トランプ大統領が関税政策を発表した。その中で日本に対して24%もの関税がかけられることになった。日本政府は日本を例外にと甘い考えを抱いていたが、当然のことながらそのような楽観論は裏切られた。
トランプ政権の方針はアメリカ第一主義であり、そこには同盟国の利益は考慮されない。アメリカの信頼性が大きく低下した今、日本も外交方針を見直すべきである。
アメリカへの依存を止めるわけにはいかないが、アメリカ一国への過度な依存を続けては日本経済も日本の安全も不安定である。
アメリカ以外で頼れる存在としてはEUがある。ロシアの脅威の前でEUはその極端な理想主義を捨てつつあり、より現実的な対応を進めており、パートナーとして協力できる存在になりつつある。
既に軍事面ではイギリス イタリアと組んで新型戦闘機の開発を進めている。中国の脅威に対してはイギリス、フランス、ドイツが艦船を派遣しており、中国の脅威に対しても協力可能である。
経済面においてはTPPにEUを参加させる交渉をすべきである。アメリカが高関税に拘るのであれば、日本はEUを含めたTPPで非関税の貿易圏を拡充すべきである。
過度なアメリカ依存はもはや得策ではなく、日本はアメリカ以外のアジアやヨーロッパとのより親密な関係を築くべきである。