北村薫「1950年のバックトス」
ほろりと泣ける、いいお話がすごくたくさん!
帯には「忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる」とありますが、まさにそんな感じ。
中でも、表題作がすごくよかった。
夫婦ともに大してスポーツができないのに、鳶が鷹を生んだかのように野球を始めてみたらとても上手で、4年生でレギュラーになった息子。
ライバルチームにも、4年生でありながら、とても上手でイケメンの男の子。
ある日、高崎から、おばあちゃんがやってきて、試合を見に行くことに。何故か野球に詳しいおばあちゃん。
そして、次の試合に出ていたイケメン君を見て、その子の祖母の名前はもしや、と口にする。
ドンピシャリ。じつは、おばあちゃんとイケメン君の祖母は、一時期日本に存在した、女子プロ野球のメンバーだった。
なんだかね、涙が止まりませんでした。こういうルーツものに弱いんです。
あと、洒落小町 というお話の中で、忙しい職場で働く母親のモノローグ、
子供と接する時間が減ったのは痛い。子供はいつまでも同じ子供ではいてくれない。小学1年の我が子は消えてしまって、いるのは殆んど変わらないように見えて、時間の階段を一段上がった二年生の我が子、
ってくだりが、普段自分が感じている事とまるっきり同じで、ほんの数行なのに目が離せず、号泣しちゃいました。
満足度100
ほろりと泣ける、いいお話がすごくたくさん!
帯には「忘れがたい面影とともに、あのときの私がよみがえる」とありますが、まさにそんな感じ。
中でも、表題作がすごくよかった。
夫婦ともに大してスポーツができないのに、鳶が鷹を生んだかのように野球を始めてみたらとても上手で、4年生でレギュラーになった息子。
ライバルチームにも、4年生でありながら、とても上手でイケメンの男の子。
ある日、高崎から、おばあちゃんがやってきて、試合を見に行くことに。何故か野球に詳しいおばあちゃん。
そして、次の試合に出ていたイケメン君を見て、その子の祖母の名前はもしや、と口にする。
ドンピシャリ。じつは、おばあちゃんとイケメン君の祖母は、一時期日本に存在した、女子プロ野球のメンバーだった。
なんだかね、涙が止まりませんでした。こういうルーツものに弱いんです。
あと、洒落小町 というお話の中で、忙しい職場で働く母親のモノローグ、
子供と接する時間が減ったのは痛い。子供はいつまでも同じ子供ではいてくれない。小学1年の我が子は消えてしまって、いるのは殆んど変わらないように見えて、時間の階段を一段上がった二年生の我が子、
ってくだりが、普段自分が感じている事とまるっきり同じで、ほんの数行なのに目が離せず、号泣しちゃいました。
満足度100
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます