丸となっての遜色なきアレンジには思い切り敬服しちゃいます。
いくら過激に突っ走ってもほどよいメロディとポップ・フレイバーが加味されていて、思わずニンマリしてしまうほど。
熱視線があちこちから注がれていました。
6,THE SAPPORO TRANSIT AUTHRITY(S・T・A)
21:20~21:50
さあ、このブログの主役でもあるSTAライブ・レポートのはじまり、はじまり~!。
ここのところ、STAは何故だかライブ・ハウスとのゴタゴタが連発して(別に事件性のものではありません・・・)なかなかスムーズに事がはかどらなかった経緯があります。
そんな時、いつも温かい目でサポートしてくれるのがオキノくんが経営している白石区ピグスティ。
いつもいつも彼には感謝ですよ、本当にもう。
というわけでして、9月に出演したばかりのピグスティで早くもお世話になることとなりました。
今回は久し振りにへヴィーでご機嫌なサウンドを奏でてくれるバンドばかりが集結したから、とっても刺激的で楽しかったよ。
全6バンドのトリを、STAが飾らせていただきました。
ヤング・パワーに満ち溢れたロッカー達のパフォーマンスを思い切り堪能させてもらいながらも、STA各メンバー達もウォーミング・アップ、チューニングに勤しんでいます。
そして、今回のSTAは懐かしい面々が復活。
いついかなる時にも冷静沈着で頼もしきドラマーのヤス。
楽器オタクで新婚さんのオカちゃんはテナー・サックス担当(マサと対等にビートルズ談義を繰り広げることのできる、数少ない猛者)。
記念すべき第一回STAライブにおいてずっと重要なるポジションで大活躍してきた、TP&PER&CHO担当のシゲ。
どうです!すごいでしょう!ただただ感涙の嵐です。
総勢7人という布陣でのぞみました。
ピグスティは初めてというメンバーもいるので、とても新鮮にこのハコがうつっていた模様。
タイム・テーブルどおりに各バンドがリハをこなす中、STAはイメージ・トレーニング。
今回はなんとか無事にSTAもリハを行うことができましたよ。
(エビちゃんは欠席。でもこのたびめでたく苫小牧から札幌へ戻ってきました!)
十分にホール内の空気も温まってきた頃、STAの出番がやってまいりました。
このホールは、ステージ・サイドにミュージシャン用の階段通路があり本格的。
トレイシー・トリビュート・バンドの後を受けて、いざ出陣。
マサはベースのジュンくんとワイヤレス・ユニットの件で盛り上がり。
彼曰く開口一番「シカゴの映像をYOU・TUBEで見ました!」
おお!若いのに偉いなあ!ブラス・ロックの魅力が理解できるなんて将来有望だよ。
研究熱心だね。
徐々に立ち位置、並び順も決まり軽く音出し(ジュンは指慣らしとばかりにアヴェレージ・ホワイト・バンドのお気に入りソング「ピック・アップ・ザ・ピーセス」のフレーズをなぞっています)。
過激なBGMが流れる中を、マサが一人一人に「オーケー?」の確認。
黙々と作業をこなしながらも、ミキサー卓に戻ったオキノくんとも、マサはアイコンタクトを送りあいながらヘッド・セット・マイクのチェック。
そのかたわらMCもこなします。
「もう少々お待ちください。はい、早いものでもう最後のバンドとなりました。本日一番の大所帯、しかも唯一ホーンセクションを要するバンドの登場です。ブラスロックを展開してみたいと思います。」「イヨッ!!」「ハイ(笑)、もうちょっと待っててね。」「イヨッ!オーッ!!」「イヤア、嬉しいよ。最後まで皆よく残っていてくれました。前のバンドすごかったね。どこにあんなスタミナがあるのか・・・・俺たちも負けてはいられない。そろそろ準備完了です。熱きブラスロックで締めくくってみたいと思います!よろしくお願いします。」「イエーッ!」マサからヤスへゴーサイン!!
