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読む日々

テーマばらばらの読書日記

甘露梅

2011-10-04 | 過去の記録
平成16年7月14日

宇江座真理「甘露梅」

岡っ引きの夫に先立たれた、町屋の女房おとせ。
息子が嫁を迎える為、自分は手狭な家を出ることに。

吉原でお針子となったおとせの前には、遊女たちの痛切な生の営みがあった。(たぶん文庫の裏書より)


<感想>
宇江座真理、もういいかも・・・。

おとせは最終的に20も年上の人と一緒になるんだけど。
めでたしめでたしの展開は好きだけど、毎回感じるのは、いろんな目に遭っても主人公がまったく成長しないこと。
運命の波を「乗り越える」んじゃなくて「乗り切る」って感じ?!


<追記>
私はもう、昔から、「主人公が成長する」話しが好きなのねだから児童書が好きなんだ、きっと。
実際、この後、この作者の本は殆ど読んでないはず。

思い出トランプ

2011-07-29 | 過去の記録
平成16年7月12日
向田邦子「思い出トランプ」

11篇の短編集。
あらすじのみ記録してあった。

1「かわうそ」脳卒中の発作で倒れた男。9歳下の妻の目がかわうそを思わせる。昔、子供を亡くした。実は妻の、医者への連絡ミスだったらしい。
2「だらだら坂」女を囲う男。細い眼が好みなのに、勝手に整形してしまう。
3「はめ殺し窓」性格のハデな母に自分の娘が似てしまう。
4「三枚肉」以前の部下(愛人)の結婚式に出席する羽目に。
5「マンハッタン」妻に逃げられた男。近所にスナックができ、そこのママを気に入り、いろいろ雑用をしてあげたのに、常連客が実はママの夫だった。
6「犬小屋」昔、近所に勤める魚屋のカッちゃんを便利に使っていたかが、ある日襲いかかられて振る。そのまま自殺を図り、助かるものの田舎へ去る。そのカッちゃんと奥さんと、電車で乗り合わせる話。奥さんと主人公、2人とも妊婦さん。
7「男眉」要領のいい地蔵眉の妹と、対する男眉の自分。
8「大根の月」包丁で野菜を切るとき、半月が出ると口に入れる癖。その癖のせいで子どもの指を切り落としてしまう。姑との戦いがテーマ。
9「りんごの皮」裕福な独身の姉と生活の苦しい弟。昔、親の都合で東京の家に2人で一晩留守番した際、突然訪れた前の住人から匿ってくれた弟。
10「酸っぱい家族」飼い猫が噛み殺したオウム。
11「耳」マッチの火で女の子の耳の穴をみようとしたら、弟の耳に火が入り難聴に。


<追記>マンハッタンしか憶えてないなあ。

王妃の館

2011-07-29 | 過去の記録
平成16年7月8日(木)

浅田次郎「王妃の館」上・下


ひと癖もふた癖もある「光ポジ」と「影ネガ」のツアーメンバーたちは、ドタバタ騒ぎとニアミスを繰り返しながらもそれぞれのパリの旅を楽しんでいた-----かに思えたが、ついに二重売りがバレそうになったさあ大変。さらに「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ14世の愛の行方をからめて、物語は17世紀と現代を縦横無尽に駆け巡る。

----------------------------------------------------------下巻の裏書より



感想・・・おもしろい!うまい!!
光と影のツアーを設定しなきゃいけない事情はイマイチ納得できないが、それをゴリ押ししなきゃ続きはないので仕方ない。
が、登場人物全員に登場する意味がすごーくあっておもしろかった。


<追記>
シリアスではないストーリーだったのは憶えてるけど、詳しいストーリーは全く。
時間があったら読み返したいなあ。

桶川ストーカー殺人事件-----遺言

2011-07-28 | 過去の記録
平成16年7月6日(水)


清水 潔「桶川ストーカー殺人事件-----遺言」


ひとりの週刊誌記者が殺人犯を捜し当て警察の腐敗を暴いた・・・。

感想・・・これを基にしたドラマは見ていたけど、改めて今の警察の杜撰さに驚き、呆れた。本当にただの公務員になり下がっているんだな、と。自殺した犯人のストーカー男の「異常」さ加減にもかなりゾッとした。当時フォーカス誌も見た事があり、何故「交際相手の兄」が主犯で逮捕されるの?と、全くの素人で経過を知らない私でもものすごくヘンな感じがしたのに、一体警察ってところは・・・。無念だったであろう被害者を思うと可哀想。


<追記>
今思い出しても腹が立つ位な埼玉県警のお粗末さです。もちろんマジメな警察官も中にはいるんだろうけど。最近も警視庁の元警部の情報漏えい事件なんかがニュースになってますが、どうなってるんだか。もっと公務員の給料上げてもいいから、その職にふさわしい人達だけを採用してください。警察なら国を平安に保つために命をかけれる人、とか、教師なら、「人」を育てる才能と情熱をもった人とか。一番言いたいのは政治家だけどね。自分の事ばっか考えてるような人間は、政治家なんか目指さずに、金儲けしても誰からも責められない職を目指してください、と思う。

そして今思えばこの2年後、友達の彼氏がとんでもないオトコで、別れ話を期にストーカー化してしまい、その対応に別な友達と夜中に警察訪ねたりしました。「てめえの家、燃やしてやる」だの怖いこともいっぱい言われた。子供が小さかったから、ちょっと怖くて、夜帰宅した時なんかは常に[110]をダイヤルして発信できるように携帯持って車から降りたり。(1度、間違えて本当にかけちゃって、怒られました)
ストーカー、結局自分の事が一番可愛いんだよね。彼女に執着しているように見えて、彼女の事なんてちっとも愛してなかったです。2度と現れないで欲しい。

当事者でなくても、そして相手を知っていても相当怖かったのに、この事件の被害者は見知らぬ男に付け回されていたんだから、その怖さは想像するにあまりある。

2011-07-22 | 過去の記録
平成16年7月5日

小池真理子「恋」


 連合赤軍が浅間山荘事件を起こし、日本国中を震撼させた1972年冬。当時学生だった矢野布美子は大学教授の片瀬信太郎と妻の雛子の、優雅で奔放な魅力に心奪われ、彼ら2人との倒錯した恋にのめりこんでいた。幸福な三角関係も崩壊する時が訪れ----------嫉妬と激情の果てに恐るべき事件が!?


______________________いつものように文庫の裏書より引用



感想・・・再読。雛子が何故、大久保という男に惹かれたのか、あれだけ大久保にはまり込んだのになぜ安々と信太郎と晩年(?)を送っているのか、は よくわからないが、ストーリーとしてはものすぐーくオモシロかった。ふうちゃんの気持ちの変化とか大久保を憎いと思う気持ちはよくわかった。それにしても再読なのにまったく憶えてなかった事がすごい。



<追記>はは。2回読んだのに、憶えてませんわ。雰囲気とかイメージは憶えてますが。たしか、大久保って電気屋の男じゃなかったかな。素敵な3人の関係を邪魔する憎き大久保を布美子が殺しちゃったかなにかだった気がします。で、死にかけてる布美子に誰かが取材するんじゃなかったか。で、そのライターか誰かが、今の信太郎夫妻を訪ね、庭の花がきれいだとか何とか言うのでは・・・。うーん、いくつかのストーリーが混ざってるかも