今年も叙勲の季節がきたが、上級の勲章を見るとほとんど政治家や管理用が占めている。勲章の名称は変わっても選ばれるメンバーは昔と変わらない。
個人の成果や貢献度よりも地位や立場で選ばれている。例えば今回菅直人も桐花大綬章を受章しているが、菅などは東北大震災・原子炉事故での対応では邪魔こそすれ何の役にもたっていない。とても勲章に値する首相としての仕事をしたとは思えない。
建前では職業に貴賤はないといいながら、地位に基づき勲章を授与するのはおかしな話である。そもそも政治家や官僚が一般社会で働くものより何か優れた仕事をしているかのように勲章を優先的に授与されるのは納得ができない。
その地位に期待される力量を上回る貢献をしたと認められて初めて勲章の対象であるべきである。民間で地道に自分の仕事とは関係なく、あるいは仕事に期待される以上に社会貢献した個人こそ勲章に値する。
単にその地位がいただけで自動的に勲章を得られるような今のシステムは廃止すべきである。