***SET LIST***
1、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
2、SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM
3、~PETERGUNN・・・THE BLUES BROTHERS BAND
4、~GIMME SOME LOVIN’・・・THE BLUES BROTHERS BAND
5、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
6、SOULMAN・・・THE BLUES BROTHERS BAND
7、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
8、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
YASU・・・DR
NOBU・・・G
OKA-CHAN・・・TS PER
SHIGE・・・TP CHO PER POCKET・HORN
EBI-CHAN・・・TB
JUN・・・AS VO CHO PER
1・2・3!スイッチ・オン!!照明が眩いばかりの光を放つ。
「ヴィークル」という、初っ端から掟破りの大サーヴィス・ナンバー超炸裂。
出し惜しみせずに奮発。
ジュンも第一声から、エネルギッシュなボーカルを披露。
マサもイントロから、所狭しと動き回る。
序盤は多少ナーヴァスだったオカちゃんも、リラックスした表情を浮かべ始めた。ポーカー・フェイスのヤスは、クールに黙々とスティックを叩きつけて手数王の名に恥じないテクニックを見せつける。
その肩書きは伊達じゃあない。
最年少のエビちゃんはここのところ、すっかりと貫禄が備わってきています。
エディット・バージョンのため、即座にギター・ソロへ突入。
サイケデリック・ムード溢れるノブによるチョーキング連発も鮮やかにきまり、フィンガリングもスムーズ。
本日のメンバー達は絶好調のようだ。
ヤスが不意をついたかのように、はじき出すフィンルインは、一緒にプレイしているこちらサイドまでをもゾクゾクワクワクさせてくれます。
いつ見ても、聞いても惚れ惚れしちゃうほどにかっこよくて痺れちゃうね。
ブレイク後のジュンによるセクシーでダンディなヴォーカルは、息を呑むほどにとろけさせてもくれます。
オープニングにこれを持ってきたのは大正解だったようです。
ダイナミックな衝撃で掴みはオーケー!
好感触。
そうと決まれば、あとは楽勝。全力疾走で突き進むのみ。
「ありがとうございます。改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。今日はじめて我々を見たお客さんはビックリするかと思いますが、こういうバンドです(笑)。このコンセプトを一途に追求してかれこれ13年になります。
頑固一徹ブラスロック街道を突き進んで毎月ライブを行っています。
このピグスティもお気に入りのライブハウスでして、オーナーのオキノくんには何かとお世話になっています。
今日という日を、メンバー一同楽しみにしていました。こんな調子で最後までぶちかましていきたいと思いますので、ヨロシクお願いします!」「イエ~ッ!」
「NEXT NUMBER・・・・・SUNSHINE OF YOUR LOVE!!」
間髪入れずにノブの指先から、ウーマントーンによる伝説のリフが奏でられる。
ほぼユニゾン2コード進行のシンプルなる楽曲ながらも、多大なる影響を及ぼしたクリームの代表作。
シカゴもBS&Tも取り上げていたほどです。
シンプル・イズ・ベストを地でいく金字塔。
ジュンからバトンを受け継いだマサが、ここではリード・ヴォーカル。
ヤスはジンジャー・ベイカーによる野暮ったいアフリカン・ドラミングではなく、女性スーパーギタリストのオリアンティ・バージョンを参考にセンス良く導入。
痒いところに手が届くとは正にこのこと。
ノブのギターソロがエクスタシーに達した頃合いを見計らって、再びリフへ戻る。
シゲのトランペットはジュン曰く「冷静沈着で、とても合わせやすい」と絶賛。
良い意味で波及効果が生まれてノリノリです。
この曲もエディット・バージョンでコンパクトに仕上げてみました。
実をいうとホーン隊にとっては、箸休め的な曲なのですよ。
だってこの曲のオリジナルにはホーンは入っていない。
マサがジャック・ブルースとコロシアムとのセッションからヒントを得て、レパートリーに組み込んだという曰くつきの一品。
歴代のホーン・メンバー達が次々と手を加えて、現在のアレンジに到達したという涙ぐましきもの。
だからいつでも大切に扱っています。
マサは左足をモニタースピーカーに載せて、仰け反りながらの熱演。
今回のセットリストはヤス&シゲ&オカちゃんからリクエストを募って、マサがまとめあげた特別仕立て。
だから思い入れもヒトシオ。嬉々として演じている様を観るにつけ、こちらも嬉しくなってきちゃいます。
エンディングから捲くし立てるような轟音と共に一瞬の静寂。それを突き破るかのように、マサとヤスとのサイン交換からタイトでジャジーなるインストウルメンタル「ピーターガン」
これもエディットされているので、ふんだんに曲数が増やせるわけです。
メインのフレーズから繋がる今回のソロ・リレーは、ジュンからはじまります。遊び心を随所にまぶして繰り出されるゲーム感覚にも似たミュージシャン・バトル。
ジュンは最近入手したというマウス・ピース(数本を経た結果でのめぐり合い)を携えてエキセントリックなリックを吹き鳴らす。
ヒステリックなほどに、十八番のハイノートも連発でヒットしまくり。
2番手は待ってました!とばかりにシゲ入魂のトランペットソロ。
ブランクなど微塵も感じさせないほどに冴え渡り、乾いた音色が心地よく轟く。
マサはヤスのドラムセットにまで歩み寄って、意思の疎通を図りつつも火花散る攻防。
3番手はノブによるシャープなコード・カッティング。最後はマサが何度もアクセントごとにネックを振り回して、ジャンプ一閃のフィニッシュ。
まだまだ終わりませんよ。今度はヤスがマサとの阿吽の呼吸にて、アップテンポのドラミングで場面転換。
ストレートなロックンロール・ワールドへ誘ってくれます。
Eコード一発勝負の「ギミ・サム・ラヴィン」は、下手な理屈なんか抜きにして腰にグイグイと食い込んでくるスタンダード。
マサを筆頭にここでは、メンバー全員が拳を突き上げて元気一杯に「HEY!!」のポーズ。
マサは左足でキック。ジュン&シゲも手にした楽器を勢いよく振り回して、激しく呼応。
ワイルド&ラフな仕上がりながら、出来の方は上々ではないでしょうか。
必死に練習を重ねてきた甲斐があったというものです。
「サンキュウ!ありがとうございます。ということで(シゲのドリンク・タイム)面白いでしょう、こういうのも。
オリジナルはスペンサー・ディビス・グループだけど、我々はブルース・ブラザースのバージョンでお送りしました。
君たちが生まれる、遥か昔にヒットした曲ばかりやっています(笑)。え!?知っているの?聞いたことあるの?
たくさんカバーされている曲ばかりをなるべく取り上げているので、若い人達から往年の団塊世代に至るまで幅広く受けるよう配慮しているつもりです。
え~じゃあ今日繰り広げられた皆の曲中でも一番静かな曲なんじゃあないかなあ・・・・うち唯一のバラード・ナンバーをお送りしたいと思います。
STAイケメンシンガー、ジュンが甘く切ないほどに喉を震わせてくれます・・・・・シカゴで・・・イフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ・・・・」
ヤスの4つ打ちカウント。
ここで遂に出た!シゲの秘密兵器ポケット・ホルン!!
今回この曲はキーがオリジナルではなく、ジョン・オバニオンのテイクでやっている事に直前発覚。
それでもシゲは難なくクリアして、事無きを得たのですから大したもの。
叙情的なムードに溢れた、やや抑え気味なホーン隊。
コーラス・エフェクトをかけたノブのギタートーン。
ジュンに絡むマサのハーモニー。
そしてヤス燻し銀のリム・ショットと、シンバル刻みが震えるほどな美しさを演出。
今までのライブ演奏中でも、完成度が高い部類に属するプレイなのは間違いなし。
泣けるほどに流麗なるメロウ・ソングからソウルフルな、その名も誉れ高き「ソウルマン」
ヤスも器用に、色々なスタイルで叩き分けるものだね。
昔取った杵柄、職人気質の面目躍如だ。
ここでもジュンは日本人離れした節回しで、センターを陣取り片腕伸ばしての熱演。
「リッスン!」の合の手も抜群さ。
マサもしたたかに、バック・アップ・コーラスに参入。
もちろんエディット・バージョンゆえ、あっという間に転調パートへ突入。
ヤスが一番こだわりぬいたという、ホーン隊と一体となってのエンディング・オカズも寸分の狂いなくバッチリ。
万雷の拍手が鳴り止みません。
歓声に包まれる中残り2曲。
「バリエーション豊富でしょう。色々なジャンルにまたがってお送りしていますが、ちょっとここでベタなバンドをやりたいと思います。
ザ・ビートルズ!」「オオオッ!!」「ヘヘヘー!でもねえ、俺たちひねくれ者だから誰でも知っている当たり前のヒット曲はやりませんよ(笑)。「ハハハ!!」「さっきから何回も言っているブラスロックの原点ともいえる曲をやります。シカゴ、EW&F、BS&Tも取り上げて影響を受けた曲(STAのメンバー達も何故だか興味深々、マサのMCに聞き入っている)。
名作リボルバーというアルバムのラストから2曲目に収録されている曲です・・・・・ゴット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ!」
ヤスが掲げたスティックからカウント4つ。
オカちゃんの、ツボにはまりまくりの曲だ。
天才ポール・マッカートニーになりきったマサは、よりベース・ラインを忠実に模索しての再現。
しかしやはりエンターティナーのポールは、キーが異常に高いよ!
こんな曲をさらっと作っていても、決してビートルズのベスト10には入らないであろうこの佳曲。
こんなのをあの時代、大量に生み出したビートルズってやはり恐るべし。
他のバンドならば、当然代表作に堂々と君臨していることでしょうよ。
「ありがとうございました!知ってる?この曲を?本当に?素晴らしいね、君!!と言っている間に最後の曲となりました!この時間帯にうってつけな極上のミッドナイト・ソングでドラマティックに飾り終えてみたいと思います・・・・・25OR6TO4!!」
かなりアヴァンギャルドなギターに導かれてマサは、ステージ・フロントを練り歩きながら観衆を煽る。
メンバー全員が何度も何度も激烈パンチを空中に見舞う。
ホップ・ステップ・ジャンプと軽快にマサは飛び跳ねる。
両膝ついて大股開きでシャウト。
ジュンもコーラスで追随。
エディット・バージョンのまま、ノブはギター・ソロへ。
ホーン・セクションは一旦パーカッショニストに変身。
マラカスやらカウベルを持ち出して、ラテン系のグルーブを醸し出す。
それらを横目にマサとヤスのリズム・セクションは、的確なるアタックと崇高なる土台骨組みを構築。
バス・ドラムに足を載せるマサの仕草に、さすがのヤスも苦笑いを浮かべる。
最後の最後はマサがベースボディを天井高く持ち上げつつも、ヤスに突き出し振り落としてお決まりの「THE END・・・GOOD BYE
ありがとうございました。帰りは気をつけてね」「もう1曲やって!」「イエイ!時間が押してるんだよね。また今度機会あったら楽しくやろう!ありがとう、俺達も今日は楽しかったよ。ピグステイ最高!オキノくん、ありがとう!お疲れ!!」
心晴れ晴れなヒトトキに酔いしれて、心地よき疲労感もこれまた格別。
そうそう、STAではオカちゃんと同期生のトランペッター、イサコダ・ケンイチくんも応援に駆けつけてくれたんだよ!
VERY SPECIAL THANKS TO・・・KONITAN&MR,OKINO&MIBUKI-CHAN&JUN-KUN&HONMA-SAN&JOE-KUN&KUDO-CHAN&KETTA-KUN&ITOH-KUN&REXER WIRELESS 1U RACK TYPE&DR,PEPPER&KENICHI!!
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